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映画『じんじん』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『じんじん』の概要:「ガマの油売り」を披露して全国を行脚する大道芸人・立石銀三郎は、松島での興行の後、幼馴染の農場を手伝うため北海道へ飛んだ。銀三郎は農業体験に来ていた女子高生達と過ごし打ち解けたが、日下部彩香だけは彼に心を開かなかった。

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映画『じんじん』の作品情報

じんじん

製作年:2013年
上映時間:129分
ジャンル:コメディ
監督:山田大樹
キャスト:大地康雄、佐藤B作、中井貴恵、村田雄浩 etc

映画『じんじん』の登場人物(キャスト)

立石銀三郎(大地康雄)
伝統芸能「ガマの油売り」を披露して全国を旅する大道芸人。幼い頃は、炭焼き職人の父親に付き合わされて引越しを繰り返していた。コメディアンを目指していたが所帯を持ったことで工場へ勤務。しかし、真っ当な社会人生活は長くは続かず、前妻・和子は愛想を尽かし当時6歳だった娘を連れて出て行ってしまった。再婚した和子は住所を知らせず、娘と再会する日を待っていた銀三郎は今日まで再会できずにいる。
高峰庄太(佐藤B作)
北海道で「天の川農園」を営んでいる銀三郎の親友。引っ越しを繰り返していた銀三郎と幼い頃に出会い、仕事で忙しい彼の父親に代わって家族ぐるみで兄妹同然に過ごした。実家を持たない銀三郎にとって庄太の農園は心の故郷のような存在となっており、毎年田植えの時期に手伝いに来るのが恒例となっている。剣淵町を知ってもらおうと「絵本の館」の創立に関わったり、体験型修学旅行を行う東京都立北原高等学校の生徒を受け入れたりしている。
日下部彩香(小松美咲)
東京の下町にある日下部クリーニングの娘。北原高等学校に通っており、北海道への体験型修学旅行で農業研修を希望し「天の川農園」を訪れた。友人達と大自然に触れることを楽しんでいたが、銀三郎と出会い態度が一変する。

映画『じんじん』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『じんじん』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『じんじん』のあらすじ【起】

幼い立石銀三郎は、良い木を求めて各地を転々とする炭焼き職人の父親に付き合い、引越しを繰り返していた。北海道で出会った高峰庄太とその家族は、孤独な銀三郎を家族同然に世話してくれた。銀三郎は、山形出身の庄太の祖母が話す怪談や民話が大好きだった。銀三郎はその日も庄太の家に泊まらせてもらうことになったが、夜遅く彼を迎えに来た父親は、明日引っ越すと言って銀三郎を連れ帰った。

時は流れ現在の宮城県松島町では、“松島びっくり大道芸祭り”が開催されていた。客の入りは上々で銀三郎による「ガマの油売り」は大ウケしたが、丁度同じ頃、女優の水沢由紀江もお忍びで松島を訪れていた。観光客は彼女を一目見ようと会場を出て行ってしまい、銀三郎の後輩の出番は無観客状態となってしまった。

銀三郎は落ち込む後輩を励ますため水沢由紀江をパンダに例えると「パンダはパンダだから客がつく。才能もないのに、パンダってだけで売れたんだ」と彼女をこき下ろした。

瑞巌寺の石窟の並びには古い家屋が数件並んでおり、銀三郎はその内の一軒を間借りしていた。大家を務める水沢のおばさんは一人暮らしの寂しさを紛らわすため些細なことで銀三郎を頼り、うんざりした銀三郎は、しばらく北海道の友人の元へ行くから不在にすると告げた。そこへ来客があり、玄関先に立っていたのは水沢由紀江であった。彼女と大家さんは実の親子であり、銀三郎は後輩へ語ったのとは一転、由紀江の大ファンと名乗り彼女の演技力をベタ褒めした。

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映画『じんじん』のあらすじ【承】

東京都立北原高等学校の生徒達は、体験型修学旅行で剣淵町を訪れた。教員達は、やる気がなく態度も悪い生徒達が受け入れ先の農家や漁師に追い返されないか不安を抱いていた。そんな心配をよそに、庄太は自身の経営する「天の川農園」へ佐々木ナナ、遠藤ヒロミ、西原ユカリ、日下部彩香の4人を招いた。

前日に大家さんと由紀江と共にしこたま酒を飲んだ銀三郎は、二日酔いのため剣淵町駅で苦しんでいた。温泉で酒を抜こうとした彼は風呂から出たところで倒れてしまい、パトカーに乗せられて高峰家へ到着した。

女子高生達は、パトカーから引きずり降ろされ酩酊状態の銀三郎に驚きつつ、庄太の息子・健の案内で田植え体験を開始した。初めての田植えを楽しんだ4人は泥まみれの服を着替え、シャワーを浴びて出て来た下着姿の銀三郎と鉢合わせ絶叫した。庄太と彼の妻は銀三郎にきつく注意したが、彩香は顔を顰めたままだった。

夕飯を囲み会話する内、女子高生達は銀三郎に興味を示しやがて打ち解けていった。しかし、彩香だけは相変わらず表情を曇らせており、彼女は一人真っ暗なあぜ道を散策しに行った。

翌日、農協職員や役場の職員達は庄太へ、夏に開催される“けんぶち手作り創作絵本コンクール”の大賞が、東京の出版社と契約できることになったと伝えに来た。彼らは絵本を剣淵町のアピールポイントにすべく仕事の合間を縫って「絵本の館」で読み聞かせを行っており、庄太はその発起人であった。大人達は酒を囲みながらコンクールの成功を願ったが、絵本が名物になるかと訝しむ銀三郎が「俺に子供はいない」と言うのを聞いた彩香は、遠くから彼を見つめた。

映画『じんじん』のあらすじ【転】

健は、友人達が銀三郎に連れられてアルパカ牧場へ行く中一人残った彩香を心配して相談に乗った。

夕方になり、庄太は「明日帰る」という銀三郎へ、和子が再婚した相手の名字は“日下部”だと告げた。娘の記憶が6歳で止まっていた銀三郎はようやく彩香が実の娘であることに気付き、激しく取り乱した。庄太は彩香へ謝罪に行こうと駆け出した銀三郎を引き留め、彼女自身が健へ「家族を捨て、娘を前にしても気づかない男に説明する必要はない」と口止めしていることを明かし、時間をかけて溝を埋めるしかないと励ました。

夜を迎え、銀三郎は一人であぜ道を行く彩香を見かけ、意を決して声をかけた。彼は余計なことは話さずに「ガマの油売り」を演じたが、彩香は最後まで聞かずに部屋へ戻った。そんな彩香は、銀三郎が幼い自分に話して聞かせてくれた創作の物語を鮮明に覚えていた。銀三郎もまた、彼女へ聞かせた即興の物語を思い出していた。

修学旅行も最終日を迎え、地域住民は高校生達との別れを惜しみ送別会を開いた。教員らの不安は杞憂に終わり、生徒達には自然や人への感謝の気持ちがしっかりと芽生えていた。ヒロミやユカリは8月の絵本コンクールを手伝いに戻って来ると言い、彩香も彼女達と一緒に北海道へ来ようか迷っていた。銀三郎は絵本コンクールに作品を出品し優勝すると宣言し、空港へ向かう彩香へ「またおいで」と声をかけた。銀三郎は庄太へ、彩香のことを一度も忘れたことはないと伝えるため、コンクールに全てを懸けると打ち明けた。

松島に戻った銀三郎は岡惚れしていた由紀江への想いを振り切り、昼夜慣れない絵を練習して絵本執筆に取り組んだ。

映画『じんじん』の結末・ラスト(ネタバレ)

母親へ、銀三郎に会うため再び北海道へ行くと伝えた彩香は、猛反対を受けていた。寡黙な継父は母娘の口論には触れず、夏休みは知り合いの民宿に3人分の予約を取ってあると言った。彩香は、逃げるように自室へ篭った。

夏を迎えた松島で、銀三郎の作る絵本は大詰めを迎えていた。彼は大家さんへ「昔、娘に聞かせた話の続きを書いている」と説明したが、そこへ和子から初めて電話がかかってきた。

急ぎ東京へ向かった銀三郎は、和子から「これ以上彩香と関わらないで」と釘を刺されてしまった。和子は再婚相手に未だ心を開かない彩香に困り果てており、不器用で口下手だが真面目で優しい現在の夫は「彩香にお父さんって呼んでもらうにはどうしたらいいか」と再婚当初から悩んでいると語った。原因は、再婚してすぐに舅が倒れ、和子が付きっきりで介護していたため彩香のフォローができなかったからであった。初めて事実を知った銀三郎は閉口した。

剣淵町では、予定通り創作絵本コンクールが開催された。しかし、銀三郎の作品は出品されておらず、手伝いのため再び高崎家を訪れていた彩香は落胆した。

コンクールを終え「天の川農園」のあぜ道を歩いていた彩香の元へ、息を切らして銀三郎が駆け寄った。彼はとっくに絵本を完成させており、出品しなかったその作品を彩香へ渡すと再び空港へ向かうバスに乗った。彩香は銀三郎を引き留めたが、彼は「たとえ口下手で不器用でも、真面目に黙々と仕事をするやつが一番だ。俺はお前の父親に感謝してる」と涙ながらに訴え去って行った。

彩香は銀三郎の絵本『クロコダイルとイルカ』に目を通し、本当は自分のことを待ち続けていた彼の苦悩と深い愛情に気付き涙を流した。

映画『じんじん』の感想・評価・レビュー

血の繋がった父娘の愛情と、血が繋がっていなくても家族になろうとする父娘の葛藤を描いたハートフルコメディ。舞台の一つが祖父母の暮らす隣町だったため妙な親近感と既視感があり、登場人物への感情移入もさることながら、震災後の松島の景色に見入ってしまった。

和子の再婚相手で彩香の継父を演じた板尾創路の存在感たるや!寡黙で、口下手で、仕事熱心で、それでいて連れ子の彩香を我が子として精一杯に愛したい男の表情がストレートに伝わってくる。主演の大地康雄によるコミカルで朗らかなキャラクターと相反する板尾の演技があったからこそ、彩香の葛藤がありありと見て取れたのだと思う。(MIHOシネマ編集部)

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