映画『祇園囃子』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「祇園囃子」のネタバレあらすじ結末

祇園囃子の概要:父親との離婚後も自分を引き取ってくれた母親を失くし、身寄りのない榮子は美代春を頼って京都にやってきた。彼女のような芸者になることを志し、修行に励んだ榮子は一躍人気の芸者となっていくが…。

祇園囃子の作品概要

祇園囃子

公開日:1953年
上映時間:83分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:溝口健二
キャスト:木暮実千代、若尾文子、河津清三郎、進藤英太郎 etc

祇園囃子の登場人物(キャスト)

美代春(小暮実千代)
祇園の芸者。母を失くし、身寄りを失った榮子を引き取る。
榮子(若尾文子)
生きていくため美代春を頼りに京都にやって来た少女。芸者として働く決意をする。
楠田(河津清三郎)
祇園の上客。榮子が芸者になる金を肩代わりする。
神崎(小柴朝治)
楠田の取引相手。美代春のことを気に入っている。

祇園囃子のネタバレあらすじ

映画『祇園囃子』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

祇園囃子のあらすじ【起】

京都の小道を歩く榮子。どこを曲がっても同じような道が続き迷子になりかけていた榮子だが、やっとのことで目的の芸者館に辿り着いた。戸を開け中の人を呼ぼうとする榮子だが、丁度そのとき、中から誰かを叱るような声が聞こえて踏み止まる。入口の戸とは別のところから様子を伺うと、芸者に恋をした男と、男を拒む美代春がいた。男は遊びではなく結婚したいと言う。女は軽く遇らう。男は怒って帰ってしまった。男と入れ違いに屋敷に入った榮子。どうしたのかと聞かれた榮子は、死んだ母のことを悪く言う叔父の愚痴を漏らした。葬式で金を使うくせに何も残さない。そう言うばかりか、芸者の子なのだから費用は身体で稼いでこいと榮子に言ったという。話を聞いた美代春は、榮子に同調して腹を立てた。葬式費用は仲間のよしみで、全額彼女が出していたのだ。叔父の下を離れて舞妓になりたいと言う榮子。美代春は快く引き受ける。

美代春が気兼ねなく榮子の身を引き受けられるように、榮子の父親に使いの男が了承の判を貰いに行く。しかし、榮子の父親は病気で身体が不自由になり、起こした事業も失敗して娘のことを考えている暇はないと言って判を押さない。榮子が何になろうが邪魔はしないし、応援もしない。そう言い切る榮子の父。使いの男は渋々屋敷に帰った。

祇園囃子のあらすじ【承】

使いの男から事情を聞いた榮子は、保証人がなければ追い返されるのかと美代春に問う。一生懸命やるからと美代春を説得し、榮子はどうにか屋敷に置いてもらうことができた。

舞妓になるための本格的な稽古が始まると、榮子は練習と屋敷の家事に明け暮れた。

それから、一年が経とうとしていた。直に座敷に上がるだろう榮子のために衣装の資金を工面する美代春。祇園を取り仕切る女将に頼み込んで用意してもらうことができた。

その日が遂にやってきた。化粧と着付けを済ませ、榮子は挨拶周りに出る。町の人たちに祝福を受けながら榮子の初仕事が始まった。他の舞妓が踊りを披露する中、榮子は客に勧められるまま酒を呑んでしまい、酔い潰れてしまう。仲間に介抱され、榮子が屋敷に戻ると父からの祝いが届いていた。酔った榮子はこんなところで義理人情を見せるくらいなら、母の掃除機のときにそうして欲しかったと愚痴を漏らし、寝入ってしまう。

祇園囃子のあらすじ【転】

榮子の初座敷からしばらく経つと、榮子の同年代の同僚に二回りも歳が離れた旦那ができたという。榮子も楠田に見初められるが、彼女は彼との関係を頑なに拒む。美代春は旦那を持つことは芸子にとって目標の一つだと彼女を説得するが、榮子の気持ちは揺るがなかった。榮子が芸者になるための費用を工面してくれたのも、実は楠田だったと話す美代春。そう聞かされても、榮子はどうしても楠田のことが好きにはなれなかった。

榮子と美代春はある日、楠田から東京へ旅行しないかと誘われる。浮かれてついていく、榮子と美代春。車内で美代春は榮子の父と遭遇する。彼は借金がかさみ、その工面のため東京の知り合いを頼りしようとしていた。

東京の旅館に着いた楠田たち。美代春はそこで、神田を紹介された。神田は以前京都を訪れたときに美代春に接待されたことがあり、それ以来彼女に思いを寄せていた。楠田は美代春に神田は自分の重要な取引相手だからと、接待を頼む。美代春は困惑しながらも神田に挨拶をした。すると、別の部屋から榮子の悲鳴が聞こえた。駆けつけると口の周りを血塗れにした榮子と、口を押さえてもがき苦しむ楠田がいた。榮子は楠田に襲われ、舌を噛み切って反撃したという。

祇園囃子のあらすじ【結】

美代春が神田の接待を拒んだことと、榮子が楠田の舌を噛み切ったことが、祇園の女将の耳に入る。楠田は取引相手の神田に粗相があったら、会社は甚大な損害を被るし、自分の首も飛んでしまうと訴える。女将は楠田の苦情を聞き入れ、美代春に選択を迫る。楠田に立て替えてもらった榮子の費用を全額返すか、神田の接待をするか。美代春は金をどうにか工面すると返答する。すると、美代春と榮子に依頼されていた宴会の呼び出しがキャンセルされる。美代春の返答に怒った女将が手回しをしたせいだった。

そんな中、榮子の父親が美代春のところを訪ねてくる。当てにしていた東京の知人から金を借りられず、その折、美代春が芸者としての人気を上げたと聞きつけ、金を狩りにやって来たのだった。榮子が頼ってきたときには力を貸さず、都合が悪くなったときだけ頼りにくるのは自分勝手だと美代春は追い払おうとするが、あまりの哀れさに手元の金品を彼に譲り、二度と来ないことを約束させる。

楠田にせがまれた女将から、再度神田への接待を依頼される美代春。祇園での商売を続けるため、彼女は引き受けることにした。身体を使った接待を榮子は批難したが、自分のためにしてくれたことでもあると理解していた彼女は、これからも美代春と共に頑張ろうと決意する。

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