『女優マルキーズ』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

17世紀に実在した、全ての男たちを魅了した伝説の女優をソフィー・マルソーが演じる、ソフィー・マルソーのための映画。当時のフランスを再現した美術とソフィー・マルソーの演技に注目。

あらすじ

女優マルキーズ』のあらすじを紹介します。

17世紀のフランスで情婦として生活していたスラム出身のマルキーズ(ソフィー・マルソー)は、巡業に訪れた小劇団の看板役者に気に入られ、求婚される。貧乏な生活から逃れるためにこれを受け入れた彼女は、踊りの経験があることから劇団員として迎え入れられた。
彼女は演技力がなかったため、幕間で踊るだけの惨めな生活を続けていた。しかし、彼女の踊りの素晴らしさと彼女の美貌に男性たちが気付き始める。
夫の死をきっかけにマルキーズは以前から好意を寄せていた作家と結婚する。そしてついにあのルイ14世(ティエリー・レルミット)の城に招かれた。スラム出身のみじめなダンサーが、ルイ14世の前で演技することになったのだった……。

評価

  • 点数:40点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:1998年3月21日
  • 上映時間:120分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:ベラ・ベルモン
  • キャスト:ソフィー・マルソー、ベルナール・ジロドー、ランベール・ウィルソン、パトリック・ティムシット、ティエリー・レルミット etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『女優マルキーズ』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

『ソフィー・マルソー』の一言で済む映画

既に女優としての評価を固め、いろんなことに挑戦したくなったソフィー・マルソーが、ソフィー・マルソーの美しさを誇るための映画に出演した……そんな感じの映画でしたね。とにかくソフィー・マルソーの演技はすごかった。すごいんだけど、それだけだなぁこの映画は、って感じだったでしょう。
マルキーズが成り上がる過程があまりにも雑で、表現がうまくないのが残念なところ。

映画のテーマは「対立」

マルキーズは、二人の天才作家に愛されました。喜劇作家モリエールと悲劇作家ラシーヌ。この二人の対立がテーマの一つになっています。
マルキーズは対立の間に立たされますが、他の映画とはちょっと立場が違います。物語において、何かと何かの間に立たされる人間はだいたい死にます。自然と文明の間に立たされたナウシカも一度死にますね。ただ、マルキーズはどうだったのか?間に立たされて、悩みながら死んでいったという感じではありません。脚本がダメだなー、という印象を持ちました。これでは感動できないんですよね。ナウシカファンなら、あのシーンの感動をよく覚えていることでしょう。比べてみると全く違いますよ。

まとめ

監督はフランスの女流監督です。おそらく、彼女が自分の美意識をソフィー・マルソーで表現するために頑張ったのでしょうが、美術とソフィー・マルソー以外がダメダメだったという印象です。はっきり言って、フランスかぶれとソフィー・マルソーファン以外は見なくてもいいのでは、と思います。友達に勧めるときはフランスかぶれの人を選びましょう。
解説で脚本の不備を指摘しましたが、大体のダメ映画は基本を守れていません。対立の間に立たされる人間は死ぬもの。死ななくては観客が感動できません。これから映画や小説などで物語に触れる時、対立がテーマになっている物語だった時は結末に注目しましょう。何らかの形で何かが失われたし、死んだりしていなければ、中途半端な物語だと言えるでしょう。

Amazon 映画『女優マルキーズ』の商品を見てみる