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映画『ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物』の概要:ロシア産、魔法使いの活躍を描いたファンタジー映画。未来予知という特殊能力を持ったヒロインが、魔法使いの幻想的な世界へ招かれる。彼女の予知は地球を炎の怪物キメラから守るための重要な鍵を握っているのであった。

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映画『ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物』の作品情報

ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物

製作年:2016年
上映時間:116分
ジャンル:アクション、ファンタジー、アドベンチャー
監督:アレクサンドル・ヴォイティンスキ
キャスト:フョードル・ボンダルチュク、アレクセイ・クラフチェンコ、タイーシャ・ヴィルコヴァ、ニキータ・ヴォルコフ etc

映画『ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物』の登場人物(キャスト)

ミラン(フョードル・ボンダルチュク)
地球を守る魔法使い7人兄弟の1人。ロシア担当でクリスマスツリー警備隊を率いており、魔法局の長。カラチュンの弟でもある。マーシャの未来予知に注目し、月の剣を封印している箱の鍵を奪われまいとする。
カラチュン(アレクセイ・クラフチェンコ)
氷の魔法使いで月の剣を保持していたが、炎の怪物キメラの力に魅入られ地球の守護壁を破壊しようと企む。偉大な父親に罰せられ、月の剣を封印されてしまう。
マーシャ(タイーシャ・ヴィルコヴァ)
幼い頃より不思議な幻覚や夢に苛まれ、友人を一人も作れず悩んでいる。実は魔法使いの血を引いており、夢で未来予知をしている。
ニキータ(ニキータ・ヴォルコフ)
クリスマスツリー警備隊の一員だが、落ちこぼれで勝手な行動が目立つ。カラチュンに唆され、魔法の源である黒い球を渡してしまう。

映画『ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物』のあらすじ【起】

幼い頃、クリスマスツリー点灯式の日に父親が行方不明になってしまい、母子家庭に育ったマーシャ。彼女は不思議な幻覚や夢に苛まれ、友達も作れずに悩んでいた。
10年後、高校生になったマーシャはクリスマスツリーの点灯式中、幻覚の世界へと迷い込んでしまう。世界は時を止め、空からは炎の怪物キメラが地上目がけて襲い掛かって来る。そして、その怪物からツリーを守るため、警備隊と名乗る人々が必死に氷の矢を放ち、怪物と戦っているのであった。

そんな中、マーシャはキメラに襲われそうになる。そこへ、ニキータと名乗る青年が駆け付け、彼女を守ってくれるのであった。
怪物を撃破した警備隊は早々に立ち去って行き、残されたマーシャは促されるまま、氷で出来たバスに乗せられ魔法局という場所へ連れて行かれる。

一方、隊長の命令を無視してマーシャの救出をしてしまったニキータは、こっぴどく叱られ魔法の球を取り上げられてしまう。そんな彼にある男が近づき、甘言を説いて謎の呪文を教え去って行くのだった。

魔法局へ連れて来られた大勢の若者達は、星の成り立ちと魔法使いの由来を聞かされる。そして、空の成り立ちとクリスマスツリーがいかに大事な木であるかを教えられるのだった。空の向こうには星を焼き尽くす炎の怪物キメラが溢れ、地球を焼き尽くそうとしている。魔法使いは空の欠片である魔法の球を使って、キメラを倒すのである。

警備隊はクリスマスツリーを守る存在だ。マーシャ達はそれぞれに魔法の球を受け取るが、警備隊に入隊するのは強制ではないため、日常へ戻りたい者は戻って行く。マーシャはどうしたら良いのか迷い、ロビーで立ち尽くしてしまうのだった。

そこへ、ニキータが現れ魔法の球を貸して欲しいと言うが、迷っている内に帰るためのエレベーターに乗り遅れてしまう。別の出口を知っているというニキータに連れられ、成り行きで手紙の保管庫へ。彼は謎の男に教えられた場所を探し、呪文を唱えた。そして、現れた黒い球を入手し早々に逃げてしまう。残されたマーシャは、通りかかった魔法局局長のミランに見つかり、記憶を抜かれ帰宅させられるのだった。

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映画『ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物』のあらすじ【承】

黒い球を入手し上手く逃げ出したニキータだったが、現れた男に球を奪われてしまう。

翌日、ミランは兄弟達との会議へ参加。魔法使いエレアザールの息子は全部で8人。長男のカラチュンは、月の剣で空を切り裂きキメラを招き入れたことで父親に罰せられ、牢獄に閉じ込められていた。それが、どういうわけか脱獄し兄弟達の前に現れる。彼は封印された月の剣を取り戻そうとしていた。

剣の封印を解くには5本の鍵が必要となるが、鍵は番人が所持しており世界各国に散らばっている。更に番人は鍵を持つことで不死身となり、カラチュンには見えないようになっていた。だが、長男はすでに1本の鍵を手にしている。その上、黒い球で魔力を増大させ、月の剣が封印された箱を持ち去ってしまうのであった。

日常に戻ったマーシャだったが、ミランが自宅を訪ねて来て記憶を戻してくれる。彼はマーシャが選ばれし者であることに気付き、彼女の能力に頼ることにしたのだ。
マーシャの幻覚は、これから起こることとぴたりと一致する。恐らく彼女には特別に未来予知の能力が備わっているのだろう。

翌日、学校へ登校したマーシャは、授業中に新たなビジョンを見て危険を察知。急いで魔法局へと向かう。次に何が起こるのか、それを知るのはマーシャだけである。彼女はミランについ先ほど見たビジョンを報告し、詳細な絵にした。

その絵から場所の特定と関わりのある人物を選定。そこで、ニキータがミランに対しあることを告白した。広場で彼を唆した人物は恐らくカラチュンだ。ニキータは騙されて黒い球を彼に渡してしまった。更にカラチュンから教えられた言葉は裏切りの呪文で、口にすれば心が悪に染まってしまう恐ろしいものだった。しかも、同じ場所に偶然、居合わせたマーシャも裏切り者になる可能性があるのだった。

映画『ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物』のあらすじ【転】

マーシャはニキータから魔法の使い方を教えてもらう。
3日後、マーシャが見たビジョンの場所で行われる年越しパーティーへ少人数で潜入。恐らくここへ、番人の1人が参加しているはずである。番人を特定するには、時を止めるのが手っ取り早い。若き魔法使いたちは協力し、時を止めた。この状態で動ける者は魔力を持った者だけである。案の定、1人の男が会場から逃げ出して行く。

番人は鍵を手放せば不死身ではなくなってしまうため、容易には手放そうとしない。魔法使いたちは番人と戦って鍵を奪うしかなかった。マーシャのビジョンではニキータが氷の刃に貫かれる。彼女は咄嗟にニキータを助けて鍵を手にするも、現れたカラチュンに奪われてしまう。

直後、新たなビジョンを見たマーシャ。場所はロシアの郊外で美術品のオークション会場。参加者は仮面を着用するという趣向だった。すでに鍵は4本奪われており、5本目の鍵は何としても手に入れなければならない。
今回の作戦で咄嗟にマーシャがニキータを救ったことにより、結果的に彼が裏切り者であるという疑念が深まってしまう。2人はそのせいで、口論となり喧嘩別れしてしまうのだった。

だが、翌日。マーシャの学校へニキータが姿を現し真摯に謝罪。2人は仲直り後、互いに惹かれ合い急接近する。
同じ頃、ミランのスマホにカラチュンから着信がある。兄はミラン以外の弟を氷漬けにして、彼を脅すのである。

翌日、作戦決行日。若き魔法使いたちはオークション会場へ向かい、ミランは兄弟を助けるために国外へ向かった。

映画『ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物』の結末・ラスト(ネタバレ)

カラチュンとカフェで落ち合ったミラン。カラチュンが抱く兄弟への恨みは強く最早、話し合いだけでは和解できないことが判明する。兄弟は魔力対決を行うが、ミランが人々の安全を守ろうとしている間、カラチュンの逃走を許してしまうのだった。

オークション会場にて、怪しい人物を発見したニキータとマーシャ。恐らく逃げ出した男が最後の番人である。2人は番人を馬車で追い、森へと追い込む。だが、そこへキメラに乗ったカラチュンが登場。ニキータが残って足止めをすることにした。しかし、彼はカラチュンの罠に嵌り、裏切りの呪文を口にしてしまう。ニキータの心は悪に染まり、意識を奪われてしまう。

番人を追いかけていたマーシャは、その動きや身体つきから相手が行方不明になっている自分の父親であることに気付く。だが、そこへカラチュンが姿を現したため、気を取られている間に最後の番人が姿を消してしまうのであった。

兄弟が氷漬けにされている教会を突き止めたミランは、その場に残っている記憶を探り、下の弟達がカラチュンの力に恐れを成して、ミランを裏切ろうとしていたことを知る。それでも彼は兄弟達を救い出し、弟達を許すのだった。

意識を失ったニキータを病院へ搬送したが、命に別状がないことが分かる。付き添いにマーシャが残ることになったが、そこへ考えを改めた彼女の父親が姿を現す。
父親は10年前、家族を危険に晒さないために姿を消したのだと言う。父親は永遠の命よりも愛する妻と過ごす有限の時を選び、娘に鍵を託すのであった。

画して、最後の鍵はミランへと手渡されることになったが、善悪の境をさ迷うニキータを危惧したミランの部下が、彼から善の魔力を奪ってしまう。そのせいで、ニキータの心は完全な悪に支配されてしまい、部下から鍵を奪って逃走。彼はカラチュンに鍵を手渡してしまう。カラチュンは封印を解き、とうとう月の剣を取り戻す。そうして、再び空を切り裂き大量のキメラを地球へと誘い込んでしまう。

ミランは即座に兄の元へ向かいこれ以上、災いを増やさないよう奮闘。腐っても彼はミランの兄である。兄弟は例え何があろうと助け合うものだ。ミランは兄弟の絆を信じた。いよいよ、兄によって命を奪われようとした時、下の兄弟達が駆け付け、カラチュンを氷漬けにしてしまう。

一方、カラチュンが手放した黒い球を入手したニキータ。彼は仲間から刃を向けられるも、そこへマーシャが味方となりニキータを助けようとする。彼女は彼が善悪どちらになっても、一緒について行くと強く決心。マーシャの心を受け取ったニキータは、月の剣を空から引き抜き、キメラの侵入を防ぐのだった。

若き魔法使いたちの活躍によって、地球は再びキメラの脅威から守られる。新年の祝いで人間の魔法が空の傷を修復。そうして、人知れず世界は救われるのであった。

映画『ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物』の感想・評価・レビュー

世界は氷の魔法使いによって作られ守られているという独特滴な発想が面白い。完全なる世界が出来上がっているが、様々な要素が凝縮されて詰め込まれているため、とにかく情報量が膨大。

最終的に魔法使いであろうが、普通の人間であろうが、人を愛する心が世界を守るのだという結論に至る。CGも美しく見ごたえのある作品。(MIHOシネマ編集部)


ラストシーン以外はものすごく秀逸で面白い作品でした。パッケージのB級感とロシア映画に対する先入観からあまり期待せず鑑賞したので、さらに楽しめたのかもしれません。
氷の世界を舞台にしているので黒や青のひんやりとした色が多く、映像がものすごく綺麗でした。
ハリーポッターレベルと言うと言い過ぎかもしれませんが、かなり制作費をかけているなという印象で、見応えのある作品でした。しかしラストのバトルシーンのカット割りだけがものすごく残念です。ストーリーはとても楽しめました。(女性 30代)


ロシアのクリスマスファンタジー映画です。昔のおとぎ話に現代のストーリーを付け足したような、美しい設定に胸が躍りました。氷や雪の幻想的な美しさと、赤い敵達のコントラストがとにかく綺麗です。ロシア映画の映像技術が著しく発達していることは、一目瞭然です。終盤、ストーリーが雑に感じますが、全体的な世界観が素晴らしいので気になりません。ニューヨークのパーティーシーンでは、やけに時代遅れな描写をしていて多少違和感がありました。(女性 30代)

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