この記事では、映画『牛首村』の結末のあらすじをネタバレありで解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『牛首村』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『牛首村』の作品情報
出典:U-NEXT
製作年 | 2021年 |
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上映時間 | 114分 |
ジャンル | ホラー |
監督 | 清水崇 |
キャスト | Koki, 萩原利久 高橋文哉 芋生悠 大谷凜香 |
製作国 | 日本 |
映画『牛首村』の登場人物(キャスト)
- 雨宮奏音(Kōki,)
- 父親と二人暮らしをしている高校生。自分と瓜二つの少女が映る心霊動画を見たことから、恐ろしい出来事に巻き込まれる。
- 三澄詩音(Kōki,)
- アキナとミツキの心霊動画に出演した高校生。それをきっかけに行方不明になってしまう。なぜか奏音と瓜二つの見た目をしている。
- 香月蓮(萩原利久)
- 奏音と同じ学校に通う男子。彼女と共に、動画の少女を探す旅に出る。
- 倉木将太(高橋文哉)
- 詩音の恋人。行方不明になった後も、彼女の行方を捜している。
- アキナ(大谷凜香)
- 詩音の同級生。動画配信者でもある。
- ミツキ(莉子)
- 詩音の同級生。アキナの動画配信の助手を務める。
- 山崎壮志(松尾諭)
- 富山県に住む男性。心霊スポットに向かう奏音と蓮を案内する。
- 雨宮直樹(田中直樹)
- 奏音の父親。
映画『牛首村』のネタバレあらすじ
映画『牛首村』の結末・ラスト(ネタバレ)
怯えた蓮は一人で東京に帰ろうとするが、双子の怨霊たちに殺されてしまう。
奏音は将太と共に蓮の遺体と対面した後、奏音の祖母から村に伝わるわらべうたを聞かされる。
その直後に二人は、双子の片割れが捨てられてきた鍾乳洞の地下穴へと飛ばされた。
そこは数十年前の世界であり、中には無数の子どもたちの死体が、そして詩音の姿もあった。
再会を果たす奏音と詩音だったが、異形の怪物が現れる。
それは奇子だった。
七歳で鍾乳洞に捨てられながらも、その時点では、子供の死体を食べて生き延びていたのである。
やがては死に至り、恨みによって現代で怨霊と化していたのだった。
外に逃げ出す三人だが、その先で双子の怨霊たちに襲われる。
夢の中の奇子の言葉がヒントとなり、奏音が機転を利かせたことで、からくも現実世界に戻ることが出来た。
一件落着し、奏音と詩音にも日常が戻ったかのように思えた。
しかし奏音との電話中、唐突に詩音が奇子の言葉を口にする。
振り返った彼女の顔が奇子に変わるところで、物語は幕を閉じる。
映画『牛首村』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ホラーとしてのビジュアルはかなり強烈で、特に牛首の儀式や人形の不気味さは印象に残りました。主人公の奏音が、双子の姉・詩音の存在を知り、村の因習に巻き込まれていく展開は不穏で良かったです。ただ、後半で明かされる「牛の首=村の呪い」という設定がやや曖昧で、少し置いていかれる感はありました。でも、Kōki,さんの存在感は圧倒的でした。(20代 男性)
Kōki,さんの演技が見たくて鑑賞しましたが、思っていた以上にしっかりしたホラーで驚きました。村の風習や、地下に封印されていた人形の恐怖演出がとてもリアルで怖かったです。ラストで、奏音が詩音と再会し、過去の真実と向き合う展開は泣けるというより切なかった。ホラーだけでなく、姉妹の絆も描かれていて見応えありました。(30代 女性)
「牛首村」というタイトルからは想像できなかった内容に驚きました。もっと牧歌的かと思っていたら、かなり血生臭いオカルトホラーでした。特に、詩音の存在が「見えないけれど確実にそこにいる」感じが怖くて、クライマックスで一体化するような描写にはぞくっとしました。ホラーとしての映像は見事でしたが、ストーリーはもう少し丁寧に描いてほしかったかな。(40代 男性)
友人に誘われて軽い気持ちで観たけど、意外と考察のしがいがある作品でした。牛の首の正体、村の因習、母親の苦悩などが絡み合って、単なるホラーに留まらない構成。主人公が過去の記憶と向き合うことで、“恐怖”を受け入れるというテーマも良かったです。何より双子のKōki,さんの演技がリアルで感情移入できました。(20代 女性)
ホラー映画というよりは、“呪われた家系”をめぐる因果物語という印象。呪いがどこから来たのか、なぜ双子が狙われるのか、そこがもう少し丁寧に描かれていればもっと感情移入できたかも。ただ、映像美や音響は素晴らしく、怖がらせるポイントはきっちり押さえていました。日本の伝統ホラーの系譜として観る価値ありです。(50代 男性)
映像の不気味さと、“音”の使い方が非常に巧妙な作品でした。ホラーの王道とも言える“村”という舞台に、双子というモチーフを乗せて、人間の業や悲しみを描いていたと思います。個人的には母親が双子を分けて育てた理由にもっと説得力がほしかったですが、全体としてはテンポも良く、飽きずに観られました。(30代 男性)
怖いだけじゃなく、切なさが残るホラー映画でした。奏音と詩音がラストでようやく再会を果たす場面では、泣きそうになりました。双子というモチーフが、ただのホラー演出じゃなくて“絆”として描かれていたのが良かったです。怖いけど温かい、そんな不思議な作品でした。Kōki,さんの演技も自然で好印象でした。(20代 女性)
地方の風習×双子という設定が個人的に好みで、かなり期待して観ました。実際、序盤から不穏な空気がしっかり作られていて、廃墟の描写や地下のシーンなどは本気で怖かったです。ただ、ラストの展開が急ぎ足に感じて、詩音の存在がもう少し掘り下げられていればもっと深い映画になった気がします。でも怖さは本物でした。(40代 女性)
日本のホラー映画としては久々に「和製オカルト」をしっかり描いていて好感が持てました。牛首の由来や儀式、封印された人形の描写など、ビジュアル面での恐怖演出はかなり強いです。ただしストーリーに納得できない部分もあり、双子という設定をもっと物語の中核に活かしてほしかったという思いもあります。(30代 男性)
「恐怖」と「家族の呪い」をうまく絡めた作品でした。主人公が姉の死の真相を知り、あの村の呪いに巻き込まれていく流れは、少しずつ真相に近づく感じが良かったです。特に、母親の罪と後悔が浮き彫りになるシーンでは、単なるホラーを超えて“親子”の物語としても心に残りました。怖いだけじゃないホラーです。(50代 女性)
映画『牛首村』を見た人におすすめの映画5選
犬鳴村
この映画を一言で表すと?
実在の都市伝説を基にした、恐怖と因縁が交錯する村系ホラー。
どんな話?
都市伝説「犬鳴トンネル」をモチーフに、謎の村“犬鳴村”へ迷い込んだ主人公が、過去の因縁と呪いに巻き込まれていく物語。実際の地名が登場し、リアルな恐怖を掻き立てる演出が話題に。
ここがおすすめ!
『牛首村』と同じく清水崇監督作品で、“呪われた村”と家系にまつわるホラーを描いた1本。恐怖演出はもちろん、徐々に明かされる家族の秘密と、土地に宿る怨念がリンクしていく構成が秀逸です。
樹海村
この映画を一言で表すと?
“富士の樹海”が舞台の、霊と因習が絡むサバイバルホラー。
どんな話?
富士の樹海で見つかった謎の箱をきっかけに、双子の姉妹が霊的現象に巻き込まれていく。日本の風習や信仰が物語の鍵となり、命の境界線があいまいになっていく恐怖体験が描かれる。
ここがおすすめ!
双子というモチーフや、閉ざされた場所に潜む因縁など、『牛首村』と非常に共通点の多い作品。物語の後半にかけてのスピード感と、視覚的に不気味な演出も見どころ。シリーズファンにもおすすめ。
こっくりさん 劇場版 新都市伝説
この映画を一言で表すと?
一度始めたら、最後まで“やめられない”禁断の霊的儀式ホラー。
どんな話?
女子高生たちが軽い気持ちで始めた“こっくりさん”が、やがて本物の霊を呼び寄せてしまう。無邪気な遊びが次第に呪いへと変わり、仲間たちがひとりずつ異変に見舞われていく。
ここがおすすめ!
『牛首村』のように、“日常の中に入り込んでくる恐怖”や、学校・少女たちという組み合わせが引き起こす不気味さが秀逸。日本らしい怪談ホラーの良さが詰まった、緊張感のある1作です。
鬼談百景
この映画を一言で表すと?
じわじわ来る恐怖を10本の短編で体験する、日本怪談の集大成。
どんな話?
ネット上で有名な怖い話を原作に、10本のショートストーリーで構成されたオムニバスホラー。視覚よりも心理に訴える演出で、背筋の寒くなるような日常の隙間を描き出す。
ここがおすすめ!
『牛首村』のような“説明できない不気味さ”が好きな人に最適。都市伝説や因習系の雰囲気を短編でテンポよく味わえるので、隙間時間でも本格ホラーを楽しみたい人にぴったりです。
忌怪島/きかいじま
この映画を一言で表すと?
最新テクノロジーと古来の呪術が融合した、異色の島ホラー。
どんな話?
仮想現実を用いた医療研究の舞台“忌怪島”で次々と怪現象が起こり、研究者たちが古代の呪いと向き合うことになる。科学と霊が交差するサイコスリラー。
ここがおすすめ!
『牛首村』と同様に、孤立した土地に潜む呪いと人間の罪を描いた作品。科学的な視点が加わっているため、一風変わった切り口でホラーを楽しみたい方にもおすすめです。驚きのラストにも注目です。
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