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映画『キャスト・アウェイ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『キャスト・アウェイ』の概要:貨物機の墜落事故により、遭難してしまった主人公。彼は奇跡的にも助かり、無人島に流れ着く。獣もいない無人島で愛する人と再び会うため、主人公は究極のサバイバル生活を始める。たった1人で4年も無人島で生き延びた、奇跡の生還を描いた作品。

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映画『キャスト・アウェイ』の作品情報

キャスト・アウェイ

製作年:2000年
上映時間:144分
ジャンル:ヒューマンドラマ、アドベンチャー
監督:ロバート・ゼメキス
キャスト:トム・ハンクス、ヘレン・ハント、ニック・サーシー、ジェニファー・ルイス etc

映画『キャスト・アウェイ』の登場人物(キャスト)

チャック・ノーランド(トム・ハンクス)
配送会社フェデックスにて、システムエンジニアをしている。仕事には精力的に、友人や恋人には優しさを見せる。機転と賢さと、高い順応性を持った人物。
ケリー・フレアーズ(ヘレン・ハント)
チャックの恋人で金髪の女性。優しく包容力がある。大学にて博士号を狙っているも、チャックの墜落事故により諦める。

映画『キャスト・アウェイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『キャスト・アウェイ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『キャスト・アウェイ』のあらすじ【起】

1995年、12月。配送会社フェデックスのシステムエンジニア、チャック・ノーランドは配送時間の短縮と効率を上げるため、世界中にある支社を飛び回っていた。彼には長い年月、苦楽を共にして来た恋人がいる。彼女、ケリー・フレアーズとの結婚も考えていた。
とにかくチャックは忙しい人なので、親族でのクリスマス会の最中でも呼び出しがある。ケリーはそんな彼の仕事をよく理解しており、大晦日までには戻るようにと念を押して空港へ送った。
出発間際、彼はケリーに指輪を送りプロポーズをする。2人の未来は明るいものになるはずだった。

自社の貨物機に搭乗したチャック。深夜になってトラブルが発生する。パイロット達が必死に改善策を模索するも、貨物機は天候の悪化により墜落。激しい暴風雨の中、広大な海へ投げ出されたチャックは、たった1人で救命ボートに乗り流されて行くのだった。

その夜の内に岸壁へ到達。激しい雨と雷が鳴り響く中、救命ボートで一夜を明かした。
目が覚めるとボートは島の砂浜に流れ着いていた。持ち物は使えなくなったポケベルと、ケリーがクリスマスプレゼントでくれた懐中時計だけ。
砂浜にはフェデックスの荷物も流れ着いていたため、一先ずはそれを拾って辺りを見渡した。助けを叫ぶも当然、返答はない。明らかに無人島であった。その日は荷物を集めるだけにして、眠りについた。

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映画『キャスト・アウェイ』のあらすじ【承】

波と風と木々が揺れる音しかしない。ちょっとした音でも、気にかかる。ココナッツの実を発見。尖った岩で穴を開け、腹を満たす。それから彼は、島の探索へと出かけた。
砂浜から切りだった岩陰へ。裸足では危険な場所だった。翌日は足に布を巻いて、岩山を登る。島の全貌が見渡せたけれど、島の周りは広大な海が囲んで船影すら見えない。
チャックはそこで、海を漂うパイロットの死体を発見した。

申し訳ないと思いつつも、使えそうな物を拝借。心ばかりの追悼として、家族の写真を持たせ埋葬した。
小さな森で飲み水を確保。海辺で魚を獲り、腹の足しにする。その夜、海に向かって排泄していると、遠くの海で光を発見。必死に助けを叫ぶも気付いてはくれない。

夜が明け、彼は救命ボートを改造し、1人用ボートにして海へ漕ぎ出した。しかし、島の周囲は何メートルもの高波が押し寄せる。ボートは転覆しサンゴで潰れてしまい、チャックも波に飲まれて同じように右足を負傷してしまう。

這う這うの体で島へ戻るも、直後から暴風雨に見舞われてしまう。彼は岩場の洞穴へ避難。これで雨風が防げる。しかも、そこには湧き水で水たまりができていた。喉の渇きを癒し、疲れた彼はそのまま眠ってしまった。

死亡したパイロットから拝借した懐中電灯は、電池が切れて使い物にならなくなっていた。更に傷ついた足が化膿し始めている。このままでは命も危ない。チャックは拾った客の荷物を開けてみることにした。

ビデオテープ、離婚届、スケート靴、ドレス、ウィルソンのバレーボール。最後の荷物は開けずに取っておいた。
スケート靴の刃で布を切り、枝を削ぐ。これは使える。ドレスのレースで網を作った。
問題は火熾しだ。原始風に一昼夜、頑張ってみたが、火は熾せない。ココナッツの実を擦っていてふと、思いついた。板を枝で擦ってみるも、枝が折れてしまい右手を負傷してしまった。

映画『キャスト・アウェイ』のあらすじ【転】

色々な感情がない交ぜになり、一頻り叫ぶ。思いの限りにバレーボールを投げつけた。
落ち着いた頃、バレーボールについた血の手形を見て思いつく。それに顔を書いてみた。すると、不思議なことに、これが話し相手になる。転機が訪れた。板に割れ目を入れて必死に擦ると、火種ができた。

その夜、チャックはハイテンションで、火を絶やさないよう枝を燃やし、カニを焼いて食べた。バレーボールにウィルソンと名付け、話し続ける。精神が安定した。

その後、居を洞窟へと移し、航空機の墜落地点を自力で大まかに計算したチャック。広大な海のど真ん中で墜落したのだ。計算上、救助も遭難者発見も不可能と思われた。

とりあえずは、島で生きるための心構えをするが、今度は歯痛に悩まされる。彼は何日も痛みに悩まされ、どうにもならなくなり、とうとうスケート靴の刃で自分の歯を抜いた。

それから4年後。チャックは驚異的にもその無人島で生き続け、原始人のような相貌となっていた。魚獲りも堂に入った様子である。ウィルソンの頭も爆発していた。
そんなある日、壊れた簡易トイレの壁が島に流れ着く。彼はしばらく砂浜にて、それを眺めて思考しひらめいた。

簡易トイレの壁を帆に、筏を作って島から脱出するのだ。木の皮とビデオテープを使って筏を組む。季節と時期を考え、期日までに脱出の準備を終えなければならない。
その夜、チャックはウィルソンと話していて1人で激高。洞穴からウィルソンを投げ出してしまう。彼ははっとして夜の海へ。大事な相棒をようやく見つけて安堵した。

筏作りも大詰め。食料と荷物を少しずつまとめる。
そして、いよいよ出発の日。ウィルソンを帆先に括り、チャックは海へと漕ぎ出した。
大波を幾度も越えそして、最後の大波。簡易トイレの壁で風を受けた筏は、どうにか大波を乗り越えて沖へと出た。チャックとウィルソンはとうとう、島からの脱出に成功したのだ。

1500日を過ごした島を眺め感慨深くも、沖へと出たチャックとウィルソン。
雨水で喉を潤し、魚を獲って沖を漂流。しかし、大嵐と遭遇したチャック。筏はバラバラになり、辛うじて帆先にへばりついていたウィルソンが、朝になって力尽きたかのように流されてしまう。気付いた時には、すでに遠くへ。チャックは筏を引っ張りつつウィルソンの救助へ向かうが、相棒はどんどん離れていく。
チャックは筏の紐を手放してでも追いかけようとするが、筏から離れてしまったら自分も危ない。彼は泣く泣く、ウィルソンと別れることにする。長年過ごした相棒は波に攫われ、姿を消した。

チャックは相棒との別れに号泣。助けられなかったウィルソンに謝り続けた。

映画『キャスト・アウェイ』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝、生きる希望を失ったチャック。筏のオールを手放してしまう。それからは、友達になったクジラが何かと構ってくれたが、彼は筏の上で寝そべり死を待つばかり。
その日もクジラが海水をかけて起こしてくれた。それと同時に、轟音が間近を通る。巨大な貨物船が通り掛かったのだ。チャックは朦朧とした意識の中、船へと手を伸ばした。

それから4週間後。チャックは飛行機に乗っていた。生還して知った事実には、悲しいけれども仕方ないことだとも思った。
4年前の墜落事故により、チャックは死んだことになっていた。葬式も埋葬も済んでいるらしい。ケリーは彼の死を嘆き悲しみそして、チャックを過去の人にしてしまったのだった。

生還セレモニーの後、ケリーと会える手はずになっていた。チャックは部屋で待っていたが、歯医者が入室してくる。彼は過去にチャックの歯の治療をしてくれたことがあった。今はケリーの夫なのだと言う。彼女はチャックの死で精神的なダメージを負い、今度は生還したことで混乱に陥り、チャックとは会えない状態になっていたのだった。

生還したことで、友人達の誰もが喜んでいたが、チャックは現代社会に馴染めない自分がいることに気付いていた。ケリーに会いたいがため、必死になって生還したチャック。
彼は深夜になって、ケリーの自宅を訪ねた。

ケリーには歯医者との間に1人娘がおり、幸せそうだった。彼女の幸せを突然、生き返った自分が壊すわけにはいかない。チャックは懐中時計をケリーに返還。彼女はチャックの生存を願い、墜落事故の件を相当調べていたようで、島の所在も掴んでいたが、捜索隊は彼を発見できなかったらしい。
ケリーは別れた時に乗っていた、チャックの車を大事に所有していた。

チャックは感動して車に乗り込み、彼女の家から去ろうとする。しかし、ケリーは車に乗ったチャックを追いかけ、互いに今も愛していると告げる。だが、彼女にはすでに家族がある。チャックはケリーの幸せを願い、別れを告げた。

後日、無人島から大事に持ち出した荷物の配達を行ったチャック。残念なことに家主は不在だったため、メモを残して来た。十字路でどこへ行こうか考えていた時に女性が通り掛かる。チャックのことを知らない様子だ。親切にも道案内をしてくれた彼女が乗るトラックには、見覚えのあるマークがついていたが、チャックは何も言わずに見送る。
そして、彼は十字路の中心に立って、道の先を眺めるのだった。

映画『キャスト・アウェイ』の感想・評価・レビュー

この映画にはつくづく「大人とは?」という問いに答えを与えていると思う。大人とは他人に対しての振る舞いのアップデートであり、たった一人の状況になると人間は子供に戻る。彼が初めて火を起こした時の喜び方が、それを非常に分かりやすく表現している。ウィルソンとの別れもそう。大人が誰かと別れる時にあんなにも泣き叫ぶだろうか?私達があのシーンを見て感動するのは、私達がそれぞれの中に無理やり押し込めている本来の姿(=子供)が主人公と強烈に共鳴するからに違いない。(男性 30代)


自分だったら、こんな無人島で生き抜ける気がしません…。無人島でひとりぼっち、気が狂わないようにと顔を描いて話しかけていたボールのウィルソンとの絆に、とてもほっこりしました!ただのボールなのに、なぜか可愛らしく見えてきて、癒されます。
生還してからは、漂流していた4年間の歳月のあまりの長さから元恋人も新しい夫と家庭を作っているし、引き戻された現実に、とても切ない気持ちになりました。決してそれは咎めることができないからこそ、彼には今後の人生、沢山の幸せがあると良いなと感じました。(女性 20代)


飛行機の墜落で流れ着いた無人島での挑戦的な孤独の暮らしが始まり、4年の月日が経ってしまう。バレーボールに顔を描いたウィルソンとのやり取りは笑いを誘うが、彼にとっては掛け替えのない唯一の仲間。正気を失わずに済んだのは彼のおかげで、心の支えの大切さを感じた。海で別れを言うシーンは切なかった。過ごした無人島から脱出に成功し、後にした島を見つめる彼の表情から複雑な想いが想像できた。事故によって離れ離れになった恋人。生還し再会した時には家庭を持っていた彼女を、再度手放すところは号泣した。(女性 30代)


生き延びたとしても漂着したのが無人島だったら、絶望しか感じないと思う。小さなペンライトを使って必死に船に向かって助けを求めるチャックの姿に胸が痛くなった。こういう時、冷静な人ではないと、生存は難しいだろうなと思う。
4年前もの月日を生き延びたチャックが、無事に生還できたことは素直に嬉しかった。しかし、戻ったところで居場所はなく、恋人は別の男性と結婚している。恋人が悪いわけではないが、あまりにも悲しい結末だと思った。(女性 30代)


もしも自分が無人島でチャックと同じようにたった一人で生きなければいけなかったらどうするだろう、と考えずにいられなかった。やはりチャックのように、バレーボールに顔を描いて心の拠り所にするかもしれない。しかし、一週間持たないだろう。孤独とはとても恐ろしく、精神を破壊するものだと思う。

恋人のケリーには、やはりチャックを待っていて欲しかった。怒涛のサバイバル生活を経て、ようやく元の生活に戻れるというのに、恋人が他の男性を結婚してしまっているという現実は辛すぎる。(女性 40代)


自分の仕事に誇りを持ち、家族や恋人との時間も犠牲にしながら働いている主人公をトム・ハンクスが演じています。仕事で乗った飛行機が墜落し、一命は取りとめたものの無人島でのサバイバル生活が始まります。流れ着く飛行機に載せていた荷物を使いながら、素人がサバイバルをする姿がリアルに描かれており、ドキュメンタリー映画か実話なのかと錯覚してしまうほどでした。このリアルな世界観を演じ切るトム・ハンクスの演技力が素晴らしいです。ただサバイバルを応援しながら見ていたのに、途中で急に4年が経過してしまい少し戸惑いました。もう少し経過が見たかった…。
自分だったら何のために、何を心の支えにしてこの無人島を生き抜こうと思えるだろうか、と自分の大切なものについて改めて考えるきっかけになる映画です。(女性 30代)


結構長いお話で、しかもその大半をトム・ハンクスが無人島で一人孤軍奮闘するシーン。これで間が持つように作ったというのはすごい。この設定でもエンターテイメントに仕上げるところがロバート・ゼメキスだし、トム・ハンクスなのだろう。バレーボールに顔を書いて話し相手にしてしまう等は現実の生活だったらかなり痛いが、そこに相当な説得力を持たせ、やがて観客にとってもそのボールが離れがたいものになっていくあたりは見事としか言いようがない。
しかしこれ、自分だったら生きて帰れないだろうな。。。(男性 40代)


無人島に漂流してからは、トム・ハンクスの一人芝居を長時間楽しめます。火の起こし方やココナッツの飲み方を見て、膝を打ちました。生き残るための知恵を豊富に得られます。一人きりであることとBGMが殆ど流れないからか、波音や雨、木の軋む音がよく響き、耳に心地よく残ります。トム・ハンクスは役作りのため、体重を20kg以上増量させた後、減量したそうで役者魂を感じました。無人島で一番役に立つ物は、バレーボール(空想の友達)なのかもしれませんね。(女性 30代)


乗っていた飛行機が墜落して、島で1人のサバイバル。主人公の必死の奮闘や創意工夫は見事ですが、好転しそうなる度に怪我をしてしまうのが見ていられなかったです。本当に可哀想です。ウィルソンが本当に心の支えです。

全編サバイバルというわけではなく、前後のドラマもしっかり描かれています。導入には仕事・友情・恋愛と設定盛り沢山な分、墜落しなかった未来が容易に想像できてしまうので最後の別れは本当に切なくて泣けます。(男性 20代)


無人島に漂着し、そこでのサバイバル生活と帰還したその後の生活を描いている作品です。帰還した後までしっかり描かれているのは珍しい気がします。
スケート靴で歯を抜くシーンはとても印象に残っています。帰還した後、大量の食べ物を見て何かを考え込むシーンも。
郵便物を届けに行くラストシーンでしたが、中身が何なのかなどの描写がないので分かりづらかったです。あの郵便物はサバイバルの中でウィルソンと並ぶ象徴のようなものだったので、ラストがもったいなかったかなと感じました。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. きーもも より:

    無人島でたった1人で4年間生き続けた男の壮絶で過酷な物語でした。主人公チャックを演じたのはトム・ハンクス。彼はこういうお人好しで「ちょっと可哀想」な役が本当に上手いです。愛する人と再会するために、ひとりぼっちで頑張る彼の姿は応援したくなる気持ちと、可哀想だと哀れに思う気持ちで、見ているのが辛くなりました。
    ラストの展開も正直彼にとってはハッピーエンドでは無かったでしょう。「生きている」ことに感謝して、日々を大事に過ごしていこうと思わせてくれる作品です。

  2. RAI より:

    楽しい映画ではなく、日常について考えさせられる映画です。無人島に流れ着いて、一緒に流れ着いた荷物を駆使しながらサバイバルしていく様子には驚きます。スケート靴で歯の治療をする、クレジットカードを切って髭を剃るシーンは象徴的です。
    筏を作って島から脱出しますが、帰ってきてからのチャックと周囲の温度差がチャックの沈黙や目線の動きだけで表現されており、あえてナレーションなどを入れていないところが非常に秀逸です。

  3. すみすみより より:

    ラストシーンを見てから冒頭の何分かを見返したらビックリしました。
    ケリーとの事は残念だったけど、チャックはあの後幸せになる…はず!

  4. 匿名 より:

    チャックは無人島で生き延び、地元に戻る。だがかつての恋人は結婚してしまっている。浦島太郎のような展開だ。浦島太郎は変わってしまった世界に絶望し、玉手箱でヨボヨボの老人になってすぐ死んでしまうだろうが、チャックはこれからも生きるため人生を見つめなければならないのでより辛い。
    映画の見どころとしては、この最後の、恋人との結婚生活という希望を亡くした切なさにあるのかもしれない。
    が、一番グッときたのはウィルソンとの別れだった。最初こそボール相手に何をやってるんだと思うのだが、次第にウィルソンが本当に友人で生きているかのように思えてきて、別れのシーンは感動を呼ぶ。
    こんな場面で感動させるなんて、トム・ハンクスの演技のたまものだと思う。素晴らしい。

  5. 匿名 より:

    ①ウィルソン

    無人島に流れ着いて、たった一人で4年以上の歳月を生きたチャックにとって、唯一の心の支えだったのがバレーボールの「ウィルソン」である。
    ウィルソン社のボールだから名前は「ウィルソン」。怪我した際の血で顔を描いている。チャックはウィルソンに話しかけ、独りぼっちの生活の中での活力を得ていたのだ。

    そんな親友ウィルソンだが、ある時波に流されてしまう。チャックは必死にウィルソンを追いかけるが、手の届かないところまで流されてしまっていた。チャックは「ウィルソーン!」と悲痛な叫びをあげる。

    このシーン、表面だけ見れば、ひどく滑稽である。物言わぬボールがついうっかり海に流されてしまっただけなのだから。なんとも笑える場面なのだが、チャックの心情を思うと涙すら流れてくる。

    ②すさまじい制作秘話

    主演のトム・ハンクスは、無人島でサバイバル生活を送る男を演じるため、体重を22㎏も落として撮影に挑んだという。しかも、その前には漂流する前の姿、ちょっとぽっちゃりした体型である必要があった。つまり、一度太ってからその後急激に痩せる必要があったのだ。
    トム・ハンクスは見事減量し、4年間サバイバルで生きる男らしい姿を披露している。

    撮影にあたっては、トム・ハンクスは島で劇中どおりの姿で行動していたらしく、当然はだしだった。そのため足を怪我し、ひどい感染症にかかったこともあったという。
    まさに命がけの演技で、これを知るとさらに圧倒される。

  6. ほしほし より:

    大好きな映画です。
    ただひとつだけ、演出において「そうしないほうが良いのに」と思う箇所が。

    チャックが貨物船に発見された直後、ケリーが掛かってきた電話に出て気を失いますが、その時に夫と子供が映ります。
    僕は、この時点ではこの2人の家族は映さないほうが絶対に良かったと思います。

    そして、ケリーとの再会の場に現れた男性から「自分はケリーの夫だ」と告げられるのですが、
    観客はすでにケリーの結婚を知っている状態なので、
    どちらかと言うと、「チャックがショックを受けるのを分かっていながら、この辛い事実を伝えなきゃいけない。」って夫側の立場に近い感情で見ることになる。

    夫と子供を映さなければ、観客もケリーではなく男が現れた事に「?なんだ?」となり、その男からの言葉で初めて結婚の事実を知り、
    まさにチャックと同じ心情でそのシーンを見れる。
    つまり主人公に感情移入できる。

    ケリーが髪をバッサリ切ってるだけで充分に、時の流れや、彼女がチャックなしの人生を歩んでる事は程良く伝わるし。
    チャックよりも先に結論まで見てしまった事で、チャックとの感情とズレちゃった。