映画『めがね』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「めがね」のネタバレあらすじ結末

めがねの概要:タエコは空港から出ると、宿屋の店主であるユージが書いた地図を頼りに宿を訪れる。普通の人なら間違いなく迷ってしまうその地図を、タエコは迷うことなく理解した。それを聞いたユージは、この町で暮らす資格があるとタエコに伝えた。

めがねの作品概要

めがね

製作年:2007年
上映時間:106分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:荻上直子
キャスト:小林聡美、市川実日子、加瀬亮、光石研 etc

めがねの登場人物(キャスト)

タエコ(小林聡美)
ユージが営む宿の客。生真面目で融通の利かない性格。
ハルナ(市川実日子)
高校の生物教師。はっきりとした物言いをする。
ヨモギ(加瀬亮)
タエコを追ってユージの宿を訪れる。タエコのことを先生と呼んでいる。
ユージ(光石研)
宿の店主。
サクラ(もたいまさこ)
春になると、ユージが営む宿を訪れて手伝っている。春以外は何をしているのか不明。

めがねのネタバレあらすじ

映画『めがね』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

めがねのあらすじ【起】

空港から出てきたサクラは、小さなバッグを手に持って歩いた。そして、住人の男性(ユージ)と女性(ハルナ)に深々と頭を下げた。

空港から出てきたタエコは、大きなスーツケースを引き摺って歩いた。地図を片手に宿に辿り着くと、宿の主人のユージと犬のコージに出迎えられる。宿の部屋は和室で、布団が敷かれていた。そして、ここでは携帯の電波が繋がらなかった。タエコは春先に訪れた宿泊客として、3年ぶりの客だった。そして、ユージが渡した地図を見て、迷わずに辿り着いた人としても3年ぶりの人物だった。ユージからこの町に暮らす才能があると言われるが、タエコは返答に困った。

ユージは作ったお弁当を持って夕食を食べに出掛けた。タエコも誘われたが、それを断った。冷蔵庫にある物を適当に食べてくれと言われるが、中を覗くと魚が一匹まるごと置かれているだけだった。タエコは外に置かれたままになっていたスーツケースを部屋に入れると、庭に出てバナナを食べた。

朝、タエコが部屋で目を覚ますと、サクラが座って微笑んでいた。驚いていると、「朝です。今日もいいお天気」と言って立ち去った。タエコは戸惑いながら二度寝をした。そして、目を覚ますと散歩に出掛けた。海辺に行くとサクラの指導の元、子供達が不思議な体操をしていた。そこにはユージの姿もあり、「メルシー体操」をしていると教えられる。タエコも誘われるが、それを断った。

タエコはサクラとユージと共に朝食を食べた。そこでタエコは先程のメルシー体操について尋ねた。メルシー体操とはサクラが考案した体操で、毎朝行っているものだった。タエコが観光する場所を尋ねると、ユージ達は顔を見合わせて怪訝な表情をした。この辺に観光する場所は無く、ここに来た観光客達は黄昏ながら過ごしていた。

めがねのあらすじ【承】

タエコは海を眺めて黄昏てみたが、早々に断念した。サクラが海辺の小さな小屋で店を開いていたので、タエコは飲み物を購入しようとした。しかし、客のハルナから、かき氷以外は無いと教えられる。サクラからかき氷を勧められるが、タエコはかき氷が苦手なので断った。

タエコは夕暮れ時の風を浴びながら、編み物をしていた。そこにサクラが来て、「黄昏中にごめんなさい。夕飯の時間です」と言われる。タエコは黄昏ているつもりはなかった。お腹も空いていなかったので、後で食べると断った。日が沈み、お腹が空いたタエコは宿へと戻った。庭ではサクラとユージとハルナがバーベキューをしていた。美味しいお肉を食べながら、“黄昏ること”についての話になった。この町の人達は黄昏ることが得意だった。タエコは夕暮れ時などに黄昏ることを話したが、それを聞いたハルナから意外と単純だと馬鹿にされる。そして、この町に何をしに来たのか聞かれ、タエコは返答に困った。

朝、タエコは昨日と同じようにサクラに起こされる。ほっといてくれと頼んだが、もうこの宿に関わる人達に耐えられなかった。タエコは朝食を食べずに別の宿に移動することを決める。ハルナに車で送ってもらいながら、サクラ達について教えてもらう。サクラは春になると小さな鞄を1つ持って宿に訪れた。だが、どこから来るのかは分からなかった。しかも、サクラとユージの関係を、ハルナははっきりとは教えてくれなかった。

めがねのあらすじ【転】

タエコが新しく決めた宿は、朝から畑仕事を行い、夜には勉強会を行うことが決まっていた。宿の女主人から笑顔で宿のコンセプトを語られるが、タエコにはついていけそうもなかった。急いでスーツケースを引き摺りながら、宿を飛び出した。携帯も繋がらないので、長い砂利道をひたすら歩くしかなかった。タエコが空腹と疲労でスーツケースの上に座り込んでいると、サクラが自転車に乗ってきた。そして、サクラは少しだけ先に進むと、振り返ってニヤッと笑った。タエコはスーツケースをそのまま道に置いて、小さな鞄を持って荷台に座った。

朝、タエコは目を覚ましたが、そこにサクラの姿は無かった。歯を磨きながら庭先でなんとなく覚えていたメルシー体操をしていると、ハルナにその姿を見られる。タエコは気恥ずかしくなって誤魔化した。朝食の時間になり、タエコは迷惑をかけたことを皆に謝罪した。皆で和やかに食べていると、ハルナからメルシー体操への参加を勧められる。タエコはそれを断った。そして、なぜ客でもないハルナが一緒に朝食を食べているのか尋ねた。だが、ハルナはそれに答えず、何をしに来たのかタエコに尋ねた。タエコは携帯電話が繋がらないところに来たかったのだと話した。ハルナはそれだけが理由なのかと突っ掛るが、ユージが穏やかに間を取り持った。ハルナは時計を見て、慌ただしく出掛けていった。ハルナは高校で生物の教師をしており、始業の時間が過ぎていたのだ。

ユージの宿に1人の青年(ヨモギ)が訪ねてきた。ヨモギはタエコの知り合いで、タエコのことを先生と呼んだ。昼食はユージが友人から貰ったイセエビを、皆で食べた。ハルナからヨモギは誰なのか聞かれるが、タエコは知らないふりをした。その後、タエコはヨモギと海辺に行って並んで座ると、他愛のない話をした。ヨモギは飽きるまで帰るつもりがなかった。そして、この場所で飲むビールと黄昏は最高だと言った。

めがねのあらすじ【結】

タエコは黄昏るコツをユージに尋ねた。ユージは昔のことを懐かしんだり、誰かのことをじっくり考えることだと答えた。ユージが黄昏るときは、たた過ぎる時間を待っていた。そして、サクラのかき氷に出会わなかったら、ここには居ないと笑った。

ユージに勧められ、タエコはかき氷を食べに出掛けた。すると、その場にヨモギも現れ、2人並んでかき氷を食べることになる。サクラが作るかき氷は、下に小豆が敷かれ、透明なシロップを掛けたシンプルなものだった。そこに、ハルナも訪れる。真面目に仕事をしていても休憩は必要だと言ってかき氷を食べた。タエコもその意見に同意する。そして、ユージまで訪れ、サクラも含めた皆で黄昏ながらかき氷を食べた。

タエコはかき氷の代金を支払おうとするが、氷屋から貰った氷だったので料金はタダだった。しかし、食べた人達は何かしらの贈り物をしていた。タエコは何も贈る物が無くて戸惑う。ハルナとユージはマンドリンの演奏を行った。

次の日、サクラは宿で小豆を煮ていた。小豆を煮るコツは焦らないことだと話し、タエコに1匙の小豆を渡した。その姿をハルナが見ていた。海辺でタエコが編み物をしていると、ハルナが来て何時まで居るのか問い掛けた。ハルナはタエコとサクラの関係に嫉妬しているのだ。タエコは特に帰る日を決めていなかった。そして、編み物の話になり、ハルナはきっちり揃っていて綺麗な編み目だと褒めた。だが、タエコはきっちりとした網目がつまらなくて気に食わなかった。だから、編み物をほどこうとしたが、ハルナがつまらなくないと言って必死にタエコを止めた。その必死さが嬉しくて、タエコは声を上げて笑った。

タエコはメルシー体操に参加した。その後、ガーデニングをしているハルナに声を掛け、サクラは何をしている人なのか聞いた。だが、ハルナは何も知らず、春以外のサクラに興味がなかった。そして、サクラの自転車の荷台に乗ったタエコはずるいと拗ねた。

タエコが町を歩いていると、サクラを自転車の荷台に乗せたユージが現れる。そして、皆でビールを飲むことになる。タエコはヨモギから、旅は永遠には続かないと言われる。タエコにもそれは分かっていた。そして、ヨモギは先に帰っていった。

タエコはサクラの小屋に行き、この町に来る前は「地球なんて無くなってしまえばいい」と思っていたことを話した。タエコは何も無いこの町に癒されていた。そして、宿に戻ると、かき氷のお礼に編み物が入った袋をサクラに渡した。

雨が降る日、サクラは町を出て行った。朝食を食べたタエコも、帰ることを決める。ハルナに車で送ってもらい、ユージの分かり難い地図を頼りに進んでいく。ユージが言っていた3年前に地図を理解した客は、ハルナのことだった。タエコが窓から街並みを眺めていると、うっかり眼鏡を落としてしまう。でも、取りに戻ろうとは思わなかった。

タエコがユージとハルナと一緒に海辺の小屋の準備をしていると、タエコがあげた赤くて長いマフラーを巻いたサクラが訪れた。後ろには、ヨモギの姿もあった。そして、サクラは静かにユージ達に頭を下げた。

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