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映画『絶叫学級』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『絶叫学級』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『絶叫学級』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『絶叫学級』の結末までのストーリー
  • 『絶叫学級』を見た感想・レビュー
  • 『絶叫学級』を見た人におすすめの映画5選

映画『絶叫学級』の作品情報

絶叫学級

製作年:2013年
上映時間:77分
ジャンル:ホラー
監督:佐藤徹也
キャスト:川口春奈、広瀬アリス、松岡茉優、栗原類 etc

映画『絶叫学級』の登場人物(キャスト)

荒樹加奈(川口春奈)
女子高生。目立たない生徒だが、クラスメイトのリオのように可愛くなりたいと思っている。雑誌に写真が載ったことが原因で、リオからイジメを受ける。黄泉に会い、可愛くなりたいというお願いをする。
高見沢リオ(広瀬アリス)
女子高生。学校中からの人気者。美人でお金持ち。親が学校にお金を寄付しており、その権力を使っていじめをしている。
香取絵莉花(松岡茉優)
女子高生。絵が好きで、美術部に所属している。加奈とは仲良しだったが、裏切られてしまう。誰にも負けない画家になりたいと思い、黄泉のもとへと足を運ぶ。
保坂まこと(波瑠)
高校の美術教師。かつて、自身もイジメを受けていた。いじめられている生徒を放って置けないが、それが原因で生徒はより酷い仕打ちを受けてしまう。黄泉に助けられた過去がある。
桐谷敦子(松本花奈)
女子高生。リオたちから酷いイジメを受ける。転校先で違う人生を歩み出したが、再びリオに酷い目に遭わされてしまう。
黄泉(山本美月)
十二年前にまことをいじめていた生徒を道連れにして、理科室を爆発させる。それ以来、満月の日に亡霊として現れるようになる。

映画『絶叫学級』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『絶叫学級』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『絶叫学級』のあらすじ【起】

中高一貫校である私立の女子校。校門の前には三人の教師が立っていて、生徒たちに挨拶をしたり、制服のチェックなどをしている。その中の一人である保坂まことは、生徒への挨拶の傍ら過去のことを思い出していた。その記憶の中では、まことが外から上の教室を見上げ、誰かの名前を叫んでいる。

その女子校の生徒である荒木加奈は、あまり目立たない生徒だった。加奈の横を颯爽と通り過ぎて学校へと登校していく高見沢リオは、加奈とは正反対で学校中の人気者だった。リオに近づこうとする他の女生徒とぶつかり、加奈は人形を落としてしまう。誰も気にしないその人形を、加奈の友人である香取絵莉花が拾って加奈に渡す。絵莉花も、メガネをかけた目立たない生徒の一人だった。

放課後、美術室には加奈と絵莉花がいた。デッサンをする絵莉花に、そんなもの描いていて何が面白いのかと絵莉花に向かって呟く。何かやりたいこととかないのかと絵莉花は加奈に尋ねる。加奈は外にいるリオの姿を見ながら、可愛くなりたいと答える。

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映画『絶叫学級』のあらすじ【承】

今すぐ可愛くなりたいと言う加奈に絵莉花は、ある都市伝説を話し出す。

加奈たちの通っている学校の旧校舎には、立ち居入り禁止の理科室があった。そこは十二年前、ある女生徒がいじめっ子を道連れにしてガス爆発した場所だった。生徒たちは悲惨な姿となって発見され、女生徒は下半身がない状態で見つかった。

それ以来、取り壊そうとしても事故が起きたりするため、手付かずのまま残されているのだ。そして満月の夜の日、理科室には上半身だけの黄泉という幽霊が現れ、なんでも夢を叶えてくれるのだ。その代わり、黄泉はその人の一番大切なものを奪っていく。

絵莉花が話を終えると、美術部の顧問であるまことが美術室に入ってくる。加奈は、人は生まれた時から運命は決まっていると言い捨てて美術室を出ていく。

加奈と絵莉花とリオは、同じクラスの同級生だった。そのクラスには、桐谷敦子という女生徒がいた。彼女は、クラスのみんなからいじめられていた。口が臭いと言われたり、トイレで洗剤をぶちまけられたりと、酷い仕打ちを受けていた。

映画『絶叫学級』のあらすじ【転】

まことが教室を通りかかると、敦子の机に消臭剤が付けられているのを見つける。それを見て、まことはかつて自分も同じようなイジメを受けていたことを思い出す。そして、黄泉が助けてくれたことも。その後、敦子は転学届けを学長に提出する。

街で撮られた加奈の写真が雑誌に掲載される。加奈は一気にクラスの人気者になる。それをいいように思わなかったリオが、加奈を買い物に誘う。一緒に帰ろうとしていた絵莉花のことを、友達じゃないと言って加奈はリオと買い物に向かう。

リオたちとカラオケに行った加奈は、そこでリオの仲間の男子高校生に襲われ、卑猥な写真を撮られてしまう。

リオに弱みを握られた加奈は、翌日からいじめのターゲットになってしまう。その様子に異変を感じたまことは、加奈に話をきく。できることがあるならなんでもするというまことに、いじめはなくならないと加奈は答える。

まことは敦子を訪れる。そこで首謀者がリオだと知ったまことは、リオに話をする。リオは自分の親の権力を使い、まことを脅そうとする。その後、敦子が再び酷い目に遭わされたことをまことは知る。

映画『絶叫学級』の結末・ラスト(ネタバレ)

理科室に閉じ込められてしまった加奈は、そこで黄泉に遭遇する。加奈は絵莉花の話を思い出し、誰よりも可愛くなりたいとお願いをする。

翌日から、人が変わったようにリオたちが加奈に近寄ってくる。その一方で、絵莉花がいじめのターゲットになってしまう。

益々加奈の人気は高まり、リオと加奈が揃って歩けばみんなが振り向くような存在になっていた。しかし、加奈と絵莉花の距離はどんどんと離れていってしまう。絵莉花へのいじめが酷くなるが、加奈を信じているから大丈夫だと絵莉花はまことに話す。

リオの策略で、絵莉花が旧校舎の理科室に拉致される。リオたちから酷い暴行を受ける絵莉花。するとそこに、黄泉が現れる。黄泉はリオを本棚の下敷きにしてしまう。

まことと加奈は、理科室に絵莉花がいることを知る。加奈は理科室に急ぎ、まことは黄泉のことを思い出していた。黄泉は、まことを救うために理科室をガス爆発させたのだ。

加奈が理科室に駆け込み、絵莉花を救い出したあと理科室に火をつける。理科室に駆けつけたまことは、そこで黄泉と再会する。リオは、そこで死んでしまう。

加奈と絵莉花は、以前のような関係に戻ることはなかった。誰にも負けない画家になりたいと思い始めた絵莉花は、理科室へと足を運ぶのだった。

映画『絶叫学級』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

女子高生の間で噂になっている都市伝説に迫りつつ、その中に登場する黄泉という亡霊の真相に掘り込んでいく作品。亡霊が怖いといったものではなく、女子高生同士のいじめなどが多く描かれているため、苦手な人は苦手かもしれない。いわゆるホラー要素はそこまで多くは無いが、人間的な部分でいう嫌な描写は多い。あまりスッキリとする終わり方ではなく、少し中途半端な印象を受けてしまった。(男性 30代)


川口春奈、広瀬アリス、松岡茉優、山本美月とかなり豪華なキャストが揃っていて、女性ばかりの映画らしいドロドロ感が物凄いので見ていてとても疲れましたが面白かったです。
どの学校にもある都市伝説。嘘だとわかっていても面白半分で言い伝えられていくのだと思いますが、今作の場合はその都市伝説が本物で亡霊まで登場するのでリアルを求める方は引いてしまうかも知れません。
個人的にはホラーの要素よりも過激ないじめの方が胸糞悪くて怖かったなと感じました。(女性 30代)


原作漫画を読んでいたので映画化には期待していました。主演の川口春奈さんが演じる加奈が、願いを叶える代わりに“代償”を払う展開は、思春期ならではの怖さがありました。人の見た目を変えたいという願いが、最後には心の闇を暴き出すという流れが良かったです。ラストの「絶叫学級」のループ構造もゾッとしました。(20代 女性)


ホラー映画としてはそこまで怖くないけど、女子中高生のリアルな人間関係に潜む嫉妬や自己嫌悪がじわじわ来るタイプの作品でした。顔の美醜や人気をテーマにしている点も、今のSNS時代に通じるところがあって、共感できる部分もありました。加奈が最終的に自分の本音と向き合う流れが良かったです。(30代 男性)


娘と一緒に観ましたが、親の立場からすると、思春期の子どもが抱える心の問題をホラー仕立てで描いているのが興味深かったです。見た目や周囲の評価に囚われる少女たちの心の葛藤がリアル。加奈が大切なものを失ってようやく気づくという流れに、切なさと同時に成長を感じました。(40代 女性)


ホラーと言っても怖さよりも教訓的な要素が強く、むしろ青春ドラマに近い印象でした。美しさへの憧れ、周囲に認められたいという気持ち、それが暴走したときの代償を描いたストーリーは、思春期の揺れる心に刺さる内容です。ホラー初心者にも観やすくて、メッセージ性のある作品でした。(20代 男性)


ホラーとしての演出は若干物足りない部分もありましたが、思春期の女の子たちの繊細な心理描写が丁寧でした。特に、願いを叶えたはずの加奈がどんどん壊れていく過程は見ていて痛々しくもあり、考えさせられました。恐怖よりも“自分を受け入れること”の難しさを描いた映画だと思います。(30代 女性)


昔の学園ホラーとはまた違って、現代の少女たちの悩みをしっかり取り入れているのが良かった。原作の雰囲気を損なわずに、映像での再現度も高く、原作ファンとしては満足です。終盤の恐怖演出やループ構造も面白くて、安っぽくない作りに好感が持てました。若い世代に観てほしい一作。(40代 男性)


少女たちの「心の闇」を映像化したような作品。ホラーというよりは心理劇の印象が強かったです。周囲に評価されることがすべてだと思っていた加奈が、ラストで大切なものを失って気づくという流れが切なかった。人の本当の価値はどこにあるのか、そんな問いを投げかけてくる映画でした。(50代 女性)


加奈の願いが叶っていく過程で、周囲の人間関係がどんどん歪んでいくのが怖かった。ホラーとしてのビジュアル的な怖さよりも、人の欲望の醜さがじわじわとくる作品です。中盤からはテンポも良く、飽きずに観られました。ラストで再び“絶叫学級”が始まるあたり、ぞっとする終わり方で良かったです。(20代 男性)

映画『絶叫学級』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『絶叫学級』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

告白

この映画を一言で表すと?

「静かに狂気が侵食していく、衝撃の心理ミステリー!」

どんな話?

中学校教師の娘が生徒に殺された。その真相を冷静かつ淡々と語り始める教師の復讐劇が、クラスに波紋を広げていく。生徒たちの心の闇と、表と裏が反転していく構成がスリリングで目が離せない衝撃作。

ここがおすすめ!

『絶叫学級』と同様に、思春期の心の闇を描いた作品。甘さのないストーリーテリングと、登場人物たちのリアルな葛藤が胸に刺さります。中島哲也監督の美しく不気味な映像演出も見どころです。

着信アリ

この映画を一言で表すと?

「携帯に届く“死の予告”が、連鎖する恐怖を呼び起こす!」

どんな話?

ある日突然、未来の自分の死を知らせる“着信”が届き、それに従うように若者たちが次々と命を落としていく。呪いの正体と、それに立ち向かう主人公の姿を描いた、ジャパニーズホラーの定番作。

ここがおすすめ!

学園ホラー的な雰囲気と都市伝説的な設定は『絶叫学級』と通じる部分が多く、ホラー初心者にも観やすい構成です。テンポの良い展開と“見せ場”の演出がしっかりしており、最後まで飽きずに楽しめます。

高校デビュー

この映画を一言で表すと?

「外見を変えても中身は変われない…でも、恋は始まる!」

どんな話?

中学時代に恋愛経験ゼロだったヒロインが、高校デビューを果たして“恋をしたい”と願うも、なかなかうまくいかない。外見にこだわるも、やがて本当の自分を受け入れる大切さに気づいていくラブコメディ。

ここがおすすめ!

ホラーではないけれど、“見た目”に悩む女の子の心理や、周囲との関係に悩む過程は『絶叫学級』と共通しています。ポジティブな展開が中心なので、怖い映画のあとに気分転換したい人にもおすすめ。

リアル鬼ごっこ(2015年版)

この映画を一言で表すと?

「逃げても逃げても終わらない、女子高生だけを狙う異常な世界!」

どんな話?

女子高生だけがなぜか次々と殺されていく異様な世界。突然始まる“リアル鬼ごっこ”に巻き込まれた主人公が、異常な現実からの脱出を図る中で見えてくる真実とは――?

ここがおすすめ!

内田理央主演の2015年版は、園子温監督の手によって独特なサイケデリック演出と共に仕上げられたカルト的ホラー。青春と恐怖が入り混じった空気感は『絶叫学級』ファンにも刺さるはず。

ほんとにあった怖い話(劇場版)

この映画を一言で表すと?

「身近な場所が一瞬で恐怖の舞台に変わる、実話ベースのホラー集!」

どんな話?

“体験者”が語る形式で、学校や病院、民家など日常に潜む怪異を描くオムニバス形式のホラー映画。短編ながら、それぞれに緊張感と恐怖演出が凝縮されていて、幅広く楽しめるのが特徴。

ここがおすすめ!

学園や思春期が舞台のエピソードも多く、気軽に観られる構成が魅力。『絶叫学級』のように、日常の中でふと現れる“異常”を描いた作品が好きな人にはぴったり。1話10分程度でテンポも◎。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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