12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『REC レック』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『REC レック』の概要:スペイン発の、主観映像撮影によるフェイクドキュメンタリーホラー映画。取材中に感染症騒ぎが起こり、アパートに閉じ込められてしまった撮影クルーと消防士や警察官、住民たちの末路を描いた。

映画『REC レック』の作品情報

REC レック

製作年:2007年
上映時間:77分
ジャンル:ホラー、サスペンス
監督:ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ
キャスト:マヌエラ・ベラスコ、フェラン・テラッサ、ホルヘ・ヤマン・セラーノ、カルロス・ラサルテ etc

映画『REC レック』の登場人物(キャスト)

アンヘラ(マヌエル・ベラスコ)
テレビ局のレポーターの女性。「眠らぬ街」という番組で、夜の消防署の様子を密着取材する。要請があったアパートについていったところ、感染病の可能性があると言われ、閉じ込められてしまう。その理不尽さを世に知らしめるため、アパート内で起こる全てを記録することを、パブロと約束する。
パブロ(パブロ・ロッソ)
カメラマンの男性。アンヘラの相棒。自分の姿をカメラに映すことは、ほとんど無い。アンヘラと共に、アパートに理不尽に閉じ込められてしまった事から、そこで起こった全てを記録する約束をする。

映画『REC レック』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『REC レック』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『REC レック』のあらすじ【起】

夜の消防署に密着取材にやって来た、レポーターのアンヘラとカメラマンのパブロ。
そして深夜、出動要請がかかる。
内容は、アパートに閉じ込められた人の救出だった。

消防士のアレックス、マヌー、そしてアンヘラとパブロはアパートへ向かう。
そこには2人の警官も到着していた。
近所との付き合いも無い、不気味な老女イスキエルドの異様な悲鳴が聞こえ、呼ばれたらしい。

部屋に入ると、血塗れで錯乱状態だったイスキエルドが、警官に噛み付く。
警官を救急車で病院に運ぼうとするが、アパートは保険局によって封鎖させられていた。
薬を買うためアパートから出ていたジェニフェルの父からは、アパートは警官隊に包囲されていると連絡が入る。

全員パニック状態になる中、消防隊員のアレックスが、階段から落ちてくる。

一度は止められたが、撮影を再開して物音がする部屋に向かったアンヘラとパブロ。
そこにいたイスキエルドが襲ってきて、警官はイスキエルドを射殺。
理由も教えず、アンヘラたちをアパートに閉じ込めた警察から、生物兵器が使われた際に行われる防疫態勢が敷かれたと告げられる。

映画『REC レック』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『REC レック』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『REC レック』のあらすじ【承】

衛生検査官が来るまで待つよう命じられた、アンヘラたち。
建物内にある縫製工場に集まり、アパートの住人で研修医のギレムが、アレックスたちに治療を施す。

全てを記録することにしたアンヘラとパブロは、住人へのインタビューを開始。
ギレムは、イスキエルドの部屋に女性がいたのを目撃していた。
7歳の少女ジェニフェルは、扁桃炎のせいで高熱を出していた。
両親と愛犬マックスと暮らしているが、マックスは病気で獣医のところにいるらしい。

衛生検査官からの連絡で、伝染病の可能性があると教えられた住人たち。
住んでいる部屋の確認をすると、最上階には誰も住んでおらず、東洋人家族の父は部屋で寝たきりだと判明した。

怪我人の治療に入った検査官の姿を、隠し撮りし始めたパブロ。
こん睡状態だった警察官が暴れだし、噛み付かれたギレムは置き去りにされる。

検査官は、獣医の元に運ばれた犬から、未知の病原体が発見されたのだという。
一度死んだ後、凶暴化して生き返り、他の動物に襲い掛かったらしい。
病気は唾液から感染するのだと言った。

映画『REC レック』のあらすじ【転】

病気が見つかった犬の名前はマックスと言い、それはジェニフェルが飼っている犬だった。
凶暴化したジェニフェルは母親に噛み付き、上の階へと逃げた。
検査官から渡された注射を打とうとするが、ジェニフェルの目はおかしくなっていた。

統率を取っていた警察官が噛み付かれ、再び立ち上がったイスキエルドが襲ってくる。
アパートの外からも感染者が押し寄せてきて、別の部屋に逃げ込んだアンヘラ、パブロ、セザール、マヌー。
その部屋には検査官もいたが、すでに噛まれていた。

外へ出ようとするが、否応無しに撃たれそうな緊迫状態だった。
縫製工場の地下の倉庫から、地下の下水道に通じる穴があり、そこから逃げる提案をするセザール。
倉庫の鍵は、ギレムの部屋にあるという。
しかし、発症した検査官がセザールに噛み付く。

ギレムの部屋の場所を知らないマヌーは困惑するが、アンヘラは、郵便箱に名前があったことを思い出す。
そしてギレムの部屋の場所を突き止めるが、途中でアンヘラは噛まれてしまったと絶望する。
しかし、パブロもマヌーも、アンヘラが噛まれたところは見ていなかった。

映画『REC レック』の結末・ラスト(ネタバレ)

マヌーが部屋の前で見張り、ギレムの部屋で鍵を探し出したアンヘラとパブロ。
しかしマヌーも感染し、襲い掛かってくる。

停電が起こり、誰も住んでいない最上階の部屋へと逃げ込んだ。
しかしそこには異様な光景が広がっていた。
悪魔に憑かれた少女が消えたというメディロス事件の記事や、多くの十字架に、大型のテープレコーダー。
そこには、悪魔に憑かれた少女を部屋に封じ込めたという話が、録音されていた。

天井裏の扉が開き、そこから逃げられるか確認するためにパブロは様子を見る。
赤ん坊のようなものが一瞬映り、ライトを壊されてしまう。

暗視モードにしたカメラで周囲を確認し、アンヘラと手を取り合うペドロ。
そこに、異様に細い体で半裸の、まるで怪物のような存在が現れる。
物音を立てずに逃げようとするが、怪物に気付かれてしまう。

暗闇の中、カメラで状況がわかるペドロは、アンヘラを逃がそうとして殺されてしまった。
ペドロを探して戻ってきたアンヘラも、見えない何かに引きずられていった。

映画『REC レック』の感想・評価・レビュー

POV(Point of View Shot)といわれる手法で撮影されているホラー作品。いわゆるハンディカムで撮っているかのような表現となっている為、より臨場感や緊迫感を味わえるのが特徴である。大筋としては、謎の病原体に感染した人間が次々と人を襲っていくという内容なので、そこまで深い設定ではないのだが、POV撮影でのホラーはビックリするポイントが多く、見ていて疲れてしまう程だった。固定カメラではない分、カメラが振り向いた矢先に突然襲われたり、ぼやけた画質の奥に佇む感染者がスイッチを入れたかのように襲い掛かってきたりと、ドッキリ系ホラーとしては非常に優秀である。しかし、何度も驚かされるので心臓に悪い事は確かである。(男性 30代)

関連作品

次作 REC2/レック2

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    今作の舞台は一つのアパートのみである。映画内で登場する映像は、ほぼすべてカメラマンのパブロが映している映像だ。リポーターのアンヘラが、恐るべき事件の顛末を語っていくのだが、極めてリアルな演出により密着ドキュメンタリー番組を見ているかのような錯覚を覚えさせる。スローモーションや音楽の挿入など、映画を盛り上げるための無駄な加工は一切存在しない。あくまで現実にそこで起きている事件を、カメラが偶然切り取ったかのような体裁を取り続ける。もちろんカメラが明らかに演出的意図の元、不自然な方向に向く事も多々あるが、それでも興ざめさせないだけのパワーに満ちている作品である。
    ブレる映像、音割れするほどの轟音、聞き取りにくい音声、乱れる画質などは、すべて観客をフェイクドキュメンタリーの世界に陥れるためのバラゲロ監督の罠である。そしてラストに登場する過食症の女の造形の恐ろしさは、ホラー映画の歴史に残るという意味でも、ホラー映画ファン必見の映画である。

  2. 匿名 より:

    今作「レック」はハリウッドリメイクが2作品、続編がこれを覗いて3作品作られている。「レック2」まではPOV方式だったのだが、3と4になって通常の劇映画の方式が取られてしまったのは非常に残念だ。しかしこのシリーズ、当初はウィルス感染によるバイオハザード映画で始まったものの、2からオカルトに方向転換しているという面白さもある。また3では結婚式会場で起こる男女の純愛劇となり、4では一隻の船を舞台にした「遊星からの物体X」的な疑心暗鬼のサスペンス映画となっているのも見逃せない。一作ごとに新たなジャンルで新たな魅力を振りまくこの「レック」シリーズ。この先どういった展開を見せていくのか、非常に気になる良作シリーズである。

  3. 匿名 より:

    スペインのホラー映画監督ジャウマ・バラゲロ作品。「ネイムレス」「ダークネス」「機械じかけの小児病棟」「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト 悪魔の管理人」など上質なホラー映画を多数制作。ハリウッドでもリメイクされた人気シリーズ「REC/レック」の生みの親である。
    今作は最近の流行りであり、もはや一つのジャンルを形成しているとさえ言えるPOV方式を使ったホラー映画である。POVとは一人称視点の映画であり、広義で言えば、カメラの視点がそのまま映画映像になっているという意味でもフェイクドキュメンタリーもこの範疇に入るだろう。もちろんこの分野の先駆者といえば「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」である。そもそもこのジャンルは低予算で作れるし、VFXシーンなどもピンボケで誤魔化せるという利点もある。しかし、最近はCG技術の発展もあり「クローバーフィールド」や「トロールハンター」などのように、VFXシーンを駆使しまくっている作品もあるからあなどれない。
    さて、今作「レック」だが、低予算ながらもパワフルな演出と容赦ない残虐描写により、比類ない迫力に満ちた傑作ゾンビPOV映画と言えるだろう。

  4. 影山 美穂 より:

    当サイトを見つけていただきありがとうございます。
    また、お越しいただき大変嬉しく思っております。

    RECの評価は70点ですので、「20点」のランクにまとめられているのは手違いです。
    修正しておきます。ご指摘ありがとうございました。

    「旅立ちの島唄」は未鑑賞のため、近々鑑賞して記事にしたいと思います。
    わざわざ教えていただきありがとうございます!

  5. ナンバースリー より:

    こんにちは。今日初めてこのサイトを見つけました。ブックマークしときます。
    「REC レック」ですが、記事を見ると「評価 70点」となっているのに「20点」のランクにまとめられています。
    ところで私は最近「旅立ちの島唄」というDVDを見ました。これがなかなか良いのです。貴サイトにはこの映画の評価は無いようです。私はラストの歌2曲(「アバヨーイ」と「春にゴンドラ」)でウルッときました。感想をお聞かせください。