『愛さえあれば』あらすじとネタバレ映画批評・評価

愛さえあればの概要:2012年製作、公開のデンマーク映画(原題:Den Skaldede fisor)。ピアーズ・ブロスナン主演のラブストーリーである。

愛さえあれば

愛さえあれば あらすじ

映画『愛さえあれば』のあらすじを紹介します。

乳がんの治療を続け、良好な状態にまで快復したイーダ。
彼女には信用できる夫ライフとの間に娘、息子一人ずつをもうけそれなりに幸せであった。
そんな娘のアストリッドも翌週にイタリアでの結婚式が決まっており、イーダは夫婦で参加することを楽しみにしていた。

しかしあるとき病院から帰宅してみると、昼休み中の夫が経理の女性と浮気している現場を目撃してしまう。
このことがきっかけとなり一人でイタリアに向かうことになったイーダだったが、何と挙式の場所にライフは愛人を連れてきたのだった。
イーダを心配するアストリッドと息子だったがイーダは毅然とし平然を装う。
そんな中、アストリッドの婚約者パトリックの父親フィリップ(ピアーズ・ブロスナン)と会話が盛り上がるイーダ。
息子たちの結婚式は実業家であるフィリップが所有している南イタリアの別荘であったため、彼の話を興味深く聞くイーダだった。

そんな彼女の姿に徐々に惹かれていくフィリップ。
一方でパトリックは結婚式前夜にこの結婚が正しいのか悩み、結婚式を中止にしてしまう。
2家族はそれぞれ自宅に戻ることになったが、どうしてもイーダを忘れることができないフィリップは彼女のもとを訪れる。
ライフと元の鞘におさまったイーダは、フィリップの申し出を断ってしまう。
しかし、フィリップに対しての愛情を再確認したイーダはライフの元を去りフィリップの元へ。
実はイーダはガンの転移の可能性があり検査を受けており、その検査結果が怖くて開けられずにいた。

再会したフィリップに開封を頼むイーダ。
彼は例え結果がどうであろうと愛していると告げるのだった。
結果ははっきりと分かっていない。

愛さえあれば 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2012年
  • 上映時間:116分
  • ジャンル:ラブストーリー
  • 監督:スサンネ・ビア
  • キャスト:ピアース・ブロスナン、トリーヌ・ディルホム、キム・ボドゥニア、セバスチャン・イェセン etc

愛さえあれば 批評 ※ネタバレ

映画『愛さえあれば』について、2つ批評します。※ネタバレあり

ラストまで美しい大人の恋愛を楽しめる

イタリアの美しい風景を見ながら進んでいく大人2人の恋愛ストーリー。
この年まで生きてくれば人生色々あるよね?という共感を得られる展開で女性に人気があるだろう。
いきなり感情が盛り上がる若さが無いのがまた美しく、この年代だからこその魅力あるラブストーリーに仕上がっている。
もしかしたら同世代の女性が見たら評価はさらにあがるだろう作品で、観ても損はしない素敵な映画であることは間違いない。
群を抜いてトキメクかと言われるとラブコメ要素が少なく、真面目すぎるので本当に静かな恋愛映画を観たい人向けであるだろう。
転移していたのかどうかもはっきりさせず、観客に委ねた終わり方もセンスが良い。
2人の態度からきっと良い結果であったと信じたい。

良い女すぎるイーダに共感できない

ライフにはじまり、愛人、フィリップの亡き妻の妹、そしてパトリック。
ものすごく強烈な個性を放ち、キャラクター把握が容易にしやすいのがポイントである。
見ていてイライラする勘違い女である妻の妹に、フィリップが一括するシーンは見ていてスカッとする。
またライフが愛人と浮気していた時の言い訳も、娘の結婚式に愛人を連れてくる非常識さも頭に来るがそれを責めないイーダの良い女っぷりはちょっと現実味が無い。

そして結婚式前夜に男性と関係を持つパトリック。
この話が本当に必要だったのかは謎であり、最後にそっちの方向に目覚めてしまったから結婚を取りやめたのかも良く分からないのでこの部分の描写は好ましくなかった。
娘のことにも夫のことにも目くじら一つ立てず騒ぎ立てないイーダは女性として素晴らしいのであろうが、実際はこうはいかないだろう。

もう少し人間的に取り乱す感情的なシーンがあれば、もっと女性に共感を持たれ感動する場面も生まれていたことだろう。
病気の恐怖と治療の疲れでさえしんどいのに、夫の浮気なんて穏やかでいられるはずがない。
このくらい慎ましやかな女性でなければ、素敵な男性と縁はないということなのか。

まとめ

風景が美しい映画はたくさんあるが、とりわけイタリアを舞台にした作品は見ていてもうっとりするほどだ。
作品としては「マンマミーア」や「ジュリエットの手紙」などがあり、どれを観ても魅力的で効果がある。
本作もレモンをキーワードに、白い家にカラフルな洋服やレモンを写すことで鮮やかさも増し芸術的である。
特にラスト、イーダがフィリップに会いにいくシーンで着ているレモン色のワンピースが、お洒落でレモン繋がりで恋仲になっていった二人に粋な演出として印象に残る。
それまでも美しい女性として見ていたが、最後でイーダの女性としての魅力が満開になるのだ。
特別波があるわけではないが穏やかで大人の女性に見て欲しい作品の1つであり、ピアーズ・ブロスナンの二枚目具合が引き立つ映画であった。

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