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映画『余命1ヶ月の花嫁』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『余命1ヶ月の花嫁』の概要:テレビの報道番組でとりあげられ、瞬く間に大反響を生んだ奇跡の実話。そんな感動的な物語を、大人気俳優達が熱演。涙なしでは見られない、真実の愛の物語。

映画『余命1ヶ月の花嫁』の作品情報

余命1ヶ月の花嫁

製作年:2009年
上映時間:129分
ジャンル:ラブストーリー
監督:廣木隆一
キャスト:榮倉奈々、瑛太、手塚理美、安田美沙子 etc

映画『余命1ヶ月の花嫁』の登場人物(キャスト)

長島千恵(榮倉奈々)
乳がんと診断された女性。長く闘病生活を送っていたが、とうとう余命1ヶ月という診断を受けてしまう。
赤須太郎(瑛太)
千恵の恋人。千恵の病気を受け入れた上で彼女を愛していた。いずれ死を迎える彼女のために、何かしたいと考えている。
長島貞士(柄本明)
千恵の父親。妻を卵巣癌で亡くしている。千恵の病気のことを思い、千恵と太郎の交際に反対していた。

映画『余命1ヶ月の花嫁』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『余命1ヶ月の花嫁』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『余命1ヶ月の花嫁』のあらすじ【起】

長島千恵は、イベントのコンパニオンとして働く23歳の女性である。そんな彼女は、ある日、幕張メッセで行われたイベント会場で、赤須太郎という男性と知り合った。不思議と気が合った二人は、そのイベント後も何度か会うようになる。そして、いつしか太郎は、いつも明るい千恵に心惹かれるようになっていたのだった。

そして、ある日、太郎は意を決して千恵に交際を申し込んだ。千恵も太郎のことを気にかけているのは太郎にも分かっていたため、太郎はてっきり了承を貰えると思っていた。しかし、返ってきた返事は予想外の、否定の言葉だったのだ。しかし、それは千恵が太郎を好いていないからではなかった。

実は千恵はこの時、乳癌の宣告を受けていたのである。千恵の母親も昔卵巣癌を診断され、千恵がまだ中学生の時に他界したという過去があった。自分もいつ母親のように癌で亡くなるか分からない。そう考えていた千恵は、自分も想いを寄せているにも関わらず、太郎の告白を断ったのだ。

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映画『余命1ヶ月の花嫁』のあらすじ【承】

しかし、太郎は食い下がり、結局千恵は太郎と交際することになる。しかし、だからといって千恵の病気が奇跡的に治るわけではない。ある日太郎は、千恵の髪の毛が抜けていることに気づく。それは、乳癌に対する治療による副作用だった。太郎がそのことを指摘すると、千恵は自分の病気について太郎に打ち明けた。そして、その後、耐えられなくなった千恵は太郎の前から姿を消したのだった。

しかし、千恵のそんな告白を聞いても太郎の気持ちは変わらなかった。太郎は、消えてしまった千恵を探すため、千恵の実家まで千恵を探しに出かけた。千恵の父親にも、自身の父親にも、太郎は交際を反対された。しかし、太郎はどうしても諦めることができなかった。それほどまでに、太郎は千恵を愛していたのである。

そんな時、太郎は以前、千恵と屋久杉の話をしたことを思い出す。そして、一縷の望みを胸に、太郎は屋久杉へと向かうのだった。そして、太郎の予想通り、千恵はそこにいたのだった。

映画『余命1ヶ月の花嫁』のあらすじ【転】

そして、千恵は太郎と離れていた間に、乳房摘出術を受けていたのだった。手術を受けたことによって、千恵の乳癌は治っていた。そして、病から自由になった千恵は、一人屋久島の自然を満喫していたのだった。

そんな千恵に、太郎は改めて愛を告げる。しかし、千恵には一つ懸念があった。彼女は手術により、胸を失っていたのだった。それは、女性にとってはボディイメージに影響する、とても大きなことだった。しかし、太郎は、例え胸がなくても、髪がなくても、千恵が好きであることを告げた。そんな太郎の真摯な告白を受け、千恵は再び太郎と交際を始めるのだった。

しかし、そんな二人の幸せは長くは続かなかった。千恵の癌が再発したのである。太郎と千恵は、病気に打ち勝つために必死の闘病生活を始める。一方、千恵はテレビ局にコンタクトを取り、自分の病気について取り扱って欲しいと掛け合うのだった。もっと早くに健診を受けていれば、違う結果が待っていたかもしれない。そういったことを、他の女性に知って欲しいと考えたのだ。

映画『余命1ヶ月の花嫁』の結末・ラスト(ネタバレ)

太郎達が必死に治療に打ち込むにも関わらず、千恵の病気は日に日に重くなっていった。千恵の癌は、今や肺や骨など全身に転移していた。そして、とうとう千恵に余命1ヶ月が宣告されたのである。

太郎は、千恵の兼ねての夢であった、ウェディングドレスを着せてやりたいと考える。そして、太郎は都内の式場に片っ端から連絡を取り、青山式場を抑えるのだった。一方、千恵はウェディングドレスを着て写真を撮る、としか聞かされていなかった。それだけでも十分な千恵は、嬉しさのあまり涙を浮かべていた。しかし、その後には太郎がサプライズで用意した結婚式が待っていた。千恵は、バージンロードをゆっくりと、しかし力強く歩み、待っている太郎の元まで辿り着いた。

そして、家族全員が見守る中、2007年の4月5日、彼らは結婚式を執り行ったのだった。その時撮った写真には、全員の幸せな顔が写っていた。そして、それから約1ヶ月が経った5月6日、千恵は安らかに、息を引き取ったのだった。

映画『余命1ヶ月の花嫁』の感想・評価・レビュー

病気と闘うシーンや、二人で支え合うシーンなど、勝手に涙が出てくるほど感動した。千恵を心から愛していた太郎の気持ちや行動がかっこよく、なかなか出来ないことだと思った。自分の気持ちに真っ直ぐで、その気持ちを人に伝える大切さや難しさを教えてもらった。当たり前と思っていたことが当たり前ではなかったり、周囲の反対を押しきってでも彼女と一緒に生きていくと誓う姿も、見所である。最後の、太郎の元へ歩み寄る千恵の姿が力強く生き生きとしており、幸せそうなシーンに自然と笑顔と涙がこぼれた。(女性 20代)


実話を基にした映画なのだが、太郎の直向きな愛情表現は脱帽せざるを得ない。実際に自分が同じような状況になった時に、太郎のように躊躇いも無く一緒に生きていこうという決断と言葉が出せるのだろうかと考えてしまう。乳がんが再発し、余命一ヶ月の宣告を受けた後の千恵の死への恐怖を太郎がしっかりと支え、最後まで幸せに寄り添い遂げた2人の事を考えると、とにかく尊敬の念を抱く。こういう作品は、一人でも多くの人に伝わると良いと思う。(男性 30代)


実話を基にした、ノンフィクションの映画です。乳がんと宣告されて余命宣告された花嫁。それでも、彼女の傍にいようと決意した花婿の姿は心に刺さるものがあります。彼女の周りの人の温かさは涙を誘います。

癌と闘いながらも懸命に生きる1人の女性の姿は、実際に癌に侵されていて生きる気力を失っている人の勇気にきっとなることでしょう。(女性 30代)


病気と闘うのは、本人にとっても周りの家族や恋人にとっても、とても辛い経験だろうと思う。それでも結婚したいと願う太郎と、想いが揺れる千恵。そんな二人の葛藤、闘病生活を描いたリアルヒューマンドラマだ。
病気だからといって悲観することもなく、前向きに生きる姿や、一つ一つの小さな出来事に幸せを見出していく姿には、見ている側も感化されるのではないだろうか。命の終わりをひしひしと感じながらも精一杯生きることの大切さを再確認させられる。(女性 30代)


二人がお互いを思いやる姿に感動し、涙が止まりませんでした。親の反対を押し切ってでも交際をしたり、病気になっても必死に支える太郎が本当に素敵でした。もし自分の大切な人が同じような状況になった時、自分は太郎のような行動ができるだろうかと思いました。また、もし自分が病気になったら、落ち込み周りの人に八つ当たりしてしまうのではないかと想像し、千恵のように前向きな人はすごいなと尊敬してしまいました。
病気に限らず、人生には何が起こるかわからないので、一日一日を大切にしたいと改めて思い出させてくれる作品でした。(女性 20代)

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