映画『建築学概論』あらすじとネタバレ感想

建築学概論の概要:「建築学概論」は、2013年の韓国映画。大学時代の初恋と大人になった2人を描く青春ラブストーリー。オム・テウンとハン・ガイン主演。大学時代を演じるイ・ジェフンとmiss aスジの共演が見逃せない。

建築学概論 あらすじ

建築学概論
映画『建築学概論』のあらすじを紹介します。

ソウル市内の設計事務所に勤めるソンミン(オム・テウン)を訪ねて、大学時代の友人、カン・ソヨン(ハン・ガイン)が訪ねてきた。済州島に家を建てて欲しいと言う。なかなか承諾しないソンミンに対して「私の事、覚えてないの?音楽学部のカン・ソヨンよ」。ソンミンの胸に甘くて苦い初恋の記憶が甦ります。
大学時代。音楽学部と建築学科と学部は違うが、教養科目として共に「建築学概論」を学んだスンミン(イ・ジェフン)とソヨン(スジ)。共通の先輩やソヨンの下宿先が近いこともあって自然と2人で過ごすことが多くなり、お互いを意識してゆきます。ポケベルで連絡を取り合い、誰も住んでいない韓家屋を秘密の場所にするなど友人以上恋人未満の2人。

ある日、2人は休日に会い、お互いの夢を話します。ソヨンの夢は、「アナウンサーになり、お金持ちと結婚すること。スンミンが建築士になったら、無料で私の家を建ててね!」無料では建てられないなというスンミンに対して、依頼料よとお気に入りのcdを渡す。その日、バスを待つ間、疲れて眠ってしまったソヨンに、スンミンはそっとキスをした。
スンミンは建築模型を作り、ソヨンに告白しようと心に決めた。「初雪の日、何してる?」とソヨンに聞かれ、「その日に会おうか」と2人は約束をしたのだ。しかし、スンミンは好きと言えず、ソヨンと先輩の仲を誤解して2人の心は離れてしまう。
ソヨンは初雪の日、2人を繋ぐcdとcdプレイヤーを秘密の場所(誰も住んでいない韓家屋)に残していきます。

2人が再会してから、ようやくスンミン設計のソヨン邸の家造りが始まります。ところが、設計段階からソヨンがいろいろと気に入らず、口を出したため作業は難航してしまう。ソヨンは病床の父に「ピアノ室を作ったらいい」と言われます。「もう弾いていないから」と一旦、断るが、父の余命が1年から2年しかないと聞き、ピアノ室を作ることを決意。
工事の納期が遅れるからと周囲に猛反対を受けますが、スンミンは俺が作るとソヨンの希望を取り入れます。3ヶ月後、済州島のソヨン邸が完成。居間の窓を開けると、済州島の海がパノラマのように美しく広がります。ソヨンのピアノ室もとても立派な部屋になりました。

完成した夜、ソヨンに「初恋の人って私でしょ?」と聞かれ、ついに想いを打ち明けます。ソヨンもまた、スンミンの作った建築模型を大切に持っていました。「あなたは私の初恋の人」。しかし、スンミンには婚約者が居て、結婚後米国で暮らす予定なのです。
その後しばらくして、ソヨン宛てに小包が届きました。中には、2人の思い出のcdとcdプレイヤー。こうして、思い出のなかに2人の初恋はしまわれていくのです。

建築学概論 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2012年
  • 上映時間:117分
  • ジャンル:ラブストーリー、青春
  • 監督:イ・ヨンジュ
  • キャスト:オム・テウン、ハン・ガイン、イ・ジェフン、スジ etc

建築学概論 ネタバレ批評

映画『建築学概論』について、感想批評です。※ネタバレあり

韓国の王道ラブストーリー!子役は満点!大人は?

気が強い女性と草食系男子という組み合わせは、韓国の恋愛映画を語る上では外せないらしい。本作もその組み合わせで観ているほうが、ヤキモキしてしまう。学生時代、学部は違うものの、「建築学概論」を共に学んだスンミンとソヨン。
「建築学概論」を教える教授が言う、”人は近くにあるものをあまりよく知らない。だから、歩いて自分の住んでいる町を写真で記録して下さい”と。人との出会いも建物との距離に似ているのではないか。大学時代に出会った人は、未来の人生に関わる人になり得るのだから。

スンミンとソヨンもそうだった。この映画は、スンミンとソヨンを演じる子役の演技が胸を打ちます。特にイ・ジェフンの演じるスンミンは、草食系で不器用な性格。悩みすぎてソヨンに告白できないのです。繊細な演技でリアルに揺れる心を表現しています。対して、スジが演じるソヨンは、クールで気が強く、なかなか素直になれない女の子。

大学時代の2人をとても丁寧に描いているのに再会した2人はいつも言い争いをしたり、イライラとしている様に見えます。再会直後はどう接したらいいか分からなくても、家を建て始めるころにはもう少し穏やかなハズですよね?何故、緊張感のある関係として描くのか脚本に疑問が残ります。

同時に大人を演じる2人の演技もがさつすぎます。無表情で抑揚のない台詞を話すなんて!大学時代と現在の対比をみせようとしたのでしょうか?お互いが素直になれないとしても、もう少し丁寧に心情を描いてくれればと残念に思います。
それでも恋愛映画といえば、韓国映画を観たくなるのだなぁ。

人生という家を建てよう!

大学時代の淡い初恋を描いていますが、この映画の第2のテーマは「建築」です。建物はその場所に住む人がいなければ、ただの空き箱です。2人は、孤独な心を新しく家を建てることで埋めていくのかもしれません。

ソヨンは、離婚を経験し、新しい生活の場が必要でした。スンミンは、アメリカという新天地に結婚をきっかけに向かいます。”人生という家を建てること”がこの映画のメッセージ。過去に苦しい恋をした人も人生が思うようにいかないと悩む人も、時間と新しい場所が与えられれば何度でもやり直すことができるのです!

この映画には希望があります。そして、宝物のような初恋がいつまでもきらめいて私たちの心を捉えて離さないでしょう。

建築学概論 感想まとめ

大学時代の淡い初恋の記憶をこれ以上、美しく描いた映画はあっただろうか?その分、大人になってから再会した2人はギスギスして素直になれなくて戸惑う。縁とは、お互いが好きあっているだけでは結ばれないらしい。初恋は実らないからこそ、宝石のように美しい。

韓国映画に出演する子役の瑞々しい演技に癒されます。特にイ・ジェフン演じるスンミンの大学時代は、草食系で不器用な性格を繊細に演じてくれました。ポケベル世代の人なら、このトキメキを覚えているでしょう?ソヨン役を演じた、アイドルグループmiss aのスジも気が強く美しい女の子を柔らかく魅せています。
この映画のテーマは、「初恋を経て、大人になり、人生という家を建てる」ことです。済州島とアメリカ、遠く離れたからこそ、お互いがよく見えるようになったのです。過去の恋を忘れられないと悩む人へ、この映画を観れば必ず乗り越えられますよ。

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