この記事では、映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の作品情報
上映時間:135分
ジャンル:SF、アクション
監督:リュック・ベッソン
キャスト:デイン・デハーン、カーラ・デルヴィーニュ、クライヴ・オーウェン、リアーナ etc
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の登場人物(キャスト)
- ヴァレリアン(デイン・デハーン)
- 宇宙をパトロールするエージェント。仕事はできるが、私生活での女性関係はいい加減。相棒のローレリーヌにプロポーズするが相手にされない。
- ローレリーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)
- 宇宙連邦捜査官でヴァレリアンの相棒。ヴァレリアンからいつも愛の告白を受けているが、相手にしていない。時に彼を助け、時に助けられ、頼れる相棒である。
- フィリット司令官(クライヴ・オーウェン)
- ヴァレリアンとローレリーヌに惑星キリアンからコンバーターを奪取してくる任務を命ずる。かつて惑星ミュールが滅んだ戦いに関与していた。
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のあらすじ【起】
世界初の宇宙ステーションのドッキングから数百年が経ち、様々な時代で宇宙ステーションはドッキングを繰り返していた。いつしか人だけではなく、異星人と握手をする人間の姿がそこにはあった。長年の様々な異星人とのドッキングを繰り返したアルファ宇宙ステーションは巨大化し、地球の重力圏から解放されることになる。そして400年の時がたった。
惑星ミュールでは、そこに住むパール人が平和な暮らしを営んでいた。しかしある日、空から次々と宇宙船が墜落してくる。そして、巨大な宇宙船の落下爆発に一人のパール人が巻き込まれてしまうのだった。
それはヴァレリアンの脳に送り込まれたイメージだった。目を覚ましたヴァレリアンは、不思議に思う。しかし、そのイメージが何処から送られたのかはわからないのだった。そして、ヴァレリアンはローレリーヌと共に任務のため、惑星キリアンに向かう。そこは異次元空間が重なり合う惑星。任務を遂行する直前、ヴァレリアンはローレリーヌにプロポーズをするのだった。

映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のあらすじ【承】
ヴァレリアンはローレリーヌの助けを借り、任務を遂行し、コンバーターを手に入れる。そして、アルファ宇宙ステーションへ向かうのだった。
一年前、ステーション内に汚染が発見される。調査隊は全員戻ってこなかった。その汚染排除のためコンバーターが必要だった。そしてステーションでは、パール人がフィリット司令官によって拷問にかけられていた。しかし、ヴァレリアンとローレリーヌはそのことは知らないのだった。
フィリット司令官の警護のため二人は、会議に出席する司令官に同行する。会議場にヴァレリアン、外にローレリーヌの配置で警護をする二人。ローレリーヌは通りすがりのドーガンという異星人からパール人に関する情報を得る。そこへ侵入者の警報がなる。二人は司令官を避難させようとするがドアが開かない。爆発が起き、パール人たちが銃を乱射しながら乗り込んで来る。誰も殺さずに会議場を制圧したパール人たちは、司令官を拉致し立ち去るのだった。
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のあらすじ【転】
ヴァレリアンはパール人の後を追い、ローレリーヌは司令室からヴァレリアンに指示を送る。ヴァレリアンは最短コースを取るため、ステーション内の壁を次々と壊しながら先へと進む。
宇宙船に乗り込んだパール人たちを、ヴァレリアンも宇宙船で追いかける、攻撃を仕掛けるとパール人の宇宙船は無数の小さな宇宙船に分離して逃げるのだった。ヴァレリアンは、司令官を乗せた小型宇宙船をロックし追いかけ、アンカーをかけるがそのまま制御不能となってしまう。司令室のローレリーヌは、ヴァレリアンのシグナルをロストしてしまうのだった。
ローレリーヌはすぐさま追いかけようとするが、フィリット司令官の部下であるオクト=バー将軍は彼女を拘束し、救助には向かわせない。しかし、ローレリーヌは警備員をなぎ倒し、ヴァレリアンの救出に向かうのだった。
ローレリーヌは、再びドーガンから情報を得て、何とかヴァレリアンを探し出す。しかし、ヴァレリアンはローレリーヌにありがとうも言わない。二人は、任務に戻ろうとするが、今度はローレリーヌが異星人ブーラン・バーソルにさらわれてしまう。今度はヴァレリアンが彼女を助けに行く。ローレリーヌを救出したヴァレリアンは、二人でパール人たちがいる場所へ向かうのだった。
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の結末・ラスト(ネタバレ)
惑星ミュールで死んでしまった女王の魂は、ヴァレリアンを選んだのだった。そのせいで彼の頭にはパール人のイメージがあったのだった。パール人たちは、惑星ミュールの周りで起きていた戦争に巻き込まれ、生き残ったものが何とか逃げ込んだのが、アルファ宇宙ステーションだった。彼らにはコンバーターが必要だった。そして、惑星ミュールが滅んだ原因は、当時その戦いに参加していたフィリット司令官にあるのだった。フィリット司令官は、その証拠を消すために、パール人を拷問し、さらにアルファ宇宙ステーションにいる彼らを抹殺しようと企んでいたのだった。
ヴァレリアンは、コンバーターを渡そうとするローレリーヌを止める。しかし、愛の力を訴えるローレリーヌの言葉に納得し、コンバーターをパール人に返すのだった。コンバーターの力によって惑星ミュールが復活する。しかし、パール人たちが隠れている場所の周りは軍によって包囲されていた。フィリット司令官の一言で、戦闘用アンドロイド、k-トロンが攻撃を始めてしまう。仕掛けられた時限爆弾の爆発の直前、パール人たちは自分たちの船で脱出をする。爆発はオクト=バー将軍たちの働きで、間一髪で止められるが、ヴァレリアンとローレリーヌの乗ったシェルターは宇宙空間にはじき出され、漂流してしまう。しかし、その中で二人は愛を誓い合うのだった。
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
フランスの漫画シリーズ『ヴァレリアンとローレリーヌ』を原作にリュック・ベッソン監督が製作・脚本を手掛け映画化した作品。製作陣はトヨタ自動車の高級車ブランド、レクサスのデザインチームと協力し、小型宇宙船スカイジェットを生み出している。フロント部分など随所に意匠が施されているため、見どころは満載。ヴァレリアン役をデイン・デハーンが演じているが、童顔であるためか序盤ではあまり期待せずに鑑賞したものの、アクションや演技力には目を見張るものがある。評価としてはあまり芳しいものではなかったが、充分に楽しめる作品であり、さすがリュック・ベッソン監督だと思わせる躍動感に溢れている。(女性 40代)
本作は、SF映画の原点といわれるコミック『バレリアンとローレリーヌ』を実写映画化したもの。
キャラクターやコンセプトデザインのスケールの大きさや派手さは圧巻で素晴らしく、ヴィジュアルや映像美で作品の世界観を充分に堪能できた。
様々な要素が詰め込まれていて、内容がごちゃごちゃとしており、あまり頭に入ってこなかったが、序盤のデイヴィッド・ボウイの曲やリアーナのダンスシーンは痺れるほどかっこよかった。(女性 20代)
知的生命体と共存する近未来が舞台のお話。連邦捜査官の美少年ヴァレリアンを演じるのはデイン・デハーン。その恋のお相手ローレリーヌを演じるカーラ・デルヴィーニュ。この2人のお顔がめちゃくちゃ美しい。デイン・デハーンは若き日のレオナルド・ディカプリオを彷彿とさせる整った顔立ち。カーラ・デルヴィーニュの仕上がったお顔に抜群のスタイル。こんな2人の恋愛模様が描かれているのです。ストーリーもしっかりしていて、隠された陰謀や秘密を探るために奮闘する2人の姿は観ていて飽きません。
協力し合い、成長する美しい2人をぜひ観て欲しい作品です。(女性 30代)
映像が物凄く綺麗で、こだわりを感じます。殊に、パール星の美しさは圧倒的でうっとり目を細めました。パール族のキラキラした顔や、真珠を使っての洗顔など世界観が愛しすぎます。砂漠の商店街にもテンションが上がります。心弾む要素が詰め込まれているので、視聴者の想像力が豊かになりそうです。幾多の宇宙人が登場するのも興味深く、ロマンを感じます。リュック・ベッソンが描く、スピード感のあるSFに惚れました。愛についても深く考えたくなる作品です。(女性 30代)
冒頭のデヴィッド・ボウイの楽曲とともに描かれる宇宙ステーションの進化は、まさにリュック・ベッソンの真骨頂。多種多様なエイリアンや惑星の描写は、視覚的な驚きに満ちていた。とにかく映像表現に圧倒され、スクリーンに引き込まれる感覚は他に類を見ないレベルだった。一方で、ストーリーはやや散漫で、ヴァレリアンとローレリーヌの関係性も浅く感じられたのは否めない。リアーナ演じるバブルの登場は新鮮だったが、彼女の退場が唐突すぎて、感情移入しきれなかった。全体として、映像美を楽しむ作品としては大いに満足だが、物語の深みにはやや物足りなさを感じた。(30代 男性)
カーラ・デルヴィーニュ演じるローレリーヌの強さと美しさに惹かれました。彼女のアクションシーンは見応えがあり、女性としての自立した姿勢が印象的でした。一方で、ヴァレリアンのキャラクターはやや軽薄に感じ、感情移入しづらかったのが正直なところ。物語のテンポは良かったものの、後半の展開が予想通りで大きな驚きはありませんでした。ただし、ビジュアルやキャストの魅力で最後まで観ることができましたし、SFやファッション好きな人には刺さる要素が多いと感じます。(20代 女性)
映像技術の進化を感じさせる作品で、特に異星人のデザインや都市の描写は素晴らしかった。見ていて「これぞ宇宙!」という迫力とスケール感があり、ベッソン監督のビジュアルセンスには敬意を表したい。ただし、物語の核心部分が浅く、感情的な深みや哲学的な問いかけが不足していた点は残念。ヴァレリアンとローレリーヌの関係性も表面的で、もう少し掘り下げてほしかった。リアーナのキャラクターも魅力的だったが、彼女の物語が中途半端に終わったのが惜しい。(40代 男性)
アクション満載で、視覚的にとても楽しめる映画でした。特に、アルファ宇宙ステーションの描写やエイリアンたちの多様性にはワクワクしました。ストーリーはシンプルで分かりやすく、難しいことを考えずに楽しめるのが良かったです。ヴァレリアンとローレリーヌの掛け合いも軽快で、テンポの良さが印象的でした。リアーナのパフォーマンスも迫力があって、彼女のシーンは特に記憶に残っています。頭を空っぽにして宇宙の世界観に浸りたい時にぴったりの作品です。(10代 男性)
原作コミックのファンとして、映像化された世界観には感動しました。原作の持つ豊かなビジュアルやスケール感がうまく再現されていて、ベッソン監督のこだわりを感じました。ただし、キャラクターの描写が浅く、特にヴァレリアンの人物像が原作と異なり、違和感を覚えました。ローレリーヌの強さは好印象でしたが、二人の関係性が描ききれていないように感じました。映像美は素晴らしいものの、物語の深みが不足していたのが残念です。(50代 女性)
映像の美しさに圧倒されました。特に、異星人たちのデザインや宇宙空間の描写は細部までこだわりが感じられ、見ていて飽きませんでした。ストーリーはやや単調に感じましたが、視覚的な楽しさで最後まで引き込まれました。アルファの多民族都市のコンセプトも魅力的で、多様性に富んだ世界観が描かれていたのが良かったです。リアーナの登場シーンも華やかで、映画全体に彩りを加えていました。ストーリー以上に世界観を楽しむ映画です。(30代 女性)
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』を見た人におすすめの映画5選
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
この映画を一言で表すと?
ユーモアとアクションが炸裂する、宇宙版アウトローたちの大冒険!
どんな話?
銀河の存亡をかけて集結したワケありのならず者たちが、宇宙最凶の敵に立ち向かうSFアクション。スターロード率いるチームは、最初はバラバラだが、次第に絆を深めていく。笑いと感動が絶妙に織り交ぜられた、テンポの良い宇宙冒険活劇。
ここがおすすめ!
『ヴァレリアン』と同様、ビジュアルの美しさとユニークな宇宙設定が魅力。キャラクターの個性も際立っていて、誰かしらに感情移入できるはず。ノリの良い音楽と笑える掛け合い、そして胸を打つ展開が詰まった一作です。
スター・トレック(2009)
この映画を一言で表すと?
未来への希望と仲間の絆が詰まった、新世代SFエンタメ!
どんな話?
伝説的シリーズ『スター・トレック』をJ.J.エイブラムスが再構築。若き日のカークとスポックが宇宙船エンタープライズ号で初任務に挑む。並行宇宙を巡る壮大なストーリーと、成長するクルーたちの絆が描かれる。
ここがおすすめ!
リブート作ながら、旧作ファンも納得の完成度。スピード感ある演出と感情豊かな人間ドラマが絶妙に絡み合い、初めて『スター・トレック』に触れる人にもぴったり。『ヴァレリアン』好きなら、この宇宙冒険もきっと楽しめるはず。
ジュピター
この映画を一言で表すと?
宇宙の秘密と運命に巻き込まれた少女の、壮大なSFロマンス。
どんな話?
清掃員として地球で暮らす女性ジュピターは、ある日、自分が宇宙の王族の末裔であることを知る。突如命を狙われる中、遺伝子改造された戦士ケインと共に、自らの運命と銀河の真実に立ち向かっていく。
ここがおすすめ!
壮大なスケールの映像美と、ゴージャスな美術デザインが見もの。『ヴァレリアン』同様に、SFの世界観にロマンスを織り交ぜた構成が魅力。やや大味な部分もあるが、ビジュアルとファンタジー要素が好きなら必見。
フィフス・エレメント
この映画を一言で表すと?
カラフルで奇抜!未来都市で繰り広げられる運命のSFアクション。
どんな話?
23世紀の地球を舞台に、宇宙の命運を握る“第五の要素”を巡る戦いが始まる。タクシー運転手のコーベンが、突如空から落ちてきた謎の女性リールーと出会い、壮大な冒険に巻き込まれていく。
ここがおすすめ!
リュック・ベッソン監督が放つカルト的人気作。『ヴァレリアン』と共通するスタイリッシュで独創的な世界観、強烈なキャラクターたちが魅力。アクション、ユーモア、ファッションが融合した、唯一無二の近未来SF!
アバター
この映画を一言で表すと?
圧倒的映像美と自然への想いが交錯する、新時代のSF叙事詩。
どんな話?
舞台は惑星パンドラ。車椅子の元兵士ジェイクは、アバターとしてナヴィ族の世界に入り込み、やがて彼らの文化に惹かれていく。やがて自らの立場に葛藤しながら、大いなる選択を迫られることに。
ここがおすすめ!
『ヴァレリアン』同様、色鮮やかな異世界の映像美は必見。自然と科学、文化の衝突というテーマも深く、感情に訴えかける物語が展開される。映像で魅せるSF映画の最高峰とも言える一本です。
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