『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

100年ぶりに開催される三大魔法学校対好試合を軸に、刻一刻と復活に近づくヴォルデモートとの攻防を描く。ハリーとロンの友情や、恋愛面でも大きく物語が動き始めるハリー・ポッターシリーズ第4作品。

あらすじ

ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のあらすじを紹介します。

4年生になった夏休み、ハリーは奇妙な夢を見た。ある館にてヴォルデモート、ピーター・ペティグリュー、そしてある男が自分を狙う計画を立てており、それを目撃していたマグルの老人を殺してしまうのだ。うなされて目を覚ますと、そこにはハーマイオニーの姿が。ハリーはウィーズリー家に招待され、クィディッチ・ワールドカップの決勝を観戦しに行くのだった。アイルランド対ブルガリアの試合は熱狂的な盛り上がりを見せ、特にブルガリアに属する世界最高のシーカー、ビクトール・クラム(スタニスラフ・アイエネフスキー)は絶大な人気を誇っていた。しかし試合はアイルランドの優勝。ファンが騒動を起こしているかと思いきや、状況は一転していた。ヴォルデモートの”闇の印”、彼の忠実な下僕である仮面をつけたデスイーター(死喰い人)が突然現れたのだ。おかげで会場は大混乱、しかしその中でハリーは怪しげな男を1人見つけるが顔が分からず、翌日には新聞の一面記事を飾る大事件となった。

そんな中で始まった新学期。闇の魔術に対する防衛術の新任教授にアラスター(通称マッド-アイ)・ムーディ(ブレンダン・グリーソン)を迎え、さらに伝統あるトライ・ウィザード・トーナメント(三大魔法学校対抗試合)の開催が決定された。ホグワーツ、ダームストラング専門学校、ボーバトン魔法アカデミーから各代表1名が競い合うのだが、その選出方法は立候補した生徒の中から「炎のゴブレット」が選出するというもの。ただし国際魔法協力部のバーティ・クラウチ(ロジャー・ロイド・パック)により今年の立候補は17歳以上であることが条件となった。つまりハリーたちの学年は立候補することができず、老け薬を飲んだフレッドとジョージもダンブルドアの魔法により跳ね返され、ゴブレットには近づけない。そしてハロウィンの日、ホグワーツからセドリック・ディゴリー(ロバート・パティンソン)、ダームストラングのクラム、ボーバトンのフラー・デラクール(クレマンス・ポエジー)が選出された。代表者が決まり盛り上がる一同だが、続いてゴブレットからなんとハリーの名前が出てくる。立候補していないハリーは困惑し出場を辞退しようとするが、魔法契約の拘束力によりそれは認められず史上初4人目の代表者として出場する羽目に。周りから顰蹙を買い、疑われ、さらに親友であるロンにも信じてもらえずハリーは孤独な状況の中、第一の課題へと挑むことに…。

そしてこのトライ・ウィザード・トーナメントに伴い開催されるのが伝統のクリスマスのダンスパーティ。ハリーは意を決して初恋相手のチョウ・チャン(ケイティ・リューング)に、ロンは思わずデラクールに申し込むなどパートナー探しに悪戦苦闘。そんな中正式にお誘いを受けたというハーマイオニーのパートナーとは誰なのか?

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2005年11月26日
  • 上映時間:157分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:マイク・ニューウェル
  • キャスト:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ゲイリー・オールドマン、マイケル・ガンボン etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

序盤の館にて

ヴォルデモートたちが自分を狙う計画を立てる悪夢を見たハリー。その館のそばには”トム・リドルの墓”がそびえたっており、ここは今作ラストの舞台としても登場する場所です。つまりハリーは正夢を見ていたことになりますが、何故そんなことができたのかは今後明らかになっていきます。

この館と墓についてですが、どちらもヴォルデモートの父親のものです。まぎらわしいことに父の名前がトム・リドル、そしてヴォルデモートの本名がトム・マールヴォロ・リドル(マールヴォロは母方の祖父が由来のミドルネーム)と同じ名前なのです。この「Tom Marvolo Riddle」を並べ替えると「I am Lord Voldemort=私はヴォルデモート卿だ」となるのは第2作目で語られましたが、本名を名乗らない理由は今後重要な要素として登場します。最初に殺されてしまったおじいさんはこの館に勤める庭師のマグルです。

そして前作でピーター・ペティグリューと呼ばれていた人物が、今作ではヴォルデモートたちからワームテールと呼ばれています。「ワームテール」というのはホグワーツの学生時代につけられたあだ名です。ちなみにジェームズ・ポッターは「プロングズ」、シリウス・ブラックは「パッドフット」、リーマス・ルーピンは「ムーニー」というあだ名があります。

作中で分かることですが、ヴォルデモートとワームテ一ルと一緒に計画を話していたのはクラウチジュニアです。裁判のあとどうやってアズカバンから脱獄したのかは、原作によれば母親がポリジュース薬を飲んで息子と入れ替わったからだそうです。そして彼もポリジュース薬を飲んでアラスターに変身、最後に自白した通り様々な人を動かしてハリーが優勝杯を掴めるよう仕向けました。そして父親のクラウチを殺害したのもこの息子です。クラウチジュニアには舌を蛇のように出して唇をなめる癖があり、変身後もその癖が出てしまったことで父親に感づかれ正体をバラされる前に殺したというわけです。ちなみにハリーの名前をゴブレットに入れたのも、ポリジュース薬でカルカロフに変身したクラウチジュニアです。

憂いの篩(ふるい)

校長室ににある魔法道具。杖で人間の記憶を取り出してこれに注ぐことで誰でもそれを見ることができます。今回ハリーがそこで見たダンブルドアの記憶は、かつてカルカロフが裁判にかけられ仲間であるデスイーターの名前を吐かせられる場面でした。そこで出たロジェールはすでに死亡、ルックウッドは現在アズカバンに、そしてスネイプもデスイーターであることが明かされました。さらにネビルの両親がマッド-アイと同じ闇祓いだったこと、そしてクラウチの息子ジュニアに磔の呪文で殺されたことも明らかになりました。厳しい祖母に育てられたというネビルの悲しい過去が発覚した瞬間です。

まとめ

今まではなんだかんだハッピーエンドに終わっていたこのシリーズですが、4作品目にして初めてセドリックという身近な人物が死んでしまいました。それも死の呪文「アバダ・ケダブラ」によりあっけなく、ハリーの目の前でという酷すぎる展開です。 そして今作から初登場の人物がどんどん活躍し、誰が誰なのか把握するのに苦労します。原作から大幅にカットしなければならないため描写や説明が少なすぎる場合もあり、一度見ただけでは疑問だらけになると思います。特に今作で初登場したクラウチが亡くなるシーンはほんの一瞬で、犯人探しも特に行われないためまるでいなかったかのような扱いです。初登場といえば今年度から闇の魔術に対する防衛術を受け持つマッド-アイ・ムーディですが、まさか全編偽物だとは夢にも思いませんし、気づけるわけがありません。ハリーにとってとても良い先生だと印象を受けたのでさらにショックでした。しかもポリジュース薬の解けた姿も、こちらとしてはまだ見慣れていないクラウチジュニアというややこしいオチでした。もう一つ今作で初登場し今後も大事なキーワードになるのがデスイーターです。なんとなくディメンターとごっちゃになってしまいますが、左腕に闇の印を刻まれたヴォルデモートの忠実な下僕がデスイーターになります。それがルシウス、クラッブとゴイルの父親ということで彼らは明確な敵だと分かりました。そしてなんとスネイプもデスイーターということで敵側なのかと思いましたが、ダンブルドアによりそれは否定されています。普段は冷酷な態度でも時にはハリーを助けてくれるスネイプ、本当に敵ではないのかそれとも…。

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