12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『10 クローバーフィールド・レーン』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『10 クローバーフィールド・レーン』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『10 クローバーフィールド・レーン』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『10 クローバーフィールド・レーン』の結末までのストーリー
  • 『10 クローバーフィールド・レーン』を見た感想・レビュー
  • 『10 クローバーフィールド・レーン』を見た人におすすめの映画5選

映画『10 クローバーフィールド・レーン』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 2016年
上映時間 103分
ジャンル サスペンス
SF
ミステリー
監督 ダン・トラクテンバーグ
キャスト ジョン・グッドマン
メアリー・エリザベス・ウィンステッド
ジョン・ギャラガー・Jr
ダグラス・M・グリフィン
製作国 アメリカ

映画『10 クローバーフィールド・レーン』の登場人物(キャスト)

ミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)
デザイナー志望の女性。手先が器用。彼氏のベンと別れて別の町に向かう途中、交通事故に遭って、偶然シェルターに運び込まれた。幼い頃、父から虐待を受けていたが、兄コリンに助けられていた。ハワードとエメットの言葉を信用しきれず、監禁されているのではないかと疑う。
ハワード(ジョン・グッドマン)
自分の農場の地下にシェルターを作った、太った中年男性。海軍に所属していた時期があり、専門知識を持っている。母親と一緒に家を出た、娘のメーガンを激愛していた。普段は穏やかだが、カッとなりやすい性格。シェルターの中では、ハワードの言うことは絶対。
エメット(ジョン・ギャラガー・Jr)
ハワードのシェルター作りを手伝った男性。異様な雰囲気を感じ取り、ハワードに頼み込んでシェルターに入れてもらった。食糧棚を倒したせいで、ハワードから暴力を振るわれ、片腕を怪我してしまう。スポーツ推薦で大学に進学するはずだったが、諦めた過去がある。

映画『10 クローバーフィールド・レーン』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『10 クローバーフィールド・レーン』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『10 クローバーフィールド・レーン』のあらすじ【起】

彼氏のベンに別れを告げ、逃げるようにして町を出たミシェル。
ベンからは何度も着信があったが、ミシェルはベンと復縁する気はなかった。
車を走らせている途中、ミシェルは事故に遭ってしまう。

目覚めると、まるで監獄のような部屋に寝かされていた。
足は鎖で繋がれていた。
彼女の荷物は部屋にあったが、携帯電話は圏外だった。

ハワードが、松葉杖と鎖の鍵を持って、部屋に来る。
命乞いをするミシェルに、誰も助けには来ないから諦めるよう諭したハワード。
監禁されたと思ったミシェルは、部屋からの脱出を試みるが失敗。
そこは、ハワードの農場の地下にあるシェルターだった。

交通事故に遭ったミシェルを見つけたハワードは、彼女をそこに運び込んだ。
化学兵器による攻撃を受け、外には汚染物質が溢れてしまったらしい。

ミシェルは、ハワードを信用出来ずにいた。

ミシェルとハワードの他には、エメットという男性がいた。
ハワードから暴力を振るわれ、片腕を怪我していたエメットも、外に出てはいけないと言う。

映画『10 クローバーフィールド・レーン』のあらすじ【承】

ハワードの支配下にあるシェルター内では、ハワードの命令は絶対だった。
窓越しに農場の豚の死体を見せられ、外は汚染されていると説明されたミシェル。
だが、ハワードのトラックを見て、車に追突してきたのがハワードだと気付く。

自分からシェルターに入ったというエメットは、謎の光を目撃したと説明する。
どうしても信じられないミシェルは、ハワードから鍵を盗んで、外へ出ようとする。

そこに、皮膚がボロボロになった女性が助けを求めてくる。
ようやくミシェルは状況を理解した。

ハワードは、ミシェルの車に追突したのは自分だと告白する。
そして、女性が感染していた菌をシャワーで流すよう勧める。

ミシェルに、愛娘メーガンの話をして写真を見せるハワード。
エメットはスポーツ推薦で大学進学が決まっていたが、それを諦めた過去を告白する。
ミシェルは、父親から虐待を受けていた過去と、自分をかばってくれていた兄の存在を打ち明ける。

パズル、本、古いビデオやデュークボックスがあるシェルター内で、3人は次第に打ち解けていった。

映画『10 クローバーフィールド・レーン』のあらすじ【転】

空気浄化装置が止まってしまう。
ダクトを通って、装置を再起動できるのは、ミシェルだけだった。

浄化装置が置かれた部屋で、窓の内側から書かれた「助けて」というメッセージ、写真の中でメーガンが着けていたピアスを見つける。
それには血が付いていた。
エメットに相談するミシェル。

ハワードがミシェルに見せたメーガンの写真は、行方不明になった別の少女のものだとわかる。
ハワードは少女を誘拐し、殺害した犯人の可能性があった。

ミシェルとエメットは、外の世界にいるかもしれない他の生存者に助けを求めようとする。
ドアや浄化装置に近寄ったミシェルの体から、シャワールームのカーテンに汚染物質が付いたのではないかと、ハワードを誘導するエメット。
そして捨てられたカーテン、ガムテープなどを盗み、ガスマスクと防護服を作る。
そしてハワードの銃を奪い、外に助けを求める計画を立てた。

しかしハワードが、ミシェルたちの変化に気付く。
エメットはミシェルを庇い、嘘をつく。
ハワードはエメットを射殺し、人間を溶かすことができる過塩素酸の中に沈めた。

映画『10 クローバーフィールド・レーン』の結末・ラスト(ネタバレ)

ガスマスクと防護服が完成し、あとは脱出するだけになった。
しかしハワードが、防護服の存在に気付く。

過塩素酸の入ったドラム缶を倒し、ハワードを足止めして、空気浄化装置のある部屋に逃げ込むミシェル。
防護服とマスクを身に着け、シェルターの外に出た。

外に汚染物質は無かった。
安心したミシェルはガスマスクを外し、車で逃げようとする。
しかしシェルターが爆発し、上空を飛んでいたUFOが近寄ってくる。
シェルターの前で死んだ女性の車の防犯ベルが作動し、地面を這う未知の生命体が現れる。

女性の遺体からキーを探し出し、音を止めて逃げるミシェルの前に、緑色のガスをまき散らすUFOが現れる。
ガスマスクを着け、ハワードのトラックに逃げ込んだミシェル。
未知の生命体に襲われ、トラックごとUFOに捕まる。
トラックの中にあったお酒とライターで火炎瓶を作り、なんとか助かった。

クローバーフィールド10番地を抜けたミシェルは、緊急ラジオを耳にし、助けを求める人がいるというヒューストンに向かって車を走らせた。

映画『10 クローバーフィールド・レーン』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

密室サスペンスと思いきや、最後にとんでもない展開が待っていて衝撃だった。ハワードの不気味さと、ミシェルの生存本能の強さが対照的に描かれていて、緊張感が途切れない。ラストの異星人との戦いまで含めて、ジャンルを超えた面白さだった。(20代 男性)


ハワードが本当に危険な存在なのか、それとも外の世界が脅威なのか、最後まで疑い続ける緊張感がたまらなかった。ミシェルが自分で運命を切り開く姿に感動。ラストで本当に外に異星人がいたことが判明し、完全に度肝を抜かれた。(30代 女性)


見えない恐怖と閉塞感がこれほど怖いとは思わなかった。ハワードの狂気とミシェルの冷静なサバイバル能力がぶつかり合う展開に釘付け。最後、未知の敵に立ち向かうミシェルの決断には、心から拍手を送りたくなった。(40代 男性)


前半はサイコスリラー、中盤はサバイバル、そしてラストはSFという、ジャンルをまたぐ展開に圧倒された。ハワードの不気味な優しさと、ミシェルの生きる力が見事に対比されていた。何度も息を飲むシーンがあり、最後までハラハラしっぱなしだった。(20代 女性)


音の使い方と演出が素晴らしく、観ている間ずっと心拍数が上がりっぱなしだった。特にミシェルが脱出を試みるシーンは手に汗握る。終盤に待っていた異星人の存在には驚かされたが、個人的には密室サスペンス部分の完成度の高さが印象に残った。(50代 男性)


ハワードの人間性が少しずつ明らかになるにつれて、どんどん不安が増していく演出が巧みだった。ミシェルが逃げ出すために計画を練るシーンもリアルで緊迫感満点。終盤に向かう展開もスピーディーで、飽きる暇がなかった。(40代 女性)


脚本がとにかく緻密。限られた登場人物と空間で、これほど濃密なドラマが作れるのかと驚いた。ミシェルの機転と勇気がどんどん試される展開で、観ているこちらも常に緊張感に晒されていた。ラストの異星人バトルも意外性があって好きだった。(30代 男性)


最初から最後まで「信じていいのか?」「裏があるのか?」と疑心暗鬼になりながら見ていた。ハワード役の演技が圧倒的で、善人にも悪人にも見える絶妙なラインを演じきっていたのがすごい。ミシェルの成長物語としても秀逸だった。(10代 女性)


途中までは「これは精神的に追い詰める系サスペンスか」と思っていたのに、まさかのエイリアン展開!驚きつつも、世界の広がりを感じさせてワクワクした。続編を期待したくなるような絶妙なラストも良かった。(60代 男性)


序盤から中盤までの密室の緊張感はまさに極上。ハワードの異様な親切さがじわじわ怖く、ミシェルの賢さと強さに引き込まれた。ラストの異星人との戦闘はやや唐突だったが、閉鎖空間から一気に世界が広がる爽快感があった。(50代 女性)

映画『10 クローバーフィールド・レーン』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『10 クローバーフィールド・レーン』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ミザリー

この映画を一言で表すと?

閉ざされた空間で繰り広げられる、究極の心理サスペンス!

どんな話?

人気作家ポールが事故に遭い、献身的なファンの女性アニーに助けられる。しかし、彼女の狂気じみた愛情が次第に恐怖へと変わっていく。逃げ場のない密室で、命を懸けた攻防が始まるサスペンスホラー。

ここがおすすめ!

一見優しいアニーの豹変ぶりが圧巻!キャシー・ベイツの怪演は鳥肌モノで、逃げ場のない絶望感にハラハラしっぱなし。『10 クローバーフィールド・レーン』の閉塞感が好きな人には絶対ハマる作品です!

ルーム

この映画を一言で表すと?

閉ざされた空間からの脱出、そして再生を描く感動のドラマ!

どんな話?

誘拐された女性と、その監禁生活の中で生まれた息子ジャック。彼らは脱出を計画し、外の世界へと飛び出していく。狭い「部屋」で育った少年が、初めて自由を知る過程が繊細に描かれる感動作。

ここがおすすめ!

密室劇でありながら、そこから広がる無限の世界への希望が力強い。ブリー・ラーソンと子役の演技が圧巻で、サスペンスとヒューマンドラマの絶妙なバランスが心を打つ一作です!

バード・ボックス

この映画を一言で表すと?

“見るな”が絶対ルール!命を懸けた極限サバイバルスリラー!

どんな話?

見るだけで死に至る存在が世界を覆い、人々は目隠しをして逃げるしかない。二人の子供を守りながら川を下る母親の決死のサバイバルが描かれる、スリリングで切ないポストアポカリプス作品。

ここがおすすめ!

目隠しをしたままの脱出劇という独自の設定がスリリング!サンドラ・ブロックの鬼気迫る演技にも引き込まれます。緊張感のある展開が『10 クローバーフィールド・レーン』ファンにもぴったり。

サイン

この映画を一言で表すと?

見えない恐怖がじわじわ迫る、極上のSFサスペンス!

どんな話?

農場主グラハムは、自宅周辺に現れた謎のミステリーサークルをきっかけに、家族とともに異常な現象に直面する。小さな農場を舞台に展開する、世界規模の未知との遭遇を描いたサスペンスSF作品。

ここがおすすめ!

限られた舞台で世界の危機を表現する手腕が見事!家族ドラマとSFサスペンスが絶妙に融合していて、じわじわと迫る恐怖がクセになる。『10 クローバーフィールド・レーン』の雰囲気が好きならハマること間違いなし。

アナイアレーション -全滅領域-

この映画を一言で表すと?

未知の領域に挑む女性たちが辿る、美しくも恐ろしい運命!

どんな話?

謎の生態系が広がる「シマー」と呼ばれる領域に調査隊が送り込まれる。隊員たちは異様な現象に直面しながら、自分たち自身も変貌していく。圧倒的なビジュアルと哲学的なテーマが光るSFスリラー。

ここがおすすめ!

ただのモンスター映画ではなく、存在そのものを問いかける深いテーマに衝撃を受ける。幻想的でありながら不気味な映像表現も素晴らしい。未知との遭遇に惹かれる人にはぜひおすすめしたい作品!

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

影山みほをフォローする
映画のネタバレあらすじ

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    今作で長編映画監督デビューを果たしたダン・トラクテンバーグは、これまでコマーシャルなどを手掛けてきた若手の新人監督だ。

    2011年に制作した自主短編映画『Portal : No Escape』はわずか7分の映像だったが、その才能で世界を驚かせた。

    そんな天才が挑戦したのが、『クローバーフィールド/HAKAISHA』の事実上の続編でもあり、SFなのに密室での心理戦がメインで描かれた異色的な今作。

    密室劇なのにSFにする必要があるのか?という疑問が浮かぶが、外に出られないという状況設定を作る上で、最も有効的なのが地球外生命体による侵略だ。地球外生命体なら、地下シェルターという概念がない可能性が高く、隠れている人間に気づかないこともあり得る。

    外で何が起きているのか、いつになれば外に出られるのか。そういった先の読めない展開を、巧みな状況設定によって生み出している。

    そして、密室の中にハワードという男を登場させる。どんな人物なのかも、何を考えているのかも分からない、得体の知れない恐怖を身近に置くことで、観客の不安を煽る。

    この大小の恐怖の使い分けが本当に巧妙で、ハラハラドキドキさせてくれる。

  2. 匿名 より:

    密室という限られた空間は、観客を映画の中の世界に誘導しやすい。終盤にもなると、観客はしっかりと主人公に感情移入している。

    だから、主人公に命の危険が近づくと、助けたくてウズウズする。

    今作は、そういった定番のツボもしっかりと押さえている。

    それが、ミシェルがハワードに追われるシーン。「志村、うしろうしろ!」・・・もとい、「ミシェル、危ないよ!あいつまだ生きてるよ!追ってきてるよ!」と教えてあげたくなってしまう。

    新しい物を作る上でも、定番的な手法は必要なのだと実感させられる。

  3. 匿名 より:

    ミシェル役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドは、絶叫クイーンの異名を持つだけあり、今作でも良い表情を見せてくれる。

    この密室の中で、観客に追体験をさせる重要な立ち位置でもあるから、作品を重ねるごとに違った魅力を見せてくれ、なおかつ恐怖に慄く姿が印象的な彼女がキャスティングされたのも頷ける。

    ハワード役のジョン・グッドマンも良かった。嘘か本当かわからない語り口調もそうだが、あの荒い鼻息が、密室の閉塞感を一層高めていて居心地を悪くする。

    設定、ストーリーライン、キャスティング。それぞれの良い部分がお互いに作用しあい、これまでにない密室SFが生まれている。