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映画『トロン』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『トロン』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『トロン』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『トロン』の結末までのストーリー
  • 『トロン』を見た感想・レビュー
  • 『トロン』を見た人におすすめの映画5選

映画『トロン』の作品情報

トロン

製作年:1982年
上映時間:98分
ジャンル:SF、アドベンチャー
監督:スティーヴン・リズバーガー
キャスト:ジェフ・ブリッジス、ブルース・ボックスライトナー、デヴィッド・ワーナー、シンディ・モーガン etc

映画『トロン』の登場人物(キャスト)

ケヴィン・フリン / クルー・プログラム(ジェフ・ブリッジス)
ソフトウェア会社エンコムの元社員。3年前にゲームソフト「スペース・パラノイア」を開発したが、デリンジャーに盗まれて退職。盗作された証拠を掴むため、エンコム社のコンピューターに度々ハッキングしている。現在はゲームセンターを経営。
アラン・ブラッドリー / トロン・プログラム(ブルース・ボックスライトナー)
警備プログラム「トロン」を開発しているエンコム社のエンジニア。コンピューターの世界ではトロンとなり、遮断された外部とのアクセスを試みる。
エド・デリンジャー / レッドサーク(デビッド・ワーナー)
エンコム社の筆頭重役。3年前にフリンのソフトを盗作して出世した。会社のコンピューターにMCP(マスター・コントロール・プログラム)を導入して徹底管理している。
ローラ / ヨーリ(シンディ・モーガン)
エンコム社の社員。アランの恋人で、フリンの元カノ。ギブス博士と共に物質転換装置を開発している。
ウォルター・ギブス博士 / デュモント(バーナード・ヒューズ)
エンコム社の社員。物質をデジタル化して移送する物質転換装置を研究している。

映画『トロン』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『トロン』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『トロン』のあらすじ【起】

場末のゲームセンターを経営しているフリンは、コンピューター大手エンコム社のメインコンピューターを度々ハッキングしていた。あるファイルを見つけることが目的だが、マスター・コントロール・プログラム(MCP)によって侵入を阻止される。

エンコム社重役のデリンジャーは、まるで人間と話すようにMCPと対話し、コンピューターへのアクセスを2日間閉鎖することを決定した。エンジニアのアランは警備プログラム「トロン」を開発中であったため、デリンジャーにアクセスを再開させるよう求めるが却下される。MCP自身がトロンで警備されることを拒否しているのだ。

アランは物質転換装置を研究している恋人のローラに連れられて、フリンを訪問する。彼女はフリンの元カノだった。フリンはハッキングの事実を認めた。その理由は3年前に自分が開発したゲーム「スペース・パラノイア」が完成間近にデリンジャーに盗まれたため、証拠を探すためにハッキングをしているのだと言う。

映画『トロン』のあらすじ【承】

アランとローラはフリンを伴い、夜間のエンコム社に入った。フリンは物質転換装置の近くにあるコンピューターでMCPへのアクセスを試みる。すると、MCPが自らの意志で物質転換装置を起動し、フリンにビームを照射。フリンの体はデジタル化し、コンピューターの中に吸い込まれて行った。

コンピューター内部はMCPに支配され、サークというデリンジャーそっくりの男が命令を出していた。フリンはプログラム戦士の一員として記録ディスクという武器を与えられ、戦闘訓練をさせられる。プログラム戦士は互いに対決させられ、負けた者は消滅するという過酷な運命だった。

フリンは保険経理プログラムのラムや、アランの姿をした警備プログラムのトロンと出会う。彼らは高速バイクでコンピューター回路から抜け出し、監視機に追われながらも辺境部まで逃げ切ることに成功する。外にいるユーザーアクセスするため、入出力タワーを目指すことに。谷間の池で水を飲むとエネルギーが充填され、彼らの体は輝きを増すのだった。

映画『トロン』のあらすじ【転】

監視システムの激しい攻撃を受けて、ラムが重傷を負う。トロンは単独でタワーを目指し、フリンはラムを助けた後、周辺の瓦礫を集めて監視機そっくりの機体を構築する。それはユーザーにしかできない業だったため、ラムはフリンがユーザーだと気付いた。ラムはトロンを助けてやれと言い残すと、力尽きて消滅する。フリンはひとり、偽の監視機でタワーを目指した。慣れない操縦で苦戦しながらも、タワーの手前まで行き、警備員に成りすまして奥へ侵入する。

一方トロンは、タワーで働く恋人のヨーリを誘い、タワーの中心部を目指していた。監視員のデュモンドに阻止されるが、プログラムがMCPの監視から解放されて自由になるためだと彼を説得。デュモンドは納得してトロンをタワーに入れさせた。トロンはタワーの中心部でユーザーのアランにアクセスし、記録ディスクをパワーアップさせる。その後、ヨーリと2人で船に乗り、移動ビームを使ってある場所を目指した。途中でフリンとも合流。フリンはヨーリがローラと瓜二つで驚くのだった。

映画『トロン』の結末・ラスト(ネタバレ)

船はサーク率いる空母の攻撃を受け、船体が真っ二つに割れる。トロンは瓦礫の中に消えてしまった。フリンとヨーリは反逆者として、サークに逮捕される。ヨーリはトロンが死んだと思い込み、嘆き悲しんだ。

実はトロンは生きており、MCPの前でサークと対決していた。サークはMCPによって新たなエネルギーが注がれ巨大サークとなり、トロンは苦戦を強いられる。

ヨーリと共に牢獄から抜け出したフリンは、MCPの中心部に突入して中からダメージを与えようとした。心配するヨーリにキスをして別れ、中心部へジャンプするフリン。するとMCPは、ショートして停止する。MCPが停止した隙に、トロンは記録ディスクを中心部に投入した。するとMCPは完全に機能を停止。プログラムたちは自由の身となり、世界は輝きを取り戻した。

フリンは現実の世界へ戻った。スペース・パラノイアの著作権はフリンであることが証明され、デリンジャーは失脚する。エンコム社のボスとなったフリンは、忙しく世界を飛び回るのだった。

映画『トロン』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

正直今見ると、CGは野暮ったくてしょぼいのだが、これがCG映画の原点かと思うと実に感慨深い。プログラムを擬人化する発想は斬新だし、体が光るコスチュームは今でも十分美しいと思える。コンピューターの巨大な顔面には思わず笑った。当時真剣だったなら尚更面白い。光と闇だけの無機質なデジタルの中で、人間味が溢れるジェフ・ブリッジスの演技に好感を持てた。2010年の続編「トロン:レガシー」と合わせて、ぜひ一緒に見て欲しい作品だ。(MIHOシネマ編集部)


1982年の作品とは思えないほどの革新的な映像美。コンピュータの中に取り込まれるという設定自体が当時としては革命的で、デジタル世界を“神話化”したような世界観に圧倒された。ラストでフリンが現実に戻る瞬間の光の演出は今見ても感動的。ストーリーはシンプルだが、映像と音楽の融合が時代を超えて心を掴む。(40代 男性)


「コンピュータの中に入る」という発想に子供の頃ワクワクしたのを今でも覚えている。ライトサイクル戦のスピード感は何度観ても興奮する。CGがまだ黎明期の時代にここまでの表現を実現したスタッフに敬意を表したい。デジタル世界を“神の領域”として描く哲学的な一面もあり、単なるSFではない深みを感じた。(30代 男性)


初見では「古い映画」と思っていたが、観終わるとその革新性に圧倒された。まるでプログラム同士が人間のように生き、戦う世界。ブルーとオレンジの光のコントラストが美しく、抽象的でありながらも神秘的。特に、トロンが自己犠牲を選ぶラストは、まるで人間ドラマのような感動を呼ぶ。SF史に残る先駆的な傑作。(20代 女性)


『トロン』は映像体験そのものが目的の映画だと思う。物語は正直シンプルだが、あの時代にCGと実写を融合させたセンスがすごい。コンピュータ内部を光の神殿のように描いたビジュアルは今見てもスタイリッシュ。80年代のディズニーがこんな攻めた作品を作ったことに驚く。まさに映画史の“実験的奇跡”。(50代 男性)


父に勧められて観たが、思った以上に現代的だった。人間とプログラムの関係を“創造主と被造物”に重ねているところが深い。フリンとトロンの共闘は熱く、敵プログラムMCPとの戦いはまるで神話の戦争のよう。技術的制約の中でここまで世界観を構築したことに感動。リメイク版『トロン:レガシー』を観る前に必見。(20代 男性)


まるでデジタル宗教劇。映像の抽象美が凄まじく、電子世界の中の“信仰”や“自由”を描いている点に驚いた。トロンというキャラクターは単なるプログラムではなく、“信じる力”の象徴として描かれている。80年代ディズニーの冒険心に感服。哲学的SFとしても完成度が高い。音楽の荘厳さも印象的だった。(60代 男性)


この映画の凄さは“未来を予言していた”ところ。ネットワーク社会や人工知能の支配など、現代に通じるテーマが多い。ビジュアル面もポリゴンの少なさが逆に独特の美しさを生み出していて、時代を超えてアートとして成立している。MCPの存在はまるで現代のAIそのもので、観ていてゾッとした。(30代 女性)


映画というより“視覚詩”。特に光線をまとったキャラクターたちのデザインが芸術的で、映像美の極致。物語の流れは淡々としているが、視覚的インパクトがすべてを圧倒する。トロンがフリンのために戦う姿には友情と信頼が感じられ、デジタルの中に人間味がある。80年代の未来像が今も輝きを放っている。(40代 女性)


初めて観た時、正直「難しい」と思った。しかし、何度か見直すと、そこに“デジタルの魂”の物語が隠れていたことに気づく。創造主(フリン)と創られた者(プログラム)の関係性がまるで神話のよう。映像が象徴的すぎて抽象画を見ているような感覚になる。挑戦的でありながら詩的な映画。(50代 女性)

映画『トロン』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『トロン』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

トロン:レガシー(Tron: Legacy)

この映画を一言で表すと?

デジタル世界の“進化”と“継承”を描く、映像美の頂点に立つSFアクション。

どんな話?

前作『トロン』から約30年後。消息不明の父フリンを探す息子サムが、再びコンピュータの世界に吸い込まれる。父が作り上げた理想郷が暴走し、冷酷なプログラム“クラウ”が支配する世界で、サムは父との再会と脱出を目指す。

ここがおすすめ!

デジタル時代にふさわしい映像革新。圧倒的なVFXとダフト・パンクの音楽が融合し、まるで仮想空間に没入するような体験が味わえる。『トロン』の哲学を継ぎながら、より深い“創造主と被造物”の物語を展開する名作。

マトリックス(The Matrix)

この映画を一言で表すと?

「現実」と「仮想」の境界を揺さぶる、近未来哲学アクション。

どんな話?

普通の青年ネオは、日常が実はコンピュータに支配された仮想現実だと知る。人類を支配するAIに抗うレジスタンスに導かれ、真実を知ったネオは“覚醒”していく。哲学、アクション、SFが融合した革新的な作品。

ここがおすすめ!

『トロン』が描いた“人とデジタルの境界”をより深く掘り下げた傑作。バーチャル世界の映像表現は今も色あせず、カンフーアクションと哲学的テーマが融合した唯一無二の世界観が魅力。

レディ・プレイヤー1(Ready Player One)

この映画を一言で表すと?

夢と現実を駆け抜ける、究極のVRアドベンチャー!

どんな話?

2045年、人々は現実から逃れるようにVR世界「オアシス」で生きていた。主人公ウェイドは、開発者が残した“謎の遺産”を求めて冒険に出る。ゲーム、映画、音楽などポップカルチャー満載の世界で、仲間と共に成長していく。

ここがおすすめ!

『トロン』のように“仮想世界に入り込む”ワクワク感が満載。スピルバーグ監督が手掛ける圧倒的な映像体験は、まさに現代版『トロン』。映画・ゲームファンならニヤリとするネタが満載で、楽しさと感動が共存する。

インセプション(Inception)

この映画を一言で表すと?

“夢”を舞台にした知的SFアクションの最高峰。

どんな話?

他人の夢に入り込み、潜在意識にアイデアを植え付けるプロフェッショナルたちの物語。過去の罪に囚われた主人公コブは、最後の任務として不可能とされる「インセプション=発想の植え付け」に挑む。

ここがおすすめ!

『トロン』のように“意識と現実の境界”をテーマにした知的スリラー。クリストファー・ノーラン監督による多層構造の物語と緻密な演出が圧倒的。映像、音楽、物語の全てが融合した、頭脳を刺激する体験型映画。

攻殻機動隊(Ghost in the Shell)

この映画を一言で表すと?

人と機械の“魂”を問う、哲学的サイバーアクション。

どんな話?

電脳化が進んだ未来。公安9課の草薙素子少佐は、人間の脳をハッキングする謎の犯罪者“人形使い”を追う。だがその捜査の中で、彼女は自分自身の“存在の意味”に疑問を抱き始める――。

ここがおすすめ!

『トロン』が描いた“デジタルの中の人間性”を、より哲学的に深化させた作品。ビジュアルの完成度、音楽の神秘性、そして“意識とは何か”を問うテーマが深く刺さる。SFアニメの金字塔であり、世界的クリエイターに影響を与えた傑作。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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