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映画『ステータス・アップデート』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

ある日、青年カイルは「ユニバース」と言う名のアプリが入った携帯電話を入手する。その日から、カイルの日常は変化し、全てが思うままに。ディズニーチャンネルで活躍するロス・リンチが主人公カイルを演じる、ファンタジーコメディ映画。

映画『ステータス・アップデート』の作品情報

ステータス・アップデート

タイトル
ステータス・アップデート
原題
Status Update
製作年
2018年
日本公開日
2018年11月3日(土)
上映時間
106分
ジャンル
ファンタジー
コメディ
監督
スコット・スピアー
脚本
ジェイソン・フィラルディ
製作
ジェニファー・ギブゴット
アダム・シャンクマン
ニコラス・シャルティエ
ドミニク・ラスタム
製作総指揮
ショーン・ウィリアムソン
ジョナサン・デクター
ジェイソン・フィラルディ
キャスト
ロス・リンチ
オリビア・ホルト
コートニー・イートン
グレッグ・サルキン
ロブ・リグル
ファムケ・ヤンセン
ハーベイ・ギーエン
ウェンディ・マクレンドン=コービー
製作国
アメリカ
配給
AMGエンタテインメント

映画『ステータス・アップデート』の作品概要

ドラマ、『オースティン&アリー』で主役を務め、映画『ティーン・ビーチ・ムービー』で主役を演じたことでブレイクした、ロックバンドR5のボーカル・ロス・リンチ。彼が今度演じるのは、コメディ映画の主人公・カイル。不思議な力のアプリを宿すスマフォを手に入れてから、カイルの生活は全てが自分の思いのままに操れるようになる。『glee グリー』のアダム・シャンクマンが製作を、『ミッドナイト・サン タイヨウのうた』のスコット・スピアーが監督を務める、ハートフルなファンタジーコメディ映画が登場。

映画『ステータス・アップデート』の予告動画

映画『ステータス・アップデート』の登場人物(キャスト)

カイル(ロス・リンチ)
両親が別居した関係で、母と妹と一緒に祖父の住むコネチカット州に引っ越す。引っ込み思案で、人付き合いが苦手。
ダニー(オリビア・ホルト)
カイルが思いを寄せる学校の同級生。スーパーマンのように輝くカイルに恋をする。

映画『ステータス・アップデート』のあらすじ(ネタバレなし)

高校生のカイルは、両親が別居を始めたことで生まれ育ったカリフォルニア州を離れ、母方の祖父がいるコネチカット州へ、母と妹と一緒に引っ越す。

新しい学校では、スクールカースト最底辺へ。引っ込み思案で、自信の無さから人とうまく付き合うことができないカイルは、学校にも馴染めず、唯一言葉を交わした女学生ダニーに片思いする日々。

自分を不甲斐ないと思いながらも、どうすることもできないでいるカイルだったが、ある日、携帯電話の画面が割れてしまったので、修理に持っていく。お店で携帯電話のガラスを見せると、店員から怪しげな携帯電話を渡される。

なんでも、SNSに投降したことが全て現実になると言う。疑いしか持っていないカイルだったが、「車が手に入る」と投降する。すると次の日、投降した内容が全て現実になっていた。

その日から、カイルの日常は変わる。カイルは、欲しいものを全て手に入れ、名声を手に入れ、憧れのダニーの心も手に入れる。何もかもが自分の思い通りになる現実が、カイルには心地よく、これまでの自分がウソのようだった。

だが、それも束の間、カイルの現実は段々と綻び始め、多くのものを無くしていくのだった。

映画『ステータス・アップデート』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?
映画『ステータス・アップデート』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『ステータス・アップデート』の感想・評価

誰もが望む現実が、手に入る夢の映画

「あれが手に入れば」「こんな人生が送れたら」と、誰しも一度は思わずにいられない。お金が欲しい、いい女・男が欲しい、有名人になりたい、そうした欲望を一手に叶えてくれる魔法のアプリ。きっとこのアプリを使えば、世界すら好きにすることができるはず。

しかし、これらは全て物欲や名声欲と呼ばれるもので、人の根幹にある承認欲求の渇望によって招かれる思考。もし、それらを全て手に入れたとして、果たして人は幸せを得られるのだろうか。

小さな子供から大人まで、全ての人が思い描く夢に、お金で手に入れられない愛や友人・家族、人生そのもの幸せの意味を問いかける感動の話題作。本当にすべてが思い通りになる世界で、自分に都合の良いように作られた世界は、幸せと呼べるのだろうか。

主人公の青年・カイルが、段々と崩れ始めていく現実に直面したとき、きちんと自分と向き合い最後の答えを出す。その答えが、自分自身を受け入れることに繋がっていく。自分は自分にしかなれないし、自分以上にも以下にもなれない。夢は夢でしかないのか、夢と現実の折り合いをカイルがどうつけていくのか、気になるポイントである。

映画界期待の2大スターが、夢溢れる世界を演じ切る

主人公カイルを演じるロス・リンチは、ディズニーチャンネルのドラマ『オースティン&アリー』で主演を務め、その後のディズニーチャンネルの映画『ティーン・ビーチ・ムービー』でも主役を演じる。

ヒロインのダニー役オリビア・ホルトも、ディズニーチャンネル『やってないってば!』でヒロインを務めた経験を持つ、話題の若手女優。夢と魔法の世界を生み出すディズニー御用達の2大トップスターが、夢と魔法溢れる映画で、熱演する。

ロックバンドR5のボーカルでもあるロス・リンチや、類稀な歌声のオリビア・ホルトが披露する歌には、夢と希望が盛り込まれ、観ている人を引き込んでくれそうだ。青春映画ならではの若々しさに加え、2人の笑顔と歌声がスクリーンいっぱいに広がり、若者にありがちな悩みや苦しみも、全てが等身大に描かれている。

今、2人と同じ年代の若者も、その年代を過ぎてしまった人も、「もし自分と違う人生だったら」と思いながら観てみると、自分にとっての人生とは何かを再認識できるかもしれない。

劇中で流れる名曲が、映画に輝きをプラスする

ブルーノ・マーズ、レイチェル・プラッテン、トミー・ジェイムス、レナード・コーエンなど、聞いたことのある人ならその名を聞いただけで、分かるかもしれない。アメリカの有名なシンガーたち。

軽快な曲調と、透き通る歌声で人気を集めているシンガーたちの曲が、揃って劇中の挿入歌に抜擢される。特に、レイチェル・プラッテンの「ファイトソング」は、今回の映画にもぴったりのテーマであり、共感する人も多い。また、トミー・ジェイムスやレナード・コーエンの曲などは懐かしさを覚える人もいるのではないだろうか。

オールドから現代まで、人々に愛された名曲たちが多く劇中に登場し、映画の魅力を更に引き立ててくれている。若者の青春と音楽は、切っても切り離せない要素の1つだが、これだけ多くの曲が集まり、マッチしている映画は、ぜひ鑑賞をお勧めしたい。

映画と音楽が織り成す世界観が、夢と希望と魔法をよりリアルにしてくれるのである。

映画『ステータス・アップデート』の公開前に見ておきたい映画

映画『ステータス・アップデート』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『ステータス・アップデート』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

ティーン・ビーチ・ムービー

ディズニーチャンネルのオリジナルムービーとして製作されたミュージカル映画で、全米では2013年に、日本では2014年にDVDが発売される。

仲の良い親友のような存在のフレディとマッケンジーだったが、マッケンジーが名門高校に転校し、引っ越したことで離れ離れになる。引っ越しの日の朝、2人は別れのあいさつのために海へ出かけサーフィンをする。

しかし、そこで2人を大波が襲い、60年代に流行ったビーチ・ミュージカル『ウェット・サイド・ストーリー』の世界に飛ばされてしまう。急に時代を乗り越え、戸惑う2人は無事に元の世界に戻ることができるのか。

劇中に多くの曲が挿入され、そのほとんどを主演のロス・リンチとマイア・ミッチェルが歌い上げる。バンドのボーカルを務めるロス・リンチの歌声が、堂々と披露されたロス・リンチの映画初主演作品。

詳細 ティーン・ビーチ・ムービー

ミッドナイト・サン タイヨウのうた

日本で2009年に公開された『タイヨウのうた』を、ハリウッド版にリメイクし、2018年5月に公開された作品。今作の監督スコット・スピアーがメガホンを取り、太陽の光に当たることができない少女と、ケガを負ったことで夢を諦めた青年の恋物語を映像化。

アーノルド・シュワルツェネッガーの息子・パトリック・シュワルツェネッガーが青年チャーリー役を務めたことでも注目を浴びる。主人公の少女・ケイティは、ディズニーチャンネルのドラマ『シェキラ!』に出演したベラ・ソーンが務め、夜の駅前で通行人にギターを弾き語りする儚げな役を熱演する。

太陽の光に当たれない珍しい病「XP」を抱えながら、初めて出会う同世代の魅力的な青年チャーリーとの恋に夢中になるケイティ。病気を隠しながらチャーリーと接するケイティは、チャーリーと付き合っていくうちに病気と向き合い、自分と向き合い、そしてチャーリーのケガと向き合っていく。

2人の恋の行方を描いた切ないラブストーリーは、観ていて応援したくなる映画となっている。

詳細 ミッドナイト・サン タイヨウのうた

セブンティーン・アゲイン

ディズニーチャンネルでも有名な『ハイスクール・ミュージカル』で主演を務めたザック・エフロン演じるコメディ映画。今作の脚本を担当しているジェイソン・フィラルディ、製作のアダム・シャンクマンとジェニファー・ギブゴットが手掛けた映画でもある。

アメリカで公開されると、全米初登場1位を記録した話題作で、37歳の男が輝かしい人生を謳歌していた17歳の頃の姿になり、人生をやり直そうと奮起する。17歳当時の主人公・マイクはバスケットボール選手として注目を浴びており、プロからのスカウトも目じゃない程の名選手だった。

しかし、恋人の妊娠を機にバスケットボールを辞め、妻と子供のために普通の仕事に就く。一生懸命働き、妻子を養ってきたマイクだが、なぜか妻から家を追い出され、娘と息子にまで無視されてしまう惨めな人生を辿ることに。

ふらりと立ち寄った母校で出会った、不思議な雰囲気の用務員の男に、ポロリと愚痴をこぼし、17歳に戻れたらと非現実的な願望を語る。しかし、その用務員に関わったことで気付けばマイクは17歳の頃の自分に戻っていた。37歳の男が17歳に若返り、ジェネレーションギャップを受けながらも高校に編入するのだった。奇抜な設定で話題を掻っ攫った、笑いあり深みありのコメディドラマは、一押しの映画である。

詳細 セブンティーン・アゲイン

映画『ステータス・アップデート』の評判・口コミ・レビュー

映画『ステータス・アップデート』のまとめ

誰もが理想とし、夢見ている人生があるだろう。ところが、あくまでも理想は理想のままで、現実はそううまく運ばない。そんなことは誰もが分かっている。分かっているけれど夢見ずにはいられない。そんな葛藤を吹き飛ばしてくれる笑いあり、音楽あり、魔法ありの不思議で、これまでありそうで今までなかった魅力溢れる映画が登場した。ハリウッド・リポーターやタイムマガジンなどがこぞって絶賛し、エンタテインメント満載の忘れられない一作となりそうだ。

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