映画『トワイライト~初恋~』の概要:日本では2009年に公開され、世界的にヒットしたヴァンパイアと人間の禁断の恋を描いたシリーズ1作目。原作はステファニー・メイヤーの恋愛小説。シリーズ5作目の完結編は2012年に公開された。
映画『トワイライト~初恋~』 作品情報
- 製作年:2008年
- 上映時間:122分
- ジャンル:ラブストーリー、ファンタジー
- 監督:キャサリン・ハードウィック
- キャスト:クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、ビリー・バーク、ピーター・ファシネリ etc
映画『トワイライト~初恋~』 評価
- 点数:85点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『トワイライト~初恋~』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『トワイライト~初恋~』のあらすじを紹介します。
幼い頃に両親が離婚、母と一緒にフェニックスへ引っ越したベラ。
しかし母が再婚し、義父と母の幸せを考えたベラは、フォークスで警察署長の父と暮らす事になった。
新しい高校で、美形だが風変わりなカレン医師の養子たちの存在に驚く。
授業でカレン家のひとり、エドワードの隣の席になるが、彼の失礼な態度にベラは気分を悪くする。
だが、しばらくすると、エドワードは態度を変える。
ある日、暴走した同級生の車に轢かれそうになったベラは、エドワードに助けられる。
ありえない距離から一瞬で駆けつけ、信じられない力で車を止めたエドワードが気になって仕方がないベラ。
やがて、狼の子孫という言い伝えを持つジェイコブから伝説を教えてもらったベラは、調べていくうちに、エドワードがヴァンパイアではないかと思うようになる。
本人に問いただすと、他人の心が読めるヴァンパイアだと告げられる。
そして、ベラの心だけが読めず、戸惑っている事も。
やがてベラとエドワードは、いくつもの掟を破って恋人同士になる。
その頃、町の周囲では謎の殺人事件が多発していたが、犯人はカレン家以外のヴァンパイアの仕業だった。
人間でいうとベジタリアンだという、エドワードの自宅に招待されるベラ。
世間的には父のカーライル、母エズミの夫婦。
養子でとおしているエメット、ベラの存在に危機感を持つロザリー、ベジタリアンになったばかりのジャスパー、未来が見えるアリスという、風変わりな一家と交流を持つようになるベラ。
特にアリスは、ベラに対して好意的だった。
だが、狩りと称して人間を襲っているヴァンパイア、ジェームズとヴィクトリアの影が、ベラに迫ってきていた。
映画『トワイライト~初恋~』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『トワイライト~初恋~』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ラブストーリーだけではない
多くの女性を虜にした、ヴァンパイアと人間の女の子の禁断の恋を描いたラブロマンスシリーズ1作目であり、ベラとエドワードの出会いから恋に落ちていくまでを、とにかく甘くロマンチックに描いた作品。
ベラ役のクリステン・スチュワートと、エドワード役のロバート・パティンソンのW主演で、2012年に公開された完結編の「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2」まで同じ役を演じ続けた。
ヴァンパイアと人間のラブロマンスだけでなく、放浪ヴァンパイアのジェームズとヴィクトリアによる殺人事件(ヴァンパイアにとっては食事)や、2人に狙われるべスの危機など、盛りだくさんの内容。
しかし時間配分がうまくいっておらず、ベスとエドワードが恋人関係になるまでを前半1時間で描いている。
後半1時間でカレン一族とベスの交流やジェームズとヴィクトリアの攻撃、ベスのピンチまで詰め込んでいて、スピード感のバラつきが気になる。
現代版ヴァンパイア
ヴァンパイアも現代風の変化しており、古典的なホラー映画などでは日光に当たると灰になるが、本作では肌がキラキラと光るために晴れの日は外に出られないという設定。
肌の色の白さにはやりすぎな印象を覚え、映画を見ていてすぐに人間かそうでないかの区別がつくのはいいが、周囲が不振に思わないのか不思議なほどに白い。
人間を襲って血を吸わない自分たちを「人間でいうベジタリアン」と例えるシーンでは、表現がピッタリすぎで笑ってしまう。
続編に任せた謎や展開
ベスの血が特別だとエドワードが言う理由や、ベスの心だけ読み取れない理由、アリスが予知した未来ではヴァンパイアになっていたベスがどうなっていくのか、2人の関係はシリーズ2作目に持ち越した形のエンディングになっている。
ビデオを使ってベスの母親を人質にしたと見せかけたジェームズは倒したが、生き残ったヴィクトリアの動向も2作目に放り投げている。
狼の子孫の一族だというジェイコブが、ずっと見ていると意味深な忠告をエドワードにしていて、それもどうかかわってくるのか続編が気になる作品になっている。
「こんな高校生活が送りたかった」この一言に尽きる。これを観終えた後、現実生活の平凡さに落胆してしまう人は少なくないだろう。学生の時に観た私は、間違いなくその一人だった。ロバート・パティンソンは、どの場面を切り取っても麗しいヴァンパイアだった。クリステン・スチュワートの不思議な間や、話し方、表情にも目が離せない魅力がある。
この作品での共演をきっかけに、二人が交際を始めたというのだから、惹かれ合う演技も胸が締め付けられる。胸キュンを求めている方に、真っ先にこの映画をオススメしたい。(女性 20代)
少女漫画や王道的なラブストーリー作品が好きな人なら嵌まる作品だと思う。エドワード役のロバート・パティンソンはミステリアスな雰囲気が出ており、ヴァンパイア役がよく合っていた。ベラ役のクリステン・スチュワートも美しく、二人のやり取りが素敵だなと感じた。
障害の多い人間とヴァンパイアの恋は一体どうなるのか。所々で不穏なシーンがあるので、二人の恋の行方が非常に気になる。今作を見始めると、シリーズの最後まで続けて見てしまいたくなると思う。(女性 30代)
5作続く人気シリーズの第一弾。
続編ありきなので、この作品だけでは分からないままのことがほとんどなのは当然だろう。シリーズの自己紹介的にとりあえずは設定を展開して終わる感じだが、先が気になるように観る者を引きつける要素は十分に提示されている。ドラキュラを素材にした映画やドラマは数多く存在するが、このシリーズでのドラキュラは「人間で言うとベジタリアン」という設定が面白い。このことにより人間の女性との恋愛が進みやすくなっているのだろう。次作にも期待。(男性 40代)
映画『トワイライト~初恋~』 まとめ
ティーン向けの恋愛小説が原作の、ヴァンパイアのエドワードと人間の女の子ベスのラブロマンスの始まりを描いた本作。
このシリーズの大ヒットにより、主演のクリステン・スチュワートとロバート・パティンソンはハリウッドでも珍しい20代のセレブの仲間入りを果たした。
何度見てもヴァンパイアたちの肌の異様な白さが気になってしまい、人間としての命は終わっているからとしてもやりすぎだと感じる。
また、ベスが最初にカレン家を訪ねた時の、“はじめてキッチンを使った”という言葉、本来ならば血を吸われ食べられる側のベスが料理を作ってもらうというシュールさが笑えてしまう。
抑えがきかなくなるとわかりながらもキスをして、危なくベスの血を吸いそうになるような恋人同士の関係は、やはり続きが気になる。
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