子供から大人まで、幅広い世代に愛されている児童書『ざんねんないきもの事典』。そんな大人気作が、まさかの映画化!果たして、本作ではどのような『ざんねん』な生態が見られるのだろうか。
映画『ざんねんないきもの事典』の作品情報
- タイトル
- 映画ざんねんないきもの事典
- 原題
- なし
- 製作年
- 2022年
- 日本公開日
- 2022年7月8日(金)
- 上映時間
- 不明
- ジャンル
- アニメ
コメディ - 監督
- ウチヤマユウジ
イワタナオミ
由水桂 - 脚本
- ウチヤマユウジ
加藤陽一
細川徹 - 製作
- 高山晃
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 花江夏樹
内田真礼
下野紘
ムロツヨシ
ウチヤマユウジ
伊藤沙莉 - 製作国
- 日本
- 配給
- イオンエンターテイメント
映画『ざんねんないきもの事典』の作品概要
『ざんねんないきもの事典』を知っているだろうか。高橋書店から出版されている児童書シリーズで、近年大きな注目を集めている。動物達のあまり知られていない、少し残念な生態をまとめたこちらの児童書。その緩い作風と少し間の抜けた動物達の行動が多くの反響を呼び、瞬く間に大ヒットとなった。そんな人気に後押しされ、これまでアニメ化だけでなく、なんと、テレビドラマ化まで果たしている。そんな大人気シリーズが、満を辞して映画化。本作で描かれるのは、主に南極、オーストラリア、日本に生息する生き物達。果たして、彼らは私達の知らないどんな一面を持っているのだろうか。
映画『ざんねんないきもの事典』の予告動画
映画『ざんねんないきもの事典』の登場人物(キャスト)
- リロイ(花江夏樹)
- 少し臆病なコアラ。弟が誕生したことをキッカケに、自分だけのユーカリの木探しに出かけることになる。
- ウサオ(内田真礼)
- 小さなニホンウサギだが、なぜか自分が最強だと思い込んでいる。
映画『ざんねんないきもの事典』のあらすじ(ネタバレなし)
この世に存在する数多くの動物達。本作では、その中でもオーストリア、南極圏、日本の長野県に生息する動物達に焦点を当てている。南極圏で主役を務めるのはアデリーペンギン達。彼らはある日、迷子になったコウテイペンギンを発見する。彼を家族の元に帰そうとするアデリーペンギン達だったが…?一方、オーストリアパートでメインとなるのがコアラ。コアラのリロイは、自分だけのユーカリの木を探すため旅に出る。日本では、有名なツキノワグマが登場。恵まれた体格と力を有するツキノワグマだが、彼は少し臆病だった。そんな彼の前に、自分こそが最強だと思い込むニホンノウサギが現れて…?
映画『ざんねんないきもの事典』の感想・評価
今この時の動物の姿を楽しもう
世の中には多種多様な存在がある。同じ人間同士でも、『あの人の考えることは分からない』と、頭を抱えることがあるだろう。相手が動物という、全く種族の違う存在であれば尚更である。人間達よりも遙かに長い間地球上に存在する生命体である動物達は、これまで独自の進化を遂げてきた。環境に適応し、この厳しい世界で生き延びてきたのである。しかし、全ての進化が合理的に行われているわけではない。反対に、ここは何故進化しなかったのか、と疑問に思ってしまう部分もあるだろう。しかし、もしかするとその部分はまだ進化していないだけであって、今後更なる進化を遂げる可能性もあるのだ。つまり、今この世にいる動物も、少しした未来ではまた異なる形をとっているかもしれないのだ。そんな、変わりゆく姿に想いを馳せながら本作を楽しもう。
まさかの豪華キャスト陣
本作に登場するのは、当然ながら動物。人間は一切登場しない。それにも関わらず、本作のキャスト陣を見て欲しい。花江夏樹や下野紘、内田真礼といった、通常のアニメでは主演を務めているような超豪華なキャストばかりが顔を揃えているのだ。さらに、映画版ではムロツヨシと伊藤沙莉も参戦。確かに通常のアニメでも動物の鳴き声などは声優が担当しているが、本作では全キャラが動物。果たして、彼らがどのように『ざんねんな動物』を演じるのだろうか。本シリーズの魅力は、そのゆったりとした時間の流れと緩い作風。果たして、超豪華声優陣をどのように使うのだろうか。これは期待せずにはいられない。
思わず笑ってしまう動物の生態
なぜパンダが笹を食べるか、考えたことがあるだろうか。動物園などで見かけるパンダは、食事として笹を食べている。しかし、笹には殆ど栄養がないため、必要な栄養分を確保するために、パンダは莫大な量の笹を食べる必要がある。それならば他の物を食べればよいのでは、と思うかもしれないが、長年の習性か、なぜかパンダは笹を食べ続けるのだ。そんな、側から見ると少し理解ができない、だがどこか面白い生態が本シリーズでは多く紹介されている。動物好きにとっては堪らない知識の宝庫であるし、また、それほど興味のない人にとっても気軽に楽しめる作品となっている。少しクスッと笑いたい時、気分を明るくしたい時などに是非オススメな一作。
映画『ざんねんないきもの事典』の公開前に見ておきたい映画
ライフ いのちをつなぐ物語
動物を題材とした作品は数多く存在する。人は動物に何を求めているのだろうか。自分を癒してくれる安らぎのような役割だろうか。しかし、本来の動物は、雄大な野生の中で暮らすダイナミックな生き物である。最新作は、動物の『ざんねん』な部分に着目しているものの、その内容は極めて現実的。他では知ることが中々できない動物の生態に着目している分、他の作品よりさらにリアルさを追求していると言ってもいいかもしれない。一方、本作も動物のありのままの姿を捉えたドキュメンタリー作品。膨大な時間をかけた撮影期間のもと撮影できた姿を、惜しげもなく詰め込んでいる。本作も最新作も、どちらも動物が見せる真実の姿。その雄大な姿に恋焦がれよう。
詳細 ライフ いのちをつなぐ物語
紙兎ロペ つか、夏休みラスイチってマジっすか!?
『紙兎ロペ』シリーズを知っているだろうか。一度でも映画館に足を運んだことがある人であれば、上映前の映像で見かけたことがあるだろう。また、ニュース番組の一コーナーとしても放送されているため、知っている人は多いのではないだろうか。このシリーズの原作者は内山勇士。最新作の監督、脚本を務めるウチヤマユウジは、彼の別名義なのである。両者の共通点は、登場人物が動物であること、そして、そのゆるい世界観とストーリー運び。その独特の雰囲気が高く評価され、今作でシリーズ初となる映画化を果たした。夏休み最終日、自由研究に全く手をつけていなかったアキラが挑むのは、幻のツチノコ探し!?
詳細 紙兎ロペ つか、夏休みラスイチってマジっすか!?
ドクター・ドリトル(2020)
児童書が子供向けだと誰が決めたのだろうか。確かに、子供でも楽しめるよう、児童書は比較的簡単且つ分かりやすく書かれている。しかし、その世界観は、時に大人をも魅了するのだ。本作も、長きに渡り人々から愛され続ける児童書を原題とした作品。これまで、エディ・マーフィーなど多くの俳優によって、幾度となく実写化されてきた名作である。本作は、『アイアンマン』などで知られるロバート・ダウニー・Jr.主演で2020年に制作された、ドリトルシリーズ最新作。ドクター・ドリトルは、動物と心を交わすことができる医師。しかし、最愛の妻を失ったことで人との関わりを絶ち、動物だけと暮らしていた。しかし、そんな時王妃の命が危機に瀕しているというニュースが飛び込んできて…?最新作のように、動物の少し『残念』な一面も、うまく活かした作品である。
映画『ざんねんないきもの事典』の評判・口コミ・レビュー
映画『ざんねんないきもの事典』最高✨✨
声優豪華!
動物可愛い!
物知りになれる!
エンドロールまで楽しめる!←今まで観た映画の中で初めて😳
小さい子の初めての映画にめっちゃ向いてる!!おすすめ😆#ざんねんないきもの事典#内田真礼#花江夏樹#下野紘#ムロツヨシ#伊藤沙莉— 🟢🍎なっちゃん🕊️👓 (@nahosu17) July 10, 2022
いや〜。おもしろかった。
貸切だったから、久しぶりにおもいっきり爆笑🤣
すごく勉強になるから、夏休みにお子さんと一緒に見るのもいいし、大人でも充分楽しめる。
エンディングの秦さんの曲もいいし、まだ映画終わってないから最後まで見てね。#ざんねんないきもの事典 #秦基博#サイダー— 愛知のあいあい (@hatamotomika) July 11, 2022
映画『ざんねんないきもの事典』のまとめ
この世には、非常に数多くの動物が存在する。世界に存在する動物の数は凡そ137万種と言われているが、まだ未発見の種もいることを考えると、その数は到底想像のつかないものとなる。この世の中に、完璧な個体など存在しない。どんな完璧超人にも欠点はあるように、どんな動物にも弱点、周りから見ると「ん?」と思えてしまうような部分が存在する。それは動物も同様。動物の数だけ、そこには『ざんねん』な習性が存在する。つまり、動物の数だけ、本シリーズはいくらでも広げようがあるということだ。本作の大ヒットを受け、第二、三弾とシリーズを続けていくことができるだろうか。
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