『フライト・ゲーム』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

『アンノウン』でコンビを組んだ俳優リーアム・ニーソンと監督ジャウマ・コレット=セラが再び手を組んで製作された航空パニック映画。迫力のあるアクションシーンに注目が集まる。

あらすじ

フライト・ゲーム』のあらすじを紹介します。

ニューヨーク発ロンドン行きの旅客機は146人の乗員乗客が搭乗していた。
いつも通りの平穏なフライトになる予定だったが、飛行機の警備を任されている連邦保安官のビル・マークス(リーアム・ニーソン)のもとにあるメールが届いたことで事態は急変する。
メールの送り主は、1億5000万ドルを口座に振り込まなければ、乗客を一人ずつ殺していくと宣言したのだ。

メールの内容通り、乗客が1人ずつ殺されていく。犯人は機内にいることは間違いないが、どうやって犯人を探せばいいのか、ビルは思案に暮れる。そんな中、ビルは衝撃的な事実を知らされることになる。犯人が指定した口座は、なんとビルのものだったのだ……。

評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2014年9月6日
  • 上映時間:107分
  • ジャンル:アクション
  • 監督:ジャウム・コレット=セラ
  • キャスト:リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア、スクート・マクネイリー、ミシェル・ドッカリー、ネイト・パーカー etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『フライト・ゲーム』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

すっかり筋肉俳優に変貌してしまったリーアム・ニーソン

リーアム・ニーソンと言えば、大傑作『シンドラーのリスト』のシンドラー役です。イケイケ男を演じさせても良し、苦悩・後悔に押しつぶされそうな男を演じさせても良し。お気に入りの俳優です。

しかし、近年は筋肉俳優としての出演が多くなりました。『バットマン・ビギンズ』、『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』、『96時間』シリーズ、『THE GREY』など。いくつか好きな作品もありますが、やはり演技派として、落ち着いた映画にも出演して欲しいと思っています。

本作は『96時間』のヒットを受けて製作されたのでしょう。職務に燃え、犯人探しに奔走しながらも最悪のシナリオを回避しなくてはいけない。常人にはとても不可能な困難に立ち向かう男。確かに、リーアム・ニーソンが適役です。

惜しい!

アイデアはとても面白いし、脚本が上手く行けば傑作が生まれたことでしょう。
ただ、案の定脚本がいまいちではないかと……。ジョディ・フォスターの『フライトプラン』は失敗作でしたけど、脚本はそこそこでした。

失敗の原因は、おそらく犯人探しと墜落回避を同時に達成させなくてはいけない、ということにこだわりすぎたからではないでしょうか。主人公の人物背景がいまいち見えてこないんです。

普通、観客は登場人物に感情移入してしまうものです。作品を評論する場合は感情移入を配さなければいけないのですが、普通の観客はその必要なし。評論家ウケするけど観客の評価は低い、という作品は、大体感情移入できない作品です。

困難に立ち向かう人物の気持ちを共感するためには、しっかりと感情移入させなくてはいけません。描写が足りないですね。107分の上映時間は、本作の題材を消化するのには短すぎたのでしょう。

まとめ

航空パニックものの映画は名作も多い反面、駄作も増えてしまいます。正直、私は個人的な理由で航空パニック映画が苦手なんです。それでも名作とされる映画は見るし、ジョディ・フォスター目当てで『フライトプラン』も見ました。

個人的な理由とは無関係に、本作はふつーの映画です。パニック描写は凄かったっすねー……。でも、それだけじゃないっすかねー。
大体、今や飛行機は滅多なことでは事故を起こさないんです。航空パニック映画というジャンルが絶滅してしまいかねない技術進歩ですね。『ハッピーフライト』の江口監督は元々航空パニック映画を制作する予定だったんですが、航空機を取材する中で「今日日の飛行機がトラブルを起こす可能性はゼロに近い」ことを知り、綾瀬はるか主演のコメディ映画を制作したという経緯があります。

予算がいくらでも下りるハリウッドとはいえ、アイデアを練るのは大変になっていくでしょうね。

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