映画『ファミリー・ツリー』あらすじとネタバレ感想

ファミリー・ツリーの概要:『ファミリー・ツリー』(原題:The Descendants)は、ハワイを舞台に、ある家族に起こった出来事を描いた作品。ジョージ・クルーニー演じる主人公のマット・キングは、妻が事故で入院してから生活が一変する。

ファミリー・ツリー あらすじ

ファミリー・ツリー
映画『ファミリー・ツリー』のあらすじを紹介します。

ハワイ、オアフ島で妻と二人の娘と暮らすマット・キング。マットはハワイのカメハメハ大王一族の末裔で、代々受け継いできた広大な土地を所有していた。
そんなマットは、あることがきっかけで生活が一変する。ある日妻のエリザベスがボート事故で入院し、昏睡状態となるのである。

マットは悲しみ、目を覚まさないエリザベスに寄り添う。しかし、医者にはもう目が覚めることはないと告げられる。エリザベスは以前から尊厳死を希望しており、マットは驚きながらも受け入れ、妻の生命維持装置を外すことを決める。

妻がいない今、マットは一人で二人の娘の面倒を見ねばならない。だが、今まで仕事ばかりで家族を顧みなかったため、長女は反抗期でどう接していいかわからず、幼い次女は手が付けられない。
娘の扱いに苦心しているところへ、さらに追い打ちがかけられる。反抗期の長女は、「ママなんか嫌い」と言い、エリザベスが不倫していたことをマットに告げるのである。
家族の他に友人たちもこのことを知っており、自分だけが知らなかったことにさらに打ちのめされる。

妻が不倫をしていた事実に怒りを抑えられないマットは、相手が気になる。そこでカウアイ島まで探しに行くことになり、娘二人と長女の恋人と共に出発するのだった。

今まで家族に深く関わろうとしなかったマットは、妻の事故をきっかけに周辺に振り回されるが、改めて家族について深く考え、知ろうとし、絆を取り戻していく。

ファミリー・ツリー 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2011年
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、コメディ
  • 監督:アレクサンダー・ペイン
  • キャスト:ジョージ・クルーニー、シェイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラー、ニック・クラウス etc

ファミリー・ツリー ネタバレ批評

映画『ファミリー・ツリー』について、感想批評です。※ネタバレあり

のんびりしたハワイ。でも実際は?

ハワイといえば、常夏の島でリゾート地として人気の場所。太陽と海、明るくゆったりのんびりした場所というのが一般的なハワイのイメージであろう。
ところが、この映画ではそんなイメージが覆される。
主人公マットが家族のことで振り回され、疲れ果てるというドタバタコメディ。不良のような長女、汚い言葉を吐く次女に驚愕し、頭の悪そうな長女の恋人には呆気にとられる。こんな姿のジョージ・クルーニーを観るとは思わなかった。『マイレージ・マイライフ』のようなかっこよくてスタイリッシュなイメージが全くないのである。

ただ、ハワイらしいところが全くないわけではない。まずマットは大王の末裔で広大なハワイの土地を所有していて、これをリゾート開発のために売却するかどうかが一つの問題となっているのだが、リゾート地として利益をのぞむか、ハワイの自然を守るかという選択を迫られる。
ハワイの風景や、音楽がストーリーとマッチしていてとても良かった。

家族との関わり方

仕事ばかりしていたマットは、家族の隠された一面を知って驚き、何も知らなかったことにショックを受ける。
妻が不倫していた、というのは確かにショックだと思うが、知っていると思っていた家族に実は知らない一面があるというのはどの家庭でもよくあることではないだろうか。マットのように、娘や近所の人々、友人までが知っていることを自分だけ知らないというはどうかと思うが。

家族であってもなかなか踏み込めない領域はあって、それは何かのきっかけがなければ知り得ないことなのではないだろうか。
この映画ではそのきっかけが妻の事故、そして死だったのである。マットは幸いにも、これを機に改めて家族のことを考え直すことができたのである。

ファミリー・ツリー 感想まとめ

ジョージ・クルーニーの今までにない魅力が引き出された作品だった。妻の不倫、死という重いものを扱っているにも関わらず、ひっかきまわされる主人公マットの姿は面白くもあったし、周辺の人物との掛け合いもコメディ要素が随所に見られて、あまり重々しく感じることがなかった。
家族愛をテーマにしたストーリーも良く、代表作の一つとなったのではないかと思う。
反抗期の長女アレクサンドラ、そしてその恋人であるシドの役どころも良かった。うまくかき回してくれたし、アレクサンドラの母に対する感情はうまく表現されていた。

こういう家族をテーマとした映画で思い起こされるのが小津安二郎作品だと思う。どこにでもありそうな家族をそのままに描いている感じが似ているなあと思った。

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