映画『海月姫』のネタバレあらすじ結末

海月姫の概要:東村アキコの同名人気コミックを原作としたラブコメディ。クラゲオタクの月海とオシャレ人間の蔵之介が出会い、心を通わせていく。月海の下宿「天水館」の住人は、いわゆる腐女子であり、彼女たちの結成する「尼〜ず」の各キャラクターが笑える。

海月姫の作品概要

海月姫

公開日:2014年
上映時間:126分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:川村泰祐
キャスト:能年玲奈、菅田将暉、長谷川博己、池脇千鶴 etc

海月姫の登場人物(キャスト)

倉下月海(能年玲奈)
もうすぐ20歳のクラゲオタク。イラストレーターを目指して鹿児島から上京し、天水館で暮らしている。内気な性格で、特にオシャレ人間と男性が苦手。幼い頃に大好きな母を亡くした。クラゲ全般を愛しているが、ミズクラゲの「クララ」を特に溺愛している。
鯉淵蔵之介(菅田将暉)
大物政治家・鯉淵慶一郎の次男。鯉淵の愛人だった母親はデザイナーで、現在パリにいる。オシャレをするのが大好きで、女装をすることもある。将来は母親と同じファッション業界へ進みたいと思っている。
ばんば(池脇千鶴)
天水館の住人で、30歳過ぎの鉄道オタク。アフロのようなヘアースタイルをしているが、これは天然パーマ。肉などのランクを見抜く力に優れている。
まやや(太田莉菜)
天水館の住人で、昭和生まれの三国志オタク。細長い体型と鋭い目がコンプレックスで、いつも長い前髪で目を隠し、背中を丸めた怪しげな動きをする。
ジジ(篠原ともえ)
天水館の住人で、枯れ専。ロマンスグレーのおじさん好きで、いろいろと地味な存在。
千絵子(馬場園梓)
天水館の管理人の娘で、和物オタク。韓流スターの追っかけをしている母の代わりに、天水館を管理している。常に着物を着用しており、日本人形を愛でている。ポッチャリ体型。
鯉淵修(長谷川博己)
蔵之介の腹違いの兄。弟とは対照的なマジメ人間で、30歳になるまで童貞を守っている。父の後継者として育てられ、現在は父の秘書をしている。
稲荷翔子(片瀬那奈)
天水町の再開発事業を計画している開発業者のチームリーダー。セクシーな容姿を武器に、強引なやり口で仕事を進める。鯉淵議員を味方につけるため、修に近づく。

海月姫のネタバレあらすじ

映画『海月姫』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

海月姫のあらすじ【起】

もうすぐ20歳になる月海は、幼い頃からクラゲが大好きなクラゲオタク。自分の容姿やダサい服装にもコンプレックスを持っており、男女問わず、オシャレ人間が大の苦手だ。

そんな月海の安住の地は、下宿先の天水館。ここは管理人の娘である和物オタクの千絵子を筆頭に、三国志オタクのまやや、鉄道オタクのばんば、枯れ専のジジが住人のオタクパラダイスだった。全員独身で恋人なしの5人は「尼〜ず」を結成しており、固い絆で結ばれている。さらに奥の部屋には、決して姿を見せない売れっ子BL漫画家の目白先生まで住んでおり、尼〜ずに“男子禁制”の人生訓を伝授している。

月海は近所のペットショップにいるタコクラゲを勝手にクララと名付け、可愛がっていた。ある晩、クララの水槽に大きなミズクラゲが入っているのを見て、このままではクララが死んでしまうと月海は焦る。しかし店員は月海の最も苦手な男オシャレ人間で、月海はクララのピンチをうまく伝えられない。そこへ通りかかったスレンダーな美女が、月海の話を聞いてくれ、クララを救ってくれる。

翌朝、目を覚ました月海は、部屋へ泊まった美女が女装した蔵之介という男だと知って石化する。男をここへ連れ込むことは、許されないことだった。

海月姫のあらすじ【承】

月海の困惑をよそに、女装した蔵之介は再び天水館へやってくる。みんなはオシャレ人間の存在にビビり、完全に心を閉ざす。しかし蔵之介が最高級松阪牛を持参していると知ると、態度を一変させる。月海はなんとなく蔵之介のペースにはまっていく。

蔵之介は大物政治家の鯉淵議員の次男で、大きな屋敷に住んでいる。腹違いの兄の修は父の政治秘書をしており、未だに童貞のマジメ人間だった。

ある日、蔵之介は月海を家に連れ帰り、オシャレ人間に変身させる。眼鏡を外してメイクをし、可愛い服を着た月海はまるで別人だった。修は彼女に一目惚れし、月海も修に胸がときめく。蔵之介はそんな2人を見て、なぜか不愉快になるのだった。

天水町では再開発事業の計画があり、開発業者の稲荷は、地元の大物議員である鯉淵を味方につけようとしていた、蔵之介は、天水館も壊されるという話を聞き、反対運動をするよう尼〜ずをけしかける。

説明会で月海は修に挨拶をする。しかし、いつもの姿に戻った月海のことを修はわかってくれない。さらに稲荷に言い寄られる修を見てしまい、月海はすっかり落ち込む。社交性のない尼〜ずは、説明会で大恥をかき、反対運動を放棄する。

海月姫のあらすじ【転】

蔵之介は稲荷と対立し、何億かかっても天水館を買ってやると啖呵をきる。蔵之介に触発されて尼〜ずも奮起し、細々と資金作りを始める。

修のことで落ち込んでいた月海は、いつかクラゲみたいなウエディングドレスを作ってくれると言っていた、母親のことを思い出していた。その話を聞いた蔵之介は、クラゲドレスを作ってブランドを立ち上げようと思い立つ。しかし月海以外は興味を示してくれない。

それでも蔵之介はあきらめず、徐々にみんなを巻き込んでいく。出来上がったドレスは予想以上に可愛く、みんなもだんだんドレス作りが楽しくなる。

鯉淵は30周年記念パーティーで、再開発事業の支持を表明するつもりでいた。その話を聞いた蔵之介は、同じ日にファッションショーをやろうと言い出す。会場は月海の発案で天水館に決まる。

モデルを嫌がっていたまややも、みんなの説得でやる気になり、ショーの準備が本格的に始まる。ニートだった尼〜ずは、蔵之介のおかげで自分たちもやればできると思えるようになっていた。

海月姫のあらすじ【結】

ペットショップで月海を見かけた修は、月海のことがわかり、彼女をデートに誘う。蔵之介は月海をきれいにしてやり、寂しい気持ちで送り出す。修は月海にプロポーズするが、夢中でショーの準備をする蔵之介と月海の様子を見て、自分の出る幕はないと感じる。

ショーまで後3日となり、準備は佳境を迎える。ところが、千絵子の母が稲荷の餌につられ、天水館を売ることにしてしまう。もうどうにもならないとみんなは準備を辞めてしまうが、蔵之介だけはあきらめていなかった。

蔵之介は父親の街頭演説に乗り込み、多くのマスコミの前でショーの告知をする。テレビでそれを見た尼〜ずは、蔵之介が男だったことに驚くが、それよりも彼の情熱に感動する。そして最後まで一緒にやり抜こうと決める。

告知のおかげで、ショーには多くの住民とマスコミが集まり、鯉淵のパーティーは惨憺たるものになる。トラブルはあったものの、ショーは大成功だった。月海は、蔵之介が自分にとって特別な人だということにやっと気づく。

ショーの反響はものすごく、クラゲドレスの注文が殺到する。そして住民からは再開発反対の声が上がっていた。修はマスコミの前で堂々とこの町を守ると宣言し、男ぶりを上げる。そして蔵之介と尼〜ずは「ジェリーフィッシュ」というブランドを立ち上げ、新たな挑戦を始めようとしていた。

海月姫の解説・レビュー

意外と楽しめるコメディ作品

コメディ作品が苦手だと言う人もこの映画なら見られるのでは無いだろうか?
本当に漫画そのものを実写化したような作品で、今までもそのような作品はあったが個人的に毛ぎらいしていた。
だが本作品を見てみると現実描写と、石化などオリジナルの表現を使った漫画らしい描写がうまく融合していて愉快である。

内容は登場人物が多く、頭がこんがらがりそうなほどであるが、それぞれが強烈にキャラ付けされているので頭にも入りやすいし覚えやすい。
そのためゴチャゴチャした感じがほか同じような映画よりも無く、人数の割にすっきり鑑賞できる仕上がりとなっている。

菅田将輝の魅力爆発

最初彼をほかの作品で見たときは何と中性的な人だろうと思い、中々良いと思えなかった。
本作品でも女装では無い絡みが見たかったが、原作があるのだから仕方ない。
顔が小さくスタイルが良いため、女装がとにかく似合う。
素直に美しいのだ。

彼の魅力的な演技、端正な顔立ち、優しそうな声が女性ファンを急増させていることだろう。
何せこんなに女役が似合う俳優はそういない。
これだと女性で男性っぽい役柄の人たちの活躍が断然減ってしまうことだろう。

能年玲奈の受け入れやすさ

正直彼女のことを注目したことは無い。
ドラマではやった時も大して興味も持たなかったし、今回の映画で知ったほどである。
一見大人しそうで、天然のイメージがあったためこんなに上手にコメディを演じられる人だとは思わなかった。
しかも全く違和感なく演じていて笑える。
万人に受け入れられやすい女優なのだろうと、人気の秘密が納得できる。

海月姫の感想まとめ

漫画原作映画で絶対に見たくないタイプの作品であった。
パッケージやポスターから内容に興味が持てないし、正直どっちでも良い日本映画というくくりでしか無かった。
鑑賞するのにも重い腰を上げたという感じであったが、一度見てみるとどうだろう。

絶妙な間で入ってくる台詞のやりとり、登場人物たちの個性的な存在感。
どれをとってもくだらなく思えないから不思議なのである。
笑えるし、ぐっとくるコメディ映画。
こんな作品ならまたぜひ鑑賞したい。

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