
結論から言うと、『ウィキッド 永遠の約束』は壮大な魔法の物語ではなく、エルファバとグリンダ、ふたりの友情の終着点を描いた作品だった。2026年2月18日、Blu-rayで鑑賞。観終えたあと、あのラストシーンが頭から離れない。前作で築かれた対立と誤解。その先に待っていたのは、切なくも確かな約束だった。本記事では『ウィキッド 永遠の約束』のネタバレを含む感想・レビューとして、物語の核心とラストの意味を深く掘り下げる。
結論、これは“悪い魔女”の物語ではない
本作は、ブロードウェイ・ミュージカル「ウィキッド」を原作とした二部作の後編。エルファバとグリンダの関係が、ついに決定的な局面を迎える。
エルファバは“悪い魔女”として追われる存在となり、グリンダは民衆に愛される“善い魔女”として表舞台に立つ。
だが本当に描かれているのは、善悪の二元論ではない。
それぞれが選んだ立場の違い。
守ろうとするものの違い。
累計10,000本以上の映画を観てきたが、本作ほど「誤解」と「政治」が友情を引き裂く過程をエモーショナルに描いたミュージカル映画は稀だ。
ここからはネタバレを含めて物語を整理する。
【ネタバレ】引き裂かれた友情と“永遠の約束”
エルファバの孤独な戦い
エルファバは、動物たちを守ろうとする中で体制と対立する。 彼女は次第に“危険な存在”として仕立て上げられていく。
魔法の力は強い。
だが、世論はさらに強い。
正義は、声の大きい側に塗り替えられる。
彼女は逃亡生活を余儀なくされる。
その姿は“悪い魔女”として語られるが、観客は真実を知っている。
グリンダの葛藤
一方のグリンダは、華やかな立場を得る。 だが、それは自由ではない。
体制の象徴として振る舞いながらも、エルファバへの想いは消えない。
ここで描かれるのは、選択の痛みだ。
友情を守るか、世界に順応するか。
彼女の揺れが、物語の感情を牽引する。
あの別れのシーン
物語終盤、ふたりは再び向き合う。 言葉は少ない。
それでも、互いを理解している。
“永遠の約束”とは、そばにいることではない。
信じ続けること。
たとえ世界が違う物語を語っても、真実を知る者がいるという確信。
あの静かな別れは、涙を誘うための演出ではない。
ふたりの関係が、形を変えて続いていくことを示している。
次に、本作がここまで胸を打つ理由を整理する。
なぜ『ウィキッド 永遠の約束』は心に残るのか
① 善悪の再定義
“悪い魔女”とは誰か。 “善い魔女”とは何か。
立場が変われば、評価も変わる。
このテーマは、現代社会にも通じる。
② 音楽が感情を解放する
ミュージカルとしての完成度は高い。 感情のピークが楽曲によって増幅される。
旋律が、言葉にできない想いを代弁する。
Blu-rayで観ても、その迫力は十分に伝わった。
③ 二部作構成の意味
前編で築いた関係性があったからこそ、この後編が響く。 対立は偶然ではなく、積み重ねの結果だ。
物語の終盤は急ぎ足に感じる部分もあるが、感情の着地点は明確だ。
では、この映画はどんな人に向いているのか。
この映画がおすすめな人は、友情の物語に弱い人
- 女性同士の絆を描く作品が好きな人
- ミュージカル映画の感情表現を楽しみたい人
- 善悪の境界を問い直す物語に惹かれる人
派手な魔法以上に、人間関係のドラマを味わいたい人に刺さる。
次に、おすすめしにくい人も挙げておく。
この映画をおすすめしにくい人は、明快な勧善懲悪を求める人
- 単純なヒーロー物語を期待する人
- 政治的要素が苦手な人
- 前作を未鑑賞の人
物語の背景を知らないと、感情の深みは伝わりにくい。
『ウィキッド 永遠の約束』が好きな人におすすめの映画3選
ラ・ラ・ランド
この映画を一言で表すと?
夢と愛のすれ違いを描くミュージカル。
どんな話?
夢を追う男女が出会い、互いを支え合いながらも別々の道を歩む物語。
ここがおすすめ!
愛と選択の切なさが、美しい音楽とともに胸を打つ。
アナと雪の女王2
この映画を一言で表すと?
姉妹の絆と自己発見の旅。
どんな話?
エルサとアナが王国の秘密を解き明かすために旅に出る。
ここがおすすめ!
関係性の変化を真正面から描く構成が秀逸。
グレイテスト・ショーマン
この映画を一言で表すと?
夢を信じる者たちの讃歌。
どんな話?
型破りな興行師がショービジネスの世界で成功を目指す物語。
ここがおすすめ!
楽曲の力強さと感情の高まりが圧倒的。
まとめ|約束は形を変えて続いていく
『ウィキッド 永遠の約束』は、魔法の物語でありながら、友情の物語だ。
離れても、信じ続けることはできる。
エルファバとグリンダの選択を、あなたはどう受け止めただろうか。
ネタバレを含む感想やレビューを、ぜひコメント欄で語ってほしい。



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