映画『グッドフェローズ』あらすじネタバレ結末と感想

グッドフェローズの概要:ニコラス・ピレッジがほぼ全て実話に基づいて書いた「ワイズガイ」を原作にマーテン・スコセッシ監督が映画化した1990年公開のアメリカ映画。主人公のモデルとなったヘンリー・ヒルは実在したマフィア。

グッドフェローズ あらすじネタバレ

グッドフェローズ
映画『グッドフェローズ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

グッドフェローズ あらすじ【起・承】

1955年 ニューヨーク・ブルックリン。
ヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)は少年時代からマフィアに憧れ、地元のボス、ポーリーのもとで下働きを始める。

ヘンリーはポーリーに認められ、街で一番恐れられている男ジミー(ロバート・デ・ニーロ)を紹介してもらい、ジミーは弟分のトミー(ジョー・ペシ)とヘンリーを組ませる。

不法な売買で警察に捕まったヘンリーは、取り調べでも決して口を割らなかったことで、先輩マフィアから一人前の男として認められる。
その時、この世界の掟が“仲間を売るな”“決して口を割るな”であることを学ぶ。

大人になったヘンリーとトミーは、ジミーの仕切りで空港貨物の強奪など規模の大きな仕事もするようになり、一人前のマフィアとして贅沢に暮らしていた。

ヘンリーはカレン(ロレイン・ブラッコ)と出会い、恋に落ちた2人は結婚する。
カレンはマフィアの妻という立場に戸惑っていたが、すぐに慣れていく。

ある日、ヘンリーの店で出所祝いをしていた大物マフィアのバッツを、侮辱されたことに激昂したトミーとジミーが殺してしまい、ヘンリーもバッツの死体を埋める手伝いをする。
ガンビーノの幹部だったバッツの行方を仲間は躍起になって探していた。

トミーは、生意気な口を効いたという理由だけで若いウエイターまで撃ち殺してしまうほど血の気が多かった。

ヘンリーの愛人のことでカレンは激怒し、ヘンリーに銃口を向け、ヘンリーは家を出る。
カレンはポーリーやジミーに泣きつき、ヘンリーは帰るよう説得されカレンと寄りを戻す。

グッドフェローズ あらすじ【転・結】

ヘンリーとジミーはフロリダで暴行事件を起こし、10年の実刑判決を受ける。

ヘンリーは刑務所内でポーリーの嫌う麻薬の売買を始め、カレンが運び屋をしていた。

4年で出所したヘンリーはポーリーに挨拶へ行き、麻薬売買の禁止とジミーとトミーに警戒するよう忠告される。

しかしヘンリーは金になる麻薬の売買を続け、ジミーとトミーも仲間に引き入れる。

そんな中、ケネディ空港からルフトハンザ貨物を強奪するという計画がジミーの仕切りで進み、ヘンリーも仲間に入っていた。
史上最大の強奪は成功し、600万ドルの現金が手に入る。

しかしジミーは大きなヤマだけに発覚を恐れ、仲間の行動に神経をとがらせていた。
結局、強奪に関わった仲間はヘンリーとトミー以外、ジミーの指示で次々と殺される。

トミーはポーリーからファミリーの幹部になることを許され、それをジミーとヘンリーは喜んでいた。
しかし、これはファミリーの罠で、トミーはバッツ殺しの咎めで殺される。
トミーを失い、ヘンリーとジミーの関係に微妙な変化が生じる。

麻薬中毒になっていたヘンリーは、警察にマークされ、ついに逮捕される。

保釈されたヘンリーは身の危険を感じており、ポーリーに助けを求めるが縁を切られてしまう。

ジミーに殺されることを確信したヘンリーは、掟を破り警察の保護下に入って生き残る道を選び、裁判でジミーとポーリーの罪を証言する。

足を洗ったヘンリーは、警察の保護のもと退屈な日々を送る。

グッドフェローズ 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1990年
  • 上映時間:145分
  • ジャンル:フィルムノワール、ヒューマンドラマ
  • 監督:マーティン・スコセッシ
  • キャスト:レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、ロレイン・ブラッコ etc

グッドフェローズ 批評・レビュー

映画『グッドフェローズ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

これぞマフィア映画

本作は実話に基づいて製作されたというだけあって、全く美化されていないマフィアの世界そのものを描いている。

マフィアにも階級があり、ゴッドファーザーで描かれるようなファミリーの世界に入れるのは生粋のイタリア人のみで、アイルランド系の主人公ヘンリーや仲間のジミーは一生自分の力で生き残るしかない。
それだけに金と暴力のみが我が身を守る手段であり、本作ではそのあたりの冷酷な世界観が忠実に描かれている。

しかし、本作は全く重くない。
主人公ヘンリーの語りを挟みながら進行する物語は、センスのいい映像とノリのいい音楽により心地よいリズムが保たれ、観客を飽きさせないし嫌味がない。

スコセッシ監督でなければこうはいかなかっただろうと思わせる、これぞマフィア映画だ。

最強の2人

レイ・リオレッタの演じる主人公ヘンリーが、マフィアにしては温厚な性格で親しみを感じるような人物であるだけに、ロバート・デ・ニーロ演じるジミーとジョー・ペシ演じるトミーの狂気が醸し出す緊張感がすごい。

にこやかなジミーが真顔になった時のゾッとするような冷酷な表情。
トミーは饒舌で陽気なコメディアン風なのに、登場するだけでハラハラする。
“この2人を怒らせたら終わりだ”と、いつの間にか私たち観客も緊張するようになる。

殺しや暴力シーンそのものよりも、そこに至るまでの過程が怖い。
陽気な空気が一変すると何が起こるか、そこに本物のマフィアの怖さを見てしまった私たちは、トミーとジミーが笑い出すとゾッとする。

レイ・リオレッタもいいが、デニーロとジョー・ペシのコンビは最強にクールで怖い。

グッドフェローズ 感想まとめ

なんともすごい映画だ。

計算され尽くした構成、脚本、映像、演出、音楽、そしてキャスト陣の名演技で、145分間ノンストップのアトラクションに乗っているようなスリルと高揚感を味わえる。

気持ちがいいくらい綺麗事も偽善もないこの映画に、余計な解釈をつけようとするのは間違いだろうし無理だ。
深いメッセージや人生の教訓など、そもそもこのワイズガイたちの世界にはない。
彼らは彼らの掟の中で生き、その掟に従って殺ったり殺られたりするだけなのだ。

過激な描写も多いので誰にでもオススメとは言えないが、退屈している人は、このいかれた男たちの生き様からスリル満点の刺激をもらうといいだろう。

Amazon 映画『グッドフェローズ』の商品を見てみる