映画『ウンタマギルー』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「ウンタマギルー」のネタバレあらすじ結末と感想

ウンタマギルーの概要:沖縄民話の「運玉義留」を下敷きにして、本土復帰前の沖縄を舞台にしたファンタジー映画。サトウキビ精製所で働くギルーは、親方が囲う女マレーと関係を持ち、運玉森へ逃げる。そこでキジムナーから空を飛ぶ霊力を授かり、義賊となる。

ウンタマギルーの作品情報

ウンタマギルー

製作年:1989年
上映時間:120分
ジャンル:ファンタジー
監督:高嶺剛
キャスト:小林薫、青山知可子、平良進、戸川純 etc

ウンタマギルーの登場人物(キャスト)

ギルー / ウンタマギルー / サンラー(小林薫)
サトウキビ精製所で働く男。キムジナーにいつも黒糖のカケラを分け与えている。西原親方の囲うマレーを誘い、親方の怒りを買ってしまう。運玉森に逃げ込み、ギジムナーに聖なる石を額に埋め込まれ、超能力を得る。
チルー(戸川純)
ギルーの妹。青山羊亭の娼婦。動物占いにのめり込み、客を取らなくなってしまう。警察に連行され高等弁務官に差し出されるが、高等弁務官を運命の人だと直感する。
マレー(青山知可子)
西原親方に囲われている豊満な肉体を持つ女。いつもサトウキビ精製所の片隅で水タバコを吹かしている。ギルーに毛遊びに誘われ、関係を持つ。実は豚の化身。
アンダクェー(エディ)
西原親方の所で、豚の種付けや管理をしている男。西原親方の怒りを買ったギルーと一緒に運玉森へ逃げ込む。キジムナーに超能力を授けられたギルーと共に義賊となり盗みを働く。
西原親方(平良進)
サトウキビ精製所の親方。目が見えないが、ウトゥーバーサンの指示する場所に正確に槍を投げ込むことができる。
ウトゥーバーサン(間好子)
西原親方の元で働く巫女。ちょっとした能力を持っている。千里眼や、人の夢を覗いてみることができる。
キジムナー(宮里栄弘)
沖縄に古くからいるといわれている妖怪。赤毛の少年の姿が一般的だが、本作ではジャケットを羽織ったおじさん。ギルーからいつも黒糖を分けてもらっており、そのお返しとして魚などを持って来たりする。

ウンタマギルーのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ウンタマギルー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

ウンタマギルーのあらすじ【起】

炎天下のサトウキビ精製所で働くギルーは、お昼休みに木陰にいるギジムナーに声をかけ、黒糖のかけらを一つお裾分けするのを日常としていた。精製所の片隅にはマレーがいて、気怠そうに水タバコを吹かしている。ギルーは、そんなマレーの豊満な胸を揉む淫靡な夢を見る。人の夢が解るウトゥーバーサンは、「そんな夢を見るんじゃない」とギルーを叩き起こすのだった。

精製所は、目の見えない西原親方のもので、マレーもまた彼のものだった。西原親方は、ウトゥーバーサンと共に、マレーの身体を洗う。マレーは淫豚草をよく吸い、身体が熟れているのだった。

ギルーは妹のチルーと一緒に住んでいる。チルーは青山羊亭の娼婦だった。しかし、動物占いに凝るようになって客を取らなくなっていた。チルーは、兄ギルーは豚に取り憑かれていると直感的に思っているのだった。

昼休み、いつものようにギルーはキジムナーに黒糖を渡す。お礼にと、キジムナーは魚を持ってくるが、腐りかけている。マンゴーと魚は腐りかけが一番うまいと言うキジムナーだが、ギルーは断り、代わりにサトウキビ運びを手伝わせる。その間、ギルーは昼寝をするのだった。

ギルーは、豚の鳴き声で目を覚ます。そして、豚の世話をしているアンダクェーと毛遊びにマレーを誘うかどうかを話す。そして満月の夜、マレーが屋敷からいなくなる。ギルーが毛遊びに誘ったのだった。

ウンタマギルーのあらすじ【承】

ギルーは、マレーを運玉森に誘い、その身体を抱く。横たわっているマレーの草履が宙に浮き、それを追いかけるギルー。その先で、ギルーは溺れているキジムナーの子供を見つけ、助ける。戻ってみるとマレーの姿はなかった。

ギルーは、西原親方の家まで行き、豚小屋の横にあるトイレに入る。潜んでいると、西原親方のマレーを叱る声が聞こえてくる。そして、西原親方は、「しばらく豚のままでいなさい」と話すのだった。目の見えない西原親方だが、ギルーがトイレにいることを察知する。マレーの秘密を知ったギルーは、西原親方は怒りを買う。日中、働いているギルーの目の前に、西原親方が投げた槍が飛んでくるのだった。

チルーは、親方に殺されてしまうとギルーに告げる。そして、ギルーに自分の毛を渡し、危なくなったら運玉森に逃げ込めと告げる。ただ、運玉森の土だけは食べるな、食べると神隠しに会うと警告するのだった。

精製所が火事になる。ギルーは、放火の疑いをかけられ、運玉森に身を隠す。しかし、火をつけたのは西原親方本人だった。母親とアンダクェーと一緒に森に逃げ込んだギルーは、自給自足の生活を始める。それを見守るキジムナーの姿があった。

ウンタマギルーのあらすじ【転】

キジムナーは、ギルーに力を伝授する。キムジナーが、額に聖なる石を埋め込むとギルーは超人的な力を得るのだった。それは、宙に浮いたり、動物たちを呼び寄せたりする力だった。そして、その力を使い、盗みを働く。しかし、思っていた以上に動物たちがギルーについて来てしまったので、余った家畜を貧しい生活をしている村人に分け与えるのだった。

義賊となったギルーは運玉ギルーと名乗るようになる。ギルーは、アンダクェーと共に様々な盗み繰り返す。西原親方の家から、上物の泡盛古酒を液体だけ宙に浮かし盗み出そうとするが、西原親方に槍によって阻止される。米軍基地から武器弾薬も盗んできて独立党のメンバーにも渡す。ギルーを追いかけて来た警察と独立党は、撃ち合いになる。しかし、ギルーとアンダクェーは煙幕をはって、その場から消えさるのだった。そしていつしか、マレーも西原親方の家を出て、運玉森にやって来てギルーたちと一緒に生活するのだった。

ウンタマギルーの結末・ラスト(ネタバレ)

チルーは、警察に連れていかれ、高等弁務官に差し出される。チルーは、高等弁務官の家で下女として働くようになる。チルーを助けにいくギルーだったが、チルーは高等弁務官のカマジサーを運命の人だと言い、戻ろうとしないのだった。数ヶ月後、チルーのお腹は大きくなるが、村の人々は、想像妊娠だと思っているのだった。

村の人々のヒーローになった運玉ギルーは、お芝居になり上演されるようになる。そのお芝居に、ギルーとアンダクェーは本人役で出演することになる。その上演を、ウトゥーバーサンと一緒に見にきていた西原親方は、芝居の最中に槍を投げる。そして、その槍はギルーの額の聖なる石が入っている場所に突き刺さるのだった。ギルーは、額に槍が刺さったまま、歩き出し、何処かへ消えてしまうのだった。

時は流れ、どこかのさとうきび精製所で働く男がいる。その男は、ギルーと良く似ているがサンラーという。そして、精製所の片隅にはマレーがおり、水タバコをふかしている。昼休み、サンラーもマレーとのイヤらしい夢を見る。そして、ギルーと同じようにウトゥーバーサンに怒られる。しかし、この精製所の親方は西原親方ではなかった。親方は、みんなに日本復帰になったことを伝えると、マレーの所に行き、身体に巻きつけていたダイナマイトに火をつけ、マレー共々爆死するのだった。

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