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映画『ダーティハリー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ダーティハリー』の概要:サンフランシスコ警察の刑事、“ダーティハリー”ことハリー・キャラハン刑事が、罪もない市民を次々と銃殺する殺人鬼と対決するアクション巨編。監督は、クリント・イーストウッドのコンビで数々のヒット作を生み出したドン・シーゲル。

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映画『ダーティハリー』の作品情報

ダーティハリー

製作年:1971年
上映時間:103分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ドン・シーゲル
キャスト:クリント・イーストウッド、ハリー・ガーディノ、アンディ・ロビンソン、ジョン・ヴァーノン etc

映画『ダーティハリー』の登場人物(キャスト)

ハリー・キャラハン(クリント・イーストウッド)
サンフランシスコ警察殺人課の刑事。常に汚れ役の仕事を任せられることから、「ダーティ(汚れ屋)ハリー」と呼ばれている。所有する銃はスミス&ウェッソン社のM29・44マグナムという大型銃で、射撃の腕も超一流。しかし、犯人の捜査には手段を選ばず、暴力に訴えることもあり、しばしばトラブルを起こす。
ブレスラー(ハリー・ガーディノ)
サンフランシスコ警察の警部補で、ハリーの上司。破天荒な捜査を行うハリーに手を焼いているが、その手腕も買っている。しかし、上からの命令には絶対服従。融通のきかない中間管理職で、ハリーに無理な命令を下す。
さそり(アンディ・ロビンソン)
罪もない市民を無差別に銃殺し、高額の身代金を市長に要求してくる狂気の殺人鬼。犯行声明に使った名が「スコルピオン(さそり)」であることから、ハリーをはじめ捜査担当者から「さそり」の名で呼ばれる。ハリーによって逮捕されるが、その際、ハリーが令状も取らず、容疑者の人権を無視したとして、逮捕は無効とされ、釈放される。そして再度、犯行を繰り返すのだが・・・・・・。
市長(ジョン・ヴァーノン)
サンフランシスコ市長。市民が殺されるのを阻止すべく、「さそり」の要求に応じて身代金を用意するが、命令無視のハリーの捜査に苛立ち、最後にはハリーに、手出しをするなと命令する。
チコ・ゴンザレス(レニ・サントーニ)
ブレスラー警部補の命令で、ハリーの相棒になった若手刑事。大学で社会学を専攻し、教員免許も持っているという多才な面を持ち合わせる。犯人に身代金を渡しに行ったハリーが殺されそうなところを助けるが、自らも撃たれて負傷する。この件で将来を案じ、病院に見舞いに来たハリーに、刑事を辞めて教員になるつもりだと打ち明ける。常に首を右側に傾ける癖がある。
マッケイ署長(ジョン・ラーチ)
サンフランシスコ警察の署長。立場上、警察のメンツを重んじ、市長など政治家の命令には服従するが、警察官としては時に鋭い洞察力を見せる。ブレスラー警部補同様、ハリーに手を焼く一方で、彼の手腕を認め、その捜査にも協力する。

映画『ダーティハリー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ダーティハリー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ダーティハリー』のあらすじ【起】

物語の冒頭、サンフランシスコ警察を象徴するバッジの背景に、殉職者の名前が流れる。“ダーティハリー”こと、ハリー・キャラハン刑事の相棒となった刑事数名の名も、この中に含まれている。

場面は変わり、サンフランシスコのビルの屋上から、ライフルの銃口が標的を狙っている。銃口から打ち出された銃弾は、別のビルの屋上のプールで泳いでいた女性の胸を撃ち抜き、死亡させた。

事件の捜査を担当するサンフランシスコ警察殺人課のハリー・キャラハン刑事は、犯行現場と思われる高層ビルの屋上に上る。そこには、狙撃に使われたと思われる銃弾の薬莢が落ちており、さらに、犯行声明を書いたメモが残されていた。

犯人のメモには、市長宛に、「これから毎日1人ずつ殺していく、それが嫌なら10万ドルを払え」という要求が書かれていた。犯人は自らを「スコルピオ(さそり)」と名乗り、翌朝の新聞の個人広告案内に返事を出すよう、指示していた。さらに、返事がなければ、次はカトリックの神父か黒人を殺すという予告がしてあった。

市長と警察署長は、金を用意するので少し待つよう犯人への返事を出した。そこで時間を稼ぐと同時に、犯人が狙撃に使いそうな高層ビルには多数の警察官を配置。さらに上空からヘリコプターで監視する体制を取った。

ハリーは、時間を引き延ばせばまた市民が殺されると言って、この計画に反対するが、聞き入れられなかった。仕方なくその場を辞したハリーは、行きつけのホットドックの店ですきっ腹を満たそうとする。

ハリーは、店の向かいの銀行の前に長い時間停車している車が気になり、店の主人に警察本部へ電話をかけさせ、応援を頼んだ。ハリーの予想どおり、その車は銀行強盗団のものであった。

本部の応援を待つ間もなく、銀行強盗団は金を盗んで逃走しようとした。ハリーは44マグナムを片手に、単身で強盗団に立ち向かう。そして、犯人たちを次々に銃撃し、事件を一瞬にして解決させた。

そのころ、「さそり」を警戒していた警察のヘリコプターが、ビルの屋上で銃を持った人物を発見するが、取り逃がしてしまう。通報を聞いて現場周辺を捜索するハリーと相棒のチコ。そして、通報された犯人と同じ特徴を持った人物をチコが発見し、尾行するが、全くの別人だった。

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映画『ダーティハリー』のあらすじ【承】

「さそり」は声明どおり、黒人を殺害した。しかも被害者は、10歳の黒人少年だった。息子の死に悲しむ母親を見て、犯人に対するハリーの怒りは増大する。

犯行現場近くの建物の屋上から、以前の犯行と同じ薬莢が見つかった。ハリーは、「さそり」が再びこの建物を利用して別の犯行を行うと予想する。常識的には、犯人が同じ犯行現場に現れるとは考えられない。しかし、夜間に屋上に入れる建物は少なく、かつ、その屋上からは教会も一望できて、次の標的である「神父」を狙うには絶好の場所だ。その推理には、署長も同意した。

ハリーの読みどおり、ある夜、「さそり」は再びその屋上に現れた。別の建物の屋上から監視していたハリーは、署長から託された大型の狙撃中で「さそり」を狙う。しかし、弾はわずかに「さそり」から外れ、逃げられてしまう。その際、「さそり」の持つマシンガンによって、警官1人が殺された。

警察の待ち伏せに怒った「さそり」は、報復措置として、今度は14歳の少女を誘拐し、身代金も倍の20万ドルを要求してきた。少女の命がかかっているので、金の引き渡しには罠をしかけられず、護衛も付けられない。ハリーは、身の危険を承知の上で、その役を引き受ける。

ハリーはチコに尾行させて、「さそり」の誘導に従い、金の受け渡し場所に向かう。夜の公園の十字架のモニュメントの前に、覆面をした「さそり」が現れる。「さそり」はハリーの銃を遠くに放り投げさせて丸腰にさせると、持っている銃でハリーを殴打した。

ハリーが殴り殺されそうになるところへ、尾行してきたチコが駆けつけ、「さそり」を狙撃する。弾は犯人に当たらず、逆にチコは撃たれてしまうが、その隙にハリーが「さそり」の腿にナイフを突き刺す。

刺された驚きと痛みで逃げ出す「さそり」を、ハリーは銃を拾って狙撃する。「さそり」は銃も金も放り出し、足を引きずりながら逃走する。ハリーも殴打された痛みで気を失った。

映画『ダーティハリー』のあらすじ【転】

「さそり」は救急病院に駆け込み、ハリーに刺された脚を治療させる。治療を担当した医師は、ハリーの知り合いだった。医師はその男が、スタジアムでパンフレットを販売していたことを思い出す。ハリーは礼状も取らず、すぐにスタジアムに向かい、宿舎に踏み込んで男を追い詰める。男はやはり「さそり」だった。

ハリーは逃げる「さそり」の脚を撃ち、その傷を踏みつけて強引に少女の居場所を聞き出す。しかし、すでに少女は殺されており、マンホールの中から無惨な全裸の死体が発見された。

ハリーは検察に呼び出され、「さそり」の逮捕が違法であったと告げられる。令状もなく容疑者の宿舎に押し入り、ミランダ警告を要求する容疑者を無視した上、拷問にかけて自白を強要させたことなどが、その理由だった。

検察官は加害者の人権を主張するが、ハリーは現状の法律の中で、被害者の人権が無視されていることに怒りを覚える。

「さそり」は、ハリーの違法逮捕に加え、決定的な証拠もなく、釈放される。ハリーは、異常者の「さそり」が再び殺人を犯すことを見越して、彼を尾行する。

ハリーの尾行で思うように行動できない「さそり」は、殴り屋に金を渡して自分を殴らせ、満身創痍で病院に運び込まれる。そして、マスコミのインタビューに対し、ハリーから暴行を受けたと噓をつく。その映像がテレビでも映し出され、ハリーは署長から「さそり」の監視を禁じられる。

ハリーはチコを病院に見舞う。退院したら、また一緒にやろうと誘うが、チコは今回の件で、警察を辞めて教師になるつもりだと告げる。チコが治療でその場を去ると、ハリーはチコの妻に、チコの判断は正しいと話す。

映画『ダーティハリー』の結末・ラスト(ネタバレ)

ハリーの監視がなくなった「さそり」は、酒屋の店主から拳銃を強奪し、子供を乗せたスクールバスをジャックする。そして市長に対し、もう一度20万ドルを用意し、逃走用のジェット機を手配するよう要求した。

市長は、犯人の要求どおりにするため、ハリーに絶対に手を出さないよう厳命する。しかし、ハリーはその命令を無視し、先回りして空港に向かうバスを待ち伏せた。そして、陸橋の上からバスの屋根に飛び乗る。

ハリーに追い詰められた「さそり」は、バスを捨て、採石場に逃げ込む。そこで銃撃戦となるが、逃げ切れなくなると、採石場近くの池で釣りをしていた少年を人質に取る。

子供に銃口を向け、ハリーに銃を捨てるよう迫る「さそり」。ハリーは要求どおり銃を捨てる素振りを見せ、その一瞬の隙を狙って「さそり」を撃った。ハリーの撃った弾は、少年の身体をわずかにかすめて「さそり」の肩に命中、「さそり」は銃を落とす。その間に少年は逃げ出し、ハリーは「さそり」に近付いて銃口を向けた。

「さそり」は拳銃に手を伸ばそうとするが、先にハリーに撃たれることは明白だった。ハリーは、「お前はこの銃に弾が残っているか考えているだろう。俺にもそれはわからない」と言う。それは、犯人を追い詰めるときの、ハリーの決めセリフだった。

それを聞いた「さそり」は、ハリーの銃にはすでに弾が残っていないと判断し、銃を拾ってハリーを撃とうとする。その瞬間、ハリーの44マグナムが火を噴き、胴体を撃ち抜かれた「さそり」は、池に落ちて絶命する。

市長や上官の命令を無視した上、今回のハリーの行動は、前回「さそり」を逮捕したケースに輪をかけて非合法であり、過剰防衛であることは明らかだった。ハリーはポケットから警察バッジを取り出すと、しばらくそれを眺めた後、池に投げ込んだ。

映画『ダーティハリー』の感想・評価・レビュー

クリント・イーストウッド主演のポリスアクション作品。大人気シリーズの第1弾。凶器の連続殺人犯に挑む刑事の姿を描く。

本作はその後に続く多くのポリスアクション作品に大きく影響を与えるいわゆる金字塔となった作品であり、クリント・イーストウッドの代表作となっている。ハリーの型破りな捜査は周囲に煙たがれるものの犯人を追い詰める執念を感じさせる。まさにハードボイルドの代表といっても過言ではない。(男性 20代)


”不潔な”ハリーの刑事としての生き様が描かれています。重役には媚びず振り回されず、それでいて仲間や知り合いからの信頼は厚い。驚異的な逮捕数を挙げる一方、容赦なく引き金を引く姿から、警官から逸脱した異常性も伺えます。連続殺人鬼もかなり異常な性格でしたが、ハリーに完全に敗北したと言えます。勤務時間外にも関わらず追いかけてくるハリーの姿に、かなり怯えていましたしね。人質を取っても撃たれ、最後は決め台詞でとどめを刺され、ちょっとだけ可哀そうでした(笑)。暗闇の映像から伝わる緊張感もとても良かったです。(男性 20代)


汚れ仕事と言う意味のダーティだと初めて知った大人気シリーズの1作目。クリント・イーストウッドの代表作とも言えるこのシリーズですが、今まで鑑賞したことがありませんでした。
どんな手を使ってでも犯人を捕まえようとするハリーのやり方は、正統派とは言えませんが物凄く爽快です。
ちょっぴりやり過ぎかなと思ってもダーティ・ハリーだからと許せてしまいます。
犯人が可哀想になるくらい執念深いハリーの姿をまだまだ見たくなりました。(女性 30代)

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次作 ダーティハリー2

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    ハリー・キャラハンという刑事は実にクールだ。最初に登場する場面でのサングラス姿は刑事という職業を思わせないほどの決まり方である。日本の刑事ドラマでもマグナムやサングラスがスタイルとして定着した時期もあったが、間違いなくこのキャラハン刑事に影響され広まったのものである。がしかし逆立ちをしても本家には到底かなわない。イーストウッドが西部劇のイメージを脱ぎ大成功を収めた、刑事アクションの金字塔とも言える作品である。

  2. 匿名 より:

    ①刑事という仕事を、犯罪者を狩る”ヒットマン”として捉えた痛快アクション

    アメリカ西海岸という凶悪犯罪の多発地域において、”こんな刑事がいてもいいじゃないか”というようなヒーローの登場である。物語の背景は1970年初頭のベトナム戦争も終盤を迎えた時期でもあり、アメリカでは犯人のスコルピオのように、ベトナムの苦悩を抱えたまま狂気に走る犯罪者も多かったのではないか。しかしながら社会的な背景に関係なく犯罪をのさばらせておく訳にはゆかないのだが、犯罪を生み出す土壌を作った国家に対する不満や憤りの意識が、ハリー・キャラハンという反体制的な”アウトロー”を象徴として出現させたのではないだろうか。

    ②必殺の「44マグナム」

    ハリー・キャラハンの代名詞とも言える「44マグナム」という長身の拳銃は、この映画の大ヒットにより世界に名を轟かせた。日本で言えば「ルパン三世」のワルサーP38と同じぐらい有名になったのではないだろうか。それを操るキャラハン刑事のアウトロー的な捜査の方法は、西部劇に出てくる無法地帯を生き抜くガンマンそのものである。そして犯人を追い詰めたときの「考えているな?この拳銃にまだ弾が残っているかを…。実は俺も何発撃ったかよく覚えていないんだ。だがこのマグナムは必殺の拳銃だ。脳ミソが吹っ飛ぶ……」という少し長目の決めゼリフもお約束の見せ場である。