映画『墨攻』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『墨攻』のネタバレあらすじ結末

墨攻の概要:大国に攻められた小国は、守りを徹底して極めた墨家へと援軍を要請したが、やって来た墨者はたったの1人だった。墨者の主人公は類稀なる戦術で小国を守り、大軍を退ける。戦の中で繰り広げられる人間ドラマと、戦術にて軍を退ける戦略は見物。

墨攻の作品概要

墨攻

公開日:2006年
上映時間:133分
ジャンル:アクション、時代劇、歴史
監督:ジェイコブ・チャン
キャスト:アンディ・ラウ、アン・ソンギ、ワン・チーウェン、ファン・ビンビン etc

墨攻の登場人物(キャスト)

革離(アンディ・ラウ)
非攻、兼愛を掲げる墨家の墨者。単独で梁城へ来る。愛情深く、正義を重んじる。賢く勇猛。
港淹中(アン・ソンギ)
趙の将軍。戦略家として名高い。生き残るよりも勝利する事が肝心であると、頑なに信じているが、部下への愛情は深い。
梁王(ワン・チーウェン)
梁の王。姑息で執念深く肝っ玉が小さい。
逸悦(ファン・ビンビン)
騎馬隊の女兵士。人を見る目を持ち、才覚ある女性。革離を慕う。
子団(ウー・チーロン)
弓隊の隊長。弓の名手だったが、謀反を問われ右手の腱を斬られてしまう。常識的。
梁適(チェ・シウォン)
梁の王子。次期梁王。血気盛んな若者だが、革離と接する内に真の平和を理解するようになる。革離を逃がす際、自軍の弓に射殺される。

墨攻のネタバレあらすじ

映画『墨攻』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

墨攻のあらすじ【起】

紀元前370年、中国の趙は10万の大軍で燕を攻撃。趙と燕の国境に位置する梁は、戦略的にも要衝地であるとして、真っ先に趙の攻撃対象となった。梁は絶望の中、正義を重んじる墨家に助けを求めたが、趙の攻撃が始まっても援軍の報せは無かった。

趙の総帥は戦略家の港淹中である。和睦と降伏が叫ばれ、梁王は騎馬隊を派遣し書状を送った。そこへ、西から1人の人影が現れる。男は墨者の革離と名乗った。彼が城内へ足を踏み入れる否や、趙軍の先遣隊が城を囲む。和議の意を知らせに行こうとするも、先遣隊は進軍を開始。

革離は城内で降伏した場合、どうなるかを高説後、王子梁適の言葉に行動を開始する。太陽の向きを確認し、仕掛けをして弓を構える。敵兵に警告を発し弓で将軍を威嚇。趙軍は撤退命令にて引いて行った。この報せはすぐさま梁王へと報告されたが、王は酒で泥酔中。謁見は叶わなかった。その夜、革離は厩の片隅で夜を明かす。

革離は墨家を招聘した証である、牙璋玉を持っていなかった。本人はうっかりして忘れたと言うが、本物かどうか怪しいと王は家臣から進言される。梁王は革離と謁見し、今後の作戦を聞く。趙は燕へと攻め込む途中である。革離は1カ月、城を守り切れば趙は撤退すると言った。王は戦わない方法を聞く。すると、彼は事もなげに自分を趙軍へ渡して、趙軍に謝罪へ向かえば良いと返答。梁王は革離を信じ、戦う決断をした。

革離はありとあらゆる可能性を考慮し、限られた中での作戦を立てる。様々な問題が立ち上がるが、彼は説得し合意を得て梁軍は早速、行動を開始した。
そんなある日、一兵卒の子団は不敬を問われ、梁適と弓矢対決を行う事に。子団は弓を構え、たった1本で屋根を破壊。力量を見せ不敬は恩赦された。

墨攻のあらすじ【承】

趙軍の港淹中が面会を求めて来た。革離は1人で赴き、敵将軍と盤上の勝負をする。革離が勝利したが、策略家と言われる敵将軍は、さすがと言わざるを得ない相手だった。

軍の作戦会議に参加した騎馬隊の逸悦。彼女は女だてらに騎馬隊を率いる者だった。国の為に貢献したいと助力を乞う逸悦に、革離は仕事を任せる。
深夜に関わらず叩き起こした民達を鼓舞する革離。戦はそもそも理不尽なものだ。自分自身の為に戦えと叫んだ。

いよいよ攻撃が開始。逸悦が深夜に行った作業で、火矢が飛んで来ても家屋は燃えない。
全軍進撃の命が出る。10万の兵は統率が取れており圧巻。民と兵は自国の為、革離の作戦通りに奮闘。
そんな中、梁城内に潜伏していた敵軍が行動開始。内部からの瓦解を企む。騎馬隊の逸悦らは掃討に乗り出た。

城の門が破壊されようとしている。民兵達も必死に戦っていた。敵は南門から侵入。次の門へ渡る跳ね橋を上げ、革離が罠を発動。着地に失敗した彼は、門外に取り残される。必死の攻防で逃げ切り、跳ね橋を上げた。
城壁で攻撃していた子団は将軍の姿を門前に見つける。彼は太陽を背にし、矢を放った。弓は見事に敵将を射抜く。趙軍は一旦、撤退して行った。
この日、4000の梁軍は10万の趙軍に勝利した。

戦後の片づけ中、革離を暗殺しようとした民が現れ、城内に間者が入り込んでいる事を察した彼は、間者探しをする。現れた間者はまだ幼い少女だったが、民はこぞって群がり殴りつけた。革離はその様子を痛ましげに見つめる。
深夜、敵兵の鎧を着た革離は、ついて来た逸悦と共に敵軍の偵察へ。しかし、見つかってしまい逃亡。崖から飛び込んで川を泳いで逃げ切った。

敵軍が地下道を掘り進めている事を知った革離。敵を場内に誘き寄せる作戦を敢行。敵兵を待ち構え一斉に囲い込む。穴を塞いで増兵を防ぎ、敵から戦意を削ぐ。その時、民衆内で子供を人質に取って逃げようとする騒ぎが勃発。犯人は兵士ではなく、穴掘りをした男だった。革離が対応している間に敵兵は掃討され、城の外で合図を待っていた趙軍は状況を察し、静かに退却して行った。

墨攻のあらすじ【転】

革離が穴掘りの男を山に逃がして城に戻ると、梁王から褒章が出ると将軍から告げられる。彼は将軍に屍の山が見えないかと反論。敵は敵でも同じ人間。戦中は善悪の判断がつかない。それは仕方のない事だとしても、それ以外に恨みで人を殺すのは論外である。

状況は常に変転している。冬を目前に斉国が20万の兵を趙国へ派兵。趙はこれに応戦する構えを見せている。この情報により梁王と家臣は、趙が撤退すると読み一安心する。そして、民衆から強い信望を寄せられる革離が、謀反を起こすのではないかと不信を募らせた。

港淹中は主軍を国へ帰し、自らは1000人足らずの兵と梁へ残った。将軍は革離との勝負に勝つ為、短期決戦にて勝負を挑もうとしていた。

趙軍が撤退して行き、梁には平和が訪れた。梁適は革離に今後の予定を聞く。革離は乞われる所へ向かうまでだと答えた。
その夜、革離は民を何人か引き連れて、かつては趙軍が布陣していた場所へ行っていた。様子を見る為に城へ戻ると突然、兵士に囲まれる。そして、王位簒奪の咎を並べられた。革離は平然として腕を組む。
そこへ、梁適が現れ彼と対決。自分を人質にしろと耳打ちしてくる。革離は言う通りに梁適を人質とし、城を出る事に成功した。

民が待つ場所まで来ると、梁適を開放しそのまま出て行く事を決意。梁適は彼について行こうとするが、革離は平和の意味を理解する者が王になるべきだと説く。数名の民が革離について行ったが、梁軍が攻撃を開始。矢の雨は戻る梁適を射殺、民と革離をも傷付けた。

梁の将軍は全ての責任を負う事とし、王から革離捕縛の期間を100日貰う。
その頃、革離は以前逃がした穴掘りの男の元へ身を寄せていた。墨者は見返りを貰わない。だが、梁は恩を仇で返した。男はなぜ、革離が梁へたった1人で来たのかを聞く。

墨家はそもそも、梁城への援軍を拒否していた。革離は独断で墨家を抜け、援軍へ向かったと言う。墨家の思想は非攻と兼愛。攻撃はしない。ひたすら守りに徹した術を磨き抜いた集団が、墨家なのである。

墨攻のあらすじ【結】

梁では革離を信望する民達が審問を受けていた。その中には逸悦もいる。彼女は革離に思いを寄せていた。故に、彼が謀反を起こしたなどと端から信じておらず、王に向かって堂々と口答えする。憤慨した王は逸悦に馬引きの刑を言い渡した。
逸悦は喉を切り取られ、声が出ないように処置された上で地下牢へ。彼女は出ない声で叫び、泣きながら空を見上げた。

趙の港淹中は行軍を開始。その夜は逸悦の刑が執行される予定だった。しかし、趙軍の夜襲により、刑は中止され彼女は牢へ戻される事になる。
子団も謀反人として、右手の腱を斬る刑を甘んじて受けていたが、彼を慕う兵士に鼓舞されて、再び立ち上がった。
夜襲をかけられた梁城は成す術もなく、制圧されていく。子団率いる弓隊はこの機に乗じて、800人が北門を占拠した。

梁王を捕縛した港淹中は、梁城の民を人質に革離を呼び寄せようとしていた。弓隊と合流した革離は、犠牲者を少なくする方法を考え、城へ戻る事にする。
翌日、単騎にて梁城へ現れた革離。彼は港淹中に城楼にて差しの勝負を挑む。奴はその勝負に乗った。

革離は港と2人きりで会話し、相手に撤退を勧めるが、港は頑なだった。その時、革離の計画で地下から水が噴き出して来る。趙軍はたちまち追い込まれ、港将軍は趙軍を撤退させた。
将軍と別れた革離は逸悦を探す。溢れた水は地下牢へと流れ込み、水嵩は増すばかり。逸悦は声が出ない為、助けを呼ぶ事が出来なかった。
革離は耳を澄ませる。そして、ようやく彼女を発見するも、溺れた逸悦は息を吹き返さなかった。
その後、残っていた港将軍は梁王により射殺。結末を見守っていた子団は剣を捨てて去った。

梁王はそれから5年後、暴政が過ぎて自ら死を招く。主を失った梁は趙に制圧され、その趙すらも秦が滅ぼした。革離は孤児と共に諸国を巡り、平和を説いて歩いた。

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