映画『泥棒は幸せのはじまり』あらすじネタバレ結末と感想

泥棒は幸せのはじまりの概要:偽造カード詐欺の常習犯とその被害者が訳あって2人で旅をするうちに信頼関係を築き、互いの人生を救いあうハートフルコメディ。メリッサ・マッカーシーがパワフルな詐欺師を演じる。2013年製作のアメリカ映画。

泥棒は幸せのはじまり あらすじネタバレ

泥棒は幸せのはじまり
映画『泥棒は幸せのはじまり』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

泥棒は幸せのはじまり あらすじ【起・承】

コロラド州デンバーで投資会社に勤めているサンディ・パターソン(ジェイソン・ベイトマン)は妻と2人の娘と共に幸せに暮らしていた。ある日、サンディにカード会社から無料の保険に入るよう電話がある。サンディは疑うことなく自分の個人情報を伝えてしまう。

ところが、その電話は偽造カード詐欺の常習犯であるフロリダのダイアナ(メリッサ・マッカーシー)が“サンディ”という男女兼用の名前に目をつけ、彼の個人情報を聞き出すためにかけたものだった。ダイアナは早速サンディの偽造カードを作り、あちこちで大散財する。

サンディの会社では不当な待遇に不満を持っていた同僚たちが一斉退職し、新しい会社を立ち上げようとしていた。サンディはその会社に副社長として引き抜かれる。年収が5万ドルから25万ドルになるというこのチャンスにサンディは大喜びする。

しかし、ダイアナによってカードは使用停止となり、さらにダイアナがサンディ名義で起こした事件の容疑者としてサンディに疑いがかかる。新会社の経営者は信用第一の投資会社にそんな人物は雇えないと言いだし、さらに警察もフロリダのダイアナを逮捕することはできないと言う。サンディに残された道はダイアナをここへ連れてきて自白させることのみだった。経営者から一週間の猶予をもらい、サンディはフロリダへ旅立つ。

フロリダでダイアナと接触することはできたが、百戦錬磨の彼女は手強く、なかなかサンディに従わない。しかも彼女はヤクの売人が放った2人の手下と、借金取りが依頼した人探しのプロからも追われており、デンバーまでの道中は困難を極める。

しかし、波乱に満ちた旅を続けるうちにサンディとダイアナには不思議な信頼関係が生まれてくる。

泥棒は幸せのはじまり あらすじ【転・結】

なんとかセントルイスまでたどり着いた2人は残りの旅費を得るため、サンディの元上司の偽造カードを作ることにする。サディのアイディアとダイアナの腕で偽造カード作りは成功し、2人は高級ホテルのスウィートルームで一泊する。

ディナーの時、ダイアナは、自分は捨て子で本名も知らず、ずっと一人ぼっちで生きてきたと打ち明ける。サンディはダイアナに本物の友情を感じており、そんな彼女に同情する。

そのレストランで2人は逮捕されてしまう。偽造カードの一件が発覚したのだ。さらにパトカーに乗った2人を、売人をトランクに積み込んだ人探しのプロが追ってくる。ダイアナはパトカーの窓をぶち破りサンディと逃亡し、人探しのプロにひき殺されそうになったサンディを、身を挺して守る。ダイアナの大活躍により、サンディはようやく自宅に戻ることができる。そして売人2人と人探しのプロは警察に逮捕される。

サンディの自宅に一泊したダイアナは、子供たちともすぐに打ち解け、妻にも思いやりある言葉をかける。サンディは明日ダイアナを会社へ連れて行き、さらに警察へ引き渡すことに迷いを感じ始める。妻もまた夫の考えに賛同する。

翌朝、サンディが目をさますとすでにダイアナの姿はなかった。急いで会社へ行くと、ダイアナは警察に全てを打ち明けているところだった。ダイアナの自白によりサンディの容疑は晴れ、さらにセントルイスでのことも全て彼女が罪をかぶる。ダイアナはサンディが自分を助けようとしていることを察し、自ら先手を打ったのだ。

1年後、サンディ一家は新しく生まれた赤ちゃんも連れ、刑務所にいるダイアナの面会へ行く。サンディ一家とダイアナはすっかり仲良くなり、ダイアナは刑務所内で経理や数学の勉強をしていた。ダイアナはもう、一人ぼっちではなくなったのだ。

泥棒は幸せのはじまり 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:111分
  • ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
  • 監督:セス・ゴードン
  • キャスト:ジェイソン・ベイトマン、メリッサ・マッカーシー、ジョン・ファヴロー、アマンダ・ピート etc

泥棒は幸せのはじまり 批評・レビュー

映画『泥棒は幸せのはじまり』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

パワフルなオバサン詐欺師

小柄なおデブの女詐欺師であるダイアナは、とんでもなく破天荒な人物だ。偽造カードを作るのなんて彼女にとっては朝飯前。何をするのも豪快そのもので、しかも強い。相手の喉元をつく必殺技まで持っており、デブなのに身のこなしは鮮やかでちょっとしたスーパーヒーローのようでもある。瞬時に嘘を並べ立てる詐欺師としての才能も一流だ。

彼女がこれほど強くたくましくなったのは、全て生きるため。赤ちゃんの時に捨てられ、ずっと一人ぼっちで生き抜いてきたという悲しい生い立ちが、彼女を強くした。

前半では、善良な主人公のサンディを振り回すこのオバサン詐欺師のあまりの図太さにムカつくのだが、物語が進むにつれ彼女の孤独が見えてきて少しかわいそうになってくる。ありふれた設定だが、メリッサ・マーカーシーのキャスティングに救われ、このオバサン詐欺師は観客の共感を呼ぶキャラクターに仕上がっていた。

ちょっと中途半端な脚本

主人公のサンディと詐欺師のダイアナがただ単にデンバーへ帰るのでは面白くもおかしくもないわけで、道中にあれこれ障害物を設けていくのは当然だ。本作ではダイアナを殺せと命じられたヤクの売人たちと、借金取りからダイアナの身柄確保を依頼された男が2人を追いかける。それによって、サンディはダイアナを連れて帰るだけではなく、追っ手から逃げることまで強いられていくのだが…。

どうもこの枷となる3人の設定がイマイチ。妙にスタイリッシュな男女の売人コンビも人探し男も、結構弱くてあまり恐怖を感じない。サンディとダイアナからも追われているという緊迫感を感じないし、全然ドキドキしない。最後も3人の方が警察に逮捕され、あれだけ無茶をしたサンディとダイアナは警察から追われることもなく、ゆっくりサンディ家で一泊している。さすがにそれは都合が良すぎるのでは?と思った人も多いだろう。

サンディとダイアナが対立から信頼を築いていくまでの過程の描き方も雑だ。中途半端な追っ手との対決シーンを省いて、2人の変化をもう少し丁寧に描いていれば、もっと物語に深みが出たはず。設定は面白いので、中途半端な脚本はかなりの残念要素だった。

泥棒は幸せのはじまり 感想まとめ

コメディというわりにはそこまで笑えるシーンもなく、ハートフルなヒューマンドラマとしても弱い。一応結末は気になるので最後まで見られるが、予想を超えるような展開はなく一番穏便な形で終わったなという印象だ。

旅に出るまでと旅から帰っての方が物語的には面白く、旅の過程がイマイチなのはいただけない。カーチェイスとか、ダイアナとビッグ・チャックという男のあれこれはあんなにいらない。特にビック・チャックとのあれこれは笑えないし長いしで、うんざりした。

心に残るようなものは何もないが、スッキリとしたハッピーエンドな終わり方のおかげで悪印象は残らないので、暇つぶしに観るにはちょうどいい程々な娯楽映画という感じ。

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