映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』あらすじとネタバレ感想

エリザベス ゴールデン・エイジの概要:シェカール・カブール監督の「エリザベス」の続編。ケイト・ブランシェット主演のエリザベス1世が活躍する時代劇。共演はジェフリー・ラッシュ、クライブ・オーエン。2007年英国映画。

エリザベス ゴールデン・エイジ あらすじ

エリザベス ゴールデン・エイジ
映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』のあらすじを紹介します。

1585年。イギリスはプロテスタントを信仰するエリザベス1世(ケイト・ブランシェット)が国を治めていた。当時、スペインが最強国であり、スペインの国王フェリペ2世(ジョルディ・モリヤ)はカトリック以外は認めないという考えだった。そのため、ヨーロッパ中に聖戦の波が押し寄せた。

エリザベス1世は、”信念では民を罰しない”と言い、イギリス独自の国教会を確立させた。またこの時期に海外貿易も盛んになっています。エリザベス1世は周囲の人の薦めで、外国の皇太子や政治家と見合いをするが乗り気にならない。そんな時に海賊ウォルター・ローリー(クライブ・オーウェン)と出会う。

海賊ローリーを気に入ったエリザベス1世は、度々彼を宮廷に呼び、海外の冒険話を聞くのだった。彼に惹かれてゆく、エリザベス1世。しかし、母アンの悲劇もあり生涯独身でいようと考えます。

ある日、エリザベス1世のお気に入りの侍女ベス(アビー・コーニッシュ)も海賊ローリーに惹かれ、2人は関係を持ってしまう。そんなベスは、カトリックを信仰するいとこから英国国教会に改宗するから助けて欲しいと頼まれてしまう。

しかし、ベスはいとこを密告し、彼は絞首刑となってしまう。彼の死を悲しむベス。その頃、幽閉されているメアリー元女王(サマンサ・モートン)はエリザベス1世の転覆を狙い、秘かに動き出していた。

メアリーを支持する輩の中で、1人の青年トーマス・バビルトン(エディ・レッドメイン)が教会にやってきたエリザベス1世の命を狙う!毅然とした態度を見せるエリザベス1世。青年が向けた銃は空砲で、エリザベス1世は無傷だった。

この1件で、メアリーは反逆罪に問われ、彼女が支持者に送ったとされる密書も多数見つかった。やがてメアリーはエリザベスも見守る中、処刑された。悲痛な思いでメアリーの最期をみつめるエリザベス。

こうして、国内を治めてゆくエリザベス1世だったが、1588年、プロテスタントのイギリスを敵視するスペインがイギリスを沈めようと攻めてきます。しかし、イギリス海軍の圧倒的な力の前に無敵艦隊を誇るスペインは敗れたのだった。

同じ頃、ベスは海賊ローリーの子供を産みます。彼女の裏切りをはじめは許すことが出来ないエリザベス1世だったが、”私は国の母になる!”と覚悟を決めたのだった。

エリザベス ゴールデン・エイジ 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2007年
  • 上映時間:114分
  • ジャンル:時代劇、ヒューマンドラマ
  • 監督:シェカール・カプール
  • キャスト:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン、リス・エヴァンス etc

エリザベス ゴールデン・エイジ ネタバレ批評

映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』について、感想批評です。※ネタバレあり

ケイト・ブランシェットのカリスマ性に酔う!豪華絢爛な時代絵巻

前作「エリザベス」から9年。再び、スクリーンにケイト・ブランシェットが戻ってきた。16世紀イギリス、絶対王政が敷かれた時代、エリザベス1世として孤独に闘う女王の半生が描かれています。政治とキリスト教が固く結びつき、同じキリスト教を信仰しているのにカトリックとプロテスタントの間で揺れています。

”聖戦”という言葉を劇中で聞くたび、恐怖を感じます。争乱の時代は繰り返されるのだと。イギリスは女王の国というイメージが強い。その強さの源流をケイト・ブランシェット演じる、エリザベス1世に見ることができます。

見どころはなんといっても、衣装の豪華さと宮殿の美しさです。まるでエリマキトカゲのように女王の首周りを彩るレースの襟が見事です。髪もかつらのように整えられています。ロング・ショットで撮られた大広間や謁見の間を観ていると、女王の権力の偉大さを感じられますよ。

何故、エリザベスが結婚することなく、女王として君臨したのか?その理由は母アン・ブーリンが姦通罪で処刑された悲劇にありました。詳しくは、「ブーリン家の姉妹」に描かれているので併せてご覧下さい。

ミステリーとして観る、エリザベス1世の政治と生涯

黄金時代とあるように、エリザベス1世の全盛期が描かれています。本作を謎解きの観点からみてみたい。1つ目は、スペインとの海戦シーン。海の向こうに船が描かれており、大接戦だったはずなのに迫力がない!どのように戦ったのか見せて欲しかったと思います。

2つ目は、エリザベス1世、侍女ベスと海賊ウォーター・ローリーの三角関係をどう決着つけたのか?君主の許しがないと結婚できない時代であるし、エリザベスの気持ちの整理が難しい問題です。ローリーとのキス一つで恋を忘れようとする女王の姿がとても切ない。

3つ目は、もう一人の女王候補だったメアリー。幽閉され、存在感が薄い。もっとメアリーとの対立を構図として描かなければ、面白くない!このように随所で構成力の甘さが目立つが、エリザベス1世のカリスマ性や演技力にはグッと心を惹きつけられます。世界史に興味がある人に1度観ることをお勧めします。

エリザベス ゴールデン・エイジ 感想まとめ

”あなた方と生死を共にします!”とエリザベス1世はスペインとの海戦前、高らかに宣言しました。白い馬に乗り、甲冑姿の彼女は気高く美しい。もし、このスペインとの海戦に敗れていたら、イギリスの歴史も大きく変わっていたかもしれない。現代のイギリスを理解する上で、エリザベス1世統治時代を知ることはとても面白い。

ぜひ、本作でその歴史を感じて欲しい。ケイト・ブランシェットの堂々とした存在感や女王としての孤独や葛藤が丁寧に描かれていて引き込まれます。ただ、残念なのはメアリーの描き方が薄く、対立構図としてもの足りない事。また海賊ローリーと侍女ベス、エリザベス1世の三角関係があやふやのまま終わってしまった点に消化不良感が残ります。

しかし、豪華な衣装や王宮の内装は素晴らしく絵画のように映像を楽しむことが出来ます。歴史は繰り返されるというが、戦争や混乱の根源に”宗教対立”が深く根を下ろしています。キリスト教のなかで宗派争いをするなんて、無意味な事だと思いませんか?本作を観て、私達は歴史をもっと学ばなければならない。

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