映画『ダーティファイター』あらすじとネタバレ感想

ダーティファイターの概要:「ダーティファイター」(原題:Every Which Way But Loose)は、1978年のアメリカ映画。監督はジェームズ・ファーゴ。主演は「荒野の用心棒」のデビュー以来「ダーティハリー」シリーズ、「マディソン郡の橋」など、出演から監督作品まで数多くの映画に出演する、オスカー俳優・監督のクリント・イーストウッド。共演には「アウトロー」、「ガントレット」などでクリント・イーストウッドと共演したソンドラ・ロック。他にはジェフリー・ルイス、ルース・ゴードン、ビヴァリー・ダンジェロ、ウォルター・バーンズなど。

ダーティファイター あらすじ

ダーティファイター
映画『ダーティファイター』のあらすじを紹介します。

長距離トラックの運転手であるファイロ(クリント・イーストウッド)はアメリカ中を旅する中で、ストリートファイターとしての一面も持つケンカ屋だった。トラックの仕事からロスへ戻ったファイロは、近所の酒場にいた男にケンカをけ吹っかけ軽く倒してしまう。彼は友人のオービル(ジョフリー・ルイス)とその母(ルース・ゴードン)との待つ家へ戻るが、待ち受けていたオラウータンのクライドが彼を容赦なくノックアウトした。翌日のストリートファイターで勝利を収めたファイロは、馴染みの店で歌っているシンガーのリン(ソンドラ・ロック)に出逢う。ステージを終えた彼女は、ファイロの横に腰掛けビールを注文した。トラックの旅とケンカに明け暮れるファイロは、忽ちリンとの恋に落ちる。翌日クライドを助手席に乗せて街を流していたファイロは、ちょっかいを出してきたバイクのチンピラをクライドと共に追いかけ回すが、追い詰める寸前で逃げられてしまう。ある日、ファイロとオービル、リンの三人で食事をしていたところに、暴走族の仲間がちょっかいを掛けてきたが、ファイロはあっという間に叩きのめし、戦利品としてバイクまで持ち帰る。ファイロ一人にコケにされた暴走族”毒グモ団”は、復讐のため全員でファイロの居所を探し始める。翌日ファイロの知らない間にメモを残してリンは旅立ってしまった。ショックを受けたファイロは、クラブでインネンつけて来た男を叩きのめしたが、その男は警官だった。ファイロとオービルがリンの後を追ったのを知り、その警官もファイロを追いかけた。道中でオービルが拾った娘のエコー(ビバリー・ダンジェロ)を車に乗せ旅を続けるファイロは、旅先でオービルがプロモートしたファイトに勝ち続け、資金を稼いで行く。彼らを追う”毒グモ団”や警官の追撃を返り討ちにしたファイロだったが、ようやく捜しあてたリンは迷惑そうに彼の事を拒絶する。失意に暮れたファイロはそのままファイトの場へと向かうが、必死で向かってくる相手に空しさを感じ、勝ちを目前にしながらわざと試合に負ける。翌日ファイロたちの一行は、晴れやかな笑顔でロスへの帰路に就いていた。

ダーティファイター 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1978年
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:コメディ、アクション
  • 監督:ジェームズ・ファーゴ
  • キャスト:クリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック、ジェフリー・ルイス、ルース・ゴードン etc

ダーティファイター ネタバレ批評

映画『ダーティファイター』について、感想批評です。※ネタバレあり

アメリカの香り漂うロードムービー

クリント・イーストウッドにはロードムービーがよく似合う。彼は「センチメンタル・アドベンチャー」、「ピンク・キャデラック」、「ブロンコ・ビリー」など、数本のロードムービーに出演しているが、どれもアメリカの広大さが背景として描かれており、リラックスして観ていられるのが心地良い。普段の作品では社会的なハードボイルド作品で、緊迫した展開で繰り広げられる深いドラマが多いのだが、このようなエンターテインメント作品も捨てがたい。本作の魅力は何と言ってもオラウータンのクライドであり、暴走族の毒グモ団であり、友人オービルのママである。少々間抜けな一面を持ちながらも憎めないそのキャラクターが、凡庸なストーリーの中で非常に高い効果を演出している。唯一の難点は言わずと知れたソンドラ・ロックであるが、まぁ、そこは目を瞑るしかないところである。

古き良き最後のアメリカらしさ

それほど古くはないのだが、今の時代となればアメリカを描いた作品として”古き良き”というニュアンスが当てはまるのかも知れない。カントリーミュージックや暴走族、中西部の風景なども近年はその背景も殆ど採り上げられなくなった。映画には採り上げられなくなったのかも知れないが、実際にアメリカへ行くとカントリーミュージックなどは未だに脈々と受け継がれているのだろう。西部劇とは全く違った空気感で、ふとアメリカを感じたくなったらついつい手が伸びる作品である。

ダーティファイター 感想まとめ

本作も続編として「ダーティファイター 燃えよ鉄拳」が作られているのだが、クライドの暴れ振りは続編でも健在である。コメディとしてはギャグを信条にしているものではなく、出演者の存在感がユニークさを演出する部分においては希有な存在と言えるだろう。シニカルな表情でブラックジョークを飛ばすところも独特であり、お笑いとは違ったコメディのスタイルが楽しめる、イーストウッドの魅力が満載のロードムービーの秀作である。ビールを飲みながら横になり、ヘラヘラ笑って一日を無駄にするという、だらしない休日には持って来いの映画だろう。

Amazon 映画『ダーティファイター』の商品を見てみる