映画『夜明けの街で』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「夜明けの街で」のネタバレあらすじ結末と感想

夜明けの街での概要:既婚者の渡部和也は、自分の会社に派遣社員としてやって来た仲西秋葉とバッティングセンターで偶然出会い、交流を持つようになる。和也は不倫に対して嫌悪感を抱いていたが、秋葉と体の関係を持ってしまう。

夜明けの街での作品情報

夜明けの街で

製作年:2011年
上映時間:129分
ジャンル:ラブストーリー、サスペンス
監督:若松節朗
キャスト:岸谷五朗、深田恭子、木村多江、黄川田将也 etc

夜明けの街での登場人物(キャスト)

渡部和也(岸谷五朗)
とある会社の設計部で働いている。課長。妻の有美子との間に、幼稚園に通う娘がいる。不倫のことは嫌っていたが、仲西秋葉と出会い恋に落ちてしまう。
仲西秋葉(深田恭子)
和也の会社で派遣社員として働いている。かつて実家で殺人事件が起こり、遺体の第一発見者となる。
新谷(石黒賢)
和也の親友。和也の遊び友達でもあり、良き相談相手でもある。昔は女性に気軽に声を掛けてナンパしていたが、結婚してからはそういうことをしなくなった。不倫に溺れていく和也を心配する。
仲西達彦(村雅俊)
秋葉の父。秋葉の叔母の浜崎妙子と不倫関係にあった。そのことを隠すために、秘書の本条麗子を愛人に仕立て上げる。

夜明けの街でのネタバレあらすじ

映画『夜明けの街で』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

夜明けの街でのあらすじ【起】

渡部和也と親友の新谷はバッティングセンターに出かけた。新谷はそこで、1人で来ている美しい女性を見かける。昔の新谷ならその女性を口説きに行っていたが、結婚している今は女性に声を掛けることもままならなかった。すると、その女性の顔を見た和也が、驚きの声を上げた。その女性は今週会社に入ってきたばかりの、派遣社員の仲西秋葉だった。

新谷は秋葉をカラオケに誘った。にも関わらず、秋葉が酔っ払うと、新谷は1人で勝手に帰ってしまう。和也は仕方なく秋葉を自宅まで送り届けた。だが、秋葉は和也の上着に吐いてしまう。秋葉は理性を取り戻すと、渡部に謝罪することなく自宅へと帰って行った。

和也は秋葉からお詫びをしたいとメールを貰い、スーツの仕立屋に連れて行かれる。秋葉は汚したジャケットの代わりをプレゼントするつもりだった。和也は素直に謝ればいいのに、金に物を言わせる秋葉のやり方が気に入らず怒ってしまう。秋葉は涙ながらに素直に謝ることができないのだと話した。女性の涙に弱い和也は、とりあえず突っ立っていてもしょうがないため秋葉をレストランに誘った。そこで、秋葉の趣味がサーフィンだと知り、前から興味があった和也は一緒にサーフィンに行く約束をした。

和也は妻の有美子に新谷とゴルフに行くと嘘を吐き、秋葉とサーフィンに出かけた。途中まで雨が降っていたため、和也は中止を申し出た。和也は自分が初心者だから高波は無理だと言っていたが、秋葉は自分が危険な海に出ないように止めてくれたことに気づいていた。秋葉は虹を見ながら、先日の謝罪とお礼を和也に伝えた。

和也と秋葉は、秋葉の叔母の浜崎妙子が経営するバーに飲みに行った。そこで、家族の話になり、和也はごく普通の平凡な家庭で育ったことを話した。だが、秋葉は和也を羨ましがり、自分の生い立ちについては何も話そうとはしなかった。その後、和也は秋葉を実家に送り届けた際、秋葉の父の達彦と鉢合わせした。秋葉は父と折り合いが悪いようで、険悪な空気が漂った。父が出て行った後、秋葉は和也を自宅に招いた。秋葉はこの家で人が殺されたことがあると話し、1人にしないでくれと和也に縋った。和也は振り払うことができず、秋葉と一晩ベッドを共にしてしまう。

夜明けの街でのあらすじ【承】

次の日、和也が携帯を確認すると、有美子から着信が残っていた。和也は緊張した気持ちで自宅に帰り、飲み過ぎて終電で寝過ごしてしまったのだと嘘を吐いた。有美子は和也を疑わなかった。和也は一晩だけの関係だと言い聞かせるが、それからも秋葉と関係を続けてしまう。

和也の娘が熱を出して寝込んでしまう。和也は秋葉にそのことをメールで伝え、会えなくなったことを謝罪した。夜寝る前、和也は秋葉にメールを送ろうとするが、有美子に気づかれそうだったため断念した。有美子に求められるまま、和也は体を求め合った。次の日、会社に秋葉の姿はなかった。和也は秋葉を心配するあまり、仕事が手につかなくなってしまう。和也が会社を抜け出して秋葉の実家を訪ねると、秋葉が倒れ込んでいた。慌てて駆け寄ると、秋葉は酔って寝ていただけだった。

秋葉は和也に聞かれ、過去に起こった殺人事件の顛末を話し始めた。秋葉の実家で殺されたのは、本条麗子と言う名の達彦の秘書だった。本条はナイフで胸を一突きで殺されており、ほぼ即死の状態だった。部屋中の指紋は全て拭き取られており、犯人に繋がる証拠は見つからなかった。第一発見者は秋葉だった。その日、秋葉は2階で音楽を聴いていて、水を飲もうと下に降りてきたときに遺体を発見していた。秋葉はそのまま気絶してしまい、目が覚めたときにはベッドに寝かせられている状態だった。犯人はまだ見つかっておらず、来年の3月31日に時効を迎えるのだ。本条は父の愛人でもあった。母はそのことを苦に自殺しており、秋葉は本条に天罰が下ったのだと思うことで平静を保っていた。

夜明けの街でのあらすじ【転】

和也は秋葉の孤独に同情し、クリスマスイヴに一緒にいたいと思うようになる。新谷に事情を説明し、アリバイ作りを頼んだ。新谷は和也を止めるが、和也の決意は固く意思は変わらなかった。新谷は仕方なく和也に協力することを決める。和也は家族でクリスマスを祝った後、新谷と自分の恩師の通夜があると嘘を吐いて秋葉に会いに行った。次の日、新谷が目を覚ますと、横に秋葉の姿はもうなかった。秋葉は正月休みを友人と過ごすため、バンクーバーへと旅立っていた。

正月明け、和也は会社で秋葉と再会する。思わず笑顔が零れたとき、新谷が言っていた「家族は家族、愛人は愛人」と言う戒めが頭に響いた。和也が気持ちを正していると、秋葉が同僚の里村に言い寄られているのが見えた。和也は嫉妬するが、どうすることもできなかった。和也は結局妻と別れることも、秋葉と別れることも選べずにいた。

2月14日、秋葉は独身の同僚達と、越後湯沢へスノボに行くことが決まっていた。そこには、里村も参加する予定だった。和也は嫉妬するが、家族を放って秋葉に会いに行くことはできなかった。だがその日の夜、妻から両親の様子を見に行くために、新潟の実家に帰ってもいいか聞かれる。和也はこれ幸いと、妻と共に実家に帰り、スキー場で秋葉と落ち合うことにした。秋葉は急に会いに来たことを怒るが、和也は秋葉を抱き締め、会いたかったと告白した。秋葉は用意していたチョコを渡した。和也は長時間一緒にいては里村達に怪しまれるのではないかと気にするが、実は秋葉はスノボ旅行を断っていた。和也からメールで新潟に行くと教えられ、急いで後を追いかけたのだ。バンクーバーに行っていたのも嘘で、部屋にずっと閉じ籠って正月を過ごしていた。全て、和也に気を使わせないためについた嘘だった。和也は秋葉の行動に胸を打たれ、強く抱き締めた。

夜明けの街でのあらすじ【結】

和也は達彦に会い、秋葉に不倫させてしまっていることを謝罪した。だが、達彦は秋葉がもう大人のため、余計な口出しをするつもりはなかった。ただ、達彦は双方の傷が浅い内に、何らかの決着をつけることを求めた。

和也は有美子と別れ、秋葉と一緒になりたい気持ちがあることを新谷に打ち明けた。だが、皆を不幸にする覚悟はあるのかと叱られてしまう。和也は自宅へと帰るが、部屋に入ることなく秋葉に会いに行った。そして、体を求め合った後、結婚したいから待っていて欲しいと頼んだ。秋葉は和也と一緒ならどんなことでも耐えられると受け入れるが、奥さんに話すのは3月31日まで待っていて欲しいと頼んだ。

3月30日、和也は有美子に明日話したいことがあると伝え、家を出た。その日の夜、和也が秋葉の実家で秋葉と会っていると、達彦と妙子が訪ねて来た。すると、秋葉は15年前の真実を話し始めた。15年前、秋葉は死ぬために睡眠薬を大量に飲み、部屋で意識を失っていた。しかし、結局死ぬことはできなかった。達彦と妙子は秋葉が本条を殺したと思い込み、遺体を見て気絶したと秋葉に言い聞かせ嘘を吐かせた。秋葉は本条の遺書を達彦に見せ、自殺したことを伝えた。

達彦の本当の不倫相手は妙子だった。2人の関係を隠すために、本条を愛人に仕立て上げたのだ。本条は達彦のことを愛していたため、それが耐えられなくて自殺したのだ。秋葉は達彦と妙子が、母が生きていた頃から関係があったことを知っていた。15年間この真実を秘密にしていたのは、達彦達を苦しめるためだった。秋葉が話し終えた後、0時の鐘の音が鳴り3月31日になった。

秋葉は3月31日に傍にいて欲しかったから利用したのだと、和也に伝えた。ついでに、不倫をする気持ちを知りたかったのだ。秋葉はまっさらな気持ちでスタートラインに立つために、あなたは要らないと和也を振った。だが、秋葉の目には涙が溜まっていた。和也は秋葉に手を伸ばすが、秋葉はそれを避け1人でタクシーに乗り込んだ。和也は呆然と立ち尽くし、秋葉は車の中で泣きじゃくった。

和也が家に帰ると、サンタの置物がまだ飾られていることに気づく。しまうために箱を開けると、握り潰れたサンタの置物が大量にあった。有美子は和也の不倫に気づいており、陰で鬱憤を晴らして、和也に対してはいつもと同じように優しく接していたのだ。次の日、有美子に不倫のことを仄めかされ責められるが、和也には何も言うことはできなかった。この地獄は、一生終わらないのだ。

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みんなの感想・レビュー

  1. ゆゆぽん より:

    渡部和也と仲西秋葉の不倫関係がどうなるのかというのと同時に、仲西の実家で起こった殺人事件の真相が気になって、最後まで飽きることなく楽しめた作品だった。真面目な性格だった渡部が、どんどん仲西にのめり込んでいく様子がとてもリアルだった。

    渡部の妻を木村多江が演じたのだが、不倫したことを知っていると、遠回しに夫にバラす場面がとても怖かった。それが映画のラストで登場するため、映画の内容を全部忘れそうになるほどの衝撃を受けた。