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映画『座頭市(2003)』あらすじとネタバレ感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『座頭市(2003)』の概要:北野武が脚本・監督・主演した時代劇ミュージカル。盲目の居合いの達人を軽妙に演じています。共演は、浅野忠信、ガダルカナル・タカ、岸部一徳、柄本明。タップダンスを踊るシーンが見所。2003年の日本映画。

映画『座頭市』 作品情報

座頭市

  • 製作年:2003年
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:時代劇、アクション、ミュージカル
  • 監督:北野武
  • キャスト:ビートたけし、浅野忠信、夏川結衣、大楠道代 etc

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映画『座頭市』 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『座頭市』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『座頭市(2003)』のあらすじを紹介します。

盲目である、居合いの達人、市(ビートたけし)。ある宿場町を訪れると、ヤクザの銀蔵一家に支配され、辛い生活を強いられている人々がいた。市はおうめの家に滞在しつつ、おうめの甥の新吉(ガダルカナル・タカ)や両親を殺され、芸者をしている姉妹おきぬとおせい(大家由祐子、橘大五郎)と出会う。

宿場町にある日、浪人の服部源之助(浅野忠信)がやってきます。市はすぐに、源之助の剣の鋭さを感じます。源之助は、銀蔵一家の用心棒をしているらしい。

市は、優れた聴覚で賭場の不正を見抜くが、それがもとで賭場で乱闘が繰り広げられます。芸者をしている姉妹は、実は姉と弟であったが、両親を殺した”くちなわの親分”を捜していた。”くちなわの親分”が、銀蔵(岸部一徳)と扇屋の主人(石倉三郎)だと分かり、市は姉妹と共に銀蔵の家へ。

銀蔵一家と壮絶な闘いをし、源之助も市の前に敗れた。これで復讐は終わったのか?真の敵は近くに潜んでいた!

映画『座頭市』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『座頭市(2003)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

踊る♪時代劇!

ビートたけし演じる、座頭市が寡黙なのがいい。たけし自体に存在感がありすぎるので、言葉が余分に思えるのだ。殺陣のスピード感も抜群。斬る前に死んでいるのでは?と笑ってしまう。

浅野忠信が演じる、源之助との対決シーンでは、一瞬の間合が生きていたと思う。とにかく、この映画では登場人物の情熱(殺気?)によって飛んだり、はねたりするからラストまで飽きることがない。

過剰な演出というよりも、その人物が現場にいるだけで既に絵になっているのだと思う。芸人は使いようによっては毒にも花にもなるが、ガダルカナル・タカのギャグが面白い!やはり笑いは必須アイテムなのだ。

「座頭市(2003)」の見どころは、ラストのタップ・ダンスシーン。時代劇にタップ・ダンス!という組み合わせはとても斬新。ミュージカル・シーンが欠かせないインド映画に感じが似ているから、日本人に受け入れられたのだろうか?
今は抵抗なく、ミュージカル・シーンを楽しむ事ができるが、昔は敬遠していた人も多い。ミュージカル・シーンの抵抗感を無くしてくれた画期的な作品だと評価したい。

犯罪映画ならまかせろ!北野武の魅力

「キタノ・ブルー」とよばれる、青色を基調とした独自の世界を確立し、国内外で評価が高い。しかし、物語や登場人物を観ていると、任侠物に偏っているのが残念だと思う。たけし本人が主演している映画も多いが、任侠物ばかりでは観客に飽きられるとは思わないのだろうか?

そんな作品の中でも、1番の興行収入を得たのが「座頭市(2003)」です。迫力ある殺陣シーンやラストのタップ・ダンスシーンなど、時代劇ファンでなくても観たくなる要素がいっぱい。勝新太郎の演じた座頭市をはるかに超えて、若い世代の支持を集めたことが成功した理由だろう。

今後は、監督業に徹して、本人が主演するのではなく、任侠物以外の作品を魅せてほしい。「DOLLS」(02)のようなラブ・ストーリー(駄作という評価もあるようだが)を期待したい。


多くの作品が作られ、色々な監督の手でリメイクされている『座頭市』ですが、こんなにも明るくてユーモア感じられるのは北野武監督作品だからでしょう。
時代劇はお堅いストーリーと真面目なキャラクターが鉄板だと思っていましたが、至る所にギャグ要素が散りばめられていて、タップダンスのシーンなんて時代劇とはとても思えません。
豪華な俳優陣を見ているだけでも楽しめますが、ストーリーやそれぞれのキャラクター設定が秀逸なのでどこを取っても満足できる作品でしょう。(女性 30代)

映画『座頭市』 まとめ

温故知新という言葉があるが、古い作品から学び、新しい作品を作ることに監督・北野武は優れていると思う。勝新太郎の演じた、座頭市をリメイクした本作は、斬新で奇抜な殺し屋の物語です。盲目なのは嘘だよん、といい意味で観る者も斬られる者も欺いてみせるシーンが好きだ。

それは、障碍者に対してかわいそうだと決めつける視点に、俺らは自由だぜ!と笑ってみせていることにほかならない。随所に表現されている、クスッと笑える要素が北野武作品の1番の魅力だと思う。迫力ある殺陣シーンの連続、合間に入るギャグ、そしてラストを彩る出演者全員によるタップ・ダンスシーン。

計算された演出ではあるけど、その流れに乗ることが楽しい。何度観ても、新しい発見のある作品です。

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