映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』あらすじとネタバレ感想

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたの概要:「アイアンマン」シリーズの監督として知られる、ジョン・ファブローが監督、脚本、主演を務めた作品。アイアンマンと異なり、低予算の自主制作のような雰囲気をまとったコメディ。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました あらすじ

シェフ 三ツ星フードトラック始めました
映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のあらすじを紹介します。

ロサンゼルスにある有名なレストランでシェフを務めていたカール・キャスパー(ジョン・ファブロー)は、自分のやりたいように料理を作らせてくれない口うるさいオーナー(ダスティン・ホフマン)の元で日々悶々としていた。

ある日、著名なグルメ評論家がキャスパーの働くレストランに訪れる。彼の評価に期待を寄せていたキャスパーであったが、生憎ツイッターで彼に酷評されてしまう。業を煮やしたキャスパーは、よくシステムを知らないままにツイッターをはじめ、酷評ツイートに対して反論のリプライを送りつける。所謂、炎上状態になってしまったキャスパーは勤務していたレストランを辞め、フードトラックを使った移動販売を始めることになる。彼がフードトラックで売るキューバサンドは全米各地で評判となっていく。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2015年2月
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
  • 監督:ジョン・ファブロー
  • キャスト:ジョン・ファブロー、ソフィア・ベルガラ、ジョン・レグイザモ、スカーレット・ヨハンソン etc

シェフ 三ツ星フードトラック始めました ネタバレ批評

映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』について、感想批評です。※ネタバレあり

SNSの両面性

物語序盤で主人公キャスパーはツイッターの特性をよく知らないままメール感覚で、グルメ評論家にリプライを飛ばしてしまうという描写がある。SNSの特性をよく知らないために起こってしまう悲劇なのだが、本作ではSNSというメディアそれ自体を批判しようとしているわけではない。その証拠に、本作ではキャスパーは最終的にツイッターによって救われもするのだ。そのため、SNSが使い方によっては毒にも薬にもなるというある種の教訓として機能している。

本作が秀逸なのは、そこに親子の関係性を練り込んでいったという点である。息子のパーシーは離婚した妻が引き取っているため、ひさびさにパーシーに会ったキャスパーは彼と上手く付き合うためにどうすればいいかを見失っている。夏休みを利用してパーシーはキャスパーのフードトラックを手伝い、その中で親子の絆を取り戻していくのだが、その親子再生が極に達するのがツイッターでの描写なのだ。パーシーはツイッターを使い、フードトラックの宣伝をしていたのだ。SNSで窮地に陥った父を救ったのは、SNSの持つバイラル性を利用した息子だったというわけだ。

キャストの豪華さ

キャリアを積み上げてきたジョン・ファブローだけあって、脇を固める役者陣もとても豪華だ。店のオーナーはダスティン・ホフマンだし、ウェイトレスはスカーレット・ヨハンソンだし、おまけにフードトラックを譲ってくれた男はロバート・ダウニー・ジュニアである。ロバート・ダウニー・ジュニアに至ってはワンシーンのみの出演なので、画面に写っていたのは2,3分といったところだろうか。これほどまでに豪華な役者陣を揃えているというのも見どころの一つだ。

監督自身を投影した主人公

本作では主人公のキャスパーはレストランを退職して、男手ひとつでフードトラックを始めることになる。この構造は監督のジョン・ファブロー自身の境遇とも重なるものである。ジョン・ファブローはアイアンマン3の監督を降板し、本作を撮ったのだ。10億円とも言われたギャランティーを顧みず、本作を撮るというのは監督自身が本当にやりたかったことなのではないか、などと邪推してしまわざるをえない。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました 感想まとめ

自分が本当にやりたいことを追い続けて、目の前の利益よりもロマンを優先するという姿勢その物にもグッと来てしまうし、それを実際に形にしてしまうというところにもジョン・ファブローの魅力が感じられる。

本来、すべてを失った男が立ち直る映画といえばペシミスティックになることもしばしばあるが、本作では全編を通してリズムよくカラッと描いている。これはアイアンマンとも共通するテーマで、何かに悩むというプロセスを極力さらりと片付けることで物語のトーンを明るいままにしている。

また、食べ物の描写が非常に魅力的なのも良いポイントだ。見ていてお腹が減ってしまうような魅力にあふれている。本作鑑賞の際は、何か食べ物をそばにおいておくことをおすすめする。

Amazon 映画『フルートベール駅で』の商品を見てみる