『蜩ノ記』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

直木賞を受賞した葉室麟の時代小説を原作に、役所広司と岡田准一を主演に迎え製作された時代劇。監督は黒澤明に師事し、黒沢の遺作シナリオを受け継いで製作された処女作『雨あがる』で高く評価された小泉堯史。

あらすじ

蜩ノ記』のあらすじを紹介します。

郡奉行・戸田秋谷(役所広司)は、藩主の側室と不倫したことが原因で10年後に切腹することを命じられ、その間に藩主三浦家の家譜を完成させることを命じられた。命の寿命を定められ、それに向かって生きていくことを強いられた戸田は幽閉されてしまい、自由を奪われる。

それから7年後。檀野庄三郎(岡田准一)はある事件がきっかけで幽閉中の戸田の監視役に命じられた。

最初の頃は戸田に対し懐疑的な視線を向けていた檀野だったが、「蜩ノ記」と名付けられた彼の日記を読んで感銘し、次第に戸田を尊敬するようになる。
命の儚さを悟り、一日一日を大切に生きようとする戸田の姿勢は、檀野にとっては新鮮で、尊敬に値するものだった。そして、戸田との交流の中で、次第に7年前の事件の真相が明らかになっていく。

評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2014年10月4日
  • 上映時間:110分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:小泉堯史
  • キャスト:役所広司、岡田准一、堀北真希、原田美枝子、青木崇高 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『蜩ノ記』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

特に思うことはなし

原作に忠実な映画なので、物語については特に触れるべき点がありません。メッセージはストーリーで表現されてしまっているし、特筆するほど優れた演出でもない(ダメでもないという、中途半端にまとまった演出)ので、本作に対する私のテンションは低いです。

既に語り尽くされたような、手垢まみれで誰も触れたくないようなメッセージをどう表現するかが本作の見どころ。しかし……手垢を拭うことはできず、むしろ新たな手垢をつけてしまっただけのように思えます。命の大切さ「だけ」を時代劇で表現するのはさすがに時代遅れなのではないかと……。こんな平坦な話、現代劇でも十分に表現できると思うんですが。

役所広司と堀北真希

演技の幅が狭い俳優の代表格なのに演技派として評価されている謎の男・役所広司。彼は過大評価されていると常々思っているわけですが、本作でもハンコで押したような演技を披露してくれました。さすがスター。大和ハウス!

そして、役所よりもはるかに演技力に劣る堀北真希。同世代の女優の中では出演作に恵まれている方ではありますけど、本当に演技がヘタだと思う。かわいいですね!終わり!って感じの、いつまで銭形舞やってるんですか?と嫌味のひとつも吐き捨てたくなるような演技。もういいよ。まだ上戸彩のほうが演技がうまいと思います。かなり低次元の争いだけど。

現在二十歳前後の女優は結構レベルが高いんですよね。二階堂ふみ、橋本愛、成海璃子、能年玲奈など……。既に世代交代は始まっていて、演技力のかけらもない堀北世代の女優たちは路頭に迷う将来が見える。今のうちに不動産でも買っておけばいいと思います。

まとめ

黒澤明の弟子が監督した作品ということで、非常にクロサワ映画っぽいお話でしたね。実力は山田洋次に遠く及ばないので苦労しているのではないかと思いますが、頑張っている方ではないかと。

音楽はどうなんでしょうね。バイオリンがミスマッチな部分も多々あったように思います。現代の邦画ではこの程度でしょうか。多くを求めるのはかわいそうです。貧乏なんだから。アイデアも資金も。

本作を鑑賞したことによる最大の利点は、甘いモノとパスタの食べ過ぎで体調を崩していた渡辺哲の顔を久々に見ることができたこと。映画に出ていたには出ていたんだけど、どれも全く興味のわかない作品ばっかりだったので、久々に顔を見ることができて嬉しかったです。ちょい役だけど……。

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