映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の概要:今学期、ホグワーツに待ち受けているのは誰もが熱狂する魔法学校対抗試合!その代表選手に選ばれてしまったハリーだが、そこには恐ろしい陰謀が隠されていた。ヴォルデモートが復活を果たす、怒涛の第4段。
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の作品情報
上映時間:157分
ジャンル:ファンタジー
監督:マイク・ニューウェル
キャスト:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、トム・フェルトン etc
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の登場人物(キャスト)
- ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)
- 唯一ヴォルデモートの手から生き延びた奇跡の子。魔法学校対抗試合の代表として選ばれる。
- ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)
- ハリーの親友で、学年一の秀才。容姿も良く、クラムに想いを寄せられることとなる。
- ロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)
- ハリーの親友。ハリーに対して劣等感をもっている。
- ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)
- 魔法界で最も恐れられる、最強の闇の魔法使い。ハリーによって力が弱まっていたが…?
- セドリック・ディゴリー(ロバート・パティンソン)
- ハリーと同じく、魔法学校対抗試合の代表に選ばれた青年。
- ビクトール・クラム(スタニスラフ・アイエネフスキー)
- ダームストラング魔法学校から選出された、魔法学校対抗試合の代表者。
- フラー・デラクール(クレマンス・ポエジー)
- ボーバトン魔法学校から選出された、魔法学校対抗試合の代表選手。
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のあらすじ【起】
ハリー達が4年生に進学したその年、ホグワーツで一大イベントが催されることとなった。なんと、ホグワーツを含めたダームストラング魔法学校、そして、ボーバトン魔法学校の3校で、魔法学校対抗試合を行うこととなったのだ。
それぞれの学校が代表生徒を1人選出して行うこの大会。立候補したい生徒は、『炎のゴブレット』という杯に名前を入れる。そして、最終的にゴブレットが代表に相応しい生徒を選出する仕組みとなっていた。ホグワーツからは、生徒から人気の高いセドリックという男子生徒が選ばれた。しかし、ここで誰にとっても予想外のことが起こる。ゴブレットが、存在するはずのない”2人目の代表”を選出したのだ。そして、それこそがハリーだった。
しかし、4年生は参加できないこととなっているこの大会、ハリーは当然ゴブレットに名前を入れなかった。しかし、ゴブレットに選ばれてしまった以上、ハリーは代表として戦うことになる。ホグワーツからセドリックとハリー、ボーバトンからはフラーという少女、そして、ダームストラングからはクラムという屈強な男性が、それぞれ大会に臨むこととなる。
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のあらすじ【承】
しかし、皆に支持されて代表になったセドリックとは違い、本来参加すらできない筈のハリーへの風当たりは厳しかった。皆、ハリーがチヤホヤされるためにゴブレットに名前を入れたのだと考え、ハリーを避けるようになる。それは、ハリーの友人であるロンも同じであった。
そんな中、とうとう対抗試合が開始となった。選手には3つの課題が言い渡され、その総合結果によって優劣を決めるのだ。一つ目の課題は、凶暴なドラゴンが守っている卵を奪い取ること、二つ目の課題は水中に閉じ込められた各選手の大切な人を助け出すこと、そして、三つ目の課題は難攻不落の巨大迷路の攻略である。
試合の合間、各学校の親睦を深めるため、大規模なダンス・パーティが催された。そして、なんとクラムはハーマイオニーをダンスのパートナーとして誘ったのだった。それを面白くないと感じていたのがロンだった。実は、本人もまだ認めていなかったが、ロンはハーマイオニーに想いを寄せていたのだった。そして、それはハーマイオニーも同じだった。しかし、萎え切らないロンに痺れを切らしたハーマイオニーは、クラムの誘いを受けてしまう。
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のあらすじ【転】
ハリーは、課題に困惑しながら、セドリックや、ハリーの味方をしてくれている数少ない仲間の支援を受け、最初の2つの課題をなんとかクリア。そして、とうとう最終試験の日が訪れる。
最終試験の目的は、巨大迷路に隠されたゴブレットを見つけだすこと。途中仕掛けられた多くの罠を突破し、ハリーとセドリックは見事巨大迷路に隠されたゴブレットを手にした。しかし、なんとそのゴブレットを手にした瞬間、彼らはどこか別の場所へと転送されてしまったのだ。
その時の彼らは知る由もなかったが、そこはヴォルデモートの父親が眠る墓だった。そして、彼らの前にヴォルデモートの手下、闇の魔法使い達が集結する。実はこの一連の流れは、全て彼らがハリーをおびき寄せるために仕組んだことだったのだ。教師に変装した悪の魔法使いが、ハリーに代わりゴブレットに名前を入れた。そして、ゴブレットに移動機能をつけ、こうしてハリーをこの場所へ誘い出すことに成功したのだ。それは全て、彼らのリーダーであるヴォルデモートを復活させるためだった。
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の結末・ラスト(ネタバレ)
ヴォルデモートを完全に復活させるためには、ヴォルデモートの力を減弱させた張本人、ハリーの血が必要だったのだ。そして、闇の魔法使いに捕らえられたハリーは、無理やり彼らに血をとられてしまう。そして、誰もが恐れていた、ヴォルデモートの復活が現実のものとなったのだ。今まで何度もハリーを襲ってきたヴォルデモートだったが、こうして実体を持ったのは、あの幼少期の惨劇以来だった。
ハリーはセドリックと共に何とか脱出を試みるが、なんと途中セドリックが殺されてしまう。圧倒的な力を持つヴォルデモートに為すすべもないハリーだったが、セドリックやハリーの両親など、亡くなったハリーの大切な人の支えもあり、なんとかその場から逃げ出すことに成功する。
セドリックの遺体と共にホグワーツに戻ったハリーは、ヴォルデモートが完全に復活したことを、涙ながらに皆に伝えるのだった。大会の優勝者はハリーに決定した。ハリーは賞金を手にするが、心は沈んでいた。ハリーは、賞金をロンの兄の『いたずら用品専門店』開業のための資金として手渡し、今後自分に待ち受けているであろう運命を見定めるのだった。
映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の感想・評価・レビュー
シリーズ作品のうち一番登場人物が多く、人それぞれの個性が目立った作品である。選手として様々な課題に真剣に取り組み、持っている知恵や友人のサポートを、フルに活用するハリーの姿が印象的だった。また前作にはない男女の恋心や嫉妬など、胸をきゅんとさせるシーンも見所だ。炎のゴブレットからハリーの名前が出てきた理由が、最後に明らかになる。そしてヴォルデモートの復活と、セドリックの死を目の前で見たハリーの姿も、かなり見所である。(女性 20代)
ハリーポッターシリーズの大きな転機とも言える本作品では、ついにヴォルデモートが復活を果たす。最初の方はちょっとした青春映画のような描写が多く、様々な登場人物が楽しめるのだが、後半になると、ヴォルデモート復活の為の陰謀が動き出し、作品の雰囲気も一変して緊張感のあるものに変わっていく。闇の魔法使いが結集したシーンからヴォルデモーと復活まで、とにかく後半のたたみ掛け方が凄まじく、次回作への大きな期待を残すエンドとなっている。(男性 30代)
今回は、ホグワーツでの対抗戦が描かれセドリック(ロバート・パティンソン)が登場♪
トワイライトの恋人役から彼のことが好きになり、友人にそのことを話すとセドリック役だった人ねと言われるので気になり鑑賞しました。沢山書きたいところがありますが、私は劣等生の集まりと揶揄されるハッフル・パフ寮生にも関わらず、代表選手として優秀な彼が選ばれる瞬間の不安と期待が入り混じった顔が一番好きです。そこに私たちと同じ人間味を感じ、優等生セドリックというキャラクターに親近感を持てました。(女性 20代)
魔法学校の対抗試合に、規定のルールに達してないハリーが悪の軍団ヴォルデモートの陰謀で危険な試合に出ることになります。そのせいで、ロンと喧嘩したり同級生からハブられたりと散々な目に遭います。このシーンで、早く誤解が解けないかなとずっとハラハラしながら観ていました。試合が進むにつれて、ハリーの功績や勇気がみんなの気持ちを変えていきました。この回で、初めてヴォルデモートによって犠牲者が出たんじゃないんでしょうか。
ハーマイオニーのドレス姿はすごく綺麗でしたし、本命の相手にダンスの相手を断れたハリーとロンは何故か可愛く見えました。(女性 30代)
ハリー・ポッターの色合いをガラッと変えた映画。全体的に青っぽく、ダークな印象が強くなってきています。今までの「魔法、楽しい!」という気持ちより、観客としても苦しい気持ちになるシーンが多くなっているので、ストーリーに対しては合っているのかな、と感じつつ、温かみのあった過去作が懐かしく感じられます。
その中でも3校対抗試合という大きなイベントが行われ、思春期あふれるシーンや、クスッとするような笑いが細かくあるので、ふとした瞬間にニヤッとできる作品でもあり、これがイギリスの笑いかしら、とも感じられる。
この作品から大きく今後の世界観が動いていくので、シリーズの中では大事な1作。(女性 30代)
シリーズ第4段の今作。遂に闇の帝王が復活します。とはいえ、メインで描かれるのは100年に一度の3大魔法学校対抗戦。ホグワーツ魔法魔術学校の「グリフィンドール」「スリザリン」「レイブンクロー」「ハッフルパフ」から選ばれた精鋭たちが戦う今作。もちろんハリーもメンバー入りです。今まではやんわりスルーされていたハリーの恋模様も描かれていたりして。しかしハリーが恋をするお相手はチョウ。いきなりの中国系の登場人物に、少しだけ世界観が崩れます。チョウじゃなくても良かったのに…。
なんとも言えない展開に、少しだけ飽きてしまいました。(女性 30代)
この辺りから原作そのものが長い話になってくるので、1本の映画の長さに収めるのは本当に大変だったと思う。削れるところを削っても、どうしてもダイジェストを見せられているかのようなせわしなさが漂う。原作を読んでいないと何がどうしてこうなるのか分からないのではないか、と思う個所も多々…。
しかし映像は美しい。原作の世界観を映像にしてくれた、それだけでもこのシリーズの映画には意義がある。原作を読んで想像しきれなかった部分をこの映画の映像が補完してくれて、さらに原作を楽しめる、そんな相乗効果をもたらす作品。(男性 40代)
魔法学校ってホグワーツだけではないらしい。それぞれの国の特徴が活かされた他学校の雰囲気を含め、これまでにも言えることだが、美術や衣装にも毎度感動する。
プロムの日、ハーマイオニーがピンクのドレスを着て階段を降りてくる瞬間は、周りに蝶が舞っているのではないかと錯覚するほど、こちらまで魔法をかけられた。描かれる恋模様はもどかしくて、魔法使いとは言え、心を持った私たちと変わらない存在なのだと、少し親近感も湧いた。今作から、話の展開が一気に進んでいくだろう。
余談だが、ロバート・パティンソンの好青年ぶりがひたすら可愛いと思えるほど若い。(女性 20代)
作品も4作目になって物語もある程度パターン化してきたが、今作は飽きさせないために映画最後に大きな仕掛けがある。まさか主要人物、しかも生徒が死亡するとは予想だにしていなかった。それによって、作品全体の敵であるヴォルデモートの危険性がはっきり明示され、緊迫感が増す。
ただクディッチは、回を増すごとにルールの穴がみえてつまらなくなるのは原作通りなので致し方ないところ。
もうひとつ残念な点は、ジョン・ウィリアムズの降板。『ハリーポッター』と言えば、ジョン・ウィリアムズだったから音楽に物足りなさを感じる。(男性 30代)
ラストの展開に、ついにシリーズ後半戦へ動き出したと思わせる。前半に描かれるダンスパーティの華やかさや、ロンとハリーの喧嘩やそれぞれの恋模様などの思春期らしさを描いたシーンと、目の前で友人が殺される壮絶な後半のギャップに胸が苦しくなる。楽しめたり悲しくなったりの落差が激しい。個人的にはこの作品のハリーたちのビジュアルがカッコよくて一番好き。(女性 20代)
みんなの感想・レビュー
予期せぬ決闘の場面など、ハリーも心の準備ができていないところが多々あったのではないだろうか。ハリーと同様、見ている側でも突然の出来事に面食らった人も多いはずだ。ありえないことが立て続けに起こり、ますますヴォルデモートの闇の勢力が強くなっている実感が増す。魔法の世界なのに、自分がそれを体験しているかのように感じてしまうのが、この映画の魅力ではないだろうか。展開が早く、ひと時も目を離せない。
原作の2冊から、映画一本での上映ということで、原作からのカットシーンが多く原作ファンにとっては少しがっかりする要素がありました。
だんだんとヴォルデモートが力を増していき、物語はシリアスな方向へと進んでいきます。今回は魔法学校対抗試合が行われ、普段は見れない他の国の魔法使いや、ドレスローブを見ることができワクワクするシーンもあります。
そして物語はヴォルデモートが戻ってきたところで終わります。今後どのように魔法界が動いていくのか、次回作も見逃せません。
まさかセドリックが死んでしまうとは思いませんでした。この作品まで、ほとんど誰かが死ぬことがなかったので驚きました。最後にはヴォルデモートが復活し、話の展開的にも大きく変化のある作品であったと思います。ですが、私の一番のお気に入りシーンは、フレッドとジョージがゴブレットに年齢詐欺をして名前を書いた羊皮紙を入れるところです。生粋のエンターテイナー気質だし、最終的に失敗してお互いのせいにして取っ組み合いの喧嘩をするところが、らしさも感じますし愛すべき性格だなと思いました。
ヴォルデモートたちが自分を狙う計画を立てる悪夢を見たハリー。その館のそばには”トム・リドルの墓”がそびえたっており、ここは今作ラストの舞台としても登場する場所です。つまりハリーは正夢を見ていたことになりますが、何故そんなことができたのかは今後明らかになっていきます。
この館と墓についてですが、どちらもヴォルデモートの父親のものです。まぎらわしいことに父の名前がトム・リドル、そしてヴォルデモートの本名がトム・マールヴォロ・リドル(マールヴォロは母方の祖父が由来のミドルネーム)と同じ名前なのです。この「Tom Marvolo Riddle」を並べ替えると「I am Lord Voldemort=私はヴォルデモート卿だ」となるのは第2作目で語られましたが、本名を名乗らない理由は今後重要な要素として登場します。最初に殺されてしまったおじいさんはこの館に勤める庭師のマグルです。
そして前作でピーター・ペティグリューと呼ばれていた人物が、今作ではヴォルデモートたちからワームテールと呼ばれています。「ワームテール」というのはホグワーツの学生時代につけられたあだ名です。ちなみにジェームズ・ポッターは「プロングズ」、シリウス・ブラックは「パッドフット」、リーマス・ルーピンは「ムーニー」というあだ名があります。
作中で分かることですが、ヴォルデモートとワームテ一ルと一緒に計画を話していたのはクラウチジュニアです。裁判のあとどうやってアズカバンから脱獄したのかは、原作によれば母親がポリジュース薬を飲んで息子と入れ替わったからだそうです。そして彼もポリジュース薬を飲んでアラスターに変身、最後に自白した通り様々な人を動かしてハリーが優勝杯を掴めるよう仕向けました。そして父親のクラウチを殺害したのもこの息子です。クラウチジュニアには舌を蛇のように出して唇をなめる癖があり、変身後もその癖が出てしまったことで父親に感づかれ正体をバラされる前に殺したというわけです。ちなみにハリーの名前をゴブレットに入れたのも、ポリジュース薬でカルカロフに変身したクラウチジュニアです。
次作も楽しみだ!
校長室にある魔法道具。杖で人間の記憶を取り出してこれに注ぐことで誰でもそれを見ることができます。今回ハリーがそこで見たダンブルドアの記憶は、かつてカルカロフが裁判にかけられ仲間であるデスイーターの名前を吐かせられる場面でした。そこで出たロジェールはすでに死亡、ルックウッドは現在アズカバンに、そしてスネイプもデスイーターであることが明かされました。さらにネビルの両親がマッド-アイと同じ闇祓いだったこと、そしてクラウチの息子ジュニアに磔の呪文で殺されたことも明らかになりました。厳しい祖母に育てられたというネビルの悲しい過去が発覚した瞬間です。
今まではなんだかんだハッピーエンドに終わっていたこのシリーズですが、4作品目にして初めてセドリックという身近な人物が死んでしまいました。それも死の呪文「アバダ・ケダブラ」によりあっけなく、ハリーの目の前でという酷すぎる展開です。 そして今作から初登場の人物がどんどん活躍し、誰が誰なのか把握するのに苦労します。原作から大幅にカットしなければならないため描写や説明が少なすぎる場合もあり、一度見ただけでは疑問だらけになると思います。特に今作で初登場したクラウチが亡くなるシーンはほんの一瞬で、犯人探しも特に行われないためまるでいなかったかのような扱いです。初登場といえば今年度から闇の魔術に対する防衛術を受け持つマッド-アイ・ムーディですが、まさか全編偽物だとは夢にも思いませんし、気づけるわけがありません。ハリーにとってとても良い先生だと印象を受けたのでさらにショックでした。しかもポリジュース薬の解けた姿も、こちらとしてはまだ見慣れていないクラウチジュニアというややこしいオチでした。もう一つ今作で初登場し今後も大事なキーワードになるのがデスイーターです。なんとなくディメンターとごっちゃになってしまいますが、左腕に闇の印を刻まれたヴォルデモートの忠実な下僕がデスイーターになります。それがルシウス、クラッブとゴイルの父親ということで彼らは明確な敵だと分かりました。そしてなんとスネイプもデスイーターということで敵側なのかと思いましたが、ダンブルドアによりそれは否定されています。普段は冷酷な態度でも時にはハリーを助けてくれるスネイプ、本当に敵ではないのかそれとも…。