映画『エリジウム』あらすじネタバレ結末と感想

エリジウムの概要:地球には貧困層が残り、富裕層は宇宙のコロニーで暮らしているという格差にまみれた近未来を描くSF映画。監督・脚本はニール・ブロムカンプ。マット・デイモンが悲劇のヒーローを熱演。

エリジウム あらすじネタバレ

エリジウム
映画『エリジウム』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

エリジウム あらすじ【起・承】

舞台は、2154年の地球である。汚染されてしまった地球に富裕層は住んでおらず、彼らはスペースコロニー「エリジウム」に移住していた。地球に残っている民は皆貧困層であり、荒廃しきった土地は暴力と犯罪にまみれていた。

そんな地球で暮らすマックスは、他の地球に住む人々がそうであるように、いつかエリジウムで暮らすことを夢見ていた。しかしそのためには資金が必要で、マットは犯罪を繰り返しては留置所に入れられ、釈放されてはまた犯罪に手を染めるということを繰り返していた。なんとかまとまった金を手に入れるために、マックスはアーマダイン社という大きな企業の工場の組み立てラインでなんとか働く口を得ることができた。

しかし、アーマダイン社は地球の人間のことを代替可能な労働力としか見ておらず、ずさんな管理のせいでマックスは作業中に事故に巻き込まれ、放射線量を大量に浴びてしまう。結果、余命5日と宣告されたマックスは、裏稼業で設けているスパイダーに相談をする。スパイダーは、アーマダイン社CEOの脳内からあるウイルスの情報を手に入れることができれば、地球人でもエリジウムにある医療ポッドを使用できると教えてくれた。その医療ポッドを使うことで、マックスは幼馴染の娘の白血病を治したいと考える。

エリジウム あらすじ【転・結】

地球で、アーマダイン社のCEOを襲撃しウイルスの情報を得たマックスは、それを自らの脳にダウンロードしてもらい、スパイダーの協力のもと、エリジウムへと密入国を果たす。エリジウムを攻略しながら、先に人質としてとらえられていた幼馴染フレイと白血病の娘マチルダを救出。戦闘で負傷しながらも、エリジウムの防衛部隊を退けてマックスはマチルダを医療ポッドに寝かせた。実はマックスの脳内からマチルダが医療ポッドを使用するために情報をダウンロードすると、マックスは死んでしまう。しかし余命わずかな自分にできることとして、マックスはマチルダを助けることを選択し、命を落とした。

その後、騒動を受けて、地球上にいる人たちも医療ポッドを使うことができるようになり、放射能で汚染された人々や、負傷者が治療を受けられるようにかわっていった。スパイダーは、マックスの遺志を受け、エリジウムのリーダーとなって格差のない社会の実現を目指すのだった。

エリジウム 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:109分
  • ジャンル:SF、アクション
  • 監督:ニール・ブロムカンプ
  • キャスト:マット・デイモン、ジョディ・フォスター、シャールト・コプリー、アリシー・ブラガ etc

エリジウム 批評・レビュー

映画『エリジウム』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

悲しい

なんというか、とにかく最初から最後までひたすらに悲しい映画だった。まず格差社会の底辺で生きるマックスに何も救いがない点。犯罪に走ってる中で希望を失っていない描写は多少あるものの、どちらかというとヤケクソ感がずっと漂っている。そんななかで放射能を浴びて余命5日になってしまったり、幼馴染の娘が白血病だったり。脳内にウイルスをインプットするシーンはなんだかもう無駄に痛そうで見ていられないし、医療ポッドのためにエリジウムに行って死に物狂いで戦ったあとは、自分のためではなく幼馴染の娘のためにそれを使用して息絶える。かっこいいのはわかるし、応援もしたくなるのだけれど、これだけ主人公が辛いままなのは、さすがに救いがなさすぎるだろう、と途中から映画を観ているというよりも同情ばかりしていた。

たしかにマチルダを助けて死んだかもしれないけれど、幼馴染の娘というポイントがイマイチ感情移入しきれず(実は娘だったとかならまだしも)、幼馴染という点以外に観客がマチルダを助けたい思いになるような演出もなかったので、ただただ「幼い子供が助かった」というそれ以上でもそれ以下でもないオチなのがとてもがっかりだった。

そんな簡単でいいのだろうか

エリジウム、富裕層がたくさん住んでいて、地球に住む人々からすれば楽園のように描かれている。コロニーとはいえ、大規模な宇宙船のようで、富裕層も数多く暮らしているのにも関わらず、そんな簡単に密入国できていいのか、というあっさり感がぬぐえなかった。そこを描き始めるとボリュームがそこばかりになってしまうのもわかるけれど、宇宙船でそんなに簡単に着陸できて、しかもたった数人の地球の貧民にボコボコにされる警備システムって、という呆れというか、がっかり感が強かった。そこは確かにストーリーのメインではないのはわかるけれど。我に返ってしまったのが残念だ。

エリジウム 感想まとめ

とにかく最初から最後まで悲痛で暗たんたる気持ちがぬぐえない映画だった。主人公がめちゃくちゃいい人かどうかもよくわからないし、なんだかかわいそうだなあ、という気持ちで始終してしまう。助けられた幼馴染とその娘もなんというか、ラッキーに見えてしまうし、エリジウムが楽園というわりに警備は穴だらけだし、と突っ込みどころが多いので万人におすすめできるかといわれると難しい。ただキャストはいい人がそろっていたし、映像はとてもよく作りこまれていたので、世界観や設定はとてもよかったと思う。だからこそ、もうちょっとどうにかならなかったのだろうか、というがっかり感が否めない出来になってしまっている。

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