『ふしぎの国のアリス』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

ルイス・キャロルの小説を映画化したディズニーアニメ。原作の特長だった言葉遊びの要素が薄くなり、ディズニー色が強くなっていることが特長である。監督は『眠れる森の美女』のクライド・ジェロニミ、脚本は『ダンボ』のジョー・グラントら。

あらすじ

ふしぎの国のアリス』のあらすじを紹介します。

ある日、アリスは川辺で姉と一緒に歴史の本を読んでいた。すっかり退屈していたのだが、チョッキを着ている白うさぎが懐中時計を持って走って行くのを目撃する。走ってうさぎを追いかけると大きなトンネルに入ったが、大きな穴に落ちてしまった。

落ちた先で再び白うさぎを目撃し後を追いかけると、不思議な部屋に辿り着いた。小さなドアを開けようとすると、取っ手が喋りだしたのだ。不思議に思っているとガラスのテーブルが登場し、テーブルの上の瓶の中には水が入っていた。水を飲むとアリスは身長が3センチにまで縮んでしまった。この後、アリスは不思議な世界へ足を踏み入れることになる。まるで夢の中にいるような、サイケな世界へ……。

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1953年8月22日
  • 上映時間:75分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:クライド・ジェロニミ、ハミルトン・S・ラスケ、ウィルフレッド・ジャクソン
  • キャスト:キャスリン・ビューモント、ビル・トムスン、ベルナ・フェルトン、ジエド・ウィン、ジェリー・コロンナ etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『ふしぎの国のアリス』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

不思議な原作をサイケにアレンジ

原作小説は児童文学の最重要古典として研究の対象にされた作品です。ロリコンが少女に振り向いてもらいたくて作った空想話なんですけどね。あまりにも現実離れしたストーリーは、アニメ作品化すら困難であるとされていましたが、ウォルト・ディズニーは1930年代から映画化を目論んでいました。見事映像化に成功させたのは、当時世界一の技術力を持っていたディズニーだからこそ。1950年代の実写映画は日本が最先端でしたが、アニメは間違いなくアメリカでした。

原作は小説らしい言葉遊びがふんだんに用いられていましたが、映像化するに当たって言葉遊びは削除され、ディズニーらしいミュージカル形式が採用されました。こうする以外、狂った世界観を表現することは困難だという判断でしょう。いろいろと納得いかない点はあるものの、概ね高評価です。

『アリス・イン・ワンダーランド』との関係

ティム・バートン、ジョニー・デップコンビによる2010年の映画『アリス・イン・ワンダーランド』は、本作の後日譚とされています。ストーリーの一部を継承しつつ、新たな物語を見せたのですね。私は大失敗作だと思っていますが、ティム・バートン色が非常に強い作品なので、ティム・バートンファンなら楽しめる作品でしょう。ジョニデファンについては……私はジョニデを好きになる人の気持ちが全く理解できないので、よくわかりません。

まとめ

すごい映像を見せられてしまったなぁ…と、思いのほか鑑賞後に疲れが残る映画でした。物語についていくのが精一杯で、画面の中で起こるサイケな描写を追いかける余裕がなかったというか。原作小説はもっと疲れますよ。文字ですからね。

ディズニー映画を語る上で絶対に外せない映画だとは思います。ディズニーヒロインってこんな顔と衣装だよね、という典型的なキャラクター造形と気持ち悪いキャラクターたち。ミュージカルじかけのおとぎ話。夢オチのようで夢オチじゃない不思議なエンディング。私はディズニー映画を見ているなぁ……と思わせてくれます。疲れるから、あんまり思いたくないんだけど。本作をラーメンに例えるなら、子供向けラーメン二郎ですね。

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