映画『ウォークラフト』の概要:オークの故郷は滅びつつあり、新天地を求めて人間がいる惑星へと移動することになった。オークの魔術師グルダンは「フェル」と呼ばれる魔力を使って門を開き、オークの戦士達を移動させた。
映画『ウォークラフト』の作品情報
上映時間:123分
ジャンル:アクション、ファンタジー、アドベンチャー
監督:ダンカン・ジョーンズ
キャスト:トラヴィス・フィメル、ポーラ・パットン、ベン・フォスター、ドミニク・クーパー etc
映画『ウォークラフト』の登場人物(キャスト)
- ローサー(トラヴィス・フィメル)
- ストームウィンドの騎士。息子も騎士。妻は息子を産んだ直後に亡くなっている。
- ガローナ(ポーラ・パットン)
- ハーフ・オーク。他のオークよりも細身で、人間に近い見た目をしている。人とオーク、両方の言葉を理解する。
- メディヴ(ベン・フォスター)
- 守護者。魔術師。ローサーの友人。邪悪な魔力「フェル」に飲まれてしまう。
- レイン王(ドミニク・クーパー)
- ストームウィンド王。ローサーの友人。王妃はローサーの妹。民思いの心優しい王。
- デュロタン(トビー・ケベル)
- オーク。オークのフロストウルフ氏族を率いる若き族長。妻ドゥラカとの間に子供をもうける。邪悪な魔力を扱うグルダンに不信感を募らせる。
- カドガー(ベン・シュネッツァー)
- 見習い魔術師。幼い頃にキリン・トアに入れられるが、途中で離脱してしまう。しかし、魔術師としての才能はある。
- グルダン(ダニエル・ウー)
- オークの魔術師。邪悪な魔力「フェル」を操り、オーク達を率いる。
映画『ウォークラフト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ウォークラフト』のあらすじ【起】
オークの故郷は滅びつつあり、新天地が必要だった。オークは土地を求めて人間と戦うことを決意する。魔術師グルダンは「フェル」と呼ばれる魔力を使い、生贄の命を使って門を作り戦士達を送り出した。若き氏族長のデュロタンは腹を隠させ、妊婦の妻ドゥラカを一緒に連れて行った。だが、門を潜るときに、ドゥラカの様子がおかしくなる。ドゥラカは出産するが、子供は息をしていなかった。グルダンは動物の命を奪い、子供を生き返らせた。
30人もの人間の兵士が遺体となって発見される。魔法使いの見習いであるカドガーは遺体を確認させてもらい、「フェル」が使われたことに気づく。「フェル」のことを詳しく知るためには、守護者メディヴの力を借りる必要があった。だが、メディヴを呼び出せるのは、レイン王だけだった。カドガーは騎士のローサーの力を借り、レイン王と会って事情を説明した。話を聞いたレイン王は、ローサーに迎えに行かせることにした。ローサーはカドガーと共に、メディヴがいるカラザンの塔へ向かった。
メディヴは「フェル」のことを話した。「フェル」は命を喰らい力の源とする恐るべき魔力のことで、巨大な力を与える代わりに代償も大きかった。その力は惑星アゼロスには存在しないものだった。王国に危機が迫っているのは明らかで、メディヴはローサー達と共に王の元へと移転した。
狼の背中に乗っている者(オーク)に、人々が襲われていた。メディヴはローサー達を連れて襲撃現場を確認した。すると、突然オーク達が襲ってきた。兵士達はオークの力に圧倒されるが、メディヴが魔法を使って反撃し多くのオークを倒した。デュロタンはその光景に驚く。デュロタンは生き残っていた仲間に促され、その場を逃げ出した。メディヴはカドガーに後のことを託し、カラザンの塔へと戻ってしまう。
映画『ウォークラフト』のあらすじ【承】
ローサー達は男性のオーク1人と女性のオーク1人(ガローナ)を捕らえた。ローサー達にはオークの言葉が分からず、オークは人間達の言葉が分からなかった。しかし、ガローナは両方の言葉が話せた。ローサーはガローナと話すが、人間としゃべるのを良く思わない男性のオークがガローナを殺そうとした。ローサーは男性のオークを殺し、ガローナを救った。ガローナの話により、オークが別の世界から来たこと、人間達が捕まっておりその命を使って門を開こうとしていることが判明する。レイン王は人間達が捕まっている場所に案内すれば解放すると、ガローナに話を持ちかけた。
グルダンは人間の討伐に失敗したことへの罰を与えるため、戦士長のブラックハンドを「フェル」の糧にしようとした。デュロタンはそれを止めさせた。グルダンは多くの人が死ぬ「フェル」の魔法に不信感を抱く。このままでは人間の地も故郷のように滅び仲間にも危険が及ぶと悟り、人間と共闘してグルダンを始末することを考える。
ガローナはローサーや兵士達を、人間が捕まっている場所まで案内した。そこにはオークがいたため、ローサー達はガローナとカドガーを帰らせることにした。しかし、カドガーはデュロタンに捕まってしまう。デュロタンはグルダンを止めるため、人間の族長を連れて来て欲しいとガローナに頼んだ。そして、カドガーを解放した。
ガローナはレイン王にデュロタンの件を話した。ローサーは罠を疑うが、ガローナはそれを強く否定した。レイン王は門の解放を止めるためにも、デュロタンに会うことを決意する。一方、カドガーは「フェル」についての情報を得ようと資料を集めていたが、メディヴが現れ全てを燃やされてしまう。カドガーはそのことをローサーに話し、無事だった資料の1枚を渡した。ローサーはカドガーの身を案じてメディヴは資料を燃やしたのだろうと話したが、カドガーが去った後浮かない表情をしていた。
映画『ウォークラフト』のあらすじ【転】
レイン王とデュロタンは会談を行った。デュロタンは2日後にグルダンを始末することを提案した。だがその時、デュロタンの一族とは別のオーク達が現れ、攻撃を受ける。兵士達はレイン王を守りながら退却するが逃げ切ることができなかった。その時、メディヴが放った魔法の壁に助けられる。しかし、オーク側に仲間の兵士が残ったままだった。そこには、ローサーの息子もいた。ローサーは助けに行こうとするが、魔法の壁に阻まれてしまう。ローサーの目の前で、息子はオークに殺された。
メディヴが倒れていたため、カドガー達は急いでカラザンの塔へ戻った。メディヴを魔力の泉の中に入れると、目を覚ました。その時、メディヴの目が、「フェル」の魔法と同じ緑色に光った。カドガーは大変なことが起きていることを悟り、キリン・トア(魔術師の組織)に助けを求めに行った。
カドガーはキリン・トアに行くと、「アロダイ」が彼のことを呼んでいた。「アロダイ」とはキリン・トアよりも古くから存在し、アゼロスを守ってきた庇護者のことだった。アロダイはあることを伝えるために、最後の力を使いカドガーを呼び寄せていた。それは、メディヴがフェルに支配されており、彼を止めなければ世界が破滅することだった。アロダイは友を信じろという言葉を残して消えた。
映画『ウォークラフト』の結末・ラスト(ネタバレ)
レイン王はオークとの戦いについて作戦会議を開いた。そこに、メディヴが駆けつける。ローサーは以前とはどこか異なるメディヴに不信感を持っていたが、レイン王は守護者であるメディヴを信じ切っていた。ローサーはメディヴと口論になり、頭を冷やすために牢屋へ入れられる。その間に、レイン王はオークと戦うことを決めてしまう。ローサーは牢屋に来たガローナに、メディヴを信じないよう警告した。そして、戦いに行くなと引き止めた。だが、ガローナは母の形見をローサーに渡して行ってしまう。
ドゥラカは子供を抱えて逃げていたが、追手に追いつかれてしまう。子供を川に流して逃がし、追手と戦った。追手を倒すが、ドゥラカも刺されておりその場に倒れてしまう。一方、デュロタンはグルダンに決闘を申し込んだ。グルダンは「フェル」を使いデュロタンを殺した。神聖な決闘で卑怯な手を使ったグルダンに、他のオーク達は失望する。オーク達はグルダンに従うのを止めようとするが、グルダンは「フェル」の強さを見せつけ従わせた。
カドガーはローサーを連れ、メディヴの元に向かった。メディヴはカラザンの塔で、門を開くための呪文を唱えていた。一方、レイン王はメディヴが来ることを信じ、オーク達に戦いを仕掛けていた。
カドガーとローサーは激しい戦いの末、メディヴを倒した。ローサーは急いでレイン王の元に向かった。メディヴは最後の力を使い、門をストームウィンド(レイン王が治める王国)に繋げた。レイン王達はその門を使い、捕らえられていた人々を国に逃がした。だが、メディヴが亡くなったことで門が閉じてしまう。レイン王達は守護者がいなくなったことを悟った。
レイン王とガローナはオークに囲まれてしまう。レイン王は自分を殺して英雄になり、生き残ってオークと人間の架け橋になって欲しいとガローナに頼んだ。ガローナは嫌がるが、レイン王の意思は固かった。ガローナは悲しい気持ちを押し殺し、レイン王を殺した。ガローナはオークに迎え入れられることになった。戦場に駆けつけたローサーは、レイン王の遺体を連れて帰ろうとするが、オークに捕まり決闘を申し込まれる。ローサーはオークを倒した。決闘で勝ったため、オーク達はローサーに手を出さなかった。ローサーはレイン王の亡骸と共にその場を後にした。ローサーは人々を率いてオークと戦うことになる。
映画『ウォークラフト』の感想・評価・レビュー
パソコンゲームでヒットした作品を映画にしたものだが、全くゲームの知識はない状態で問題なく観れたがゲームを知っていたらもっと楽しめたんだろうなと思った。
ストーリーとしてはファンタジーの王道という感じでエルフやドワーフなどが出てきてファンタジーのアニメやゲームが好きな人におすすめしたい作品。
伏線がたくさん出てきたが回収されずに残っているものがあったので少し残念だが続編が出るようなので期待したいと思う。(女性 20代)
壮大な作品を思わせる、迫力のあるポスターに惹かれて鑑賞しました。この作品は人気オンラインゲームの映像化作品。こういった作品はだいたいガッカリしてしまうシナリオやキャラクターが多いのですが、今作は期待を上回るストーリー展開とわかりやすいキャラクターでものすごく楽しめました。
世界観がとにかく素晴らしいです。原作がゲームということもあり、観客がある程度世界観をイメージできてしまうのでとても難しいと思いますが、映像、キャラクターともに美しく感動しました。(女性 30代)
え、そんな終わり方なの!?しかも続編もないなんて?!と思ったら、どうやら同名の人気コンピューターゲームが原作となっているようで、個人的にはあまり釈然としない終わり方だったが、原作ゲームのファンなら納得なのかもしれない。(どう考えても続編ありきの終わり方なのにその後の展開がないのは、私のような映画から入ったにわかが淘汰されてしまったからなのか…)
半オークのガローナがだんだんと人間側と打ち解けていく様子が好きだっただけに余計ショックだったのかもしれない。(女性 30代)
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