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映画『ワールド・ウォーZ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ワールド・ウォーZ』の概要:人間をゾンビ化し、凶暴にさせる未知のウィルスが全世界に蔓延。感染源と治療法を見つける為、命をかけて旅をするパニックムービー。ブラッド・ピットが制作に参加し、是非にと主演を演じた作品。2013年公開。

映画『ワールド・ウォーZ』の作品情報

ワールド・ウォーZ

製作年:2013年
上映時間:116分
ジャンル:アクション
監督:マーク・フォースター
キャスト:ブラッド・ピット、ミレイユ・イーノス、ジェームズ・バッジ・デール、ダニエラ・ケルテス etc

映画『ワールド・ウォーZ』の登場人物(キャスト)

ジェリー・レイン(ブラッド・ピット)
元国連の優秀な調査員。冷静な対処と観察眼、行動力を持った男性。家族を愛している。
カリン・レイン(ミレイユ・イーノス)
ジェリーの妻、夫の境遇を良く理解し、支えてくれる内助の功。
セガン(ダニエラ・ケルテス)
イスラエルの軍人。勇敢で我慢強い。
ティエリー(ファナ・モコエナ)
国連、事務次長。ジェリーの友人。

映画『ワールド・ウォーZ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ワールド・ウォーZ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ワールド・ウォーZ』のあらすじ【起】

ペンシルベニア州、フィラデルフィア。ジェリー・レインは妻カリン、2人の子供達と幸せに暮らしていた。その日、家族を乗せた車が渋滞にはまる。車の列は待てども一向に動かず、横を走り抜けたバイクが、ジェリーの車のサイドミラーを壊して行った。彼は外へ出てミラーを拾って戻ろうとする。その時、通りの向こうで爆発が起こった。急いで車へ戻ったジェリーに白バイの警官が絶対に外へ出るなと叫んだ。次の瞬間、警官は突如突っ込んできた大型トラックに吹き飛ばされた。唖然とする家族。辺りは一気に騒然となり、人々は逃げ惑い車がぶつかり合う。ジェリーは家族と逃げる事を決めて車を進ませた。前方のトラックは次々と車を弾き飛ばしていく。その後をジェリーも進んで行くが、他の車から衝突される。何が起きているのか把握も出来ず、子供達を連れた夫婦は、車から降りて逃げ惑う人々に交じり走り始めた。後ろを見ると人が人を襲っている。襲われた人が噛みつかれた。その人間が変容する時間、僅か10秒。何かのウィルスに感染したとしか思えない。放置してあったRV車に乗って彼らは郊外へ向かった。

ニュージャージー州、ニューアークの薬局へ。こちらも酷い有様だった。薬局はすでに略奪者で溢れている。ジェリー家族は車に隠してあった銃を持って必要な物資を探す。薬局の店員なのか、武装した青年がジェリーの娘の吸入器を探してくれた。カリンが略奪者に襲われているところを救出し、家族を連れて脱出。警官も命の危険を察しており捕縛どころではないようだ。

ジェリーはとあるアパートの屋上へ来るようティエリーに連絡するが、救出は夜明けになると言う。家族を連れてアパートへ。中も感染者で溢れていた。無事だった他の家族が部屋の中へ入れてくれ、飲み物や食べ物を恵んでくれる。ジェリーはラジオをつけた。謎のウィルスによる感染が急速に拡大中との事だった。

助けてくれた家族へ一緒に行こうと誘ったが、彼らは行かないと答えた。ひと時の休息をした後、雑誌を左腕に巻き付けたジェリーは、家族を連れて部屋を出た。静かなアパート内には不気味な声が響き渡る。非常ドアから屋上へ向かう。突然、襲い掛かる感染者に娘達が悲鳴を上げる。悲鳴を聞きつけた他の感染者が群がって来る。階段を上へ。足止めをしながら駆け上る。妻と娘を先に行かせたジェリーは、襲いかかる感染者と戦う。危ないところを助けてくれた男の子を連れて屋上へ。感染者の血が口に入った。彼は屋上の端へ立ち、10秒数える。変容は起こらなかった。もうすぐ夜明け。ヘリが救出にやって来た。家族がヘリへ乗るまで屋上のドアを押える。救出に来てくれた兵士が援護する中、ジェリーも急いでヘリへ乗り込み脱出した。

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映画『ワールド・ウォーZ』のあらすじ【承】

国連指揮艦、空母アーガスへ着艦。そこでは元同僚ティエリーが待っていた。ティエリーから話を聞く。大統領は死亡、参謀4名、副大統領は行方不明。ワシントンでは銃撃戦で、議員がパニックを起こしている。都会は壊滅、航空路でウィルスが拡散していると言う。

ウィルスの感染は地球規模。初めの報告は在韓の米軍基地からで、感染者はゾンビだと連絡が入ったが、それ以降の連絡は途絶えているらしい。感染の種類と病原体を特定しなければならない。ジェリーは国連を誇る調査員だった。今は転職してもう調査員はやめているが、彼はあらゆる戦場で調査をしてきた。その実績を買われて呼ばれたのである。しかし、ジェリーは家族を守る為、その仕事は出来ないと拒む。すると軍の長官に、断るなら退艦しろと言われた。

ジェリーはカリンに相談。自分が行けば家族は安全な船にいられる。カリンは苦しみながらも彼を送り出す事にした。ジェリーは子供達に挨拶をした後、特殊部隊、ウィルス学者と共に出発。アーガス艦では食料が足りず、救出した一般市民を別の施設へ搬送していた。

韓国のハンフリーズ米軍基地へ到着。すでに夜は更けており雨が降っていた。部隊員の合図に従うが、襲い来る感染者に恐れをなした学者は、飛行機へ戻ろうとして足を滑らせ、銃の暴発であっけなく死んでしまった。部隊員と共にジェリーは基地内へ。基地に残っていた兵士に事情を説明して情報を聞く。感染者は音に反応する。倒す時は頭部を狙う。一番は焼き払う事。彼らは感染者をZと呼んでいた。

初めに感染者が出た部屋へ。無断外泊した兵が村から戻って死んだ。泡を吹き黒い液体を垂れ流していた。その兵の死因を医者が調べに行っていたと言う。医者はその時に噛まれたのだろう。村から戻った医者は患者達を襲い始めた。隊には足が少々不自由な兵士が居たが、Zは彼には一切見向きもしなかったらしい。牢屋にはCIAの男がいた。彼が言うには、当時は5~10分ほどでゾンビになったらしい。北はZにならずに無事だと言う。なぜなら、24時間以内に全人口2300万人の歯を抜いたからだと言うのだ。そして、イスラエルでは不死者が襲い来る前に国全体を壁で覆った。CIAの男はイスラエル、モサドの高官に会えと言った。

映画『ワールド・ウォーZ』のあらすじ【転】

ジェリーはエルサレムへ行く事にした。彼1人の為に兵士達が一丸となる。自転車で輸送機へ向かう途中、携帯が鳴る。音に反応したZが騒ぎ始めた。ジェリーを無事、輸送機に乗せ、荷台に乗ったZを振り切る為、輸送機は急速度で発進した。

イスラエル、アタロット空港へ降り立つ。操縦士1人を機内に待たせ、ジェリーは1人でエルサレムへ向かった。護衛の女性兵士に連れられ目的の人物と会う。高官はインドの将軍の文書を入手していた。ゾンビと戦っているという内容だった。だから、壁を建設したと言う。文書から0号患者はインドかと思われたが、可能性が多すぎて発生地の特定は出来なかった。高官はジェリーをエルサレムの救済ゲートへ連れて行く。壁の外は数多のゾンビで溢れ返っていた。

壁内の生者達は神の歌を唄う。その歌に反応したゾンビ達が壁へ登り始めた。人の上に人が乗り、更に人が乗って徐々に山が出来ていく。崩れても尚、ゾンビは山を築いた。高い壁を登る。そうして、とうとう奴らは壁を乗り越えた。壁内は一気に騒乱の渦へ。高官はジェリーを逸早く避難させる。彼は騒乱の中、ゾンビが襲わない人間が確かにいる事を知る。

護衛されながら逃げ続ける。女性兵士が腕を噛まれた。ジェリーはすぐさま彼女の腕を切り落とす。10秒数えながら必要な処置を行った。彼女は感染しなかった。群がる感染者によってヘリが墜落。無線を傍受していた輸送機の兵士は、エンジンをかけて真っ先に逃げてしまった。ジェリーは発進しようとしていた航空機に、腕を失った兵士と乗せてもらった。

客席に座る。窓の外には感染者の群れが迫っている。航空機は目的地もなくひとまず空へ。エルサレムが沈む様を空から眺める。機内からアルコール度の強い酒を失敬して口にする。女性兵士の名前はセガン。傷口を消毒し、ちゃんとした処置をしなければならなかった。酒をかける。彼女は悲鳴の1つも上げなかった。そこでジェリーは、今までの情報から1つの仮説を立てた。

ティエリーに電話し、ここから一番近いWHOの研究所を調べてもらう。航空機は一路、ウェールズのカーディフ空港を目指す事になった。だが、機内に1体のZが紛れ込んでおり、すでにカーテンの向こうの客席は全滅。ジェリーは搭乗者たちに静かにするよう指示。急ぎ、荷物でバリケードを作る。しかし、焦って積み上げた荷物が向こう側へ落ちて気付かれてしまう。奴らはたちまちこちらへ襲い掛かって来る。ジェリーはセガンが持っていた手榴弾を投げる決意をする。航空機には大穴が空き、セガンを座席に座らせてベルトを装着。自分も座る。航空機は山に不時着した。

気が付いたジェリー。周囲を見回し、隣にいたはずのセガンがいない事を確認。自分の腹部には鉄の破片が刺さり貫通していた。どうにか動き出すと、そこへセガンが戻って来る。2人でWHO研究所へ徒歩で目指した。痛みに呻くジェリーは、辿り着いた研究所の門前で意識を失った。

映画『ワールド・ウォーZ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジェリーは意識を取り戻す。腹部の傷は治療してあったが、両手は拘束されていた。施設の責任者と思しき人物から誰何される。携帯の番号は誰の物かと問われ、電話を掛ければ自分の身元が分かると説得して電話をかけさせた。電話には当然、ティエリーが出る。ジェリーの身元は保証された。

ジェリーは生き残った研究員に、致死性は高いが治療が出来る病気を聞く。研究員達はすでに試したのか、Zを病気にする事は出来ないと断言した。だが、ジェリーはそうではなく、それらの病気は人間に使うのだと言う。病原体をばら撒くには健康な宿主が要る。Zはそれを感じ取るのだ。だから、病気や欠陥がある人間は襲わない。故に一旦、健康体である人間を病気にして偽装すると言うのだ。それを証明する為には、致死性のある病原体に感染してみなければならない。だが、それらの病原体は今いる本館ではなく、B棟にあると言う。B棟の監視カメラで現在の状況を見る。B棟はZの巣窟となっていた。通路の確認をした後、手前味噌で身体の防護をする。武器はバッドと斧、それから最終手段として銃を一丁。ジェリーとセガン、所長が突入する事になった。

息を潜めて進んで行く。細心の注意を払って抜けて行くが、大きな物音をついに立ててしまう。奴らは即座に反応して襲い掛かって来た。ジェリーは1人行動を別にして、わざと大きな音を立てながら奴らを誘いつつ、走り抜ける。セガン達は本館へ向かっていた。そして、ぎりぎりのところで助かる。

一方、ジェリーは目的の保管庫へ辿り着いていた。仲間達からの内線電話で保管庫の暗証番号を知らせてもらい中へ入る。病原体を根こそぎ箱へ詰めて出ようとした時、扉の外にかつては博士だったZが待ち構えていた。ジェリーは病原体を自分へ打つ事にした。死ぬ覚悟で心を決める。病原体を注射。感染するまでしばし待つ。奴の反応を確認。外へ出てみる事にした。箱を持って扉を開ける。奴は室内へと入りジェリーを見定めるも、襲い掛かっては来なかった。実験は成功したのだ。彼は悠々と室内を進む。自販機のジュースをゆっくりと味わい、大きな音を立てて反応したZの群れをやり過ごし、本館への扉を抜けた。

ひとまずの解決策を手に入れたジェリーとセガンは、家族が待つカナダ、ノバスコシアのセーフゾーンへ向かう。そこでは家族が彼の帰りを待っていた。

これは終わりではない。WHOは偽装効果のあるワクチンを開発、これにより被害は最小に抑えられ、Zに対してのワクチンや研究する時間を稼ぐ事が出来るだろう。闘いはまだ始まったばかりなのだ。

映画『ワールド・ウォーZ』の感想・評価・レビュー

多くあるゾンビ映画の中で本作は特に製作費を投じた作品である。

主演にブラッド・ピットを迎えるなど、他のゾンビ映画と一線を画しています。
その象徴的な映像は高い壁をよじ登る無数とも言えるゾンビの群れだろう。

そこから街の中に侵入したゾンビの群れが主人公たちを襲っていくシーンは衝撃的でした。
とにかく、感染させようとするウイルスの強い支配力により、ゾンビが体を投げ出して向かってくる姿は恐怖そのものである。

本作はただゾンビに蹂躙されるだけじゃなく、その中に家族を救おうとする一人の父親が戦う姿も上手く物語に同調させている。

生きる為には逃げるのではなく、戦う事が一番重要だと分からせる作品である。(男性 30代)


ストーリーだけ見れば、いわゆるウィルスによって人間がゾンビへと変貌し、人々を襲うといった既に世の中に出回っている既存作品と類似した内容ではあるが、本作品は単純なゾンビ映画より工夫を感じられる内容となっている。変な話ではあるが、規模感も大きく、ゾンビの絶対量に驚くのではないだろうか。また、ゾンビを一掃するという考えより、ウィルスを深く掘り下げ、原因を探っていく事にフォーカスされているのも面白い。また、エンディングも単純なハッピーエンドやバッドエンドではなく、これから先に続いていく描き方をしているのも、良い着地ではないだろうか。(男性 30代)


パニックムービーの中でも、よりゾクゾク感を感じられる映画だ。また、この手のパニックムービーはたいてい非現実感が強く、グロテスクかユーモアたっぷりのどちらかかと思っていたが、この映画は他のとは少し違うようだ。

ウィルスによって人が狂暴化し、人を襲い始めるという内容こそ非現実的だが、ウィルスの発生源やその社会的背景さらに歴史まで深く設定されており、妙に現実感を感じてしまうだけでなく、どことなくサスペンスフルな匂いもする映画だ。

ぜひ、ブラピ演じる主人公の活躍や細部に渡る設定も堪能してほしい。(女性 20代)


「ゾンビ映画だとばれると売り上げが心配だ。」という制作会社の思惑により、ゾンビ映画であることを極力隠して制作・広報されたという逸話を持つ映画。パンデミックの様子やゾンビの群れが大暴れするシーンなど既存のゾンビ映画では見られないようなスケール感のシーンは見ごたえがある。しかしながらゾンビ映画であることを隠したい思惑のせいか、期待したワールド・ウォー感は極めて希薄。というか開戦までのお話になっている。割り切ってゾンビ戦争を描いて歴史に名を遺した方が良かったのではないか。(男性 30代)


とても面白いゾンビ映画だった。ブラッド・ピットのカッコいいアクション満載で大活躍、見応えばっちり。ゾンビがめちゃくちゃ全力疾走してきてハラハラドキドキが止まらない。ストーリーもぽんぽん進むので飽きる事もなく、ずっと緊迫していて手に汗握りながら最後まで楽しめる。最後のブラピがワクチンに成功して自販機でコーラを買って飲むシーンでやっとフーッと一息つき安心できる。女性兵士のセガンがとても強くて美しい。迫力もアクションもとても大満足できる作品でした。(女性 30代)


前情報無しで、誰が出演しているのかも知らないまま鑑賞。観てみてびっくり。『ワールド・ウォーZ』のZはゾンビだったのね…。正直ゾンビって苦手なんです。元々人間だったとか考えるとすごく不快というか。でもこの作品に出てくるゾンビ、めちゃくちゃ元気なんですよ。全然諦めないし、勢いがすごくて強い。敵なのに感心しちゃう感じ。
ちなみに主人公のブラッド・ピットも、良い意味で諦めが悪くて、必死に生きようと頑張る姿。かっこよかったです。(女性 30代)


綺麗な映像、迫力ある演出、そして人気俳優のブラッド・ピット。ゾンビ映画の中でも、多くの人に好まれる作品だと思う。あまりゾンビ映画を観ない方にもオススメしたい一作。
多くのドラマや映画では、ゾンビに噛まれた人間がゾンビへと変わり果ててしまうまでに個体差があったり、矛盾を感じてしまう場面が少なくない。しかしこの作品では、10秒という明確なルールがあり、違和感なく楽しむことが出来る。終始大量のゾンビと緊張感で溢れており、時間も忘れる程楽しめる作品。(女性 20代)

みんなの感想・レビュー

  1. 隈さん より:

    こんな人にオススメ→「ゾンビ映画は好きだけど、グロテスクはちょっと……」「ハラハラしたい!」

    従来のゾンビ映画と違う点が2つ

    1つ目が銃ぶっ放して主人公最強!っていういかにも王道な内容ではないこと。

    2つ目は……とにかくゾンビの量が多いww
    さすがタイトルにワールドが付くだけあって世界の半数近くがもうゾンビです。

    個人的な見所は最後の病院のシーンですね!
    主人公含め3人がワクチンを取りに行くシーンでスニークを活かし音をたてないように取りに行くシーンは瞬きを忘れていましたww

    が、その3人の中の1人がやらかすんです(泣)

    こんなに主人公の回りにうっかり野郎が集まる映画も珍しいですねww