『マダム・マロリーと魔法のスパイス』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

フランス料理・インド料理をメインに料理人のサクセスストーリーを描いた作品である。劇中に登場する数々の料理が印象的であり、おもわずよだれが出るほどである。

あらすじ

マダム・マロリーと魔法のスパイス』のあらすじを紹介します。

ハッサンはインドで育った青年。食堂を営んでいた母のもとで食材の見極め方・スパイスの使い方など“料理”について学んできた。

平和な日々が続いていたある日、暴徒による襲撃に合い、慕っていた母と食堂を失う。
失意のもと、大切にしていた何種類ものスパイスとともにハッサン一家はフランスへ向かって旅に出る。
料理の国、フランスでは、ミシュランの星の数がレストランの運命を変える。
一家が移住を決めた南フランスの街にも星1つのフレンチ・レストランがあった。
このレストランのオーナー、マダム・マロリーは仕事に命を捧げ、料理に関する知識・センスともに一流である。
彼女にとってレストランは亡くなった息子の形見であった。
そんな彼女の唯一の悩みはレストランが星1つから抜け出せないこと。長年、星2つを目指していた。

一方、ハッサンの父は、美しい景色と美味しい食材が揃うこの街でインド料理のレストランを開く準備をしていた。ハッサンを含め父以外の家族は猛反対。しかし、父は反対を押し切りマロリーのレストランの正面にお店を開く。
マロリーの嫌がらせを受けながらもレストランは街の人気レストランとなっていった。

そんな中ハッサンは向かいのライバル店で働くマグリットという美しい女性からフランス料理の知識を学んでいた。
料理の才能を開花させていくハッサン。
彼とマロリーの出会いによって南フランスだけでなく世界の“料理”を劇的に変化させていく。

評価

  • 点数:100点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2014年11月1日
  • 上映時間:122分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:ラッセ・ハルストレム
  • キャスト:ヘレン・ミレン、オム・プリ、マニシュ・ダヤル、シャルロット・ルボン、ミシェル・ブラン etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『マダム・マロリーと魔法のスパイス』について、3つ考察・解説します。※ネタバレあり

料理の監修はあの名門料理学校

本作品に出てくる料理を監修したのは、世界中の著名な料理人を輩出しているル・コルドン・ブルー。
現在、本作品のHPから特設サイトへリンクしており、映画の中に出てくる料理のレシピをいくつか紹介している。
その中でも、ハッサンがマロリーに作ったオムレツは本作品の鍵を握る料理であるため1度は作ってみたい品である。

世界の色男?!今注目の主演男優

今回の作品でハッサン役に大抜擢されたマニッシュ・ダヤルはアメリカのサウスカロライナ州出身の31歳。両親はインド人であり、4人兄弟の3番目である。
出身校はジョージ・ワシントン大学。当時は俳優ではなくディレクターやプロデューサー志望で経済学を専攻していた。演技を学んだのはニューヨークの演劇芸術学校。

2011年から2012年にTV放送されたビバリーヒルズ3シーズン・4シーズンに薬学と内科疾患を専攻しているRaj Kher役として出演している。
本作品出演後は海外紙の『People』に”今週のセクシー俳優”として選ばれるなど人気が急上昇している。本人はこのことについて「なにかの間違いなんじゃないかと思う。シェフの役をキッチンでしていた時、まったく色気は出ていなかったよ。」と答えており、驚きを隠せないようだ。
また、日本でも俳優の山田孝之に似ていると話題になっている。

ミシュランガイドの歴史と仕組み

ミシュラン(MICHELIN)とはフランスにあるタイヤ会社の名前であり、マスコットキャラクターのMichelin manは日本でもCMなどに使用されなじみがある。

ミシュランガイドの発行は1900年に開始され、当時は自動車修理工場の場所やホテルが掲載されていた。現在のように飲食店の評価を星の数で行い始めたのは1926年である。そこから80年の年月を経て、2007年にアジア初の東京ミシュランガイドが発行され始めた。

ミシュランガイドの星で評価されるのはあくまでも皿の上の料理についてであり、お店の雰囲気や快適さなどは星とは別で描かれているフォークとスプーンの数で評価されている。
このミシュランガイドで各飲食店を評価する匿名調査員はミシュランの社員であり、ミシュランジャパンのHPで随時募集されている。

まとめ

劇中に「フランス人はインド料理を食べない」という台詞が出てきます。私はこの短い台詞の中に、東南アジア諸国の欧州諸国に対する引け目や劣等感を感じとりました。

しかし、作品の結末にはインド料理で多用されるスパイスを、フランス料理にふんだんに使った料理がたくさん登場します。和洋折衷ならぬ印洋折衷です。
複雑な歴史や各国に対する個々の感情が背景にあったとしても、より美味しいものを求める人間の本能によって、自然と国どうしの壁が取り払われ、文化の融合が始まるのです。

我が国でも、室町時代にポルトガルより伝えられた南蛮菓子によって日本の「カステラ」が作られたこともその一例でしょう。
料理には国と国とを結びつける力があります。料理をきっかけにして世界とつながることを本作品を見て教わりました。

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