『スターリングラード(2000)』あらすじとネタバレ映画批評・評価

スターリングラード(2000)の概要:2001年公開のアメリカ・ドイツ・イギリス・アイルランド合作による戦争映画。実在の人物ヴァシリ・ザイシェフを主役にしたフィククション映画である。

スターリングラード

スターリングラード あらすじ

映画『スターリングラード(2000)』のあらすじを紹介します。

1942年アドルフ・ヒットラーによりドイツ第三帝国は勢力拡大に成功、ついにはソビエトにある油田地域にまで及ぼうとしていた。
それを防こうとするソビエト軍と、油田地域に行く途中にある大都市スターリン・グラードでは激戦となっていた。
そんなソビエト軍にいた1人の男。
ウラルの羊飼いであり幼い頃から銃の訓練を受けていたヴァシリ・ザイツェフ(ジュード・ロウ)は狙撃が得意であった。

あるときドイツ軍による激しい攻撃が終わったあと、ダニロフとザイツェフは遺体の影に隠れて彼らの様子をじっと見ていた。
隙があるドイツ軍将校たちに広報担当のダニロフが射撃を試みたが、実践の経験が浅い彼は失敗に終わる。しかし、ザイツェフに狙撃の腕を見込み託してみることにした。
するとザイツェフは驚くべき才能で、次々と将校たちの殺害に成功する。
このことがきっかけで、ソビエト軍の中で英雄になっていったザイツェフはソビエト兵士たちの士気をあげることに成功し軍の上層部からも評価を得ていった。

しかしこの凄腕狙撃手のザイツェフの刺客として送り込まれてきたのが、ドイツ軍のケーニッヒ・少佐である。
ケーニッヒもまた狙撃の才能があり自ら志願してスターリン・グラードへやってきたのだった。
ここからは2人の戦いが始まり、多くの人々を巻き込み傷つけて物語が進んでいく。

しかし、迎えるラストシーンではダニロフの囮になるという自己犠牲によりザイツェフが勝利。
深い戦争の悲しみを乗り越えた2ヶ月後ドイツ軍は無条件降伏をし、スターリン・グラード攻防戦は終結を迎えるのだった。
そして愛する女性と再会を果たすザイツェフの姿がそこにあった。

スターリングラード 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2000年
  • 上映時間:132分
  • ジャンル:戦争、ドラマ
  • 監督:ジャン=ジャック・アノー
  • キャスト:ジュード・ロウ、ジョセフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ボブ・ホスキンス etc

スターリングラード 批評 ※ネタバレ

映画『スターリングラード(2000)』について、3つ批評します。※ネタバレあり

映像の迫力が凄く見ごたえあり

狙撃手がメインとなるストーリー展開ではあるが、戦争シーンがリアルで恐ろしさを感じさせる。
アメリカのよくある戦争大作映画というよりも、人間が戦争をしている苦悩や葛藤を描いている方が強くその分緊迫感を増しているのかもしれない。
特に冒頭のボルガ河から始まる戦闘シーンは劇中でも一番印象に残る壮絶なシーンであり、最初にこのシーンが流れたことにより映画に悲惨な戦争映画であるというイメージ付けに成功したといっても過言ではない。

戦争歴史映画というより戦争アクション映画

国と国の大規模戦争であるはずなのにピントが狙撃手になっているので、歴史を知らないとストーリー全体を掴むのに苦労するかもしれない。
また、歴史的事実を知った上で見てしまうそとそれもまた理解に苦しむ可能性もある。
何せ狙撃手が国の勝利を勝ち取っていかせているかのような描かれ方が強く、一人でソビエトを引っ張っている錯覚にとらわれてしまうからだ。
もちろん世界大戦でこのような事実はあったにしろ、あまりにも個人的な戦いに過ぎる。しかし、映画の制作上の演出に都合でこのストーリー構成が面白かったのは事実。
戦争歴史映画としてではなく戦争アクション映画として鑑賞すると納得のいく面白い作品になっているかもしれない。

人間らしさが前面に描かれているのが良い

戦争映画では多くの登場人物が出てくるため、中々ゆっくり人に焦点を当てられずはいまいち入り込むことができないまま終わってしまうというものも少なく無い。
しかしこの映画に関しては、恋愛や家族愛、嫉妬や裏切りなど大きな戦争を巻き起こすのは小さな人間の感情なのかもしれないという大切なことをしっかりとベースで描いているため女性でも見やすいのではないだろうか。

まとめ

実際に戦争を知らない世代になってきている現代では、このような戦争をテーマにした映画は非常に貴重な資料とも言える。
リアルではないバーチャルの世界に出来事であると勘違いをしている人々に見て欲しい作品。
人の命は尊く簡単に奪って良いわけがないし、戦争という卑劣で悲惨な行為はもう起こって欲しくないものである。
この物語は国が始めてしまった大罪を、一般市民が家族や愛する人々を巻き込みながら苦悩の末責任をとっているかのような印象を受ける映画であった。
戦争は大きく捉えられがちだが、実はひとりひとりの悲しい物語が積み重なっている戦いである。
このようなその場で生き抜く人間の気持ちを描く戦争映画は、今後も製作していって欲しいと思う。

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