『アパートメント:143』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

アパートメント:143の概要:制作、脚本は「リミット」のロドリゴ・コルテス。カルレス・トレンスは監督としてのデビュー作品。ポルターガイストに悩む一家に雇われた調査チームが、怪奇現象の正体に迫っていく。

アパートメント:143

アパートメント:143 あらすじ

映画『アパートメント:143』のあらすじを紹介します。

ポルターガイストに悩むホワイト家は、怪奇現象を検証するチームに調査を依頼した。
一家の父アランは訳あって無職、長女ケイトリンは反抗期で調査にも非協力的、まだ4歳の弟ベニーはあまり状況を理解していない。
病気の妻を亡くしたばかりのホワイト家は、以前住んでいた家でポルターガイストに悩まされてアパートへ引越したのだが、また始まったために調査を依頼したと語る。

チームリーダーのDr.ヘルザー、ヘルザーの助手のエレン、機材や科学技術担当のポールは、ホワイト家を訪れる。
調査用のカメラや機材を設置し始めるが、早速ラップ音に驚かされる。

ポルターガイスト現象が納まった深夜、ケイトリンを写した写真に、謎の人影を発見。
しかし翌日、その人影は消えていた。
そして、ポルターガイストは酷くなっていく。
様々な機械を使って調査を進めるチームだが、上手く進まない。

やがてベニーは1日の予定で、祖父母の家に預けられる。
その間に霊能力者を呼んでの調査が行われるが、ケイトリンが別人のようになり、アランの”罪”を糾弾する。

やがてDr.ヘルザーはひとつの仮定を提示する。
行き場の無いストレスを溜めたケイトリンが、無意識にポルターガイストを起こしているのではないのか、と。
精神科医でもあるDr.ヘルザーは、核心に迫るべくアランに話を聞く。
明らかになる亡き妻とアランの確執、そして死の理由が明らかになった時、ケイトリンの身に恐ろしい異変が起こる。

アパートメント:143 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2011年
  • 上映時間:80分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:カルレス・トレンス
  • キャスト:カイ・レノックス、ジーア・マンテーニャ、マイケル・オキーフ、フィオナ・グラスコット etc

アパートメント:143 批評 ※ネタバレ

映画『アパートメント:143』について、2つ感想批評です。※ネタバレあり

映像酔いの心配も無い、新しいフェイクドキュメンタリー映画

フェイクドキュメンタリー映画だが、撮影方法が凝っている。
検証チームという存在が、まるで本物のドキュメント番組を見ているように錯覚させるので、その設定も独特の雰囲気を醸し出している。

検証チームが調査用に設置した監視カメラや、動いたものを自動的に追いかけるカメラ、暗視カメラやストロボカメラなど、調査するというイメージにぴったりのカメラの数々。
それからポールが持っているカメラの映像が多く使われているので、ドキュメント番組だと言われても違和感がない。
また、フェイクドキュメンタリーによくある、映像の手振れまでリアル過ぎて映像酔いする、といった心配もほとんど無く、そういった点では安心して見る事ができる作品だ。

BGMが全く使われていないといった点や、俳優人が有名ではないこと、特にベニーを演じた子役のダミアンの子供らしく、怖がるよりも「ママなのかな?」と言ってしまえる無邪気な演技力によって、リアル感が増している。

エクソシストを連想させるパッケージと、それとは正反対のストーリー展開

終盤、ケイトリンが宙に浮いているシーンはパッケージにも使われているのだが、エクソシストを題材にした作品によく見られる、不気味な宙吊りの格好だ。
だが、その理由とそこに行き着くまでの展開が、今までのホラー映画にはあまり見られなかった展開になっている。

ポルターガイストの原因が思春期の少女の感受性と、亡くなった母も同じだったという心の病気に悩んだ、ケイトリンの潜在的なテレキネシスが全てを引き起こしていた、という結末には驚きを隠せない。
終始反抗的な態度のケイトリンと、チームへ依頼しておきながら、時に威圧的な態度を示すアランが、精神科医の顔も持つDr.ヘルザーによって本音をさらけ出し、父と娘の絆が戻るという場面には感動する。

だが、全て終わったと思わせておいて、証拠として残した1台のカメラに映ったものの存在には、「やられた!」と思う。

アパートメント:143 感想まとめ

パッケージから連想されるような、エクソシスト系の王道ホラー映画ではなく、ポルターガイスト現象を学者チームが調査、検証していくという斜めから見たストーリー。
そこにフェイクドキュメンタリーを用いた事で、テレビのドキュメント番組を見ているような感覚を楽しめる。
そして、カメラの数や種類が本当に幅広く使われている。

今作「アパートメント:143」と同時期に、よく似た設定の、超能力を学者が解明していくという映画「レッド・ライト」を、ロドリゴ・コルテスが脚本と監督、キリアン・マーフィー主演で制作している。
そのため、ロドリゴ・コルテスは今作では制作サイドにまわり、カルレス・トレンスの監督デビュー作品になった。

無駄に流して見えるシーンにも、不思議な現象が映っていたり、驚かされたりするので、ホラーとしてもちゃんと楽しめる。
だが、親子の絆もしっかりと描かれていて、怖いだけではなく不思議な後味が残る作品だ。

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