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映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の概要:ライラは友人との言い合いの中で、学生寮のローブを盗んでくることになる。部屋に忍び込んだとき、神父がライラの叔父が飲むワインに毒を入れている現場を見てしまう。ライラは隠れていた場所から飛び出し、叔父に危機を知らせた。

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映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の作品情報

ライラの冒険 黄金の羅針盤

製作年:2007年
上映時間:112分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー
監督:クリス・ワイツ
キャスト:ニコール・キッドマン、ダコタ・ブルー・リチャーズ、サム・エリオット、エヴァ・グリーン etc

映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の登場人物(キャスト)

ライラ・ベラクア(ダコタ・ブルー・リチャーズ)
母親は飛行船の事故で亡くなっており、父親のことは何も知らない。コールター夫人が父親はアスリエル卿で、自分が母だと名乗り出るが真実は不明。勇敢で活発な女の子。“黄金の羅針盤”を読める唯一の存在。
アスリエル卿(ダニエル・クレイグ)
ライラの叔父。評議員。研究家で冒険家でもある。“ダスト”の研究を行っており、教権に目をつけられる。
コールター夫人(ニコール・キッドマン)
子供を誘拐して“ダイモン”を切り離す実験を行っている、“ゴブラー”の責任者。ライラが持っている羅針盤を執拗に狙う。
セラフィナ・ペカーラ(エヴァ・グリーン)
魔女の女王。数百年生きているが、見た目は20代の女性。昔、ファーダーのことが好きだった。
リー・スコーズビー(サム・エリオット)
気球乗り。イオレクの友人。イオレクを助けたライラに協力する。
ファーダー・コーラム(トム・コートネイ)
ジプシャンの王。通称ファー統領。子供を助けるために、ライラと手を組む。
ロジャー・パースロウ(ベン・ウォーカー)
調理場の下働き。ライラの一番の親友。
ビリー・コスタ(チャーリー・ロウ)
ライラの友達。ライラもビリーも気が強い性格のためぶつかることがあるが、仲の良い友人。
パンタライモン(フレディ・ハイモア)
通称パン。ライラの“ダイモン”。ライラがまだ幼いため、姿が猫やフクロウの形にコロコロと変わる。
イオレク・バーニソン(イアン・マッケラン)
クマ。クマの王国の王位継承者だったが、ラグナーに負けて街を追放される。クマにとっての鎧は、人にとっての“ダイモン”のように大切な物。酒に溺れ、人間に扱き使われていたところをライラに救われる。
ラグナー・スタールソン(イアン・マクシェーン)
クマの王国の王。自分にも“ダイモン”が欲しいと思っている。前王を毒殺し、イオレクと戦いに勝って王になる。

映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』のあらすじ【起】

似たような宇宙や異世界が同時に存在しており、人の魂が肉体の中にある世界もあれば、“ダイモン”と呼ばれる魂が、動物の形をとって人間の傍に寄り添っている世界もあった。無数の世界は“ダスト”で結びついていた。ダストは魔女の歴史より古く、クマが現れる前から存在した。その謎を解くために、“真理計(アレシオメーター)”が発明された。人々はその真理計を、隠れた真実を教える“黄金の羅針盤”と呼んだ。だが、支配者は人々が真実を知るのを恐れ、真理計を破壊してダストの話を禁じた。しかし、1つだけ羅針盤が残った。それを読めるのは、ただ1人だけだった。

幼いライラは友人達と遊んでいた。気が強いビリーが親友のロジャーを苛めようとしていたため、住んでいる人以外が学生寮の門を潜ると呪いを受けると脅した。ライラは母親が呪いをかけたのだと言い募るが、ビリーはライラの母が亡くなっていることを知っていたので嘘だと言い返した。それでも、ライラは1歩も引かず、侵入者は毒のローブを着せられ、焼け死ぬことになるのだと更なる脅しをかけた。ビリーが話を信じなかったため、ライラはローブを盗み、夜までに持って来ることを約束した。

ライラはローブを盗みに行った部屋で、神父がワインの中に毒を入れるところを目撃してしまう。その後、部屋に来た叔父のアスリエル卿がワインを飲もうとしたため、ライラはグラスを叩き割って飲むのを止め、毒が入っていることを教えた。アスリエル卿はライラに、引き続き隠れて部屋の中を見ているよう言いつけた。

ライラが隠れている部屋で、アスリエル卿が研究結果を発表した。アスリエル卿は北極で“ダスト”の撮影に成功していた。ダストはダイモンを通し、人の中に流れ込んでいた。今までは目に見えなかった異世界の街も、ダストを通じて朧げに写っていた。アスリエル卿はダイモンも教権も存在しない世界があるはずだと訴えた。神父は怒った表情で、異端論だと言い返した。アスリエル卿はダストの根源を調査するため、評議会に出資を頼んだ。その後、ライラはアスリエル卿に北極に連れ行って欲しいと頼むが、断られてしまう。

ライラが真面目に授業に出ないため、学寮長から叱られてしまう。しかし、コールター夫人がそこに現れ、自由に生きるべきだとライラを庇った。ライラはコールター夫人が何者か知らなかったが、学寮長がすぐに口を噤んだ様子を見て気分がよくなる。コールター夫人はアスリエル卿と会ったことがあるのだとライラに話しかけた。王立北極協会の会館でクマの政治体制について議論を交わしたことがあったのだ。ライラはクマに会ったことがあるというコールター夫人の話に驚いた。コールター夫人が会ったのは、クマの王のラグナー・スタールソンだった。コールター夫人は秘密の話として、ラグナー王が人間になりたがっており、ダイモンを持ちたがっている話をした。コールター夫人はライラが気に入り、助手として北極への調査の旅に誘った。コールター夫人は学寮長にも一応了承を取るが、否とは言わさなかった。

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映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』のあらすじ【承】

学寮長は尾行を警戒しながらライラの部屋に入り、ライラに黄金の羅針盤を渡した。それは昔、アスリエル卿が大学に寄贈したものだった。学寮長は一番重要なこととして、コールター夫人にばれないように持っておくことを伝えた。

ライラはロジャーに旅に出ることを伝えたかったが、何処を探しても見つからなかった。飛行船の時間が迫っていたため、ライラは仕方なくコールター夫人と旅立った。ライラは教権支部の建物を見ながら、教権の役目をコールター夫人に尋ねた。コールター夫人は、教権が社会を安全な方へ導いていることを教えた。

黄金の羅針盤の周りには、絵が描かれていた。ライラは黄金の羅針盤の針が、同じ柄のところを繰り返し指していることに気づく。“貴婦人”と“稲妻”と“赤ちゃん”。ライラには意味が分からなかった。

ライラはコールター夫人と出掛けて楽しい時間を過ごすが、ダストの話をした途端コールター夫人の機嫌が悪くなってしまう。ライラのショルダーバッグを子供っぽいと指摘し、家では外すように命令してきた。ライラがそのことに反抗すると、コールター夫人のダイモンがライラのダイモン(パン)を襲った。ダイモンが感じた痛みは、そのまま人間にも直結した。ライラは痛いので止めてくれとコールター夫人に訴えた。

ライラとパンはコールター夫人の仕事部屋に侵入した。ゴミ箱には、“切り離し”と“総献身評議会”と書かれた紙が捨てられていた。総献身評議会”の頭文字はGOBで、最近子供をさらっているという噂の“ゴブラー”のことだった。その紙にはビリーとロジャーの名前が書かれており、コールター夫人の認可サインが施されていた。

映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』のあらすじ【転】

ライラとパンはコールター夫人の元から逃げ出した。GOBのメンバーに追いかけられるが、ビリーの母親のマ・コスタとその仲間達に助けられる。マ・コスタはライラを、ジプシャン王のファー統領の元に連れて行った。ファー統領とアスリエル卿は友人同士で、アスリエル卿が旅をしているとき、ライラの情報を流す役割を担っていた。今回、コールター夫人がライラに接触して来たとき、ゴブラーに関係していると睨んで見張っていたのだ。ファー統領から他に隠していることはないか聞かれ、ライラは黄金の羅針盤を見せた。

ファー統領の傍にいた男は、羅針盤の使い方をライラに説明した。羅針盤は針を3つのシンボルに向けることで、心に浮かんだ質問ができた。質問を始めると青い針がシンボルを指し、答えを教えることができるのだ。ライラがゴブラーのことを頭に浮かべて羅針盤を持つと、針がぴたりと静止した。大人達はそのことに驚きを隠せなかった。

アスリエル卿はクマの王国に向かっていた。だが途中で、コールター夫人が雇ったサモエード族の襲撃に遭う。アスリエル卿は必死に抵抗するが、捕まってしまう。

ライラはファー統領が操る船に乗り、北の大地の奥深くに攫われた子供達を助けに行くことになった。ライラが不安な気持ちをパンに話していると、突然女性(セラフィナ・ペカーラ)が現れる。セラフィナは魔女の女王だと自ら名乗った。セラフィナは羅針盤が読めるなら、船に乗っている自分が好きだった男を当ててみろとライラを試した。ライラは羅針盤を読み、ファー統領だと気づく。セラフィナはライラを認め、攫われた子供が“ボルバンガー”と呼ばれる恐怖の地にいることを教えた。そこは、狼のダイモンを持つタタール族に守られ、動物も逃げ出しサモエード族も恐れる場所だった。

ライラは船着き場で、気球乗りのリー・スコーズビーに出会う。ライラが気球に乗りたいと言うと、スコーズビーはよろいグマを雇うことを勧めた。そして、この町にいるイオレク・バーニソンは、いざというときに戦力にもなるのでお勧めだと教えた。

映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の結末・ラスト(ネタバレ)

ライラはイオレクに会いに行くが、町の人達から鎧を奪われ、雑用を押しつけられて酒に溺れていた。イオレクの鎧はクマの王国に落ちた流れ星で作った物で、新しく作り直すこともできなかった。イオレクはあるクマと1対1で戦い、負けてしまったためクマの町を追放されていた。ライラはイオレクに同情し、羅針盤を使った。鎧は今いる町の教権支部に隠されていた。イオレクは支部を襲い、鎧を取り戻した。

ライラとイオレク、ファー統領達はスコーズビーの気球に乗って、サモエード族の土地に足を踏み入れた。羅針盤を使ったライラはどこか怯えた表情をした後、皆に見つからないようにイオレクに崖の近くにある小屋まで運んでもらった。そこには、ダイモンを切り離されたビリーがいた。ライラは弱ったビリーを連れて戻った。その時、サモエード族が突然襲って来て、ライラは連れ去られてしまう。

ライラが連れて行かれたのは、ラグナー王の元だった。ライラは自分がイオレクのダイモンで、コールター夫人が与えたものだと嘘を吐いた。そして、イオレクに1対1で勝てば、ラグナー王のダイモンとして力が引き継がれると伝えた。ライラは助けに来たイオレクにそのことを伝えた。イオレクはラグナー王と戦い、勝利を収めた。

ライラとイオレクはボルバンガーに向かうが、氷の橋が落ちてしまい、離れ離れになってしまう。ライラはイオレクの制止を無視して、1人でボルバンガーに向かった。そして、貿易商の父とはぐれた子供の振りをして、施設の中に入った。ライラは無事にロジャーと再会を果たすが、逃走経路を羅針盤に尋ねても針が止まらなかった。

施設にコールター夫人が戻ってきた。コールター夫人は職員達に、アスリエル卿を追い払えそうだと嬉しそうに話した。アスリエル卿はサモエード族を買収し、秘密の研究所を北極に作っていた。そこに、教権の兵士が向かっているため、逮捕されれば死刑になるのは確実だった。机の下に隠れていたライラは話を聞いて青褪めた。

ライラは職員に見つかってしまい“切り離し”の手術をされるが、コールター夫人がそれを止めた。そして、コールター夫人は子供を守るためにやっているのだとライラに話した。ダストが地上に下りてきて以降、地上に生きている人達は、悪い考えに汚染されるようになった。だが、子供にはダストがくっつかない。そのため、子供の内に繋がりを切って、純粋なまま大人にしようとしていた。 ライラがなぜ自分の手術を止めたのか質問すると、コールター夫人は手術が未完成だったことと、自分がライラの母親でアスリエル卿が父であることを打ち明けた。

ライラはコールター夫人の元から逃げ出し、施設の機械を滅茶苦茶に操作して、手術台を破壊した。子供達と共に逃げるが、タタール族が待ち構えていた。ライラ達は襲われそうになるが、イオレクが助けた。そして、ライラ達にセラフィナや魔女達が加勢した。激しい争いの結果、ライラ達は勝利を収める。

親達は子供達が戻ってきたことを喜んだ。ライラとロジャー、セラフィナ、スコーズビーはアスリエル卿を助けに行った。

映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の感想・評価・レビュー

ファンタジー映画の三部作だったのですが、何故か一部上映してから続編が中止になり続きが気になる作品です。ライラの行動がとても勇敢であり、すごく可愛らしいです。ニコール・キッドマンが、とても綺麗でした。

この映画の中には、ダイモンという守護動物がいます。私達にも、そんな動物がいたら面白いなと思いました。(女性 30代)


原作を読んでいて、映像化するのを楽しみにしていた作品だった。本来ならば三部作になるはずだったが、一作で終わってしまったため中途半端な部分も多い。原作を読んでいる人にはかなり物足りない仕上がりになっているだろう。
しかし、世界観は美しく、映像そのものは申し分なし。幻想的な世界観が見事に現実に融けこみ、美しい装飾がよく映えている。
映像もキャストも豪華なのに、中途半端なままになってしまって非常にもったいない映画だ。話を楽しむのなら、原作を読むことをおすすめしたい。(女性 20代)


細部に渡り見るからにお金がかかっていそうなきらびやかな映像。良いシリーズにするぞという意気込みが伝わる。西洋人にとっての宗教の立ち位置の遍歴に興味がないとピンとこないかもしれないが、設定も面白い。ニコール・キッドマンは綺麗だし、提示されている数々の謎も興味深い。続きが気になる…が、残念ながら続編は作られていない。主人公の子も大きくなっただろうし、もう無理だろう。
映画悪くないのになぁ…残念。というわけで謎は解明されないし、ここからが本当の始まりというところで終わるが、それでもたまに見返す一本。(男性 40代)


質の良い大人の絵本やわ読んでいるかのようなストーリーでした。舞台も素晴らしいのですが、出演者もニコール・キッドマンやダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、クリストファー・リーと主演級の俳優ばかりで、主演のダコタ・ブルー・リチャーズも将来が楽しみな役者で、豪華キャストのお陰で作品の格が一段と上がったような感じでした。次に繋がるような終わり方だったので次作を大変期待していたのですが、続編の気配がなさそうなことが残念でなりません。(女性 20代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    ①冒険ファンタジーとは思えないテンポの良さ

    とにかくサクサク進むストーリーで、テンポも良い作品。
    よろいグマのイオレクがなぜ町で働いているのかなど、説明が長くなるシーンでは、真理計を使って過去を見せたりライラが感想を呟いたりするので、寄り道も少ない。
    ただあまりにもサクサクと進んでしまうため、冒険ものには欠かせないハラハラドキドキする場面が、あっけなく終わる印象を与えている。
    実の母がコールター夫人であり、父は叔父だと聞かされていたアスリエル卿という、ライラの出生の秘密や彼らの心の葛藤も垣間見ることが出来ないストーリーだ。

    嘘ばかりついていると言われるライラだが、冒険に出る前の生活をほとんど描いていないため、彼女がどういった環境で暮らしてどのようなお嬢様扱いを受けているのかもよくわからず、感情移入しにくい。
    登場人物全般がそうであり、名前すら頭に入らない種族も多く、魔女が悪役なのかどうかも納得できないまま進んでしまう。

    ②続作の予定は無い

    原作は3部作であり、映画としても続編が作られる予定だったために、全てがうまく収まるラストではなくコールター夫人との決着や、アスリエル卿とライラの父娘の再会シーンにビリーのダイモンの行方などが、完結しないままのエンディング。
    予算の問題やボイコット運動などの関係により続編製作は断念されているため、続きを知りたい場合は原作を読まなければならないという、中途半端な作品。

    VFXを駆使して作られた美しいガラス張りの建物や、登場人物に必ず着いてまわる動物や昆虫の姿をした表情豊かなたくさんのダイモンたちが魅力的。
    大人になって姿が定まったダイモンが、そのキャラクターの人格をよく表していたりするなど、設定も細かい。

    主演のダコタ・ブルー・リチャーズは、約15000人が参加したオーディションから選ばれたこともあり、素直な良い子ではないが個性的で魅力あふれたライラ役を演じきっている。
    「007」シリーズの6代目ジェームズ・ボンド役も記憶に新しいダニエル・クレイグのアスリエル卿や、有名女優ニコール・キッドマンなど、脇を支えるキャストの豪華さも光る。
    しかし、中途半端な終わり方によって、ほとんどが台無しになってしまっている。

  2. 匿名 より:

    アカデミー賞の視覚効果賞を受賞したり、国によっては「ナルニア国物語」の1作目よりも人気があったという「ライラの冒険」。
    しかし様々な事情から続編製作が断念されてしまい、もともと第二章へ続く予定だったために、エンディングは気球に乗ったライラやロジャー、イオレクたちと同じように宙に浮かんだままになってしまっている、勿体無い作品でもある。
    その中途半端さから、面白味が無くなってしまった部分も多く、解明された謎やライラたちのその後を知りたいならば原作を読むしかないだろう。

    VFX技術はずば抜けており、ふわふわとした毛並みの可愛らしいダイモンなどに心を奪われてしまう。
    アルコールが給料だというイオレクの、どこか人間味のあるよろいグマの元王子なども心を引かれる。
    真理計や追跡虫、ガラスで出来た建物なども独特の雰囲気があって、引き込まれるような世界観のある映画だ。