映画『ワイルド・ドライバー』の概要:ジョンは元恋人スージーのことが諦められず、彼女に会うために友人の結婚式に出席することにした。だが、その道中で車が壊れてしまい、徒歩で移動することになる。ジョンが歩いていると、猛スピードでやって来たミニクーパーに轢かれそうになる。
映画『ワイルド・ドライバー』の作品情報
上映時間:105分
ジャンル:アクション、コメディ
監督:マット・マーフィ
キャスト:ディーン・オゴーマン、ジェームズ・ロールストン、アシュリー・カミングス、アントニア・プレブル etc
映画『ワイルド・ドライバー』の登場人物(キャスト)
- ジョン(ディーン・オゴーマン)
- 売れない作家。結婚式当日に逃げ出してしまい、恋人のスージーに捨てられる。だが、スージーのことを諦めることができずにいる。
- ルーク(ジェームズ・ロールストン)
- 教師だった亡き母に教えられ、フランス語を話すことができる。カーレースで優勝したことがあり、優れたドライブテクニックを持っている。
- キーラ(アシュリー・カミングス)
- ハンバーガーショップの店員。気が強い性格。動物の権利を主張しており、世の中を激変させたいと思っている。
- スージー・デヴィッドソン(アントニア・プレブル)
- ジョンの元婚約者。弁護士。人生をやり直すため、イギリスに旅立とうとしている。
映画『ワイルド・ドライバー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ワイルド・ドライバー』のあらすじ【起】
ジョンは恋人のスージーと別れたが、未練があり諦めることができないでいた。友人や彼女の母親に居場所を聞くが、誰も教えてはくれなかった。そんな時、友人から結婚式の招待状が届いた。ジョンはスージーも参加するはずだと思い、ボロボロの愛車に乗って会場に向かうことにした。
ジョンの車が故障してしまう。ジョンは徒歩で移動することにした。その途中、後ろから猛スピードでやってきた車(ミニクーパー)に轢かれそうになる。ジョンは運転手のルークに頼み、車に乗せてもらうことにした。
ガソリン代を払っていなかったため、白バイ警官に止められた。警官が車の所有者である「ジョック・スティーブンズ」がどちらか確認しようとしていると、ルークが急に車を発進させた。その車は盗難車で、ルークは無免許だった。ルークは白バイ警官の追跡を振り切り、逃走した。
ジョン達はとりあえず腹ごしらえをするため、ハンバーガーショップを訪れた。そこで、店員のキーラを乗せることになる。ジョンは車に乗り込むキーラとそれを許可するルーク、2人の滅茶苦茶な行動に呆れた。
映画『ワイルド・ドライバー』のあらすじ【承】
ジョンはルーク達と別れ、結婚会場を訪れた。そこで、スージーを見かけるが、男性と仲睦まじそうにしていた。ジョンは嫉妬しながらも、スージーに話しかけた。だが、怒らせてしまい、酒を掛けられてしまう。ジョンはパーティーに参加しているルーク達に会いに行った。ルークは深く落ち込んでいるジョンを心配した。
車に乗って移動途中のルーク達は、パトカーに追跡された。その車内では、ジョンが友人からの電話を取っていた。それにより、スージーと一緒にいた男性がゲイで、ただの友人であることが判明する。友人は二度とスージーに会わないようジョンを諭すが、ジョンは聞く耳を持たなかった。
ルークは貨物列車の中に車ごと飛び込み、パトカーからの追跡を逃れた。危険な目に遭ったキーラは怒り、ルークを叩いた。ジョンは宥めようとするが、キーラの怒りは収まらなかった。その後、落ち着いたキーラは叩いたことを謝罪して、ルークと仲直りした。
ジョンは重い口を開き、スージーとやり直したいことをキーラ達に相談した。ジョンは自分に自信がなく、スージーとの結婚式をすっぽかしていた。キーラは予想外の出来事に言葉を失くす。ルークも驚くがジョンを応援し、スージーに会いに行くことにした。
映画『ワイルド・ドライバー』のあらすじ【転】
ルーク達は車に乗って貨物列車を後にした。ジョンはスージーの家に電話を掛けるが、スージーの母親に邪魔されてしまい本人と話すことができなかった。一方、ルークとキーラは上手くいき、幸せそうにイチャイチャとしていた。
ルーク達と警察とのカーチェイスの模様がニュースで報道された。キーラは動物の権利を訴えるのにルーク達を利用し、彼らの姿をネット上にアップしていた。しかも、ルーク達は「ブロンディニ・ギャング」と名付けられ、世間の注目の的となっていた。ルークとジョンに責められたキーラは、怒りながら車を降りていった。
ルーク達を探すため、警察が町に押し寄せていた。キーラはルーク達を逃がすため、パトカーに乗って騒動を起こした。ルークはキーラを助けたかったが、パトカーに囲まれそうになり逃げるしかなかった。ルークはパトカーの追跡から逃げ切るが、キーラを助けられなかったことに苛立った。
ルークは今までの自分の行いをジョンに話した。ルークは亡き母を思い、カーレースに出場していた。だが、車の部品店で大きな借金を作ってしまい、高級車を盗んで麻薬を売るようになった。ルークはそんな自分に苛立ちを抱えており、クズだと落ち込んだ。ジョンはクズなのは自分の方だとルークを慰めた。ジョンは家を追い出され、作家としては芽が出ずに出版社をクビになっていた。だが、ルークの度胸ある行動に刺激され、スージーに会いに行くために突き進むことを心に決めていた。話を聞いたルークは、ジョンをスージーの元まで送るために立ち上がった。
映画『ワイルド・ドライバー』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジョン達は車で移動途中、ファンだと名乗るボンゴに声を掛けられる。ボンゴは警察無線のスキャナを持っており、警察の追跡状況を知っていた。さらに、納屋にあるガソリンをジョン達に提供した。ボンゴはジョン達の仲間に入りたいと思っていた。ジョン達が拒否すると、ボンゴが銃を取り出して熱く語り始めた。ジョン達は拒危険な男だと察知し、受け入れる振りをして逃げ出した。
ボンゴはジョン達を攻撃しようとして、自分の足を撃ってしまう。その怪我を利用し、「ブロンディニ・ギャング」に撃たれ、彼らが人を射殺していたと嘘を吐いた。警察署にいたキーラは、武装部隊が出撃していく様子を見て不安を覚える。キーラは発砲事件のことを知り、平和的に抗議活動を行っていること、2人がそんな事件を起こすはずがないことを動画で撮ってネット上にアップした。
ルークは警官に気づき逃げようとするが、店の店員がルークに気づいて悲鳴を上げてしまう。警官はその声に驚き、発砲した。弾はルークの腹部に当たった。ジョンはルークの手を握って励まし、救急車を呼ぶよう叫んだ。ルークはジョンを抱き締め、スージーの元へ行くよう諭した。ジョンはルークに背中を押され、スージーの元へと急いだ。
ジョンは警察に追跡されている中、スージーに電話を掛けた。そして、逃げたことを謝罪し、思いを伝えた。スージーは人生をやり直すためにイギリスに旅立とうとしていたが、その前に少しだけジョンに会うことにした。ジョンは警察に追われていることを言おうとするが、その前に必ず来て欲しいと言われ電話を切られてしまう。ジョンはスージーに会うため、車を飛ばした。すると、ジョンを助けるために、ミニクーパーに乗った人達がたくさんやって来た。
ジョンは警察の追跡を掻い潜り、火を噴く車から脱出してスージーの目の前に現れた。スージーは予想外の出来事に驚く。ジョンはそんなスージーにキスをした。町の人達はジョンが無事にスージーと会えたことに喜ぶが、ジョンは警官に捕まりスージーと引き離されてしまう。スージーは護送車に乗り込み、弁護士としてジョンと一緒に行くことにした。
ジョンとスージーは結婚した。ルークはまだ出廷しておらず、キーラと一緒に病院から逃げ出した。
映画『ワイルド・ドライバー』の感想・評価・レビュー
とにかくハチャメチャな内容だが、ジョンとルークの間で友情が育まれる様子は素敵だなと感じた。結婚式から逃げるという最低なことをしたジョンが、スージーと寄りを戻せたことも良かったなと心から思えた。周囲の人に祝福されながら、スージーとジョンがキスをする様子は感動的だった。主人公達がもの凄く破天荒で、やることなすこと騒動に発展する様子がおもしろかった。ルークのドライブテクニックも素晴らしく、笑いと爽快感を感じられる作品だった。(MIHOシネマ編集部)
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