映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』あらすじとネタバレ感想

ライラの冒険 黄金の羅針盤の概要:「ニュームーン/トワイライト・サーガ」も手がけたクリス・ワイツ監督、ダコタ・ブルー・リチャーズ主演で2007年に公開された作品。原作はフィリップ・プルマンの小説「ライラの冒険」シリーズ第一巻。

ライラの冒険 黄金の羅針盤 あらすじ

ライラの冒険 黄金の羅針盤
映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』のあらすじを紹介します。

動物の姿をした魂”ダイモン”が、人間に寄り添って生活をしている世界。
両親を亡くし、”ダスト”の研究をする叔父アスリエル卿に引き取られた活発な少女ライラは、学園寮で生活していた。

学園で出会ったコールター夫人に研究の手伝いを申し込まれ、ライラは北極に向かう事になる。
出発の朝、学園長から真実を示すという真理計を託されるライラ。
その頃、町では貧しい子供がコブラーという組織に攫われる事件が続いており、親友ロジャーやもビリーも被害にあっていた。

コールター夫人が事件の黒幕であり、子供からダイモンを切り離す実験を行っていると偶然知ったライラは、慌てて逃げ出す。
見知らぬ町でコブラーに捕まりそうになったところをビリーの母やジプシャンたちに助けられ、叔父の友人でもあるジプシャンの王と共に子供たちを救うべく旅立つ。
そこで真理計を扱える唯一の人間になったライラは、エナラ湖の魔女セラフィナから助言を与えられ、よろいグマのイオレクや気球乗りのリーを仲間にする。

ライラたちは、攫われた子供が集められているボルバンガーの地へ到着する。
真理計に導かれるままビリーを見つけ出したライラだったが、彼はダイモンと切り離されてしまっていた。
テントに戻ったところに奇襲をかけられ攫われたライラは、卑怯な手でイオレクから王の座を奪ったラグナーと対面し、2匹を戦わせることになってしまう。

仲間の助けで、単身、実験施設に潜り込むことに成功したライラは、最大のピンチに見舞われてしまうのだが、意外な人物が助けに入る。

ライラの冒険 黄金の羅針盤 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2007年
  • 上映時間:112分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:クリス・ワイツ
  • キャスト:ニコール・キッドマン、ダコタ・ブルー・リチャーズ、サム・エリオット、エヴァ・グリーン etc

ライラの冒険 黄金の羅針盤 ネタバレ批評

映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』について、感想批評です。※ネタバレあり

冒険ファンタジーとは思えないテンポの良さ

とにかくサクサク進むストーリーで、テンポも良い作品。
よろいグマのイオレクがなぜ町で働いているのかなど、説明が長くなるシーンでは、真理計を使って過去を見せたりライラが感想を呟いたりするので、寄り道も少ない。
ただあまりにもサクサクと進んでしまうため、冒険ものには欠かせないハラハラドキドキする場面が、あっけなく終わる印象を与えている。
実の母がコールター夫人であり、父は叔父だと聞かされていたアスリエル卿という、ライラの出生の秘密や彼らの心の葛藤も垣間見ることが出来ないストーリーだ。

嘘ばかりついていると言われるライラだが、冒険に出る前の生活をほとんど描いていないため、彼女がどういった環境で暮らしてどのようなお嬢様扱いを受けているのかもよくわからず、感情移入しにくい。
登場人物全般がそうであり、名前すら頭に入らない種族も多く、魔女が悪役なのかどうかも納得できないまま進んでしまう。

続編に続くエンディングだが続編製作の予定は無い

原作は3部作であり、映画としても続編が作られる予定だったために、全てがうまく収まるラストではなくコールター夫人との決着や、アスリエル卿とライラの父娘の再会シーンにビリーのダイモンの行方などが、完結しないままのエンディング。
予算の問題やボイコット運動などの関係により続編製作は断念されているため、続きを知りたい場合は原作を読まなければならないという、中途半端な作品。

VFXを駆使して作られた美しいガラス張りの建物や、登場人物に必ず着いてまわる動物や昆虫の姿をした表情豊かなたくさんのダイモンたちが魅力的。
大人になって姿が定まったダイモンが、そのキャラクターの人格をよく表していたりするなど、設定も細かい。

主演のダコタ・ブルー・リチャーズは、約15000人が参加したオーディションから選ばれたこともあり、素直な良い子ではないが個性的で魅力あふれたライラ役を演じきっている。
「007」シリーズの6代目ジェームズ・ボンド役も記憶に新しいダニエル・クレイグのアスリエル卿や、有名女優ニコール・キッドマンなど、脇を支えるキャストの豪華さも光る。
しかし中途半端な終わり方によって、ほとんどが台無しになってしまっている。

ライラの冒険 黄金の羅針盤 感想まとめ

アカデミー賞の視覚効果賞を受賞したり、国によっては「ナルニア国物語」の1作目よりも人気があったという「ライラの冒険」。
しかし様々な事情から続編製作が断念されてしまい、もともと第二章へ続く予定だったために、エンディングは気球に乗ったライラやロジャー、イオレクたちと同じように宙に浮かんだままになってしまっている、勿体無い作品でもある。
その中途半端さから、面白味が無くなってしまった部分も多く、解明された謎やライラたちのその後を知りたいならば原作を読むしかないだろう。

VFX技術はずば抜けており、ふわふわとした毛並みの可愛らしいダイモンなどに心を奪われてしまう。
アルコールが給料だというイオレクの、どこか人間味のあるよろいグマの元王子なども心を引かれる。
真理計や追跡虫、ガラスで出来た建物なども独特の雰囲気があって、引き込まれるような世界観のある映画だ。

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