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映画『クローバーフィールド HAKAISHA』あらすじネタバレ結末と感想

映画『クローバーフィールド HAKAISHA』の概要:ホームビデオでことの一部始終を撮影している、という体の疑似ドキュメンタリー映画。監督はマット・リーブス。リアリティを出すために出演者たちは新人や無名の若手俳優である。

映画『クローバーフィールド HAKAISHA』 作品情報

クローバーフィールド HAKAISHA

  • 製作年:2008年
  • 上映時間:85分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:マット・リーヴス
  • キャスト:マイケル・スタール=デヴィッド、マイク・ヴォーゲル、オデット・ユーストマン、ジェシカ・ルーカス etc

映画『クローバーフィールド HAKAISHA』 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

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映画『クローバーフィールド HAKAISHA』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『クローバーフィールド HAKAISHA』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『クローバーフィールド HAKAISHA』 あらすじ【起・承】

舞台はニューヨーク。ロブという青年は、日本の東京で働くことが決まり、そんな彼の転属祝いと送別会が開かれている会場を撮影しているという体で物語は始まる。撮影しているのは、ロブの友人であるハド。ロブにはベスという恋人と、兄ジェイソンがいる。

ビデオの中ではロブのためのサプライズパーティが大盛り上がりを見せている。しかし突如、ニューヨークの街に響き渡る轟音。獣の咆哮のような音と共に、大きな地震が街を襲い、大爆発まで起こる。パニックになった人々は、ブルックリンブリッジからマンハッタンからの脱出を試みるが、同じことを考えた市民たちであふれかえってブリッジはパニックに陥る。そこで、未知のモンスターの襲撃があり、ロブの兄、ジェイソンは殺されてしまう。

ここに居ても仕方ないと判断したロブたちは、べスがまだマンハッタンに残っていることを電話で知り、引き返すことに。街では虫なのか爬虫類なのか、見たこともない、人間のサイズのモンスターがあふれ、米軍がそれを鎮圧するために戦っていた。戦闘から逃れるために、ロブたちは地下鉄の駅へと逃げ込む。

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映画『クローバーフィールド HAKAISHA』 結末・ラスト(ネタバレ)

暗闇に包まれた地下鉄の線路を進むロブたちは、道中で虫のような小型のモンスターに襲撃される。命からがらなんとか逃げのびて、軍の避難施設にたどり着くことができた。しかし、襲撃の際モンスターからの攻撃を受けて傷を負ったマーリンが突如軍人によって隔離されてしまう。そのままマーリンの容体は急変、傷を負った腹部が爆発して死んでしまった。残された3人は、偶然「マンハッタンを放棄して、モンスターごと爆撃するしかない」といった旨のことを軍人たちが話しているのを耳にし、軍人の制止を振り切ってべスを再び探しに出る。

なんとかべスの隠れていたマンションにたどり着き、合流するロブたち。迎えのヘリに乗り込むも、モンスターの襲撃にあい、セントラルパークに不時着してしまった。ずっとカメラを回し続けていたハドはモンスターに襲われて死亡。ロブとべスがカメラを拾うも、マンハッタンを爆撃するために飛来した軍の爆撃機の音を聞いて怯えているところで、映像は終わる。

映画『クローバーフィールド HAKAISHA』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『クローバーフィールド HAKAISHA』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

疑似ドキュメンタリー系映画のはしり

今でこそ「REC」や「パラノーマルアクティビティ」といった、ホームビデオで撮影した風のホラー映画はたくさん制作され、見る側にとってもそれほど斬新ではない撮影技法なのだろうけれど、このクローバーフィールドが制作された2008年ごろはまだそういった映画はあまりなく、かなり衝撃だった。ハリウッド映画としては低予算なのだが、予想以上の興行収入を記録し、日本では初登場一位になっている。ただ、それは当時こういったドキュメンタリー風のパニックホラーがほとんどなく、話題になったからであり、ストーリーとして非常によいかと言われるとそんなこともない。こういったホームビデオ系のいい点は臨場感とリアリティであり、悪い点は何が何だかさっぱりという点だろう。この作品も例にもれず、敵は恐らくエイリアンなのだろうというくらいしかわからないし、その後どうなったかなどはもちろんわからない。人々が逃げ惑う臨場感や、軍人でさえ恐ろしく見える一般市民の感覚は、存分に描かれているのでその点は非常に楽しめたし当時は斬新だった。

無理やり感が否めない

こういった疑似ドキュメンタリー系において最も難しい点は「どうして撮影し続けているんだろう」という点に限ると思う。モンスターに襲われていたり、友達の兄が殺されているシーンなどを、平然と撮影し続けるなんてありえないという感覚がずっと拭えないのは私だけだろうか。その点「REC」の第一作目はテレビ番組という設定だったので、クリアできていたように思うが、このクローバーフィールドのように友達を撮っていただけの人間が、命の危機にさらされながら撮影する動機が弱すぎるように思ってしまった。


家庭用のビデオカメラで撮影したような映像で作品が展開するので、臨場感がとにかくすごいです。シリーズ通してこの手法が取り入れられていますが、それが成功の鍵だったと言っても過言ではないでしょう。
こういう時になんで撮影なんかしてるの…なんて思ってしまうかもしれませんが、そこは割り切って見たほうがよさそうです。世界観に入り込むことでしっかり楽しめると思います。
シリーズの別の作品も鑑賞してみたくなりました。(女性 30代)

映画『クローバーフィールド HAKAISHA』 まとめ

時々「なんでずっと撮影してるんだろう」と我に返りさえしなければ、楽しめる映画かもしれない。当時はこういったホームビデオで撮影した風の映画がなかったため、話題にもなったし斬新だった。今はかなりの作品があるので、もしかすると埋もれてしまうかもしれない。また、こういった映画全般に言えることだが、車酔いしやすい人は見ることができない映画であることは間違いない。ある意味それだけリアルに映すことにこだわって作られた作品だともいえる。

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