『デモリションマン』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

デモリションマンの概要:「デモリションマン」(原題:Demolition Man)は、1993年のアメリカ映画。監督はマルコ・ブランビラ。主演は「ロッキー」シリーズ、「ランボー」シリーズなどのシルヴェスター・スタローン。共演には「メジャーリーグ」、「モ’・ベター・ブルース」のウェズリー・スナイプス。後のオスカー女優、サンドラ・ブロックなど。

デモリションマン あらすじ

デモリションマン
映画『デモリションマン』のあらすじを紹介します。

1996年のロサンゼルス。「デモリションマン(壊し屋)」の異名で名高い刑事のジョン・スパルタン(シルヴェスター・スタローン)は、ビルに立てこもった凶悪犯サイモン・フェニックス(ウェズリー・スナイプス)を逮捕したが、その際にビルの爆発で30人もの人質を死なせてしまう。スパルタンは業務上過失致死罪で責任を問われ、犯人のフェニックスと同様に70年の冷凍刑に処せられた。それから36年の時が流れた2023年。無菌社会でコンピューターによる徹底管理されたクリーンな近未来都市サン・アンゼルスでは、市民は平和で快適な生活を送っていた。そしてコクトー市長(ナイジェル・ホーソーン)の政策によって、犯罪や暴力は姿を消していた。仮釈放を審議するための聴問会に出席命令が出て、36年ぶりに解凍されたフェニックスは看守たちを殺して逃走する。しかし凶悪犯罪に対処する術を持たない警察は、凶暴極まりないフェニックスに手も足も出ない。そこで伝説の刑事が冷凍されたままなのを知っていた、20世紀マニアの女性警官レニーナー(サンドラ・ブロック)の提案でスパルタンも解凍され、彼はかつての宿敵の追跡を始める。フェニックスは地下の抵抗組織の制圧を目論むコクトー市長の手により、冷凍中に脳にプログラミングを組み込まれて一段と凶暴性を増していた。フェニックスは博物館から昔の銃と最新兵器のマグネ銃を強奪し逃走し、自らをコントロールしているコクトー市長も惨殺してしまう。そしてスパルタンとフェニックスの攻防は一進一退を繰り返し、自分たちが眠りから覚めた冷凍刑務所の中で最後の決戦を迎えた。

デモリションマン 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1993年
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:SF、アクション
  • 監督:マルコ・ブランビヤ
  • キャスト:シルヴェスター・スタローン、ウェズリー・スナイプス、サンドラ・ブロック、ナイジェル・ホーソーン etc

デモリションマン 批評 ※ネタバレ

映画『デモリションマン』について、感想批評です。※ネタバレあり

近未来SFという設定が今の時代に観ると面白い

公開当時は正統派アクションとして評判が良かったのではなかっただろうか。「ジャッジ・ドレッド」と似たような展開ではあるが、勧善懲悪ものとしてそこそこに見応えもあり、ブレイク前のサンドラ・ブロックもフレッシュな若々しさに溢れている。今となれば未来の描き方などは稚拙に思えるが、36年くらいで進化するような文明といえばそんな気がしないでもない。2032年と言えば今から数えても後10数年なので、冷凍カプセルと刑務所内での人格改善装置みたいなもの以外はあり得るかも知れない。しかしながら暴力に柔軟な対応が出来ず、フェニックスにいいようにあしらわれている警官なんかは、未来的にもちょっと有り得ないだろう。バーチャル・セックスとかは充分にあり得る世界かも知れないが、どちらかというとこうなって欲しくないという方が多い未来世界の姿である。近未来SFというものを観る度に、既に現在時点でその設定時期を過ぎてしまった映画なども存在しているのだが、やはり映画の妄想世界というものは時代設定を遙か先に行くようなものが多いと感じる次第である。重犯罪者を冷凍カプセルで70年も眠らせるという刑は1996年時点では実現していないが、脳にマイクロチップを埋め込んで個人を特定するというような設定も有り得ないだろう。スパルタンの適職は編み物だったという設定には笑った。

肩の力が抜けたアクション映画

凶悪犯とそれを捕まえた刑事が2人とも冷凍保存され未来で再び対決するという、設定に少々無理がある作品ではあるが、SFアクション映画としては娯楽性も高くリラックスして楽しめる作品である。未来社会では凶悪犯罪がなくなっており、警察は凶悪犯への対処の仕方が分からないという風刺的な描写はスタローンの映画らしい。ウェズリー・スナイプスがなかなか強烈な悪役を演じているところが見所である。他の未来描写などはほとんどコメディと言った設定であるが、誇張された未来社会が簡単に崩れ去って行くところは人間の滑稽さも表しており、今の社会にも共通するような部分も感じられるので、そういったところと現代社会を見比べてみれば、このような滑稽な進化もあながち笑い事ではないような気がするのである。トータルで言えばアクションとコメディが上手い具合にブレンドされ、肩の力が抜けメリハリの効いたエンターテインメント作品である。

デモリションマン 感想まとめ

犯罪アクションと言うよりはエンターテインメントに力を入れた娯楽作品なので、スタローンやスナイプスの格闘シーンにハラハラドキドキばかりは期待しない方がいい。サンドラ・ブロックとウェズリー・スナイプスという強い個性が共演しているという部分ではなかなか見応えがある。スタローンもまだ若いが、「ロッキー」や「ランボー」のシリーズとは違った展開を見せ、カオス的な展開を見せるストーリーも非現実的ながらテンポも良く、最後まで退屈するようなところはない。元々が壮大な展開にならないようなシナリオなので、大団円のまとめ方にしてもあっけらかんとしてアメリカ的な爽やかさである。ある意味で好き嫌いがはっきりと別れる映画かもしれない。

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