映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のネタバレあらすじ結末

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたの概要:とあるブログ記事からどん底まで落ちた一流シェフ。周りの信頼できる仲間からのサポートもあり、一念発起を誓った彼が選んだのは、フードトラックという選択肢だった!かつてこれ程までにハッピーになれる映画があっただろうか。

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたの作品概要

シェフ 三ツ星フードトラック始めました

公開日:2014年
上映時間:115分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:ジョン・ファヴロー
キャスト:ジョン・ファヴロー、ソフィア・ベルガラ、ジョン・レグイザモ、スカーレット・ヨハンソン etc

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたの登場人物(キャスト)

カール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)
料理に愛された天才シェフ。しかし、とある事件をきっかけに職を失いどん底に陥る。そんな彼が新たに選んだ道とは…?
イネズ(ソフィア・ベルガラ)
カールの元妻でキャリアウーマン。別れたものの、常にカールの事を心配している。
マーティン(ジョン・レグイザモ)
カールを慕っているシェフ。カールがフードトラックを始めたと聞き、すぐに後を追ってくる。
パーシー(エムジェイ・アンソニー)
カールとイネズの最愛の息子。父親の影響か、料理に興味を持っている。
ラムジー(オリヴァー・プラット)
超有名評論家。カールの働いていたレストランのレビューに訪れる。
モリー(スカーレット・ヨハンソン)
カールの元同僚。カールとは以前恋人関係にあった。
リーバ(ダスティン・ホフマン)
カールの働いていたレストランのオーナー。

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのネタバレあらすじ

映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのあらすじ【起】

カール・キャスパーは、こよなく料理を愛し、また料理からも愛された超一流の天才シェフ。若かりし頃から天才として名を馳せた彼は、現在ロサンゼルスにある有名なレストランで雇われシェフをしていた。彼がここで働く事になったのは、オーナーが厨房や料理に関しては一切口を出さないと就職時に契約を結んだ為であった。彼は彼にしか作れない料理が作りたかったのだ。

順風満帆に思えるカールでであったが、実はプライペートはあまり良好とは言えない状況にあった。数年前に妻と離婚したカールは、10歳になる最愛の息子、パーシーと離れて暮らしていたのである。パーシーは父親の影響か料理に興味を持ち、カールの仕事を見学したいとカールに伝えていた。

また、まだ10歳のパーシーは常に忙しく自分にあまり構ってくれない父親に少しの寂しさも感じていた。カールは仕事に打ち込むあまり、パーシーのそんな気持ちにあまり気づけずにいたのである。そんなすれ違う2人を、元妻、イネズは心配そうに見守っていた。

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのあらすじ【承】

そして、カールに新たな挑戦の時が訪れる。店に、とても強い影響力を持つ評論家がレビューに来るというのだ。その評論家は、若かりし頃のカールの料理を褒め称え彼のファンであると明言している人物だった。カールはその評論家に再び自分の料理で衝撃を与えようと、新たなメニュー作りに勤しんでいた。

そして、とうとう勝負の日がやってきたのである。カールと彼のスタッフ達は、決戦の為気合いに燃えていた。しかし、そんな厨房にオーナーであるリーバが現れたのだ。彼は、カールにこの店の定番コースを提供するようにと命じる。このメニューで長年人気を誇ってきたのだから、このメニューでいけば間違いはないという考えの元の事だ。カールは、厨房の事には口は出さない約束だと怒るカールであったが、リーバは聞く耳を一切持たない。

仕方なく、カールはリーベの指示に従い定番のメニューを提供する事になったのだった。結果、料理は最悪の評価を受け、多くの人の目にそのレビューが届く事となってしまう。怒りを抑えきれなかったカールは、パーシーに教えてもらったツイッターで評論家、ラムジーに喧嘩を売ってしまうのである。

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのあらすじ【転】

カールがラムジーに「自分の新作メニューを食べに来い」と喧嘩を売った件は、たちまち注目の的となる。しかし決戦の時、再びリーバはカールに通常メニューを作る事を強要するのだった。自分の言うとおりにしないのであれば首だと言うリーバに対して、カールは自らチーフシェフの職からおりる。

そして、その日のメニューはカールに変わって他のシェフが担当をする事となった。結果、ラムジーはカールを「敵前逃亡をした」と称し、2人は大論争に発展してしまう。その喧嘩の様子がネットで流れてしまい、カールは次の仕事を探す事が出来ない状況に陥ってしまうのであった。

そんなカールに対して、イネズはフードトラックという方法を提案する。自分の元カレに掛け合い、イネズはカールにボロボロのトラックを用意してくれたのである。更に、何とカールを慕うシェフが有名レストランをやめてまでもカールと一緒に働きたいと駆けつけてくれたのだ。カールとそのシェフ、マーティン、そしてパーシーはトラックに乗り込みマイアミからロサンゼルスに向かうフードトラックの旅を開始したのである。

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのあらすじ【結】

例の騒動でカールはすっかり有名人になっている為、彼らのトラックが向かう先には次々と人だかりができていた。また、パーシーがSNSを活用し、集客作業を手伝う為店は出だしから大成功を収める事となる。今迄あまり触れ合う時間のなかったパーシーとカールであったが、この旅を通じて親子の絆が少しずつ深められていく。しかし、そんな旅にも終わりが見え始めていた。最終目的地であるロサンゼルスが目前に迫ってきていたのである。

ロサンゼルスに帰れば、再び現実が待っている。パーシーの夏休みは終わり、今までの様にカールの隣で手伝いをする事は叶わなくなってしまう。しかし、カールは息子との楽しかった日々を思い、パーシーの熱意もあり放課後と週末だけ、パーシーが屋台を手伝う事を許すのだった。

そして何と、ロサンゼルスで屋台を出していたカールの元にラムジーが現れる。ラムジーはカールの作った料理に再び感銘を受け、資金援助を申し出たのである。その後しばらくして、カールは一軒のレストランを構えていた。それは、カールが作りたい料理を作れる自由な店。そしてその日、そのレストランを貸し切りにして、カールとイネズの再婚を祝うパーティが開かれているのだった。

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたの解説・レビュー

SNSの両面性

物語序盤で主人公キャスパーはツイッターの特性をよく知らないままメール感覚で、グルメ評論家にリプライを飛ばしてしまうという描写がある。SNSの特性をよく知らないために起こってしまう悲劇なのだが、本作ではSNSというメディアそれ自体を批判しようとしているわけではない。その証拠に、本作ではキャスパーは最終的にツイッターによって救われもするのだ。そのため、SNSが使い方によっては毒にも薬にもなるというある種の教訓として機能している。

本作が秀逸なのは、そこに親子の関係性を練り込んでいったという点である。息子のパーシーは離婚した妻が引き取っているため、ひさびさにパーシーに会ったキャスパーは彼と上手く付き合うためにどうすればいいかを見失っている。夏休みを利用してパーシーはキャスパーのフードトラックを手伝い、その中で親子の絆を取り戻していくのだが、その親子再生が極に達するのがツイッターでの描写なのだ。パーシーはツイッターを使い、フードトラックの宣伝をしていたのだ。SNSで窮地に陥った父を救ったのは、SNSの持つバイラル性を利用した息子だったというわけだ。

キャストの豪華さ

キャリアを積み上げてきたジョン・ファブローだけあって、脇を固める役者陣もとても豪華だ。店のオーナーはダスティン・ホフマンだし、ウェイトレスはスカーレット・ヨハンソンだし、おまけにフードトラックを譲ってくれた男はロバート・ダウニー・ジュニアである。ロバート・ダウニー・ジュニアに至ってはワンシーンのみの出演なので、画面に写っていたのは2,3分といったところだろうか。これほどまでに豪華な役者陣を揃えているというのも見どころの一つだ。

監督自身を投影した主人公

本作では主人公のキャスパーはレストランを退職して、男手ひとつでフードトラックを始めることになる。この構造は監督のジョン・ファブロー自身の境遇とも重なるものである。ジョン・ファブローは『アイアンマン3』の監督を降板し、本作を撮ったのだ。10億円とも言われたギャランティーを顧みず、本作を撮るというのは監督自身が本当にやりたかったことなのではないか、などと邪推してしまわざるをえない。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました 感想まとめ

自分が本当にやりたいことを追い続けて、目の前の利益よりもロマンを優先するという姿勢その物にもグッと来てしまうし、それを実際に形にしてしまうというところにもジョン・ファブローの魅力が感じられる。

本来、すべてを失った男が立ち直る映画といえばペシミスティックになることもしばしばあるが、本作では全編を通してリズムよくカラッと描いている。これはアイアンマンとも共通するテーマで、何かに悩むというプロセスを極力さらりと片付けることで物語のトーンを明るいままにしている。

また、食べ物の描写が非常に魅力的なのも良いポイントだ。見ていてお腹が減ってしまうような魅力にあふれている。本作鑑賞の際は、何か食べ物をそばにおいておくことをおすすめする。

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