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映画『アンノウン・ボディーズ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『アンノウン・ボディーズ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『アンノウン・ボディーズ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『アンノウン・ボディーズ』の結末までのストーリー
  • 『アンノウン・ボディーズ』を見た感想・レビュー
  • 『アンノウン・ボディーズ』を見た人におすすめの映画5選

映画『アンノウン・ボディーズ』の作品情報

アンノウン・ボディーズ

製作年:2017年
上映時間:122分
ジャンル:サスペンス
監督:ヤン・フェルヘイエン
キャスト:ケーン・デ・ボーウ、ヴェルナー・デ・スメット、マルセル・ヘンセマ、ソフィー・ホーフラック etc

映画『アンノウン・ボディーズ』の登場人物(キャスト)

フレディ(ヴェルナー・デ・スメット)
ベルギー警察の刑事。無鉄砲で粗暴な性格の古株。上司のフィンケとは長い付き合いから信頼し合う仲だが、自分勝手な行動に出ることもしばしば。
フィンケ(ケーン・デ・ボウ)
フレディの上司。冷静な判断力と強い正義感を持つ。フレディは信頼しているが、悩みの種でもある。
リナ(ソフィー・ホーフラック)
遺体発見現場の近くをうろついていた半裸の女性。精神科医であり警察に対して攻撃的なコラムを執筆することもある。
パトリック(ヘンドルク・アーツ)
リナが勤めるリハビリセンターの患者。裕福だが精神的に弱いために入院して治療を行っている。
コーディ(トラビス・オリヴァー)
ケルンから引っ越してきたアメリカ大使館に勤める男。連続殺人犯の容疑者の一人。
ホイバーグ(クリス・ヴァン・デン・デューペル)
ゲームクリエイターで容疑者の一人。
ムルデル(マルセル・ヘンセマ)
プロファイリングのスペシャリストでフィンケが協力を願い出たオランダ人。率先して捜査に協力するがフレディからは煙たく思われている。

映画『アンノウン・ボディーズ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『アンノウン・ボディーズ』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アンノウン・ボディーズ』のあらすじ【起】

死体が発見されたと連絡を受けたベルギー警察のフレディとボスのフィンケはすぐに現場に向かった。現場には首の無い全裸の女性死体が転がっていた。頭部もどこかにあるのではないかと周囲を捜索した結果、同じように首の無い女性の遺体が5体も発見される。

鑑識の調べでは遺体には外傷などはないという。腐乱の進み方から判断して冷凍庫のようなものに保管されていたのではと見解を述べた。被害者の女性たちは数年前から失踪届が出されている者たちで出身地も多岐に渡った。フィンケはプロファイラーのムルデルに協力をお願いするが、フレディは彼がオランダ人ということが気に入らず、顔をしかめた。

新たに死体が発見され、二人は現場に急行。その時、フレディは近くを徘徊している女を見つける。彼女はリナという名で、警察についての批評などを書く精神科医だった。フレディが見つけた時、リナは半裸で記憶も曖昧だったことから、フレディは彼女が何かしらの事件に巻き込まれたのではないかと心配する。

後日、リナの家を訪ねたフレディ。彼女の髪は染められた赤毛だったが、それは自分でやったものではないという。あの日、何者かに誘拐されたような気がするというリナだったが、まだ記憶ははっきりしない。フレディは彼女の髪の毛を採取すると鑑識に回した。

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映画『アンノウン・ボディーズ』のあらすじ【承】

ムルデルの調べで犯人はケルンからこの地へやってきた者である可能性が高いことが分かる。ケルンから引っ越してきた者を重点的に調べることにしたフィンケたち。何人かの人物がピックアップされたが、中でもゲームクリエイターのホイバーグと米国大使館に勤めるコーディが怪しいと目星をつけた。

フレディは容疑者たちの写真をリナに見せようとするが、捜査する前に見せる必要はないとフィンケに止められてしまう。しかし、フレディは自分の判断で写真のコピーをリナに渡してしまった。リナの頭髪を勝手に鑑識に回したことがフィンケに知られ、きつく注意されるフレディ。リナの髪はすぐに洗い流せる染料で染められていたが、髪からは薬物反応も出たと言われる。

コーディの屋敷を張り込んでいたが、監視されることを嫌がったコーディから圧力がかかり始める。フィンケは上司から外交問題に発展する可能性を示唆され、コーディの監視を止めるように言われてしまう。だが、事件を解決したいフィンケは大使館の上層部を説得し、密かにコーディを監視させてほしいと約束を取りつけた。

リナが発見された前夜、彼女がクラブのパーティに行っていたことを知ったフレディは、クラブの監視カメラ映像をチェックした。すると、店から出たリナを尾行していく男を発見する。そのことをリナに告げると、彼は犯人ではなく自分のクリニックに入院しているパトリックだと説明される。

翌朝、フレディはパトリックと話をするためにクリニックを訪れた。パトリックは裕福だが精神的に弱く、その治療で入院しているのだそうだ。彼はクラブにはリナの勧めで行ったと説明。人に慣れるためだという。部屋には怪しげなハンマーがあり、フレディはパトリックへの疑いを強めていく。

フィンケの所を訪ねたフレディはリナを保護してほしいと願い出た。パトリックが被害者の一人と繋がっている証拠を見つけたからだったが、フィンケはホイバーグが第一容疑者だと言ってフレディの言うことにあまり興味を示さなかった。ホイバーグは暴力的なゲームを作っており、アリバイがない時間もあったからだ。目立ちたがり屋のリナに振り回されるなと言われたフレディは憤慨する。

映画『アンノウン・ボディーズ』のあらすじ【転】

リナに呼び出されクラブに向かったフレディは、そこで彼女が薬物を摂取する姿を見て動揺する。リナを自宅に送り届けた際、フレディは物陰から飛び出してきた何者かに突き飛ばされた。傷の手当てをするリナは、その流れでフレディに口づけする。バレたら停職になるとフレディは言うが、私が黙っていれば大丈夫とリナは言い、二人は関係を持ってしまった。

ホイバーグを調べたフィンケとムルデルは、以前の彼は歩くことができず、何度も手術をしていたことを突き止める。治療による痛みを抑えるために鎮痛剤が投与されたが、時にはその痛みに負け、暴力的になることもあったという。リハビリセンターの入院記録を調べたフィンケは、一枚の写真に目を止める。そこにはリナの姿が写っていた。ホイバーグとリナの接点を得たフィンケは、彼女の元に話を聞きに向かった。

リナの家で朝を迎えたフレディはバスルームでパトリックの部屋にあったハンマーを見つける。リナに問うと、昨日、コーヒーメーカーを直しにパトリックが来たのだという。そして、ハンマーは彼に精神安定をもたらすアイテムで、それがないと彼は不安に襲われるのだと説明される。

話を聞きにリナの家にやってきたフィンケはフレディの姿を見て状況を察知する。写真を見せると、センターがオープンした時に撮ったものでホイバーグはそこの患者だったとリナは言った。フィンケは事件の参考人と寝たフレディを責め、これからはムルデルに言われたことだけをやるようにと指示した。

ケルンで行方不明になっていたヴェロニクという女性の私物が発見された。ホイバーグを疑うフィンケは彼を拘束し、取り調べを行う。だが、ホイバーグは犯人ではないと言い続けた。彼はケルンではメンケンという部下と一緒に仕事詰めだったと説明した。フィンケは裏を取るためメンケンの自宅に部下を向かわせた。メンケンの部屋に押し入ったフィンケたちだったが、彼の姿は無かった。パソコンを調べようとした際、ファイルが次々と消えるウィルスが仕込まれており、フィンケは慌ててパソコンに水をかけて強制終了させた。

フィンケはメンケンについて各署に連絡。ヴェロニクを救出するために公開捜査はしない方針だったが、メンケンのアパートの管理人がマスコミにバラしネットに公開されてしまった。

リナに呼び出されたフレディが彼女の自宅を訪ねると、錯乱したパトリックを発見。パトリックにはフレディが悪魔のように見えており、それで錯乱していた。リナはパトリックの隙を伺って、鎮静剤を注射して彼を眠らせたが、その様子を見ていたフレディはやりすぎではないかと思わず口にする。

コーディが女性と会っていると報告があり、警官たちは追跡を開始。コーディは女性を連れて森の中に消えた。二人を追いかけたフィンケたちは口論する二人を発見。だが、コーディは連続殺人犯ではなくその女性と不倫していただけだった。

フィンケに言いつけられ、フレディは署に残ってファイル整理をしていた。そこにメンケン本人が現れる。彼の話では精神安定のために定期的に二週間ほど修道院に行っており、戻ってきたらニュースに出ていたので、慌てて出頭したという。フィンケは信じなかったがフレディは彼の話を信じた。メンケンは上司のホイバーグに修道院行きを伝えていたが、ホイバーグはそのことを何も言っていなかった。フレディたちは再度、ホイバーグが怪しいと思いだす。

フレディにリナから着信があった。リハビリセンターへと向かったフレディは、そこで庭にさらし首のようにされた遺体の頭部が並んでいるのを発見する。頭部には赤い髪のかつらが付けられ、腐敗しかかっていた。パトリックの仕業ではないかとフレディは怪しんだが、彼は睡眠療法中だと説明される。リナの身に危険が迫っていると感じたフレディは、仲間が止めるのも聞かずに彼女を連れて森の中のコテージへと避難した。

翌朝、署からの連絡で現場に向かったフレディは、ホイバーグの遺体を発見する。彼は車の中で頭部を撃ち抜いて自殺しており、トランクには頭部のない女性遺体が押し込んであった。

映画『アンノウン・ボディーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ホイバーグの死亡で事件は解決を迎えた。フレディは査問委員会に出頭しなくてはならなかったのだが、何度も遅刻していた。フィンケに事情を説明してほしいとフレディはお願いしたが、事件を放り出してリナのことばかり気にかけるフレディに愛想を尽かしたフィンケは助け舟を出さず、そのせいでフレディは拘束されることとなってしまう。

ホイバーグの衣類についた血を調べたところ、自殺を偽装した他殺の疑いが出てくる。リハビリセンターで発見された頭部の検視結果では被害者はハンマーによって殺されたという結果が出る。以前、フレディがパトリックのことをハンマー男と呼んでいたと知ったフィンケは、フレディが真犯人に近づいていたと確信する。

パトリックの部屋を調べるとハンマーによって殴り殺された女性従業員の死体が転がっていた。フィンケは収監直前のフレディの元に駆けつけて事情を説明。パトリックにリナが連れ去られた可能性があると告げた。

パトリックの通話記録を調べたフィンケ。リナとの最後の通話にカリヨンの音が入っていたのを聞き、彼は大聖堂の近くにいると推測する。フレディは収監直前に警備員を拘束して逃走。そのままリナを助けるために飛び出していった。

無線でパトリックの潜伏先を聞いたフレディは現場に急行した。怪しげな部屋を見つけたフレディは、そこで拘束されて冷凍庫に押し込められたリナを発見する。彼女の体は冷たくなっていたが、命に別状は無かった。逃亡していくパトリックを発見したフレディは彼を追いかけた。

薬の切れたパトリックは全ての人が悪魔のように見えていた。錯乱した彼は見境なく乱暴を働き始める。女性警官から銃を奪うと、辺りに向かって発砲。そこに駆けつけたフレディとフィンケによって彼は射殺された。

リナが押し込められていた冷凍庫を見てフィンケは真実に気がつた。全ての犯人はリナだということを。彼女が半裸で発見された時、彼女は遺体を埋めていたのだ。リハビリセンターのさらし首も彼女の仕業で、容疑者が絞られてきたためにかく乱するのが目的。最終的にパトリックに全ての罪を擦りつけようと画策していたのだ。

フィンケはリナを拘束しようと彼女の元に向かったが、フレディと去った後だった。フィンケは大急ぎで二人を追跡する。実は、フレディもリナが犯人であることに気がついていた。走る車の中でリナにもう逃げられないことを告げるフレディ。だが、リナはそれを否定してハンドルを強引に奪おうとしてきた。バランスを崩した車は大きく蛇行しながら、対向車の隙間を潜り抜けていったが、遂にはコンテナトラックに衝突した。その衝撃でリナは頭部を切断されて即死する。

重傷を負って道路に寝転がるフレディの元にフィンケが駆けつけた。信じなかったことを詫びるフィンケに、フレディは息も絶え絶えに査問委員会に説明してほしいと告げた。

映画『アンノウン・ボディーズ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

脚本に問題が多すぎると思う。リナが犯人だということはあっという間に伝わってくるうえ、動機も分からない。辻褄が合わないことが多いというより、話がめちゃくちゃなのだ。90年代から2000年代に量産された質の悪いサイコサスペンスの一本のよう。犯人が割れないように情報過多にしてあるのだが、それがかえって面白くない。犯人候補にしたいのならば、もっと怪しさを煽る演技や演出が必要だと思うのだが、それが弱すぎる。(MIHOシネマ編集部)


『特捜部Q』シリーズが大好きな私は、「6人の首なし死体」「猟奇的殺人」というワードに惹かれ、とても期待値を上げて鑑賞しました。
感想から言うと期待値を上げすぎてしまっていたので、なんだか消化不良な終わり方になってしまいました。
クライムサスペンスと言いながらも、犯人はきっとこの人だと序盤でわかってしまいます。捜査を続け、二転三転しながらも結局動機が分からないまま犯人を捕まえる。これが「猟奇的殺人」のいいところだと思います。こういうストーリーに動機を求めてはいけません。過激な描写や少し粗めのキャラクター設定も許してあげましょう。(女性 30代)


重厚なサスペンスと人間ドラマが見事に融合した作品でした。連続殺人事件を追う刑事たちの執念と、それぞれが抱える心の闇が絡み合い、最後まで目が離せません。特に親友同士だったエリックとフレデリクの関係が徐々に変質していく様子がリアルで、ラストの衝撃展開には息を呑みました。真犯人の存在が明かされた後の心理描写も深く、単なる犯罪捜査ものではない奥行きを感じました。(30代 男性)


静かな緊張感が終始張り詰めていて、じわじわとくる怖さがありました。殺人事件の謎解きというよりも、登場人物たちの人間関係や精神状態の変化を丁寧に描いている点が印象的。フレデリクが過去のトラウマを抱えていたことや、エリックが正義感と復讐心の間で揺れる姿がリアルで共感できました。犯人にたどり着くまでの過程はスローペースながら緻密で、見応え十分でした。(20代 女性)


サスペンス好きにはたまらない一作です。殺害方法や被害者の背景など細かな伏線が張り巡らされていて、後半にかけて一気に加速するストーリー展開に引き込まれました。登場人物の誰もが疑わしく思える描き方が秀逸で、犯人が判明したときには思わずうなりました。ベルギー映画らしい重厚な雰囲気と、映像の寒々しさが物語の不気味さをより一層引き立てていました。(40代 男性)


女性の視点から見ると、被害者となる女性たちの描かれ方に少し辛い部分もありましたが、同時に警察の捜査に協力しながらも不安と恐怖に晒される心理描写が丁寧でリアルでした。エリックとフレデリクの友情が壊れていく過程には切なさもあり、人間の複雑な感情を上手く描いた作品だと感じました。ラストシーンの余韻が長く続く、考えさせられる映画です。(30代 女性)


事件の真相が明かされたとき、「やっぱりそうか」と思う部分と、「まさか…」と思う部分が混在していて、非常に巧妙な脚本でした。特にフレデリクが自分の正義のために犯行を行っていたという事実は衝撃で、友情とは何か、正義とは何かを深く考えさせられました。静かに崩れていく人間関係の描写がリアルで、見終わった後もしばらく心がざわついていました。(20代 男性)


刑事ドラマにありがちなアクションや派手な演出は控えめですが、その分キャラクターの心理描写が濃密で、物語の緊張感が常に持続していました。特に印象的だったのは、フレデリクが抱える自己嫌悪や罪悪感、そして孤独。彼の選択は決して許されるものではないけれど、理解できてしまう自分が怖かったです。人間の闇にじっくりと向き合うことになる作品でした。(50代 女性)


作品全体が薄暗い色調で統一されていて、それが物語の陰鬱な空気を引き立てていました。殺人事件の捜査を軸にしつつ、刑事同士の絆と裏切り、人間の心の危うさが主題となっている点が印象的。最終的にフレデリクが自らの罪を認めたシーンは胸に迫るものがあり、彼の葛藤に共感する部分も多くありました。観る人によって受け取り方が変わる深い映画だと思います。(40代 男性)


本格的な心理サスペンスとして、見応えがありました。序盤から張り巡らされた伏線が少しずつ回収されていく構成が巧妙で、観ていて非常にスリリングでした。真犯人の動機が単純な悪意ではなく、歪んだ正義感に基づいていたというのも非常にリアル。人間の複雑な内面に迫るストーリーは、ただの犯人探しでは終わらない深みがあります。観終わっても考えが止まりませんでした。(30代 女性)

映画『アンノウン・ボディーズ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『アンノウン・ボディーズ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

セブン

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7つの大罪になぞらえた猟奇殺人を追う、究極のサイコサスペンス。

どんな話?

引退間近のベテラン刑事と新米刑事が、7つの大罪をモチーフにした連続殺人事件に挑む。捜査を進める中で、犯人の異常なまでの知性と計画性が浮かび上がり、やがて彼ら自身も精神的に追い込まれていく。

ここがおすすめ!

重厚で暗いトーン、美しくも不気味な映像、そして予測不能なラストが秀逸。『アンノウン・ボディーズ』のように人間の狂気や倫理観を問う構造が魅力で、観る者に強烈な衝撃を残す一作です。ブレイク必至の名作。

プリズナーズ

この映画を一言で表すと?

正義と復讐の狭間で揺れる父親の狂気を描いた、濃密なサスペンス。

どんな話?

娘が誘拐された父親が、警察の捜査に不満を抱き、自らの手で犯人を追い詰めていく。犯人かもしれない男を監禁し、尋問する中で、次第に父親自身の倫理も崩壊していく。

ここがおすすめ!

事件の謎と人間の心理が緻密に絡み合う展開は、まさに極上の心理スリラー。『アンノウン・ボディーズ』同様、正義とは何か、人を裁く権利とは何かを深く考えさせられます。ヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールの名演も必見。

メメント

この映画を一言で表すと?

記憶を失った男が真実を追う、時間を逆行する異色のサスペンス。

どんな話?

妻を殺されたショックで短期記憶障害を患った男が、メモやタトゥーを頼りに犯人を追い続ける。物語は時間を逆行して語られ、真実が少しずつ明らかになっていく。

ここがおすすめ!

観客が“混乱”と“真実”を主人公と同じ速度で体験できる構造がユニーク。『アンノウン・ボディーズ』のように、記憶・心理・真相の3要素を絶妙に織り交ぜたミステリーファン必見の名作です。

ゾディアック

この映画を一言で表すと?

実際の未解決事件を描いた、圧巻のサスペンスドキュメンタリー。

どんな話?

1960〜70年代のアメリカを震撼させた「ゾディアック事件」の真相に迫る新聞記者たちの姿を描く。殺人鬼の謎に取り憑かれ、私生活を犠牲にしながら真相を追い続ける者たちの執念がリアルに描かれる。

ここがおすすめ!

実在の事件をベースにしながらも、ミステリー映画としても高い完成度。『アンノウン・ボディーズ』のような刑事の苦悩、事件の陰に潜む人間の闇が重くのしかかります。デヴィッド・フィンチャーの緻密な演出も光ります。

殺人の追憶

この映画を一言で表すと?

韓国史上最悪の連続殺人事件に挑む刑事たちの執念と敗北の記録。

どんな話?

1980年代の韓国で実際に起きた連続婦女暴行殺人事件を元に、地元警察とソウルから来たエリート刑事が犯人を追い詰めていく。だが手がかりは掴めず、苛立ちと疲弊が彼らを蝕んでいく。

ここがおすすめ!

サスペンスとしての面白さはもちろん、無力な人間たちの悲哀が強烈に描かれます。『アンノウン・ボディーズ』のように、正義と狂気、友情と疑念の境界線を曖昧に描く構成が秀逸。韓国映画の傑作です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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