この記事では、映画『SP 野望篇』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『SP 野望篇』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『SP 野望篇』 作品情報

- 製作年:2010年
- 上映時間:98分
- ジャンル:アクション、サスペンス
- 監督:波多野貴文
- キャスト:岡田准一、真木よう子、香川照之、松尾諭 etc
映画『SP 野望篇』 評価
- 点数:80点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『SP 野望篇』 あらすじネタバレ(起承転結)
映画『SP 野望篇』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『SP 野望篇』 あらすじ【起・承】
警視庁警備部警護課第四係に属する井上薫(岡田准一)は幼い頃に両親を殺され、その時に受けたショックが原因で脳内の感覚神経が異常発達し、自分がいる場所の空気に同調(シンクロ)してしまう能力を持っていた。
シンクロにより、その場の違和感や人の悪意を察知することができる井上は、その症状が悪化して日常生活に支障が出ていることに悩んでいた。
そんな中、麻田首相襲撃事件をきっかけに、上司であり師でもある係長・尾形総一郎(堤真一)に対して違和感を感じるようになった井上は、彼が何かを企んでいるのではないかと懸念していた。
実は尾形は、政治家や官僚、そして警察内部の人間たちと共に国家規模のテロ計画を企てていた。そしてその計画の中心人物でもある与党幹事長の伊達國雄(香川照之)は、特殊な能力を持つ井上が計画の邪魔とならないよう、排除することを尾形に命じる。
井上の両親が麻田の陰謀の巻き添えで殺されたことを知っていた尾形は井上を呼び出し、仲間になるよう説得をする。だが、SPの崇高な精神や命を守る大切さを尾形から教わったと語る井上は、誘いを断って尾形と決別する。

映画『SP 野望篇』 結末・ラスト(ネタバレ)
尾形の配置により伊達の警護をすることになった井上たち第四係のメンバーは順調に任務をこなすが、井上はめまいを起こすほどの違和感を伊達から感じていた。
伊達の警護を終えた井上たちは帰りの道中、緊急の警護命令を受ける。それは、北朝鮮による弾道ミサイル発射への早期対応が必要となった官房長官の警護だった。
官房長官と合流して国会議事堂に向かおうとする井上たちは、突如現れた覆面姿の男たちに襲撃される。それは、井上を排除するために、尾形の仲間によって用意されたテロリストだった。
テロリストたちを倒し、官房長官の警護を続けながら国会議事堂へ向かう井上たちだったが、次々と襲撃してくるテロリストたちによって第四係のメンバーは負傷し、戦力が削がれていく。
一人になりながらも、なんとか官房長官を送り届けた井上。そんな彼を、離れたビルの屋上からスナイパーが狙っていた。
テロリストたちの狙いが自分だと気づいていた井上は、スナイパーの気配を察知し、怒りをあらわにする。
井上の気迫に圧倒され引き金を引けないスナイパー。そこへ、尾形が現れてスナイパーに撤退を命じる。
井上を見下ろす尾形。尾形に気づく井上。それぞれの想いを抱え対峙する2人に、「革命の日」が近づいていた。
映画『SP 野望篇』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『SP 野望篇』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
岡田准一の揺るぎない覚悟
今作を含むSPシリーズは、脚本の金城一紀と主演の岡田准一が考案した企画からスタートした。
考案者だけあって、岡田准一の本シリーズに対する想いは画面から溢れるほど感じられる。アクションに挑むにあたり、彼はフィリピン武術カリやジークンドー、総合格闘技の修斗でインストラクターの認定を受けるほどの練習を重ね、怪我に備えた体づくりも徹底的に行った。もちろん、アクションシーンではスタントを使っていない。
そこまでして作られたアクションシーン。端的に言うと、最高だった。
格闘技や武道の経験がある人なら分かると思うが、彼の動きの一つ一つが合理的で、なおかつ実戦的なのだ。
そしてそこに、V6として積み重ねてきたダンスの経験が重なり、本当に素晴らしいアクションシークエンスが完成している。実は映画やドラマのアクションでは、格闘技の経験と同じくらい、ダンスの経験が重宝される。「動きで魅せる」という点が共通しているからだろう。
そのどちらも持ち併せた岡田准一だからこそできたアクションは必見だ。
ハリウッドを意識した結果
岡田准一のアクションは最高なのに、ところどころで冷める部分がある。
それが、ハリウッドを意識して作られた部分だ。というより、一部分は実際にハリウッドまで行って作っている。
爆破シーンなどは、精巧なミニチュアを作ってそこにCGを組み合わせて再現しているのだが、予算が少ない日本映画界がハリウッドに寄せているものだから、とてつもなくチープな映像となっている。
作品自体は全体的に重厚感とリアリティが共存した見応えのある映像になっているため、そのギャップに興醒めしてしまう。
ハリウッドを意識するのもいいけど、日本映画には日本映画にしかできないことがたくさんあるのだから、観客を置いてけぼりにするのはやめてほしかった。
ドラマシリーズから見ていたり、岡田准一のファンの方にとっては最高の作品だと思います。格闘技をやっているだけあって岡田准一のアクションはピカイチだし、安定の演技力も兼ね備えています。しかし、ドラマシリーズを見ていなかった私にとっては作品の軸となる井上の特殊能力が理解出来ず、彼のキャラクターにもあまり共感出来ませんでした。
そもそもドラマシリーズで尾形と井上は仲間だったのでしょうか?この、劇場版で敵対する形になってしまったのだとしたら、後編で再び仲間として…なんてありがちな展開を想像してしまいました。そういった意味でも後編が気になるので続けて鑑賞してみたいと思います。(女性 30代)
岡田准一さんのアクションが素晴らしい、ドラマシリーズの映画化作品です。
ドラマからのファンだったのですが、迫力あるアクションは変わらず圧倒的で楽しめました。チームの日常のほっこりシーンも好きだったので、その部分が少ないのはもの足りなかったですが、続きが気になるストーリーでした。
この作品のおかげでSPという職業を知りましたが、誰かを守るために強くあり続ける姿がかっこいいと思いました。アクション映画としてはもちろん、普段スポットライトの当たることの少ない立場の方を描いているという視点でも、良い映画だなと感じました。(女性 20代)
冒頭から、障害物競走のような追跡シーンをじっくり魅せてくれます。トラック荷台での格闘には、心臓がバクバク音を立てました。岡田准一はアイドルではなく、既に立派なアクション俳優です。深夜の護衛も忘れられません。ピエロの格好をした軍団の、恐ろしさが堪りません。官房長官を守るため、SPのメンバーが怪我を厭わず盾になります。まさに犬馬の労といえましょう。合成の映像が若干不自然、安っぽく感じますが、アクションが神がかっていますから良しとしましょう。(女性 30代)
井上の“予知能力のような直感”が本作でも冴えわたり、序盤から緊張感が途切れない展開に引き込まれました。特に地下鉄での襲撃シーンは、息を呑むほどの臨場感で、ドラマ版以上にスケールアップしていて大満足。だんだんと明らかになっていく尾形の本心と、チームの信頼関係が揺らいでいく描写がドラマ的で面白い。最後に尾形の“本当の野望”が示唆される終わり方は衝撃的で、後編をすぐに観たくなる構成でした。アクションと陰謀のバランスが絶妙な一本。(20代 男性)
ドラマ版から見続けてきた身としては、映画化でここまで緊張感が増すのかと驚かされました。井上の読みの鋭さと、チームの連携が崩れていく様子が対照的で、物語に深みを与えています。特に尾形の裏の意図が少しずつ滲み出てくる展開は秀逸で、“この先どうなるのか”という不安が常に付きまとう。ラストの屋上シーンは静かなのに不気味で、続編への繋ぎとして最高の余韻を残してくれました。(40代 女性)
アクションシーンの迫力がとにかく凄くて、特に序盤のパルクールめいたチェイスは劇場の大音響で観ると没入感が段違いでした。一方で、井上と尾形の関係性が揺らぎ始める心理描写も丁寧で、ただのアクション映画には終わっていない点が好印象。尾形が井上に見せる“信頼とも裏切りとも受け取れる表情”が物語を一気に深くしています。続編の革命篇を観て初めて全体像が見える構成ですが、この前篇だけでも十分に見応えがあります。(30代 男性)
SPチームの一体感と緊張感が映画ならではのスケールで描かれていて、人間ドラマとしても非常に楽しめました。井上の“第六感”は時に危うさを感じさせつつもチームを救い、彼が抱えるトラウマの影が物語に重さを与えています。尾形の本心がどこにあるのか分からない不気味さが物語全体を覆っていて、観る側も常に疑い続ける構造が面白い。終盤の伏線が積み上がり、革命篇への期待を高める見事な前編でした。(50代 女性)
本作はアクションが売りでありながら、政治的な緊張感や内部抗争の構図が丁寧に描かれている点が魅力です。議員の警護中に起きる混乱や、背後に蠢く勢力の存在が徐々に明らかになり、“誰を信じるべきか”が曖昧になっていく感覚が非常にスリリング。井上の直感によって救われる場面も多い一方、その力が彼を苦しめる描写にもリアリティがあります。ラストの尾形の行動は衝撃で、続編に向けての布石として完璧。(20代 女性)
井上のアクションはもちろん、尾形の存在感がとにかく強い作品でした。彼の抱える過去や野望が断片的に描かれ、観客はその本心を探りながら進んでいくことになります。特に井上との対峙シーンでは、彼を守りたい気持ちと計画を進めたい気持ちが入り混じっているような複雑な表情が印象的。物語のラストで示される“裏切りの予兆”が恐ろしく、革命篇への期待値が一気に跳ね上がりました。(30代 女性)
SPという職務の厳しさがリアルに描かれていて、特に要人警護中の緊張感は手に汗握るほど。井上が過去の事件のトラウマを抱えながらも全力で職務を果たす姿に胸を打たれました。尾形の影が常に背後に漂っており、彼の意図が読めないことで物語全体が不穏な空気に包まれているのが魅力。ラストの展開は予想外すぎて、思わず続編に手を伸ばしてしまうほどの衝撃でした。(40代 男性)
映画『SP 野望篇』を見た人におすすめの映画5選
SP 革命篇
この映画を一言で表すと?
裏切りと真実が一気に炸裂する、“野望篇の答え”が詰まった圧倒的クライマックス。
どんな話?
尾形の計画がついに動き出し、井上は“守るべきもの”と“信じたい相手”の狭間で揺れ動く。国家レベルの陰謀が明らかになり、SPチームは壊れる寸前の緊張状態へ。野望篇では隠されていた“真の目的”が暴かれ、物語が一気に最終局面へ突入していく。
ここがおすすめ!
野望篇で積み上げられた伏線が一気に回収され、尾形の野望の全貌がついに明らかに。アクションはさらにスケールアップし、心理戦も極まる。野望篇を観たのなら必ず観るべき“完結編”であり、シリーズ最大級の緊張感と余韻が味わえる。
THE 有頂天ホテル
この映画を一言で表すと?
一夜のホテルで“誰もが裏と表を抱えながら走り続ける”群像劇の傑作。
どんな話?
大晦日のホテルを舞台に、政治家、ホテルマン、芸能人らがそれぞれの秘密や目的を抱えながら奔走する物語。一見コメディだが、裏では政治的な思惑や大人の事情が渦巻き、登場人物たちの繋がりが複雑に交錯していく。
ここがおすすめ!
『SP 野望篇』にもある“政治の裏側”や“表と裏の顔”という要素が、笑いと緊張の絶妙なバランスで描かれる。キャラ同士の関係性が徐々に繋がっていく構造が心地良く、テンポの良さも抜群。重くなりがちな政治テーマを軽快に楽しみたい人におすすめ。
シン・ゴジラ
この映画を一言で表すと?
未曾有の危機に挑む“官僚・政治・現場”のリアルな連携劇が光る、日本の危機管理ドラマの最高峰。
どんな話?
東京湾に突如出現した巨大生物を前に、日本政府は未経験の危機に直面する。官僚たちの会議、現場の混乱、政治的駆け引きが重なり、国を守るための判断がスピード勝負で迫られる。リアルとエンタメの融合が圧巻の一本。
ここがおすすめ!
政治の裏側や組織の論理を描きつつも、現場の必死の対応をドラマチックに見せる手腕は『SP 野望篇』と相性抜群。張り詰めた空気感や迅速な判断が求められる緊張感は、観る者を強烈に引き込む。硬派な日本映画を求める人に最適。
ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!
この映画を一言で表すと?
完璧すぎる警官が“静かな田舎の闇”に挑む、笑いと本格アクションが融合した傑作バディムービー。
どんな話?
有能すぎてロンドン警察から左遷された警官が、平和な田舎町で不可解な事件に遭遇。相棒と共に調査を進めるうち、町の裏に潜む巨大な陰謀が姿を現していく。コメディながらサスペンスとアクションも一級品。
ここがおすすめ!
『SP 野望篇』のように“有能だが孤立しがちな主人公”や“静かに広がる不穏な陰謀”が魅力。笑えるのに熱い、軽快なのに鋭いというバランスが最高で、アクション映画好きにも刺さる名作。バディ物としての楽しさも抜群。
ボーン・アイデンティティー
この映画を一言で表すと?
記憶を失った男が政府の闇と対峙する、“追う側と追われる側”の究極のスパイアクション。
どんな話?
海で瀕死状態のところを救われた男は、自分が誰なのか記憶を失っていた。自らの素性を探るうち、政府の暗部が浮かび上がり、彼は命を狙われる立場へ追い込まれていく。緊張感の連続と卓越したアクションが魅力のスパイスリラー。
ここがおすすめ!
『SP 野望篇』の政治的な陰謀や“自分の信念を貫く主人公”が好きな人にとても相性が良い。静かに広がる不穏な空気、迫力あるアクション、そして主人公の孤独な戦いが硬派な魅力を放つ。シリーズを通して深まる物語性も必見。






みんなの感想・レビュー
カメラが動き過ぎて折角のアクションが台なし。鑑賞する方の気持ちになって撮ったとは思えない。