映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』あらすじネタバレ結末と感想

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦の概要:臼田儀人原作の同名漫画をアニメ化した作品の映画。10周年記念作品として監督は9作目を大ヒットさせた原恵一が務めた。クレヨンしんちゃんの中でも最高傑作と名高く、のちに草彅剛主演で実写映画化もされている。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 あらすじネタバレ

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 あらすじ【起・承】

ある夜、美しい不思議な格好をした「おねいさん」が出てくる夢を見た野原一家。その翌日、しんのすけはシロが庭を掘り返しているのに気が付いた。掘り返したところには箱があり、自分で書いたと思われる絵や紙が出てきた。埋めたつもりがないのにと不思議がるしんのすけが、目を閉じて再び開けると、もうそこは自分の家の庭ではなかった。夢に出てきた泉の畔のようである。

何が何だかわからないまま、持ち前のポジティブさで進むしんのすけは、実はタイムトリップしており、合戦に遭遇してしまう。しんのすけの行動によって命を助けられた侍、井尻又兵衛由俊は、しんのすけに感謝し春日城へと連れ帰ってくれた。そこには夢で見たきれいな「おねいさん」廉姫がいたのだった。二人が両想いであることに気付いたしんのすけは、仲を取り持とうとするが身分違いの恋のため、二人ともなかなか想いを打ち明けられずにいたのだった。

一方しんのすけがいなくなったことを心配したひろしとみさえは、しんのすけが掘り出した手紙に「てんしょうにねん」という記述を見つけ、それを手掛かりに図書館で調べてみる。そこには天正2年に起きた戦で、野原信之介とその家族が活躍した旨が記されており、ひろしとみさえもまた車に乗り、シロの堀った穴の上を通ってみる。すると思った通り、泉の畔にタイムトリップして、野原一家は再会を果たすことができたのだった。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 あらすじ【転・結】

又兵衛の主であり、廉姫の父、春日城の城主春日康綱は、ひろしたちから遠い未来にはもう国はどこも滅び、今の世の戦は無意味であることを知る。廉姫を政略結婚として大蔵井高虎に嫁がせるつもりだったのだが、姫が又兵衛のことを想っていることも知っていたので、娘の幸せのために婚約解消を申し出た。しかし、それを不服に思った高虎は、大軍勢を春日城へ差し向ける。

家族を守るために戦からは逃げるべきだとするひろし。まさに決戦が起こらんとする夜、又兵衛たちもまた、しんのすけ達には関係のない事だからと彼らに帰還を勧めてくれる。しかし、本当にそれでよいのかと自問した野原一家は、車のまま戦場へと戻ったのだ。

野原一家の車が戦場を走り回ったおかげで陽動となり、敵の軍勢は攪乱、一見不利だと思えた春日側が勝利を手にすることができた。又兵衛の馬に乗せてもらい、悠々と凱旋するしんのすけ。しかし、一発の銃弾が響き、又兵衛が地面に倒れ伏す。涙を流すしんのすけに向かって、自分はしんのすけに出会った時に死ぬ運命であったこと、しんのすけのおかげで城や姫を守ることができたことに礼を言って絶命してしまった。

しんのすけたちを見送ったあと、廉は泉の畔で空を眺める。又兵衛の紋は、青空に浮かぶ雲を形どっていた。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 評価

  • 点数:100点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2002年
  • 上映時間:95分
  • ジャンル:歴史、アニメ
  • 監督:原恵一
  • キャスト:矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ etc

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 批評・レビュー

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

間違いなく最高傑作

前作、オトナ帝国の逆襲と並んでクレヨンしんちゃん史上の最高傑作と謳われる本作。個人的にはこれが一番好きだ。好きだというには切なすぎて、今でも思い出すだけで涙があふれてくるほどである。

まずキャラクターがいい。かっこいいのに不器用で、どんくさくて、しんのすけに振り回されながらも武士の誇りを失わない又兵衛と、気丈で明るくて、でも素直になれない美しい姫、廉という二人。また、廉の父も、彼らを取り巻く城の面々が本当に温かくて人間味あふれている。

野原家はある意味脇役の様ではあるが、それでも野原家らしさは健在で、しんのすけのために全力を尽くすひろしとみさえの親としての優しさや強さもさることながら、戦に向かう前に家族を守ることと、やるべきことで思い悩むひろしの苦悩には胸を打たれる。又兵衛と廉を描きながらも、主役はきちんとしんのすけであり、野原一家の良さも描き切った作品だ。

涙なしには見れないラスト

そしてラストがまたたまらない。クレヨンしんちゃんで人があんなに明確に死ぬことはもう先にも後にも又兵衛だけなのではないかと思う。あの死はどんなキャラクターも越えられない。そのくらい、重く美しい死にざまだった。彼のお礼の言葉のあと、しんのすけがただただ大粒の涙を流す。その涙がまた美しい。クレヨンしんちゃんの、コミカルでポップな絵柄なのに、だからこそ泣けるという不思議な感動だった。

そしてラストシーンで廉が青空に浮かぶ雲を見上げて「見てるか、青空侍」というセリフでこの作品は幕を引く。本当に美しい終幕だった。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 感想まとめ

間違いなくクレヨンしんちゃん史上最高傑作である。ちなみに私は小さいころからそして今もクレヨンしんちゃんファンで、映画は全作品観ている。どれもこれも面白くて大好きだけれど、それでも間違いなくこの作品がダントツであり、誰にでもお勧めしたい。

クレヨンしんちゃんだからこそ感動するし、クレヨンしんちゃんだからこそ胸が熱くなるし、クレヨンしんちゃんだからこそ思いっきり笑える。ここまでずば抜けた世界観を持ってストーリーを語りきることができる作品は珍しい。文句ない100点の作品だ。

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